2020/05/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からポチさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にゴッツさんが現れました。
ゴッツ > 「ふぅー……慣れてきたが、ほとんど一日中動きっぱなしは応えるなあ…」

仕事終わりの人間が多い時間帯。
貧民地区をその例に漏れずのっしのっしと歩く巨躯の姿。
ぱつぱつのブラウスとズボンを身に着けたその筋骨隆々の姿は非常に目立つものの。
こと、この貧民地区においては良く見る姿だ。
肉体労働を主にし、かといって冒険者として生活しているわけでもない男のことはこの地区のある意味での有名人。
ただ、そこに尊敬の念は無く。

身体が大きいのに情けない男。
戦士か傭兵になればあっという間に有名人だろうに、と揶揄される有名人だ。
そんなことはわかってはいるものの生来気の弱い彼にそんなことができるはずもなく。

今日も、とぼとぼ、のっしのっしと。
家路についているのだ。

ゴッツ > 「はぁ――――………」

こんな生活をしていれば、それは男として溜まるものもあるが。
腰の革袋に入った金貨は心もとない。
何とか食料を買って、それで終わり。
後はまた働いて、細々と食料を買い足していくだけだ。
幸い、質は悪いもののこの貧民地区の物価は安い。
大喰らいの男でも、働いていれば何とか食べていける。

ただ、それはそれとして…生き物の欲求と言うのは大抵食欲だけではない。
娼婦でも買えるほど稼いでいれば…と、思ってしまいながら。
とは言っても、金があったとしても彼を受け入れてくれる娼館は少ない。
娼婦が壊れるかもしれず、金もそれほど持っていない男は入店を断られがちだ。

そんな哀愁が漂うため息を漏らしつつ、もう慣れた、暗い路地を歩いていく。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からゴッツさんが去りました。