2020/04/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にリリトさんが現れました。
■リリト > 今日も今日とて、腹ペコのまま王国内をさまよい歩く少年淫魔の姿。
貧民街の廃れた路地裏にふらふらと飛んできたものの、いよいよ空腹で動けなくなってしまう。
べしゃりと路地裏の片隅に尻もちをついてへたり込む。
「ふへ~、おなか、すいたぁ……」
あまりの空腹に目を回して、ぺこぺこな腹を撫でさする。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にホロさんが現れました。
■ホロ > 「…………………………………………」
暗い裏路地にへたり込むリリトを見下ろすように、ひとりの少年が立ち尽くしていた。
いつの間にか。
近寄って来たような足音も気配もなく、本当にいつの間にか、リリトのすぐ傍に立っていた。
それは、齢10そこそこの男の子。顔立ちにも体格にも幼さが色濃い。
雑に切ったようなボサボサの髪は冬空のように薄い青……かと思いきや、次の瞬間には朝焼けのような淡黄に変じていたり。
貫頭衣の裾から覗く細い手足は真っ白で、薄ぼんやりと光を帯びてさえいる。
靴は履いてないが、手足も着衣も全く汚れていない。
浮浪者とは印象が異なるだろう……どちらかといえばその佇まいは幽霊、オバケに近いと言えるか。
「…………………………………………」
橙色の瞳をまんまるに開き、小さな口は真一文字に結んで。
姿勢正しく直立したまま、妖しげな少年は無言のままで淫魔を見下ろし続けている。
■リリト > くらくらと空腹で目を回していたため、怪しげな少年に気がつくのはだいぶ経った後だった。
ふと、人の気配に気がついてそちらを見やれば、小さな少年が立っている。
「わ、わわ……だれ……?」
びっくりして思わず問いかける。
貧民街に住んでいる子にしては身綺麗で珍しい髪色をしている。
手足も垢や汚れがあるわけでなく衣服も貫頭衣ではあるが清潔感がある。
何も答えない様子に、おばけの類なのだろうかと訝しむも
元々夢魔でもある自分が今更おばけなんて怖がっても仕方がない。
空腹を押さえつけてふらふらと立ち上がると、直立不動の少年の前に目線を合わせて。
「君……だぁれ? ここに住んでいる子? えっと、僕はリリト……」
とりあえず名乗ってぎこちなく笑みを作ってみる。
■ホロ > 「…………………………………ホロ」
いきなり現れた己の気配に驚きとたじろぎを見せる淫魔を、まんじりともせずに見つめ続ける色白少年。
相手が名乗ってくれば、やや長い間を置いたのち、自分自身の顔を指差しながら声を発した。
その声色は少年にも少女にも聞こえるやや高いトーン。
こうして近くに居ないと聞き取れなさそうなほどにか細い声量だが、弱々しいというわけでもない。
「……………ホロは……………うん、この辺にはよく来る。住んでるわけじゃないけれど。
ホロは、いろんなところにいる」
呆然、という形容がふさわしいほどに人形めいた不自然さで立ち尽くしながら、視線だけはリリトに向けて。
ほとんど紅の差していない唇を最低限だけ動かしながら、リリトの問いに答える。
リリトの浮かべるぎこちない笑みを見ても、ホロの方は口角を上げることすらなく。
仏頂面のまま、瞬きすらもしないでじーっとリリトを見据え続けて。
「…………リリト、弱っているようにみえる。お腹がすいている?
なにか、たべる?」
ささやきにも似た声で、そう問いかける。
見た感じ、ホロはバッグやポーチのようなものを身に着けていない。食べ物はおろかお金すら持ってなさそうだが…。
■リリト > ホロ、と自分を指差して無感情に名乗る少年をぱちぱちと瞬きしながら見つめる。
こうしてみると、なんだか浮世離れしているような、とても貧民街の住人には思えなかった。
「えっと、ホロ……うん、よろしく。
ホロはここらへんの子じゃないんだね。いろんなところ?にいるの?」
何となく会話を続けてみるも、どうも会話ははっきりしない。
まぁでもこの年頃の子なのだから、普通かな、なんて思いながらにこにこと話し続ける。
「あ、うん……僕、お腹が空いていて……。
あぁでも、その、普通の食べ物だと僕はいっぱい食べなきゃいけないから……
その、きっとホロに迷惑かけちゃうよ。
ホロこそ、こんな所にいたら危ないよ。悪い大人にさらわれたりしちゃうよ」
純粋な心配としてそんな言葉をかける。
まさかホロがお金を持っていたり、なにか食べ物を分けてくれるなどとはつゆほどにも思っていない。
■ホロ > 「………………わるいおとなに、さらわれる………?」
心配するように、あるいは諭すように自分にむけて掛けられる言葉を反芻するホロ。
首を少しだけ回し、路地の左右へと目配せをする。
打ち捨てられ忘れ去られた路地裏、いまのところは第三者の気配はないけれど……。
「………………ホロは、だいじょうぶ。さらわれない。
それよりも………リリトこそ、すぐにでもさらわれちゃいそう………って、ホロは考える」
無邪気に開かれていたオレンジの瞳が、わずかに細まる。弱った淫魔少年を憐れむかのように。
そして、操り人形のようにすっくと立ち竦んでいたホロの小さな体が、リリトへと近づいてくる。
己の脚で歩いてはいるが、まるで滑るようなスムーズさで。
へたり込んだままのリリトの直ぐ側まで寄ると、そっとしゃがみこんだ。
「…………リリト、『いんま』でしょ? ホロは知っている、似たようなヒトに会ったことある。
いんまがえいようにするモノも、知ってる。………ホロを、たべる?」
雪のように白く輝く左手を、そっとリリトの顔へと伸ばすホロ。優しく掌を頬に添えた。
親指は無遠慮にも淫魔の唇のすぐそばまで伸ばされ、指の腹を舐めるにも咥えるにも容易な位置取り。
そして、掌はもちろん、すぐ傍に来た少年から放たれる熱気からも、ホロの体温が常人より高いことがわかるだろう。
大病にかかり末期的な発熱状態になればこのくらい火照るだろうか?
しかしホロは、発する言葉にこそ力はないが、表情や仕草には疲労の気配は微塵もない。
――そして、淫魔であれば。この少年が、常人を遥かに超える精気をその身に封じていることもわかるかもしれない。
■リリト > 「あ、ははは……そうだね、こんな弱ったところを見せたら悪い大人にすぐに捕まっちゃうね……」
こんな小さな相手に言われてしまって、事実なので言い返せず照れたように頭をかいた。
と、白く滑らかなホロの左手が自身の頬に伸びてくればその体温の熱さにぴくりと眉を動かす。
ホロが自身をたべる? と問いかけてくれるのを、あーとかうーとか呻いてしまって
もじもじと言葉にならない、煮え切らない態度で我慢していたが
「ほ、ホロ……、その、だって、僕のご飯って、わかっているかもだけど……
えっちなことだよ? ホロは、僕とするの、いやじゃない?
僕、悪いけど……その、えっちなことって本当にした試しがなくて……
うまくできないかもしれないし……ええっと……」
ホロの温かな手に蕩けそうになってしまうし、その身がとても美味しそうに見えるのも仕方ないかもしれないが……
でも、こんな自分に話しかけてくれた子をすぐホイホイと食べられるはずもない。
目をそらして、弱りきった顔で、ちらちらとホロのほうを窺う。
■ホロ > 「……………んー? えっちなこと………うーん、ホロにはよくわからない。
でも、リリトにたべられるのがいや、なんてことはない」
しゃがみ込んでリリトと目の高さを合わせ、間近で彼の顔を覗き込むように伺うホロ。
まじまじと見開かれた瞳は、まるで太陽のようにその内に光を湛えこんでいるかのよう。
「川の水が、高いところから低いところに流れるみたいに。ホロのいのちも、リリトのほうに流れたがっている。
……ホロのいのちは、かなり多めだから。少ないひとに、分けてあげたほうがいい」
ぶつぶつと、まるで教え込まれた言葉を読み上げるように舌に乗せる。
体温が伝わるほどに距離は縮まっているが、ホロの小さな口から吐かれる吐息はほんのわずか。
生物でないホロには本来呼吸も必要ないのだが、声を発するために呼吸に似た行為を行っているにすぎない。
そして、そんな距離をさらに縮めようとしてくる。右手も同様にリリトの頬に添えると、そっと自分の頭を彼に寄せた。
山吹色の目を丸く開いたまま、少しだけ頭を傾けて……唇と唇を重ねようとしてくる。
頬に添える手には力はほとんど籠もってないため、逃げるのは容易だろう。
「……口と口で伝え合うのが、ええと……4番めくらいにこうりつがいいと思う、けど」
唇を奪うのに成功したとしても、最初は触れ合う程度に軽く重ねたまま。相変わらずの口調で、そう説明する。
■リリト > そっと自分の顔を挟む細く白い、熱い両手。
そうしてゆっくりと近づいてくる柔らかそうな唇が、自分の唇と重なりそうになる。
こんなに至近距離で接してしまっては、空腹を我慢してホロから生気を奪わないようにしていたのも無駄のような気がする。
「う、う……ほ、ホロォ……」
真っ赤になりながら、ぐうぐうなるお腹の音がうるさい。雰囲気が台無しである。
いやじゃない、否定的ではないホロの様子にぐらぐらと理性を揺らして
「い、いやだったら……すぐに逃げて構わないからね……?」
そう念押しして、ちゅむ、とホロの唇と自身の唇を重ねた。
ちゅるる、と柔らかな唇を吸い上げると同時に淫魔としての能力《エナジードレイン》が発動する。
生き物の精気を吸い上げるリリトの能力だが、果たして人間ではないホロにはどのように感じられるだろうか。
はむはむと、夢中で唇を吸い、乾いた大地が水をもたらされて潤うようにリリトは必死でホロの唇と精気を吸う。
■ホロ > 「…………んっ♥」
自ら重ねに行った唇が、リリトによって本格的に深々と重ね合わさる。
淫魔の本性が現れ、《エナジードレイン》によってホロの精気が吸いたてられていく。
常人であればすぐにも激しい疲労感に苛まれる生命力吸収だろうが、ホロはほとんど動じる様子はない。
ただ、今まで仏頂面のまま淡々と喋っていたホロだったが、一瞬だけ愛らしくか細い嬌声を漏らす。
ホロはまさしく、生命力の塊というべき存在。それは通常の命の枠組みを超えた、自然、大地、星そのものの命の顕現。
まぁそんな細かいことはさておいて、リリトが吸えば吸うだけ精気がその身に満たされていくことだろう。
そんな濃密なドレインキッスを受けながら、ホロは断続的に喘ぎを漏らすものの、くっついた顔を離そうとはせず。
むしろ自分から両腕を彼の首に絡めに行く。その腕は細いながらも熱く、半日干した後の布団のような匂いを放つ。
「………………リリト、おなかがなった」「ぐーって、なった。リリトのおなか、細い……」
食み合うように重ねた唇、喋ることは難しい。にも関わらず、左右からホロの声が聞こえてくる。
――ホロが増えている。
全く同じ身なり、服装の少年が、キスに興じるリリトの左右を挟むようにしゃがみ込んでいた。
一切の予兆も余韻も生じず、まるで出来の悪い幻灯機のように、ある瞬間にはそこに存在していたのだ。
「おなか、冷えてる……」「あたためなきゃ……」
新たに生じた2人のホロは、左右から抱き込むようにリリトの腹に手を回す。
そして、躊躇なく彼の脇腹に唇を触れ、ちゅ、ちゅ、と吸い立てたり舌で淡く舐めたりし始めた。
裏路地の隅で絡み合う熱源が倍増したため、初春とは思えないほどの熱気が4人を包み始める。
■リリト > もしかしたらこのまま相手が枯れ果てるまで吸い立ててしまうかもしれない。
そう危機感が囁くほど、ホロの精気は甘く太陽のように温かなものだった。
もっと味わいたい、久々の食事にありつけたのだ、次はこんなにすんなりいくはずがない。
欲深い自分の考えと、目の前の愛らしい少年の喘ぎがぶつかりあってためらわせる。
と、夢中になって吸っていたせいか、ホロの声があちこちから聞こえてくる気がする。
いや、気の所為ではない。ホロが、別のホロたちが自分たちを取り囲んでいる!
「えっ、えっ……ちょ、ちょっと?! ホロ……???」
思わず口を離して、ホロたちをキョロキョロ見回してしまうが
別段襲ってくるとかそういうわけでもないらしい。
自分と最初のホロに抱きついて、温めるように腹を撫でてくる。
「わ、わ、わ、ひゃわわわ?! くすぐったいよぉ、ホロ……っ! ってそこ、舐めちゃ……っ」
ぺろぺろと自分の脇腹を舐め回し、吸い立てるホロたちにあたふたするもがっちり抱きしめられては逃げようもない。
折り重なって温め合う体温はとても熱く、いつしかはっはっ、とリリトは息を荒くしていく。
「な、なんか……よくわかんないけど、あたま、ぼーってしてきちゃった……。
ホロ、もうちょっと、もうちょっとだけ、吸わせてね……?」
目の前の自分の首に腕を絡めるホロを抱き上げて、自分からゆっくりとまた精気を味わうために口付ける。
再び自分へ流れ込んでくる芳醇な精気が、とても美味しい。
■ホロ > 「……………だいじょうぶ? こわくなったら、にげていいからね?」
増えたホロによる包囲攻撃に驚き、つかの間口を離すリリト。
相変わらずホロはとぼけた顔のままだが、白かった顔にはうっすら紅が差し、こちらも少なからず恍惚を覚えてる様子。
逃げていい、と先ほどリリトに言われた言葉を返すホロであったが、左右から抱きついて来る様は簡単には逃さないとでも言いたげ。
「………ん、ちゅっ……♥ ……んふっ、ふっ、ふうっ………ん、ん、ん、ん、んっ………」
再び唇を重ね、吸われるがままに淫魔に己を差し出すホロ。
口腔や舌から滲み出る唾液は体温以上に熱く、命の力に満ちている。摂取したのがたとえ淫魔でなくても活力となるだろう。
荒くなったリリトの吐息を受けてホロの薄い胸も大きく膨らんでは萎み、精気を賦与して淫魔の肺に送り返す。
それでもホロの生命力には底はないが、流量の多さが作用したか。ホロは目に見えて興奮を帯び、汗も滲み始める。
吸い立てる呼吸のリズムに合わせて、びく、びく、と切なく肩が震え、喘ぎ声も徐々に情欲の色を帯びていく。
「はふっ……はふっ……。ホロ、おいしい?」「リリトも、おいしい………」
腰に抱きついて脇腹やお腹を舐めてくるホロも、その声色からは昂りを隠せない。
やや下品と思えるほどに唾液を撒き散らしながら、貪るように淫魔の肌を舐め、冷えた体に熱を与えていく。
――そして、さらに。リリトの背後に2つの気配が増える。
絶対に逃さない、とばかりに首から胸へと4本の腕を絡め、淫魔の翼がひくつく背中にそのお腹を寄せてくる。
「…………キスでいのち吸うの、どう…?」「…………キスだけで、だいじょうぶ?」
リリトの両耳をまったく同時に、ホロの声が舐める。ささやくように問いかける。
■リリト > 「んく……っ、こ、こわくはないけど……きみって一体……?」
一体どういうからくりなのか、どんどん増えるホロによく似た少年たちに首を傾げてしまう。
例えば、幻術だとかあるいはホムンクルスだとか、そういう存在なら自分も魔族であるし別段気にしないのだが……。
まだまだ秘密の多いホロをじっと抱きしめながら見つめてしまう。
見れば目の前のホロはキスだけでぴくぴくと肩を震わせて、切なげに吐息を吐いている。
そう、よく見なくてもなんだか可愛くて、えっちな雰囲気である。
またぞろぽっと耳まで赤くして、思わずホロの肩口に顔を埋めてしまう。
するともぞもぞと、股の間に違和感が……
見ればリリトの小さな男の象徴がホロとのキスや態度に反応して膨らんでいた。
「わ、わわわ!!! ぼく、へ、へんになってる……!おちんちん、腫れちゃった……?!」
慌てて両手で股を押さえて恥ずかしがるリリト。
なんだか分からないけれど、これは他人に気軽に見せていいものではないと思う。
すると更に増えたホロたちが二人、背後からしなだれかかり、耳元に甘く囁いてくる。
「キスだけ……って……わ、わかんないよ……これ以上は、ぼく、もう、恥ずかしくて……
どうしたらいいのか……っ」
■ホロ > 「………ちゅるっ………んっ。……………んー? ホロはホロだけど……」
「どうだろうね……いったいぜんたい……」「にんげんではないよ」「まぞくでもない」「なんだろうね……?」
たっぷりねっとり濃厚なドレインキッスを終え、唇を離す(最初から居た)ホロ。濡れた口元を舌で舐め取る。
何者か、と疑問を持たれれば、首を傾げて自分たちまでもしばし考え込んでしまう。
実のところ、ホロは自分たちの正体を知らない。先に言ったとおり、人間でも魔族でもないことは自覚しているが…。
「……………ん。わかんない? リリト、いんまなのに?」
自分自身のことはわからないが、淫魔のことはある程度知っている。
しかし目の前の少年は、いわゆる淫行について淫魔らしい知識を持ち合わせていないようだ。
その様子に、再びホロたちは首をかしげてしまう。だがすぐに首を立て直すと……。
「…………んー。えっとね。ほかのいんまの人はね、ここを……」
そう言いながら、目の前のホロはするりと躊躇なく貫頭衣を脱ぎ去ってしまう。
その下には何も着けていない。リリトと同じ男の子の証が、惜しげもなくリリトの眼前に晒される。
当然ながらそれは体格相応に小さく未熟で、おちんちんと呼んで然るべき可愛らしさ。
しかし、当然のごとくそれは興奮によって膨らみつつあり、包皮に包まれた先端がリリトの眉間を向いている。
――先端にはわずかに透明な雫が滲んでいる。匂いはないが、唾液以上に芳醇な精気を含み、熱を放っている。
「……ここを『使って』、いのちを吸っていたよ。リリトは……わかる? なにか、かんじる?」
躊躇なく甘勃起おちんちんを見せつける様は、そしてその口ぶりは、子供の姿でなければ変質者そのもの。
路地裏とはいえ屋外で全裸になったホロは、やはり恥ずかしがる様子など欠片もなく。
己の股間を押さえて縮こまるリリトを見下ろし、反応を伺う。
■リリト > 「そ、そう……? 人間でも魔族でもないって……なんだか不思議だけど……
ホロはホロだもんね……? 別に、いいかぁ……」
リリトのおつむはあまり良くない。難しいことは考えられない。
増してこんな状況なら、どちらかというとドギマギして冷静な思考を巡らせることが出来ない。
と、目の前のホロがいきなりストリップを始めるものだからリリトとしては慌ててしまう。
「わー!?わわわ、ホロ! だめだよ、いきなりこんなところで脱いだらっ……
って……え……? あれ、ホロのおちんちんも、腫れてる……」
ふっくらと柔らかい幼いペニスがツン、と可愛らしくこちらを向いている。
いわゆる勃起なのだが、どうにも淫行の知識がないリリトはホロもおちんちんが腫れてしまったと誤解したらしい。
「ど、どうしよう……これってキスで感染っちゃうとかの病気かなぁ……。
あれ、でもホロ、おちんちんのさきっぽ、なんだか濡れてるね。
その、おちんちんを使うっていうのはよくわからないけど……
ホロの濡れているところ、なんだか唾液みたいにいい匂いがする……」
くんくん、と鼻先を近づけてホロのおちんちんの匂いをかぐ。
きっとそこも高熱で、むんむんとしたお日様の香りがするのだろう。
そして淫魔が感じ取る、精気としてのいい匂いも。
「あー……うーん、えーと、そういえば腫れちゃったのは膿を吸い出せばいい、って聞くから
もしかしたら、この透明なお汁が膿? なのかも……。
ホロ、ちょっと我慢していてね……?」
そうしてホロの前にかがみ込むと、ぺろ、とその透明なしずくを舐め取ってしまう。
「うーん、ちょっと、しょっぱいけど、変な味、はしないし……も、もうちょっとだけ……」
これはホロを助ける行為なのだと言い聞かせて、恥ずかしがりながらもおちんちんに顔を近づける。
そうしてちゅる、とキスをするようにおちんちんに吸い付いて膿を吸い出そうと懸命に先端を舌でなめ始めた。
■ホロ > 「………ん。うん、腫れてる。ホロのおちんちん。リリトとのキスで……」
リリトが見せる初々しくも誤解甚だしい反応に、ホロもやや戸惑い気味ながら己の現状を確認する。
――リリトとのキスで興奮したから勃起した、のだけれど。言葉が足らず、本当に腫れが感染したのかと思わせてしまうかも。
まぁ、そういう形容も決して間違いではないのだから、問題無しと言えるかもしれないが。
「………う、うん。吸ってみて……たぶん、いい感じにいのち、吸えると思う………っ、んっ♥」
膿を吸い出す、などといった建前で、己のおちんちんに吸い付いてくる淫魔。
経緯や意図はともかく、またひとつ淫魔らしい所作を見せたリリトに内心ほっとするホロだったが。
敏感な部位を吸い立てられれば、その細い体をきゅっと緊張させ、鳥の鳴くような喘ぎを喉の奥から漏らしてしまう。
リリトが口に含んだ小さな肉棒は、キスの時の舌ほどに熱く火照り、しかしながらシコリのように硬く張っている。
先端に穿たれた穴は普通の人体であれば排尿用の孔。しかし今滲み出ている液体は尿ではなく、わずかに粘性を帯びている。
その液体自体には匂いはないが、舐めれば塩辛さはある。
そして、ひとつリリトが舐めるごとに、精気に満ちた先走りが涎のごとく溢れ出てリリトの舌にこぼれる。
同時に、硬さをまして張り詰めていく肉棒からはお日様の香りがむわむわと放たれる。
「ん、あ、ぁ、あっ♥ きもち、いい、よぉ……♥ リリト、吸って、もっと、さっきのキス、みたい、にっ…♥」
股間を淫魔に咥えられ、ホロは総身を震わせながらもその快感に浸り、くねくねと切なく腰を振ってさらなる愛撫を促す。
そんなリリトを囲む残り4人のホロは、リリトのフェラを邪魔しないように軽く腕を絡めつつ、淫魔の体をくすぐる。
フェラに神経を注いでいる彼の隙をつくように、8本の腕がもぞもぞと彼の股間に殺到し始める……。
■リリト > 「は、腫れてたら辛いよね……すぐ、治せるかわかんないけど……
頑張って膿を吸い取ってみるね」
ホロがおちんちんを腫らしたのは自分のせいなのだからと勘違いしたまま、
おちんちんにぎこちなく口を付ける。
ちゅうちゅうと、おちんちんをストローに見立てて吸ってみるものの、ホロが痛くないか、
敏感な部位なのだからと気にしつつチラチラ。
ホロはといえば、ひとなめごとに気持ちよさそうに身を捩り、事実気持ちいいと口に出している。
「き、きもちいいの……? えっと、じゃあ続けるね?」
なんだかいけないことをしているような背徳感がありつつも、ホロが嫌がっていないのだからという後押しで
ちゅるちゅると硬さと匂いを増していくペニスへキスを続ける。
特に汁の出る、先端のおしっこ穴を中心に膿を吸い出そうと必死に舌を絡め、
後から後から出てくる汁を口いっぱいに飲み込んでいく。
唾液とはまた違う精気がリリトの身体に染み渡り、徐々に飢えや乾きが癒えていく。
あぶれたホロたちがリリトを取り囲み、股間に手を伸ばしてくるものだからびっくりして
「え、え、ぼ、ぼくはいいよっ……ホロ、ちゃんと膿を出して、おちんちん治さなきゃ
ってわわ……!」
あっという間に4人のホロたちが股間に触れてくるものだからリリトのおちんちんも更に硬くなってしまう。
こうなったらどちらが先に膿を出し切ってしまうかの勝負だと意を決して、じゅるじゅると口に含むと淫魔の(無意識の)舌技で攻めていく。
■ホロ > 「ん♥ あ♥ あ♥ あっ、う、うんっ、なおして、リリト、吸って、ホロのおちんちん、なおしてっ……♥」
股間に貪りつく淫魔の舌技に、ホロの思考回路も徐々に浮かされ、蕩かされていく。
もう勘違いを正すのも面倒くさくなり、彼の言うままに己のおちんちんを委ねる。
口に含んだときは甘く勃起したレベルの子供おちんちんだったが、今やパンパンに膨れて硬く張り、淫魔の上顎に擦れる。
それでも亀頭を守る包皮はほとんど剥けないが、しこりのように硬い肉棒全体がぴりりと舌に来る塩辛さを帯びている。
性臭が全くないのは普通の人間と明らかに異なる点だが、経験の浅いリリトではその違和感に気づく余地もなかろう。
――とはいえ、愛撫すればするだけ果汁が溢れ、そして登りつめていくのは普通の男児と全く同じ。
舌の摩擦と唇の吸引に合わせて鋭く喘いでいたホロの腰が、徐々に深く重たい迸りに打ち震え始める。
射精が近づいている予兆……それを淫魔は感じ取れるだろうか?
他方で、あぶれた4人のホロ。
ぼくはいいよ、と拒否するリリトの声を無視して彼の腰の着衣を弄り、勃起したおちんちんを探り当てる。
前から後から、8本の腕がその部位に殺到し……細く熱い指が乱雑にリリトの急所をくすぐり始めた。
竿の背、腹、先端。包皮を引っ張ったり捻ったり。ぷっくり膨れた陰嚢にも惜しげなく指が絡み、コロコロと弄んでくる。
淫魔のペニスにありつけなかった残りの手指も、リリトの太腿やお尻を乱雑に這い回り、執拗にくすぐってくる。
……寝そべるようにリリトの腰にしがみつく4人のホロからも、火照るような興奮の気配が色濃い。
そして。
「…………っ! っ、う、う、うぁ、あ、あっ♥ リリト、リリトっ、で、でるよっ……♥
せーえき………じゃなくて、うみ………っあああ♥ あっ、ああ、ああ♥」
びくん、とひときわ強くホロの腰が跳ね、すぐにぎゅっとお尻がすぼまるように力が籠もると。
リリトの口中、限界まで硬く張って熱を帯びた突起の先端から、熱く粘った液体が爆ぜるように噴出した。
どく、どく、どびゅるるっ……。膿、という形容が若干似合わないほどに猛々しく大量のほとばしり。
ホロの放つ精液は人間の精液とは違い、やはり匂いはなく、はちみつに似た甘さすら帯びている。
そして包含する精力は唾液などとは桁違いに濃く、必ずやリリトの腹を満たすであろう。
■リリト > 甘やかな甲高い喘ぎをホロが漏らすと、だんだんといけない気分になってしまう。
口に含んだおちんちんが、だんだんと張り詰めてくれば、若干この治療法が間違いであるような気もするが
膿を出す前兆なのかもしれないし、第一ホロが気持ちよくなっているのだし……
などと言い訳をして舌と口淫を続ける。
無意識に発揮している淫魔の舌技はたくみで、繊細で、それなのに大胆におちんちんへ絡みついて
ホロの良い場所を確実に刺激するだろう。
と、夢中になっておちんちんへ吸い付いていたが、4人がかりでリリトも責められてしまえば
あっけなく8本の手はリリトのおちんちんへ絡みつく。
「んひっ、や、おちんち、いじっちゃ、だめだってぇっ……!
あ、あ、っなんか、へん、へんだよ……ぼくも、うみ、でちゃうぅ……!」
身体の至るところをくすぐられ、おちんちんのあらゆる部位を執拗に弄り回されれれば
射精を経験したことがないリリトでもたまらず高みに昇ってしまう。
自分の口から恥ずかしい声が出るのが嫌で、必死に目の前のホロのおちんちんにむしゃぶりつき
ホロが感極まった声とともに膿を噴き出せば、それを喜んで飲み下す。
まるで噴水が爆発したようだ……と、びっくりしながらこくこくと喉を鳴らして、
すると今まで感じたこともないほどのお腹の満足感を身体から感じるのだった。
先程まで空腹だったはずの腹が今はホロの体液で満たされてとても温かい。
「ぼく、ぼくもっ……うみ、でちゃうぅ……♥ホロにくすぐられて、うみ、でちゃううぅうううう♥」
きゅん、と身を硬くして痙攣するとパンツの中心がびゅる、びゅるる、と中で弾け、どろりとした淫魔の精が吐き出された。
はー♥はー♥と、射精の余韻に浸る間もなく、ホロのおちんちんが戻ったかを気にして。
「ホロ、ホロ……おちんちん、治った?」