2020/02/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカルミアさんが現れました。
■カルミア > (まだ日も高いうちというのに、出かけなければならないのはさながら何かの試練か。
完全に昼夜逆転した生活をしている男なので、
世界が明るいというだけでなんとも消えたい気持ちになってくる。
なんで私がこんなことを
小さくため息をつき、目的地へ急ぐ。
仕方ないこれは仕事。仕事。仕事なのだ。
それも賃金は3ヶ月は何もせずとも暮らしていけるだけ
報酬をくれるというのだから。
今日の仕事は奴隷のしつけ用に建てた家に
調教道具の設置に向かう。
表向きは貴族が貧民のために作った娯楽施設…
いや表も裏もない。
とにかく、先を急ぐことにする。)
■カルミア > (貧民街を抜けてさらにその奥、もはや山の中と言っても過言ではない場所にその施設はあった。
華美ではないが清潔そうで、病院といっても差し支えないような外観をしている。
なるほど、と呟いた)
「お貴族様が貧民のために、か」
(多少の皮肉はご愛嬌としてほしい。
ともあれようやく到着した。
重厚そうな扉の前に立ち、ゴンゴンと扉をノックすると
まるでオークか何かのような姿をした使用人がのっそり現れた)
「ご当主の命で参りました、カルミアと申しますが…」
(『話は聞いてる、こっちだ』
使用人は無愛想にそういうと、屋敷の床を軋ませながら奥へ案内してくれた)
■カルミア > (建てられたばかりの建物のにおいがする。
これは悪くない… んだが、どこかすえたようなにおい。
おそらく、これから案内される部屋のほうから漂ってくる。
『旦那様も俺たちに任してくれりゃぁ十分だったのによぉ…』
どうやらこの案内人は、奴隷の世話を任されなかったのが不満らしい。
そんなこと言われても…
ため息はさっき出尽くしたと思ったのに、小さく息を吐いた)
■カルミア > 「私めは皆様の補助をするものを用意せよとのことでしたので」
(ギロリと使用人がこちらを睨む。
あまり不用意な口はきかないほうがよさそうだ。
さあ、仕事のはじまり。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からカルミアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカルミアさんが現れました。
■カルミア > 「――…では、私はこれで。今後ともご贔屓に」
(屋敷の使用人にそう伝えると、ようやく帰路につく。
それぞれの部屋に用途の異なった魔法生物を定着させるのは
控えめに言ってもしんどい。
控えめにいわなければ二度と依頼してほしくない。
少し首をひねると、ごりごりと音がする。
小銭も入ったのだから少し贅沢したって構わないだろう。
夜ともなればこの辺りもだいぶ活気が出て、
貧民街とはいえ賑やかな酒場もだいぶ多く点在している。
黒いローブの杖をついた男なんて、ジロジロと無遠慮に見られることもあるが…
こんな街だ。気にしたってしかたがない。)
■カルミア > (男が入ったのは、街の入り口あたりにある小さなバー。
この辺りで仕事がある際には必ず立ち寄っており、
少々融通が効く。
店の奥にある一番目立たない場所に通されると、
酒とつまみを、と店員に告げて席についた)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からカルミアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 昼でも薄暗い通りだが、夜は一層暗い。
幾人かの売人や、店の立ち並ぶこのあたり
知る人ぞ知る薬物売買の市であったりする。ここのとある店の依頼で薬の原料となる花を集めてきたところだ。
ここの店主は払いがよく、結構依頼を受けていたりする。
「へい、まいど。
報酬は薬とか言うんじゃねーぞ」
依頼人である店主から報酬を受け取り、懐にしまう。
いつも贔屓にしてくれている礼だとなんかの薬もついでもらったが…
「オレは麻薬はやらねーって…」
突き返そうとするも、どうも媚薬やら興奮剤の一種らしく
それほど後を引くものでもないらしい。
この店であまり見ない薬だし、おそらくは試薬かなにかといったところか。
ちゃっかりしてるものだ。
仕方ないと受け取って、その店を去る。
■ブレイド > 店を出れば、通りには怪しい匂いがほのかに漂う。
数人の中毒者に薬の効能を試すもの。
今もらったような媚薬だって、扱っている店は多い。
女の艶声、男のうめき声…聞こえてくるあたり遊んでる連中もいるようだ。
「(よくやるもんだ…)」
少し呆れつつもフラフラと。
先も言ったように、別にクスリを常用するような趣味はないが
報酬も貰ったしすでに夜更け。
特にアテもないのでこれから酒場か何かにでも立ち寄ろうかと思案しつつの散歩だ。