2019/12/29 のログ
■カイン > 「よし、これで決めておこう。
全く、少しくらいは色をつけてくれてもいいだろうに」
常連相手に連れない事だとぼやきながら金を先に渡すと、
店主が目の前でそれなりの量の荷物を包み始めるのを眺めて肩を竦める。
「消耗品の類は平民地区とかだとちと足が付きかねんからなあ。
全く世知辛い。昔はもう少し大雑把だったんだがな、この国」
自分の身の上的に考えていた仕方のない所ではある。
大手を振って歩ける身分では本来ない以上はどうにもならないが。
商品を用意してもらう間に周りを見回せば俄かに人の増えた様子。
それでもちっとも賑やかと思えないのがなんとも陰気である。
■カイン > 「全く、出てくるのが遅いぞ」
暫く待たされた後に漸く用意された道具の数々を手に取って渋い顔。
仕方がないとばかりにぼやきつつもそのまま手を振って踵を貸して去っていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/公園」にポチさんが現れました。
■ポチ > 冬の冷たい空気の中。
公園のベンチに横になる少年。
少年を包み込むのは冷たい空気とぽかぽかの温かい日差し。
太陽の明かりで体を暖めながらぱた、ぱた、と尻尾をゆらゆらと揺らめかせ、猫の様に椅子を打ち据えている。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/公園」からポチさんが去りました。