2019/12/08 のログ
カイン > 「お、来た来た。これがないと始まらないよな」

上機嫌に運ばれてきたワインを手に取れば、
それをグイと煽って味に満足した様子で息を吐く。
元々安酒のみの気のある男だが、やはり美味いに越したことはない。

「んー、やっぱこの季節は良い酒が出回るのが良いことだ。
 この後夏になると色々と準備が大変にはなるが…酒飲む楽しみが増えることだけは良いことだ」

傭兵稼業なんてやってると何をするにつけても面倒事の連続だ。
それをひとりやった後の一杯は格別の味わいなのもまた事実だが。
ぐいとと酒をもう一口煽って酒のお替りを注文しながら周りを見回し。

「…毎度のことだが、女っ気無いことだけが問題だな」

それこそ華として女性を雇っている酒場など数多いが、
残念ながらこの店はそうではない。
ジロリと店主から一瞥されれば、肩をすくめる事でごまかしにかかり。

カイン > 「…ん。酒もそろそろ潮時かね」

ふと気が付けば随分と夜が更けた気配がする。
人よりも随分と頑丈な体を持っている自負はあるが、
かといってほかの全ての部分が人間以上かといえばそんなこともない。
悪酔いしない程度に終わらせようかと緩く息を吐いて考えながら、
立ち上がってその場を後にしていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からカインさんが去りました。