2019/08/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 貧民地区の酒場兼冒険者ギルドに、一人の男が現れる。
ゆったりとカウンターへと向かえば、袋に入った荷物をカウンターに乗せ。

「あいよ、マスター。依頼品だ」

そうマスターに声をかけ、男はカウンター席へと座る。

「なぁに、気にするな。
 ちょっと俺も、採集したいものがあったから。
 ついでだよ、ついで」

礼を言うマスターに、男は笑いつつ、酒を注文する。
そこで男は思案する。さて、一息ついたら次の依頼を探すか。
あるいは、もう今日はここでのんびりするか。
どうしようかなぁ、と。

セイン=ディバン > 結局、男は酒を飲み、店を後にした。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 広場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > このご時世、人を集めるのは大変な事である。
ただでさえ、闘技場は『出場者が奴隷落ち』だの、『出場した人間が武器も魔法の発動体も取られてほっぽり出された』だの、そういう悪評が絶えない。事実だが。
そういう悪評のある組織が苦心するのは人集めである。
奴隷の購入には金がかかるし、金を生み出すのは結局人であるからにして、何が何でも人を――特に、花形職である剣闘士を集めなければならない。

そんな訳で、上司に命じられ、男は仕事が選べない程度には食い詰めた者の多い、貧民地区に人集めに来たのであった。
そろそろ夏も終わる頃とはいえ、それなりには日差しの強い昼の頃である。
帽子ぐらいはかぶった方が良かったと思いつつ、男は一人、椅子に座って、応募者を待つ。

「(いや、でも来るかなあ。
確かに書面上は、結構良い待遇だけどさー)」

交通費・住居支給の上、歩合制とはいえ高い給金。
年齢制限は上限50歳(長命種族の場合なし)までだが下限はなし。戦闘技術はプロの剣闘士が直々にサポート――一見するとこれ以上無く親切な契約内容である。
その旨は昨日一日かけてあちこちに張り出したチラシにも書いてあるし、金が欲しかったら飛びつきたいと思うような内容ではあるのだが。

「(どれぐらい守られるか解ったもんじゃないからなー)」

わざわざ貧民の行く末に興味を持つ者は居ない。
下手をすれば、闘技場についた途端に適当な理由を付けられて奴隷落ちも十分ありえる。
勿論、男からすればそうでない可能性が高いが――実際どうなるか保証するつもりにはならない。

「(一応上からは『試験』とかこつけてエロい事しても良いって言われたし、まあそれを目当てに頑張るとしますかねえ……)」

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 広場」にアクラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 広場」からアクラさんが去りました。
クレス・ローベルク > 一応、チラシには剣闘士の他に、従業員なども随時募集と書いてある。
選手以外にも足りない部署は数あるので、そちらに人を流せればそれに越した事はない、という考えのもとだ。
剣闘士より給金自体は下がるが、こちらは安定した月額制で、しかも休みもそれなりに多い。

「(しかし、暇だ)」

ただ座っているだけというのは、どうにも趣味に合わない。
一応、これでも給料は発生しているので文句はないが。
しかし、これでは傍目から見ればただ公園で椅子と机持参で座ってる変な人だ。

「あー、何かアクシデント起きないかなー」

退屈よりはマシなのになーと、そんな命知らずな事を呟きつつ。