2019/07/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にトモエさんが現れました。
トモエ > 眠れぬ夜の一杯を求めて足を運んだのは久方ぶりの場所。

「安いので構わないわ」

カウンターに腰掛けてそう伝えると、取り出した葉巻に火を灯して。

カイン > のんびりと酒を飲むまま、さてこの後何処に繰り出すかと考えていた所、
聞こえてきた声に目を瞬かせながら視線を向け。

「ん?……おや、久しいね、トモエ」

そう声をかけた先に見えた姿の様子に笑って手を挙げる。
そのまま、隣によってみせると相手の様子を上から下まで軽く眺め見る。
とりあえず問題は無さそうな様子に一安心と頷きを見せ。

トモエ > 「あら、カイン様」

ご無沙汰しております、と頭を下げる。
どことなく酒場の似合う男だった。しっかり鍛えられた細身の身体と綺麗な金の髪は、そう忘れられるものでもない。
一夜を共にしていれば、尚更。

「お達者でいらして?」

薄く笑って見せて、隣に座った彼を見つめて。

カイン > 「そちらこそ、元気そうで何よりだ。
 …ま、ここで生きてく人間がそう簡単にくたばるとも思えないけどね」

だからこそ、頼りがないのは元気な証拠とばかり、
疎遠になった人間に対してもさしたる心配をしていない。
今回も案の定というべきか、無事を確認できた知人の様子を素直に喜びながらも、
片手が伸びると相手の肩を抱き寄せようと手が引き。

「ああ、元気なくらいが取り柄なもんでね。
 …ま、とりあえず乾杯といこうじゃないか。
 今日はどうしてまたこんな所に?ま、俺も人のことは言えないけどな」

運ばれてきた酒を一瞥しながら笑って自分の酒のは行ったグラスを手に上機嫌に問いかけ。

トモエ > 「夜が眠れないものだから。寝酒と。それから添い寝の相手を探しに来たんです」

変わらず明るい様子の相手を見つめて目を細めて。
乾杯に応じ、安酒をクイと軽く飲み干して。早いピッチで次を頼むのは、ふわふわと酔う感覚が好きだからに違いなく。

肩を抱く手に素直に引き寄せられて、身体を預け。

「カイン様は、よくこちらへ?」
頻繁に訪れる行きつけなのかと尋ねつつ、相手の太ももに手を乗せて。

カイン > 「おや、なるほどな。それじゃあ添い寝の相手に立候補しても良いかな?」

冗談めかして笑いながらも、相手に応じるように酒を飲む。
ペースに大差はないはずだが、男の方はさして酔った風もないのは慣れの問題だろうか。

「仕事の帰りに近ければよる感じだな、毎日ってわけでもないがそれなりに此処で飲んでるよ」

上機嫌にそう笑って言い返しながら、太ももの感触にくすぐったげに身じろぎして肩を揺らし。

「むしろトモエは普段何処で飲んでるんだい?
 意外と酒場で出くわすよね」

酒を嗜む女性は男と比べれば明らかに少ない。
だからこそ相手のことを気に入っているだけに、
疑問に感じた所を上機嫌のママ問いかけ。

トモエ > 「カイン様がいい宿をご存知なら…。ご案内してしてくださいます?」

もちろん求めているのは添い寝以上に身を交わらせる行為に他ならない。
淫売の身体は疼いて、肩を抱かれるだけでは飽き足らずに。

だが、問われた質問には少し考えたあと答えて

「大体は家で、一人で…。夫の生前の知人に見つかりたくもないので、店は転々としていますよ」

もう一杯、グラスを傾けて。少し物思いに沈む。

カイン > 「それなら、この近くにいい場所がある、それじゃあ案内しよう」

そう肩を抱いたまま立ち上がろうとしながら告げると、
財布から少し多めにカウンターの上に硬貨を置く。
マスターが頷いてみせたのを横目に見てから、
そっと相手の唇に己の唇を重ね合わるだけのキスをしてみせようと頭を動かし。

「ん…なるほど、じゃあ今度トモエが恋しくなったら店を行脚してみるとするさ」

そう上機嫌に告げながら連れ立って外へと歩いていこうとするだろう。

トモエ > 「さすがカイン様」

にこりと微笑んで、自分の分の硬貨を払おうとしたが、おそらく相手が先に払ってくれたいるのだろう。彼の飲んだらしい額よりいくらか多かった。
早めの酒が功を奏して、ふわふわと浮くような心地。体がじんわりと気持ちよくなってくる感覚に目を細めて。

「私が恋しくなったら、尋ねてきてくださいな。いつでも、カイン様なら歓迎ですよ」

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からカインさんが去りました。
トモエ > やがて男と連れ立って、トモエは店から姿を消した——
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からトモエさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 とある酒場」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 【待ち合わせ待機中です】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 とある酒場」にロロさんが現れました。
ロロ > (――――二階、と言っても。ちゃんとした宿屋のように、設備の整った寝所ではない。
あくまでも安普請に、最低限の家具と寝具、その程度しか存在しないのが。
どういった部屋なのかという事を、分かり易く現している。

正しく、実用的な場所でしかない訳だ。)

  で? …こういうのってサ。
最初は何から話せば良いのか――そう、色んな、条件ってヤツ。

(例えば。今し方階下からやって来て、部屋に入った、この二人のように。
秘め事めいた相談事を交わすだの。

…まぁ、今後の行動は兎も角。相談ソレ自体は別段、誰かに聞かれても。
決して困るような類ではない…筈なのだけど。)

セイン=ディバン > 「いやぁ、わかりやすい」

部屋を見た男の最初の言葉はそれだった。
男も、こういった酒場兼宿という店は何度も利用している。
その実用重視加減も慣れたものだ。

「そうだなぁ……。
 とりあえず、キミは一晩、オレに愛される。
 その代わりの報酬は金貨2000枚。どうだ?」

相手の問いに、男が微笑みながらそう答えた。
金貨2000枚。平民が10日は余裕を持って遊べる金額。
これは、最近男が条件として提示する時のお気に入りの金額だ。

ロロ >  ゑ  ……いや。 いやいや。  いやいやいや……!

(ちょっと待て。思わずツッコみたくなった。
2000枚。それも金貨で。少なくとも、こんな場末の酒場二階で、飛び交う桁ではないだろう。
似合う会話をする筈が。初手から思い切り似合わない金銭が飛び出して来た事に。
数秒、停止。其処から差に、呆気に取られる間を置いてから。
ようやく、男への反論――ではない。どちらかと言えば、ダメ出し、開始。)

流石にソレは、おかしぃ、てば。
…それだけ有れば、さ、奴隷一人位、買える。 …人間一人の人生を、左右出来る。
そんなお金、ホイホイ出せるっていうなら。何処の…世間知らずのお坊ちゃまだ、なんて勘繰りたくなるし――
本気で言ってるなら。 …金貨二千枚に釣り合う位、なんて考えたら。
それこそ一生フイにしかねないコトされるんじゃないかって。
…普通の、ミレー族の、奴隷なら。疑うし、怖がるよ。

(市民と冒険者の感覚が違うのと同様に。平民と奴隷民の感覚も、また違う。
ジトリと半目で見上げる瞳は…彼を危険視している、という訳ではないが。
価値観の相違が、いかなる矛盾を孕むのかと。そんな不安を浮かべた物にならざるを得ず。)

 ――もうちょい、普通で良いんだ。それこそ、取引として。依頼として、受けるんだし。
今後私が、依頼料を吹っ掛ける為の、相場の参考にすると思ってサ。
…娼婦の、一晩の値段とか。冒険者の、一日の、仕事料とか。其処んトコ辺りから始めてよ?

セイン=ディバン > 「おう、どしたいいきなり変な反応して」

それまで、クールな様子を維持していた相手が見事に取り乱した。
男としては、その反応が割りとレアだったので、つい楽しそうに笑ってしまう。
男が提示した金額を聞いた場合。本職の娼婦であれば反応は二つ。
1。喜ぶ。2。警戒する。
困惑するというのは珍しくも常識的で。ついつい愉快と思ってしまう。

「うん? そうか?
 あー、ウチで買った奴隷二人はもうちょい高かったな。
 世間知らずのぼっちゃんはこんなの持たない。
 可愛らしい女の子の一生を台無しにする趣味は無~い」

首をかしげながら言う男。こんなの、と言いながら見せたリボルバーを、サイドテーブルへ無造作に置き。
相手にゆっくりと近づくのだが。不安を抱いてると分かれば。

「……普通ねぇ。キミくらい若い子相手なら、2000は普通だと思うが。
 前途有る若者の一晩の純潔を買うんだから。しかも、オレみたいな中年親父がさ。
 ……そうだなぁ。それじゃあ。金貨500枚。
 プラス、回復ポーション、強壮ポーション、研ぎ石、シーフツール一式セットでプレゼント。
 この辺りでどう?」

くす、と笑いつつ。呪文で空間から、ポーション二つ、石、シーフツールを取り出す男。
金の代わりに物ならどうだ? と目で訴えつつ。
男は服を脱ぎ、傷だらけの上半身を晒す。

ロロ > …持ってるというか、かってる、ってなら。…相場とか解るだろ…
実際その気が有るかは、ともあれ。…その位勘繰っちゃうぜ、って。事で。

(かってる。買ってるか。飼ってるか。どちらと取るかは相手次第。
おぅ、と小さく。今度驚かされたのは。物騒極まる機械仕掛けの飛び道具を、男が取り出したからだ。
確かに普通の良家の人間であるのなら。こういう物は、自分自身で持つのではない。周囲の人間に持たせる物。
勿論、本気で彼を世間知らずと考えていた訳ではなく…大袈裟な人間だ、と思っていただけだが。
同時に未だ未だ、懐に一物…どころか、複数忍ばせた物が有るらしいと。考えておくべきらしい。)

 そんなオイシイ話に釣られたお嬢さん方が、どうなるか。良く有る話でしょ。
世間一般の常識的な、裏が有るかどうかという、警戒なだけ。

っていうか。純血とかゆーな。…そんなワケないじゃんよ……?

(若いミレーの女が、主人持ちで働いていた、というだけで。扱いは察せるだろう。
ちぇ、と小さく舌打ちしつつも。膨らませたその頬に、少しだけ、色を帯びながら。
見上げ返した瞳が、きゅっと瞳孔を縦細に縮ませる。
諸々、取り出された品物は。…どうしようもなく魅力的だったのだから。)

回復。 …回復、か。…ソレは凄く。 …うん、凄く魅力的………だ。
ぁー――でもなァ、貰いすぎると、返済が怖いんだよなァ…解ってるんだけどなァー…

(何せ、タダで貰う訳ではないのだから。だが、それでも。先程語ったように、医者通いも難しい身では。
未だ痛み引き摺る片足の為にも、回復役は魅力的。
恐ろしく戸惑っているように。置かれた品々と、男の肌身との間を。視線がひっきりなしに行き交いつつも。
同じ程大きく、左右へと揺れる犬科の尻尾が。実に正直な、無言の回答を表していた。)

セイン=ディバン > 「知らん。欲しい奴隷がいたら言い値で買うし。
 ……そうか。そうかぁ……」

冒険者をやっていると金銭感覚はマヒしていく。
装備などにはやたらに金がかかるし、美味い酒や食い物にも金はかかるのである。
相手の目の前で武器を取り出し、それを傍らに置けば。
男は、相手に向かって、笑顔を見せるが。

「まぁ、良く聞く話よな。
 警戒心強いのは良いこったな。
 ん~? 夜を共にする乙女は、その夜にはオレにとっちゃあ純潔なのさ」

ふ、と笑いつつ、相手に近づく男。
バカにしているのではなく、本気でそう思っているのだ。
相手が、自分の取り出したアイテムに意識を奪われれば。
なるほど、実用品の価値は分かるわけだ、と評価する。

「それか、オレの家で働くか~?
 メイド業やってくれれば、後は自由。
 家に男連れ込もうが、副業で稼ごうが、文句は言わないぜ?」

相手の尻尾が揺れるのを見れば、男は交渉成立かな? とささやき。
相手の体を、ゆっくりとベッドへと押し倒そうと。
そうして、男はズボンも脱ぎ……完全に全裸になれば。
男の股間は、既にそそり立っていた。全長25サンチを越える、巨根。モンスターサイズであった。

ロロ >  ……言い値とか、時価とか、店主にお任せとか。何と言うブルジョワジー発言。
羨ましい通り越して、怨めしい。

(勿論男が裕福だとすれば、それは働いた対価であって、正当な財なのだろうが。
それでも、天下の回り物を標榜する金銭が、その流動に停滞を起こしている事実は。
資本主義の問題点を、意識せざるを得ない訳で。謂わば世の中全体への恨み言。

…それから。先に男が武器を、目に見える所に手放したからか。或いは笑みに毒気を抜かれたか。
此方も、先ずはブーツを脱いだ。どすんと見た目以上に重い音をさせる、自身にとっての凶器から。)

 そうそう。…そもそも、言うなれば仕事の話、でしょ?
金貨に千枚分働けとか言われたら、こちとら一晩で過労死するって ば。
…うー、わ。歯の浮く、台詞ー…

(色々ばっさり言い切って。少し余裕が戻って来たか。
跳ねる様に上がったツッコミのテンションを緩やかに、元通りに下降させていく。
その間にも、更に男は衣服を脱いでいく為に。此方は先に、寝台へと腰を下ろして。)

 ……いや。いやいや。それだけは。メイドだけはゴメンだ ね。
もう充分、生まれてこの方やって来たし。

(やっとこさ、その身分から解放されたのだからと。凝りを解すように首を回してみせれば。
取り敢えず刃交渉成立という事で。抵抗する事なく、男にとって、寝台の上に横たわる。

ただ。直後に再び、目を見開く事になったか。
待ち受けていた牡幹は。正直、あまりに想定外だった。
――それこそ。生まれてこの方といって見せた通り、長い事この国の、欲を煮詰めた場所に居た少女すら。
これだけの逸物…逸脱した物体は、お目に掛かった事がない程の。)

セイン=ディバン > 「そうやって目立っておくと、難癖つけてくるバカも多い。
 そいつらに絡まれたらボコってお金を拝借する」

お手軽な稼ぎ方だろ? などと笑ってみせる男。
ちなみに、男自身は意図して金を盛大に使ってる節がある。
それこそ正に、経済を回す為、というやつであり。

相手のブーツの音に、男が目を細めた。
その明らかに普通では無い様子に、流石に男も気付いた。

「それ、武器入りか?
 そもそも、物事に対しての価値の設定は商品を提示する側と購入者側でズレがあるのが普通だと思うがね。
 歳とるとな。口説き文句に力入れないと、女を落とせないんだ」

相手の様子がそれまで同様のものに戻ってきているのに気付き。
男も、軽口を叩き。相手がベッドに座るのを見下ろす。

「そっか。そりゃあ残念。
 ま、気が変わったら言ってくれ。人手はいくらでも欲しいんで」

特に、家の掃除がなー、などと嘯く男。
相手が、自分のイチモツを見て驚いたのに気付けば。
ぎし、とベッド鳴らし、相手の隣に腰掛けて。

「……んじゃあ、服脱いでもらおうかなぁ」

なんて。これから、するんだぞ、と告げるように。
相手の耳元で、わざと静かに囁いた。

ロロ >  あー。そのやり方良い…な。 元手が無いと、まず出来ない相談だ けど。

(悪目立ちするというのは。…頭に悪と付いているだけあって、色々と難しい。
それでも。何事も使い所なのだという事くらいは、良く解った。
こちらも、出来るなら。世間様に貢献出来る程度には、金回りが良くなりたいものだ。)

 ま ね。…無手だと思うと、油断して近寄って来る、バカも多い し。
今後はそういうヤツから、かっぱぐのも。視野に入れておこうか な。

売り手側だからこそ。後でクレーム付くのが怖いんですよ、…っと。…ん…
歳。歳、なぁ……どの口が。

(どの口が、そんな事を言えるのか。
日がな一日女体を夢想出来る青少年でも、荒淫を極め年がら年中女を抱き続けられるお偉いさんでも。
彼程立派な代物を持ち合わせている輩は――果たして。この世の中に、どれ程居るのやら。
見せ付けられた代物の、あまりの大きさに。暫し、ぱくぱくと唇を開き、閉ざし。
それでも、傍らに腰を下ろした相手を、シーツの上から見上げれば。)

 …アルバイトとか、手伝いなら、良いケド …ね。もう一回主を持つのは、懲り懲りって事で。
―――― は、…それじゃぁ……

(するりと。視線から逃れるように、ベッドを滑り降りた。
折角座った物の、もう一度立ち上がれば、男の正面。その場に立って振り返り。
軽く目を伏せるまま、一つ一つ、ボタンを。ホックを。外していく。
再度視線を向け直したなら、足元へとパンツが落ちた。裸足の足取りがぺたぺたと、寝台へと戻る間に。
数歩の間に床へと落ちる、上の、下の、薄い下着類。
最後に。シャツ一枚だけを、緩く羽織った格好で。もう一度、シーツの上へと膝を掛け。)

セイン=ディバン > 「マネするなよ? 割とあぶねぇから」

かっかっか、と笑いつつ、相手の頭をなでる男。
ちなみに、この男もそういうことばかりしているわけでもない。
たまに、暇つぶしにやるくらいだ。

「いいね。こういうのってカッコいいよなぁ。
 ははははは、やりすぎて殺したりするなよ?
 オレがクレーム言うようなタイプに見えるのか?」

少なくとも、買ったものに対して文句を言ったことはほとんどないぞ、と言いながら。
相手の側で、猛りを誇示するように腰を突き出す男。
そのまま、隣に座った少女の頭を、再度なでてみたり。

「そういうんでも全然構わんよ。ははは、じゃあ、次に縁を結ぶとしたら、夫、とかか?」

からかうように言いつつ、相手の脱衣をじぃ、と見ていく。
シンプルであり、ストイックでもあると言えるその脱ぎ方。
逆にそれが、男の心を奮い立たせた。
相手が元いた場所に戻ってくれば。男は、相手の肩をつかみ、ゆっくり押し倒して。

「かわいいぜ、ロロ」

そう言って、額へとキスをした。
そのまま、相手の肩から腕、腰などをゆったりとなで始め。

ロロ >  …まぁ、次によっぽど、懐具合に困った時――にでも。
その前に、貰った仕事をちゃんとするトコから…だし ね。
少なくとも、今日の所は。もう先約入りだ――

(そう、此処から先、ちゃんと。買ってくれた彼に、応えなくては。
シャツ一枚になった所で、再度ベッドに上がり直せば。
獣のように手足を付いて、男の顔を見上げ、覗き込み。軽く首を傾げてみせる。)

 さぁね、さっき出会ったばっかりだ。
人間後から変化するコトって、幾らでも有るじゃなぃ。
それこそ、ベッドの上では別人です ――とか。良く有る事だし。
ぁ、でも。男が、カッコイイ物大好き、っていうのは。解るか も。 …っ、と。

(髪を。耳を。撫でられるのがくすぐったい。思わず、軽く震える身が。
ゆっくりとシーツの上へ逆戻り。
はらりと拡がるシャツの中、最早隠す物のない裸体を、男の眼下に晒しきり。)

 飛躍するな ぁ……取り敢えず。商売仲間、仕事仲間。その相性確認から でしょ?
――これはこれで。カラダの相性、なのかも、だけど。
………っ、うん、…っふ………

(くすぐったく感じるのは。広く撫で下ろされていく膚なのか、唇の触れる額もか…
それらだけでなく。煽るような、からかいのような、言葉も同様かもしれない。
掌の下。幾度となく、細かに膚を震わせる。同時に。これからする事を思えば、落ち着いていられる筈もなく。
胸元を上下させる呼吸が、次第に、大きな物となっていくか。) 

セイン=ディバン > 「そうならないといいな?
 この国ぁ、仕事は溢れてるが。競争相手も多いからなぁ……。
 ……仕事は仕事だが。もうちっと、こう。色気をさぁ……」

相手のさっぱりした物言いに、しょげーん、となってしまう男。
わかってはいるのだが、ちょっと寂しい、などと思ってみたり。

「確かにな。それこそ、男と女ならなおさら、かもな。
 知り合いだと、普段は緩いのに戦闘時はめちゃくちゃ強い、ってのがいたなぁ」

人間の変化については同意しつつ。相手の頭をなで続ける男。
こういう風なふれあいは男の大好物なのである。
しかして、相手が裸身を晒せば。男は、にっ、と微笑み。

「別段、オレが、って話でもないぞ?
 この国には悪党外道も多いが、イイ男も多い。
 コネは作っとけ~? 後々便利だからさ」

くすくす笑いつつ、相手の体を解そうとしていく男。
肩、腕、掌もみもみ。わき腹、腰、ふともも、と。
なでるポイントを変えていく。
そうしている中、相手の呼吸が変化していけば。
次に、男は相手の唇を奪おうとして、動きを止め。

「……キスはしても大丈夫かな? お姫様」

まっすぐに相手を見つめ、そう尋ねるのだが。
その間に、男の両手は、相手のバストへと伸び。
やわやわっ、と。優しくもみ始める。

ロロ >  …取り敢えず。怪我人を優先してくれる程、優しくない。
此処暫くで思い知った ね。寧ろ弱味は、突かれる為にあるワケでー…
色、気?…ん…どういうのが、欲しいやら――

(真面目にやりすぎている、条件に拘りすぎている、のだろうかと。
言われて、今更気が付きました。そう言わんばかりに瞬いた。
ただ、義務的且つ事務的な行為でない事だけは、明らかに。…着実に、触れられる膚は、反応を見せるのだから。)

 さっき、送り狼云々言った ケド。それも同様。
悪いけれど、良い男、なんてのも。多そうじゃない?
セインにもそういうイメージ有るな…だから、今から頑張らなきゃ。

(それこそ、コネ造りを含めて。
勿論、目の前の相手を、悪人呼ばわりしている訳ではない。清濁併せ呑める人間と見なしているだけだ。
寧ろ良い男の範疇に含めているのだから、喜んで貰いたい位。
そうも思えば手を伸ばし。此方へ向けられた相手の腕と交差させ。
彼の頬を、顎を、喉を…胸元を、と。撫で下ろし始める。

一足先に、胸を掌握した男の手。包み込まれた乳房を、穏やかだが確実に、その指遣いに擽られれば。
こそばゆさともどかしさとが両立するのだろう。微かに顰める眉は、悩ましげに…沸き上がる物を、堪えられず。
胸の先端が柔さだけから、徐々に硬さを帯び始める所まで来れば。吐息は更に熱を持ち、断続的な物となり。

…間近で囁かれる意地悪に。もう一度滑らせていく掌が、今度は上へ…項、耳下、後頭部へと。
其処にぐっと力を籠めて、離れる事を許さずに。)

 ――寧ろ、っ…して欲しい……キスもないセックスなんて…きっと。気持ち良くなれな…ぃでしょ…?

セイン=ディバン > 「そうな。だからこそ、弱みは見せない。
 見せるとすれば……その弱みを狙ってきたところを罠に嵌める為に見せる。ってこったな。
 そりゃ簡単。一晩だけとはいえ、恋人なんだ。仕事、ってのはナシにしようぜ、って話」

相手に向かってアドバイスしつつ、一つの要望を提示する男。
もちろん、本当の恋人という訳ではないのだが。そこは譲れないらしい。

「おいおい、オレぁ……。
 ……う~ん。オレぁ……悪い男だ。しかも、とびっきり。
 オレは縁結んだ相手には、割と情け深いぜ?」

困ったことあったら頼ってくれよ、などと言いつつ。
男は、相手からの愛撫を受けいれていく。
少しくすぐったいな、と思いつつも。それはどこか、暖かで。

触れた相手のバストを。優しく、壊れ物を扱うように揉む男。
自分の掌の熱を伝えるようにしつつ。先端の存在感を感じ取れば。
指先でそこを、きゅっ、と摘んでみせる。

「お、っと……。
 そういうことなら。失礼して……」

相手から許可を貰えたのなら。まず、触れるだけのキスを。
そのまま、再度口付ければ。舌を滑り込ませ、深いキス。
そうしている間に、男の右手が、相手の腹部をなでる。
ゆっくり下りるその指は。とめなければ。相手の秘所へと到達するだろう。

ロロ >  そりゃ ね。突かれるって解ってんなら、囮にはなる ケド。
…さっきの無手云々だって、その一環だし ね。
っん、…本当に弱ってたんだから仕方ないでしょ。不可抗力。
………その上セインには…違う弱味も、見せる事確定だしなぁ……

(頬に差す熱さが増した。
恋だの愛だのを意識した、というよりは。仕事とはいえ、それ以上に。
それこそ恋人達が行うような、性交をこそ行うのだと。改めて、しっかり意識した為に。
きゅぅ、と。一度、包み込む男の頭へ。強く力を籠める指。)

 ――――でしょ、ぉ?そうだよなァ、そうだと思ったんだよね ぇ。
でも。…何も無い善人より。色々有る悪人の方が。…人としては好きだ ね。やっぱ。
んふ―― それじゃ、ますます。…気に入られるよう、努力しよ っか…

(ただ、頼りっぱなしというのも。難だし、癪だ。
彼にも、頼らせたいと思わせるような。商売仲間だか…女だかで居たい。
ようやっと。欠片程度に、だが確かに微笑みに緩んだ唇が。次の瞬間、微かに呻く。)

 っ、っ…っっ…!
 んは…今……の、ぴりって……あ、っは…ぁふ、 …んん…――――!

(尖りつつある先端を、しっかりと摘み上げられたのは。明らかに快感で。
肩口を跳ねさせるような、明確な応えを見せる所へ。唇が重なった。
最初の一度目は。掠めて啄む程度で、あまりに浅い。
半開きの唇が喘ぎ、僅かに喉を浮き上がらせて。いっそ此方から引き付けるように、彼の頭を引き寄せて。

そうすれば、二度目の口付けは。より確かな物だった。
押し込まれる舌を、引き寄せる舌が絡め取り。ぐちゅりと濡れた音を響かせる中。
這い下りた指先が、秘部を触れ始めるのなら。
未だ、濡れているとは言い難いが。濡れたいと望んでいるのだろう。
腰の角度を変え、尻を押し出し、自ら彼へと委ねていく。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 とある酒場」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 とある酒場」からロロさんが去りました。