2019/06/09 のログ
フラニエータ > 見た所温和な印象の彼女。口調も明るく、良い子、といった印象。
しかし女にとっての良い子とは、世間一般で言うそれではない。
女に従順な使える子、が良い子なのだ。

「…静か、ね…他の客も居ないし…貴女と私、二人きり。」

美人と言われても照れもせず、優しげな微笑を向けながらこちらもワインを飲み、干し棗を齧る。
干し棗を中指と親指で摘み、ゆっくりと己の口に運び…
赤い舌でそれを巻き取り、唇で挟み、ゆっくりと咀嚼を見せ付けていた。

そうしながらも、ちらちらと彼女の観察を続ける女。
その身体つきから身体能力を、その口調から怜悧さを量る。
後に咀嚼が終わり、舌なめずりを。

「…待ち合わせ?…そうね…貴女を待っていたの。…と言ったら、信じる?」

そう言いながらカウンターについていた肘をほんの少し彼女の方へ押し出すと、女の顔の高さが若干下がる。
伴って上へ移動する瞳。女の三白眼の瞳が彼女を捉えた。

ロベリア > っぽい仕草に見とれていると、時折値踏みするような視線を感じる。
彼女もこちらを観察しているということだろう。
美女に視姦されるのは悪い気はしない。

「えー?
そうねぇ、それだけじゃあ信じられないわねぇ……」

当然彼女の事など記憶にない。
初対面である。
つまりは誘っている、と解釈していいのだろうが少し勿体ぶって。

「信じるにはそれなりの証拠が欲しいわねぇ。
んー、……二人の唇の間にあるかも?」

視線を合わせる女性を、ロベリアもじいっと見つめ返す。
そして自らの唇を指先で軽くなぞりながら、見つめ合いにこりと微笑んだ。

フラニエータ > 己の言葉に挑発めいた言葉を返してくる彼女。
その言葉は女にとって少々生意気に感じられたのだろう、小さな嗤い声を漏らす。
恐らく彼女は、女同士の悦びを知っているのだろう。ならば話が早い。
女は奪うと決めた。それが金か、彼女かはまだ分からないが。
彼女自身の唇をなぞる彼女の指。その指に手を伸ばし、半ば強引に己の方へ、唇へと近づけさせた。

「…貴女の望む証拠だったら良いのだけれど、ね…」

彼女の指先、彼女自身の唇を撫でていたそれ。
その指を己の唇に軽く触れさせながら、撫でさせながら女はにやりと嗤う。
勿論視線は彼女の瞳を捉えたままだ。

「…どう?信じる?」

その言葉の直後、赤い舌先がちょん、と彼女の指を突いた。

ロベリア > あわよくばキスしたい、などと思っていたのだがやり込められてしまった。
だが拒絶する気がない事が分かっただけでも収穫としよう。

「ふふっ、いいわ信じてあげる。
それで、私を待ってどうするつもりだったの?」

指先で彼女の唇を撫でた後、舌先が触れた部分をぺろりと軽く舐めて。

「面白いわね、貴女。
顔とスタイルが好みだから声をかけたけど、益々気に入っちゃった」

挑発的ににやっと笑う。
言葉通り、最初は体目当てのようなところがあったがこの短いやり取りで好感度はまた上がっている。
素性のしれない行きずりの相手だが、それで躊躇するようなタマではない。
期待を込めた瞳で、次に彼女が何をするつもりかその目を見つめて待っている。

フラニエータ > 己の唾液で少し濡れた指。それを躊躇う事なく舐める彼女。
女は満足げにそれを見据えながら言葉を落とす。

「――そうね…もっと気に入ってくれるように、沢山可愛がって…沢山甘やかしちゃおうかしら…」

不意に体を寄せ、顔を彼女の顔に近づける女。そのまま唇を彼女の唇へ近づけ…ず、
避ける様に唇を彼女の耳元へ。

「頭の中、とろっとろになるまで…たぁっぷり…ね…クク…」

己の頬と彼女の頬を軽く触れ合わせながら、擦り付けながら、
甘い吐息を乗せた少々低い声を彼女の耳へと届ける。
彼女の鼓膜を擽るように。頭の中に染み渡るように。

ロベリア > 「んっふふぅ♪
一体どうされちゃうのかしら?」

妖しい声音の宣言も、一体何をしてくれるのか楽しみだといわんばかりで不敵に笑い返す。
普段から明け透けで性欲に正直だが、今日は軽くお酒が入っているし先程まではストリップショーを楽しんできていた。
頭の中は既にかなりピンクで、偶然出会った相手が乗り気とあればわくわくするばかり。

「それじゃあ、私の事はロベリアって呼んで。
じゃあ場所、移す?」

先程からキスは焦らされてばかり。
それだけこれからに期待をしてしまうのであるが。
もっと落ち着ける場所に移って、二人きりになったら遠慮なくもっと色々してくれるかも。

フラニエータ > 彼女の表情を見、言葉を聴けば、さもこの後が楽しみだ、といった風に感じる。
女は優しく微笑みながら彼女の頭、紫の髪に手櫛を入れつつ、母が娘を慈しむ様に撫でた。
然し声は小さく、低く、彼女の脳を擽るかのよう。

「…ロベリア…ね。――もっと私の声で頭の中をたぁっぷりと苛めてあげたかったのに…
貴女が我慢できなくなって、可愛らしいおねだりをする位に…ね…?」

女はその言葉を残して無造作に酒代を置き、席を立った。
そして先に扉を開け、地上、店の外へと続く階段を上っていく。

「…さあ、おいでなさいな…戻れない世界に連れて行ってあげる…ククク…」

彼女が着いて来るのかどうか、それは彼女次第であるが…
半ば確信めいてもいる女は、彼女が上ってくるであろう階段を見据えて、妖しく微笑んだ。

ロベリア > 良い時に良い相手と出会えた。
ここまで挑発されて、当然引き返す手などない。
ロベリアは女に誘われるまま、その後についていくのであった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からフラニエータさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からロベリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にカインさんが現れました。
カイン > 騒々しい声の響く貧民地区の酒場のカウンターに一人陣取って、
エールのジョッキを煽る男の姿があった。

「ずいぶん寒くなったもんだなあ。春先くらいが一番ちょうどいいんだが。
 この時期は用心棒稼業やら傭兵稼業やらにはキツいねえ」

人目をはばかる事無く愚痴りながらも、ジョッキをカウンターに置き、
店主に次の酒を注文する迷惑な客であった。
団体客が多い酒場の中にあって個人客の利用が主なカウンター席は、
騒々しい店内の中でも人気の少ない空間になっている。
それもあってか、あるいはいつもの事なのか周りの客も店主も大した反応はしてこない。

カイン > 「もうちょっと過ごしやすくなるといいんだがな。
 ないものねだりをしても仕方ないとはいえ、
 こんなときばかりは器用に魔法を使える奴らを羨ましくも感じるな」

世の中自由自在に温度を操って自分の過ごしやすい環境を作り出す輩などもいると聞く。
残念ながらそんな小器用な真似は自分自身には到底できそうにないのだが。
その代わりにと渡されたエールを手に取り軽く煽れば体の冷えていく感覚に人心地つき、
酒場の中を見回すと遅くまで飲んで潰れている者、一人で静かに飲むものなど客の様子は様々。
時折新しい客も訪れる様子に皆元気な物だと肩を揺らす。