2019/04/29 のログ
イグナス > さて、…まあ、それでも進まぬことには先はない。脚を踏み出して、先へ先へ。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > やっているのは散策である。
昼下がりの時刻に、一歩一歩と足を踏み出して視線をぐるりと回した。
貧民区の路地裏。昼間でもそこは、ちょっとばかし暗かった。

「えェと、こっちにつながってるから――……おう?」

かくりと首を傾けた。
先日このあたりで道に迷ったゆえに、散策でもして道を把握しておこうと思ったのだけれど。
…また迷い気味である。どうしたものか。
地図を買うという手もあったのだけれど、なにせ色々勝手に建築されている。
案内人を雇うのが一番良かったのかもしれない。十字路でのしりと立ち止まって、やれやれと肩を竦めた

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にサーシャ・ゼロさんが現れました。
サーシャ・ゼロ > 最近母親と平民地区に引っ越したこともあり、来る機会が減るかと思ったが刺激の少ない上層エリアでは満足できず。
知り合いの家に遊びに寄った帰り道。
鼻歌を歌いながら細い路地を慣れた足取りで歩いていたとき。
十字路で首をかしげる大男が立ち止まって何やら思案顔でいるのが目について。

「ん~……おじさんどうしたの?迷子?」

細い路地であるためどの道大男の横を抜けなければならいこと。
それに加えて持ち前の好奇心が手伝って相手に無警戒のまま声をかけ。

イグナス > 「んあ。…あン?」

聞こえた声に、かくりと首を傾けた
こんな場所では少しそぐわない、少女の――それも幼いと言っていい声だ。
不思議に思って振り返って、やっぱり大きく目を見開いた。おお?と声を漏らし。

「まいご、……迷子ッちゃあ迷子だが。
 お嬢ちゃんは、なんだ、このあたりのコか。」

小さな体躯、こちらもなんだか拍子抜けしたような声で問いかけた。

サーシャ・ゼロ > 「うん、結構詳しいよ」

以前は庭のように母親が留守の際は周辺で遊んでいたし。
地区を離れてからも定期的に訪れている。
そのため少なくとも相手よりは詳しいだろうと首を縦に小さく振り。

イグナス > 「おお、そりゃあいい。」

まだまだ子供の様子だけれど、それでも土地勘ある人間が一番よいのである。
んむ、と頷いたのちに。

「俺ぁこのあたり詳しくなくてなァ。道を知りてンだが。
 小遣いくらい出すからよ、道案内、してくれないか。」

ぐいとちょっとかがみこんで頼んでみる
こんなちっちゃいコに頼むのは気が引けるが、背に腹は代えられんというやつである。

サーシャ・ゼロ > 「いいけど」

今日は母親も仕事で帰りは明日になるだろうし遅くなっても構わないだろう。
そう判断しながら言葉を返すも小さく首を傾げ。

「どこに行きたいの?」

場所がわからなければ案内のしようもないと相手に尋ね返し

イグナス > 「ンーと、ここのメモの店と。
 それに宿だな、今日はこのあたりに泊まろうと思ってンだが。」

手元のメモ用紙を彼女に見せる。
このあたりで、ちょっとだけわかりにくい店と宿。
そこを含めてこの周辺を探しているのである。

「ま、あとは俺ひとりでもこのあたり歩けなきゃだし。
 ちぃと散歩がてらってのもあんだけどな。」

サーシャ・ゼロ > 「ん、ここならわかるかよ」

見せられたメモに視線を走らせて少し思案したのちに答える。
どうやらそう遠くはないようだがこの地区でもかなり奥のエリアになるだろう。
相手がなぜそんな店に行きたいのかは知らないが案内できないことは無いだろう。

「こっち、ついてきて」

相手にメモを返したあと、踵を返して歩き出す。
一応帰る前に身体を清めてきてはいるが、時折細い路地を風が吹き抜ければ情事の後のような甘い雌の香りが漂うだろうか。

イグナス > なんとか場所、わかるみたいだ。そりゃ助かると笑みを向けた。
色々とまあ、移動したい理由はある。
ともあれ、彼女が了解するなら後をついていく、と。

くら、と頭の奥を刺激されるような錯覚。

「ん、あ?」

甘い香りだ。雌の匂い。嗅ぎなれた、しかしてこの少女にはなんとも不釣り合いな。
すん、と吸い込めば背筋をぞくりと欲望が走った。

「…そういえば、お前、名前聞いてなかったな、おれはイグナス、という。」

こんなことでわかるわけもあるまいが。
違和感確かめようとするように声を掛けて

サーシャ・ゼロ > 「私はサーシャ。サーシャ・ゼロだよ」

相手に名前を尋ねられると後ろを振り返り笑みを浮かべて名乗る。
相手がその名前を知っているかどうかはわからないが、貧民地区の一部界隈では少し知ってる人も多いだろう。
勿論、良い話ではなく母親ににて破滅主義のビッチだとか性処理少女だとか何とかそんなものである。
実際に今朝まで全身を汚されて気を失っていたのだから別に嘘でもないのだろうが。