2019/04/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 貧民地区でも特に賑やかな一角。
夜の闇に紛れるように細々と。だが、そこに売られるものが集まっているのであれば
人だって相応に集まるのだ。チンピラにもにた露天商に、胡散臭い売り物…
そんなものがそこらに並んでいる。
非合法な薬を焚いた煙が薄く漂うのは、おそらくどこかで誰かが楽しみつつそのものを売っているのだろう。

「ふぅん……」

手にした刃物…リューヨートー?というものらしい。
なんでも、シェンヤンから流れてきたものだとか…。

ブレイド > 何か、柄のところにひらひらとしたものがついてて、刀身の幅がやや広め…
今のナイフの先端の幅を少し狭めたような。
重量を利用するなら今の武器でいいだろう。
鎧…もとくに不要。
師団の鎧は変えていいものでもないし、冒険者業ならガチャガチャと重たい装備をするよりは…

「部分的になんか装甲でも…」

それか、今の服に金属板でも仕込んだようなものとか
金属糸で編んだ物とか…

ブレイド > いや、特別それを買いに来たというわけじゃない。
見かけたらちょっと欲しいかもしれないくらいだ。
妙な薬や何に使うかわからない道具
人が集まったこともあってか、どこからか食べ物の屋台もやってきたようで。

「……ちっ…」

ここまでごった返して、いる場所…
人だって売ってないわけもない。
規模は小さく二・三人くらいしか商品はいないが。
どうしても気分が悪くなる。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にサンザシさんが現れました。
サンザシ > 明滅する魔力灯の明かりばかりが眩い夜の街。
右や左に開かれた露天商店には国内外の様々な品物があって
右や左を行き交う人々の風体もまた様々。
特に多いのはシェンヤン人で、何故かノーシス教徒と思しき恰好の御仁まで居る始末。

「いやはや出物でもあればと思いましたが、これはこれは忙しない……おや」

物見遊山の心算で、さりとてイイモノでもあればと足をするりと運んでみると
人混みの中に何やら何処かでみたようなフード姿がいるものでして。

「これはこれは先日ぶりで御座いますなあ。お体の加減は如何でしょうか。まだ痛みますかね?」

これは奇遇と禿頭の巨漢同士の間をしなやかにすり抜けて黒装束がお目通りする訳です。

ブレイド > 人売から目をそらしつつ、人混みの中。
少し前よりも賑わいは増して、客層もゴタゴタし始めているような。
たまにどこの見せからか怒号も響くようになって、活気のあること。
チラチラといくつかの店を覗いてみると
不意に飛んでくる小気味のいい調子。
そこには怪しい黒頭巾。

「…おう、えーと…サンザシ、だったか?」

中身が前に見た黒頭巾と同じならば、たしかそんな名前だったような気がする。
先日ぶりとか言ってるから間違いではないだろうが・・・確認だ。
ハゲをすり抜ける体は猫のようにしなやか。そして細い。

「結構たってるし、ついでに貰った打ち身の薬も効いたみたいでな。おかげさんで」

サンザシ > 「ええ、ええその通りカキツバタでもワレモコウでも無くサンザシで御座います。
壮健であるならば何よりでして、そして何をしているのかって言うと、こういった夜市にも偶さかに掘り出し物が御座いますれば。
概ねモノが悪いのが大半ですが、中には正規に使うのが戸惑われる暗器の類もありまして。
あたしの得意がそういう部類ですから、どうしたって普通のお店には足が向かないんですね。
ブレイドさんもそういう手合いでいらっしゃる?」

よもやこれは人違いだったか。フードの御仁が困惑したようにも視得て固まるあたしですが、
勘違いでも人違いでも無かった事に手槌をポンと打って再開を喜ぶ訳です。
するとあたし達の隣を歩く如何にも傭兵でございと言った旦那が訝し気な顔をするもんですから、
一つ手など振って愛想を撒きもするのですが、旦那は訝し気な顔のまま通り過ぎて行ってしまいました。

「おほん。まあ立ち話も何ですから店など眺めつつ歩き話でも如何ですかね?」

それを見送ってから、カラクリ細工の人形のように首をかたりとブレイドさんに向け直して提案などを。

ブレイド > くるくるとよく回る口だ。
なるほどサンザシで違いはないようだ。耳に小気味の良い語りは忘れもしない。
話を聞けばなるほど、自分とあまり目的は変わらぬ様子。

「ま、そういったとこだな。散歩ついでに市がたつって聞いてな。
にしても、こういうとこにも暗器って売ってるもんなんだな…」

闇市の屋台で売ってるような代物とは流石に思わない。
盗賊やらアサシンやら、独自のネットワークによるものかと。
まぁ、彼女の調子だとどこまでが本気かわからないのだが。
周囲に愛想を振りまくも、頭巾のせいで訝しがられてる姿とかみれば、どこか掴み所がない感じ。

「それもいいかもな。こういうとこだと流石に頭巾はつけっぱなしか?」

頭巾の奥の銀の瞳を知っていると、どうも落ち着かない真っ黒頭巾。
これじゃ買い食いもできないぞ、首をかしげる彼女に串焼き屋台を示し

サンザシ > 「成程やはり。そして存外あるものですよ。あたしのこういったモノは大体こういった市で仕入れたモノですから」

腰袋からひょいと取り上げるのは吹き矢筒であるとか、如何な鋳造の業物か、金属の糸が巻かれた小型の糸車であるとか。
はたまた鶏の卵ほどの大きさの球であるとか。

「これは吹き矢でこれは括り糸。骨は無理でも肉ならば切れます。それでこっちは煙玉に香辛料入りの小麦粉玉に……
ああ、いやいや売り物じゃあ御座いませんで失礼をば」

彼方此方取り上げてブレイドさんに説明をしていると、後ろから背の高い、
如何にも女戦士で御座いますといった屈強そうな姐さんに声をかけられまして
慌てて弁明などしてお取引き願い次第。

「んー……そうですねえ。あたしはほら、ちょっと御面相がアレですから。とはいえ串焼き程度なら問題ありますまい。参りましょう」

そうした物事の折、歩き出してから問われると愛想笑いと知れる声が黒子面より漏れ落ちる。
けれども落胆する事でもなく、あたしはブレイドさんの手を引いて屋台の前まで行く訳ですが──

「……何の肉でしょうね、これ」

屋台の木簡には一言、「肉串 20ゴルド」としか書いてはないんです。
店主の男性を見上げると、おやおやおかしいですね焼き場より立つ煙で御面相が良く視えない。

ブレイド > 彼女の袋からでてくる筒。
おそらくは吹き矢…いわくブローパイプなのはわかる。が、続いてでてきた様々なもの
流石に一見してではわからない。
説明をもらって初めて理解できる道具の数々。暗器なのだから、ひと目でバレちゃ役目を果たせぬ。

「はあ…すげーな。やっぱ暗殺者かなんか…そういや何してるやつだっけ…
冒険者、でいいんだよな?」

冒険者だと、前にあったときに聞いたような気がするが
こんな奇妙な暗器の数々、暗殺意外に何に使うのやら。
後の女戦士もまた何に使う気なのか。少しばかり怖い。

「んー?面が割れると困る…的なアレか?
そうおかしな顔ってわけでもねーし…顔面にかかってる部分だけまくれねぇか?」

首をかしげる。
流石に耳は出してしまえば騒ぎの種だが、瞳はそれほどでもない気もする。
いろいろ思案しつつもたどり着いた店は…肉?

「えーと、二本」

でも買う。怪しいかもしれないが、毒物売るほど暇でもあるまい。

サンザシ > 「ええ冒険者ですとも。探索斥候傭兵と幅広く請け負っておりまして。
勿論暗殺も承りましょう。但し、きっと御勘案とて不要な程に相応のお値段が致しますれば。」

迂遠な言い回しでブレイドさんの質問を否定し、まるでからかうように喉がぐるぐると鳴りました。
高すぎて誰も支払えない業務など無いも同然と云う訳です。
そんな風にちょっと上手い事言ってやった。みたいにしていると、
ブレイドさんの方はあたしの面を気にしていたり、迷う事無く肉串を購入されていたり。
丁度、それならと面を捲ったあたしの顔とて、誰が見ても驚いている。と言った感じにもなるんです。

「迷いませんねえ! とはいえよもや食べて病にかかる訳でも無し……南無三宝護り賜えかし──」

ブレイドさんに感嘆とし、それから串を受け取る前に手を併せて合掌し、拝む。
なんでも異国の慣習らしいのですが、その意味をあたしは知りません。
ただ、こうする事が御行儀が佳いと知っているだけ。

「……うーん鳥?鳥ですかね……?魚っぽくもあるような……いやしかし……」

串焼きを頬張りながら銀色の眼が左右彼方此方に泳いで思案の図。
通りは相変わらず様々な恰好の人達が賑やか如くしておりまして、確かにあたしの顔を気にする人も居ないようでした。

ブレイド > 「そういうことなら安心したぜ。
どっかのお貴族様の不興でも買ってねー限りは、後を見せたらグサーってことはねーってことだしな。
確か、どっかの…遠い異国の歩哨がそんな感じだって聞いたことあるな」

うろ覚えの知識を口にしつつも、猫のように喉を鳴らす姿を見れば
こちらも、片手をひらりと払うように振ってけっけっけと人が悪そうに笑う。
その手には串焼き肉。
買ってしまえばこっちのものだという表情で彼女に手渡す。
手を合わせてなんかしてるけど。程なく受け取る。
何の儀式だ?

「病気はともかく、毒はねぇだろ。たぶん」

こっちもこっちでかなり適当なことをいっている。
彼女が顔を晒すのを見れば、自身も串にかぶりついて

「…胸肉?いや…なんだ?歯ごたえは妙にほぐれてく感じで……」

何の肉かはどうも不明瞭。
歯ごたえは鶏肉のようだが、味はタレが絶妙にぼやけさせててよくわからない。