2019/04/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場」にジナイアさんが現れました。
ジナイア > 冬との境目の空気もすっかり抜けきった、茫洋とした季節――
薄曇りの空に月が霞む夜、貧民地区の中でも比較的規模の大きい、食事も提供している酒場。
たむろする連中に季節の移ろいは関係が無いようで、何だったら服装も同じではなかろうかという胡散臭げな者でそこそこ賑わっている。
密談めいて顔を寄せ合って話し合う者、賭け事に興じる者、それを眺めて野次を飛ばす者、ひたすらに飲んだくれる者、睦言を囁き合うもの…

その店へ、扉を押し開けて足を踏み入れる灰色のフードを目深に被った姿がひとつ。
室内の空気は紫煙でむせかえる程。
一瞬、差し込んだ外気もすぐに染め上げられた。
天井の灯りはそれにゆらぎ、散らされて、足元はやや危ういくらいだ…
踏み入れた、その足を止めた人物――赤銅色の肌に翠の双眸を持つ女は、それをフードの奥から眺めて、ゆっくりとカウンターの方へと歩みを進める。
その腰の後ろの辺りからは、歩く度にかしゃりと硬質の音が響いた。

ジナイア > 店の奥に設えられた、横に長いカウンターにはぽつりぽつりと客同士が間を空けて陣取っていた。
どうやらどれも一人客らしく、誰かを待っている風もなく食事を、あるいは盃を傾けている。
歩み寄りながら、静かな眼差しでそれを見て取り――そうして端のスツールへ手を掛け、カウンターの向こうの店員へ手ぶりでメニューを求めた。

(……此処はまだ、シェンヤンの狂瀾が及んでいないみたいだな…)

スツールへ腰掛け、メニューを待つ間背後の店内を一瞥して独り言ちる。
暫く富裕地区や王城周辺をうろつく事が多かったので、聊か食傷気味になっていた所だった。
何となく安堵のような息を漏らし、店員が差し出したメニューをありがとう、と微笑んで受け取った。

ジナイア > 差し出されたメニューを覗き込む。……何だか見慣れないものが多い。

(……旅先での食文化の違いは、楽しむ方だが…)

調理法が解っても素材が判然としない、もしくはその逆。

(何が入ってるか解らないものは、止した方がいいな……)

知り合いが居るならまだしも、独りの所迂闊なものは口にしない方が良いだろう。
ぱたりとメニューを閉じると、サンドイッチを、と店員に囁く。飲み物については首を振って水を、と。

ジナイア > やけにしみったれた客だと思ったのだろう。
店員が鼻の頭にしわを寄せたのには苦笑を零して、釣りは要らない、と代金を先に滑らせた。

「……その代わり、キミが一杯飲めばいい」

にやり、と笑う店員に熟れた唇の微笑みを返して、料理が来るまでの間考え込む視線を水のグラスに這わせる……

ジナイア > 程なくして差し出された皿をありがとう、と受け取る。
軽く腹を満たしたら、明日の出立に向けて早めに宿へ帰った方が良い―――
そんな事を考えながらぱくついて、さく、という歯ごたえに少し軽く目を見開く。
そうしてかじり取った場所を見れば、サンドイッチは生意気にもホットサンドの様相を呈していた。
ごくん、と嚥下すれば、鼻腔に香ばしい小麦の香りが抜けていった。

(……成程な)

貧民地区にも関わらず、ほどほどの規模でやっていける訳だ…

ジナイア > そうやって意外にもしかと食事を楽しむと、スツールから滑り落ちるように席を立った。
カウンターの向こうの店員へごちそう様、とフードの奥から微笑んで、また紫煙漂う空気を描き分け、外へと漂い出て行った

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場」からジナイアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 救貧院前」にパンドラさんが現れました。
パンドラ > 春の陽気が訪れつつある、と呑気なことを言ってはいられない程、この地は寒々しかった。

気温が低いわけではない、寧ろ厚着では汗ばむほどだ。
だがこの場所で薄着をしている者はそういない。通りがかる人々は殆どがコートやローブを羽織っている。

それは、この地が日常に死が溢れている場所だからだ。

パンドラ > 「……………………」

そんな地に少女……否、魔族の王に列する妖姫は立っていた。
その威容──この場合、異様と形容するべきか──は、彼女が魔に類する者と察せるには十二分。

だが、道行く人々は何ら動きを見せることなく通りすぎる。
それは、もはや王都に魔族が住まうことは暗黙の了解であるからだ。
役人にすら魔族が潜むと、そう噂される程度には浸透が進んでいる。

故に彼女は、ごく軽い暗示を兇眼で周囲に与えるだけで、簡単に潜り込むことができた。
この背景がなければ、彼女の与えるごく弱い暗示では、その容貌を隠しきれはしないだろう。

事実、今ももしこちらに注意深く意識を向ける者がいたならば、あっさりと看破される程度の強度しか持たない。

パンドラ > そんな彼女が何故この場所に立っているのか? それに深い理由はない。
彼女にとって、貧民街はそこまで面白くはないところだ。
人間を観察するにしても、もっといい場所は幾らでもある
貧困のあまり普段と全く異なる行動を取る人間もいるにはいるが、己の生存を擲ってまで取る行動を「本性」と呼ぶのは、おこがましいと彼女はそう考える。

「……。歌が。……。聞こえる。」

強いて理由を挙げるとすれば、それは風に誘われたからだ。
死をを謳う詩歌を、乗せた風を。

パンドラ > 『────────────────────────ッ!!!』

朝を告げる音が響き渡った。
だがそれは、雄鶏の鳴き声などという牧歌的なものではない。

それは、慟哭だった。
隣で寝ていた子供が冷たくなっていることに気づいた親の泣き声。
それは悲嘆を乗せた歌となり、どんな鐘よりも重々しく、寒々しく、貧困街に響き渡る。

パンドラ > 「……。悲しい。怒りでも恐怖でもなく。ただただ、悲しい。」

彼女自身が悲しみを感じているのではない。
この国は自然と同じく努力を貴ぶ。
ならば努力からは競争が生まれ、競争からは格差が生まれるのが必定。
彼らは敗者かその末裔であり、富裕層は勝者かその末裔であり。
そのこと事態に彼女が特別な感情を抱くことはない。

この悲しみは、死に向かう者が抱いている感情だ。
涙すら流すことができず、生きることを止められた、絶滅していった動物たちと同じ感情を、彼女は感じ、口にしただけだ。

パンドラ > 検数人がやってきた。
だが彼らが数えるのは積み荷ではなく、死体の数だ。
神聖都市ヤルダバオートの使いが、救貧院から死者を運び出していく。

「……。生きる者よりも死した者に多くの手間をかけるなんて、皮肉なこと。」

彼女はそう口にしたが、それは当然のことだ。
死体を運び出して埋葬するのは、死者のためではなく、自分たちのためだからだ。
死体を媒介に疫病が蔓延しては、富裕層──もっと言えば自分たちのパトロン──にまで被害が及ぶから、手を尽くす。
ただそれだけのこと。

「……。これが、あなたたちの言う『清貧』を、守り通してきた者たちの末路?」

顔に何の感情も表情も張り付けず、声に抑揚もなく、彼女はそう口走る。
だが、その尾部は地面に何度も鞭のように打ち据えられていた。
まるで、言葉で表現できない苛立ちを、体で表現するかのようであった。

パンドラ > 勝者が弱者を好きなようにする、それ自体は自然にもまま見られること。
精霊を出自とするこの魔族にとって、先ほどの通りそれ自体は受け入れられることであった。

人間と言う種族が、社会性と共存性、適応性と協調性を武器にここまで生き残る、群れること──即ち弱者も守り、種の温存を図ること──を生存戦略としてきたことさえ除けば。

「……。今や人間たちの一部は、人間でない存在になろうとしているの?」

弱者を切り捨て、己の私腹を肥やすことのみに心血を注ぐ生物を、妖姫は『人間』と形容したくはなかった。
その違和感が、彼女に言いようのない苛立ちを感じさせていた。

「……。人間が、個々の力でわたしたち魔族に及ぶべくはずもない。彼らがわたしたちと拮抗してきたのは、わたしたちが持たない『群れる力』を持っていたからだというのに。」

彼らは、自ら魔族に滅ぼされる道を歩もうとしているのか?
それとも何も考えていないのか?

『欲望のままに生きよ』を標榜する妖姫だが、自ら破滅に向かう道はそのモットーに反していた。
『欲望』は満たされても、『生きる』部分が満たされていない。
彼らは淀み腐った水のように、全ての流れを自ら止めようとしている。

パンドラ > 「……。あらゆる命には、魂には価値がある。欲望のために他者を犠牲にすることは、その他者を『捨て去る』ことに他ならない。わたしたちは一つではないけれど、数多の魂の一部なのだから。」

妖姫は歌うように口にした。
それはまるで、死を慰める葬送歌のように、貧困街に響き渡った。

「……。大事なのは何を持っているかではなく、何を捨てられるか。こうして命の他に何も持たないものが、その命を捨てる中、あなたたちは何を捨てられる……?」

奪われるということは、それを捨てることと同じだ──少なくとも妖姫にとっては。
奪われた者は流転する命という役割を立派に勤め、そしてそれらを土に環すことが死の務め。

故に。
奪うものもまた、最後には奪われねばならないのだ。
己以外の何者か、或いは死そのものに。

「……。彼らは生きているだけ。生きているあなたたち、今滅びゆくあなたたち。……。命が終わる瞬間と、死が始まる狭間の中に、あなたたちは生の充足を味わう。彼らが死ぬまで手にできないものを、安息の中で見出して……。」

パンドラ > 「……。もう痛みを感じる必要もない。もう恐怖に囚われる必要もない。けれど。ああ、けれど……。」

死に満ちた地を慰撫するような言の葉なれど、それは慰めるには至らなかった。
この地を覆う寒気は止まらない。
それは悲しみからくるものとはまた別の、ただただ虚ろな空しさから溢れ出るもの。

「……。もう何かを感じたいという欲すらないのは。悲しい。ただただ、悲しい。」

それは、『悲しい』と形容するにはあまりに複雑な感情であった。
だが妖姫は、それ以外に近しい言葉を語彙に持たなかった。
故に翼はひっきりなしにはためき、尾は石畳を削るように先端を突き立ててうねり。
妖姫が言葉にできない想いを、ひっきりなしに表現しようとしていた。

パンドラ > 妖姫の兇眼は、物質を見ずに純粋な力を視る。
それは生命力であり、魔力であり、或いはもっと別の神秘的な力であり。

それ故に、この地に根差す不可思議な、魔族の力を抑制している力に阻まれて何とも視づらいが、それでも、救貧院内の生命力の強弱ははっきりと視える。

次に死ぬである程に弱っている者と、次の朝に叫ぶであろう隣の親が視えてしまうが故に、妖姫はそっと、兇眼を閉ざした。

パンドラ > 「────────」

妖姫は程なくして姿を消したが、この日、心に染み入るような哀歌が歌えたと、貧民街の間で少しだけ噂になった。
悲しみに沈む遺族はその歌に慰められ、束の間の心の平穏を見出したとか。

ご案内:「王都マグメール 救貧院前」からパンドラさんが去りました。
ご案内:「教会」にマルティナさんが現れました。
ご案内:「教会」にキサラ・イナザミさんが現れました。
マルティナ > 巨根が口から出入りし、普通なら苦痛を感じないはずがない。
喉奥を突き上げられ呼吸を乱され、マルティナもそれは例外ではない。
だがそれよりも、快感のほうが遥かに勝っている。
口淫でも感じるよう躾けられた体は、強引に喉を犯されればそれだけで軽く達しそうな程に敏感。
そこにキサラの精液を注がれれば、ビクビクと体を痙攣させながらそれを飲み下していく。
限界まで精液を飲み込み、ようやく肉棒から口を離した。

「うぅっ、ぶっ……。
キ、キサラ……、わたしの、一番恥ずかしいところ……。
み、見て……♥」

嘔吐感を堪えながら、震える声でそれだけ絞り出すとキサラから一歩離れて中腰のがに股になると両手でピースマークを作りキサラに微笑みかける。
そして一拍置くと、アナルプラグをひり出した。
直後、口からも堪えていた精液を噴水のように吹き戻す。
お尻から精液が排泄され、マルティナの肉棒も同時に射精に至った。
まるで三箇所からの射精のようである。
普通の少女であれば、どれか一つだろうと耐え難い恥辱だろう。
ましてやそれを愛しい人に見られるとなれば、耐えきれず命を断ってもおかしくはない。
マルティナとて全く恥辱や羞恥がない訳ではない。
だが三箇所で絶頂しながら精液を吹き出すというこの痴態を見られながら、確実に快感も得ていた。
暴力的な多重快感と酸欠により朦朧としながらも、射精は続く。
お腹に注がれた分は全て出してしまった後も、暫くは余韻で射精を続けているマルティナ。
姿勢を維持しながら、射精が終わる頃には汗だくで肩で息をしているのであった。

キサラ・イナザミ > マルティナと出会ってからというもの、尽きぬ性欲にそれと相反するように寸止め主体の調教を受け続けているキサラ
まだキサラの快楽についての価値観はそれほど以前とは変わっていない、けれど、こうしてマルティナと一緒でいる間は快楽を得てしまえば最近では素直に吐き出してしまう
それはマルティナへの信頼感にほかならず、こんなほかの人相手なら信じられないようなひどいことにも思える行為すらぞくぞく、っと興奮を覚えるのだ
みっともないほどに下品に、求められるなら応えたい…その一心で腰を振り続け、満足してもらうまで吐き出し続けるのだった

「はぁ、ぁああっ♥
わ、私も、…同じ、っ…
ちゃんと見てる、からぁ…♥」

言われれば魅入られるようにマルティナの痴態を見つめる
そして…今でも言われなければしない自慰をはじめて自分の意志で始めるべく、両手で肉棒を扱き、マルティナの頭をめがけ手を動かす
自分だけ何もしなければ、大好きなマルティナが別の世界の人に感じてしまうような気がしたから
恥ずかしいし、事実、一人では外に出られるかもまだ怪しい
でも…もうすぐしばらくマルティナは旅に出てしまうのだ
そこまでキサラは考えていたかはわからないけれど、マルティナを追いかけるように一心不乱に肉棒を扱き、何度も何度もマルティナに射精し全身をマーキングするように白濁に塗れさせるのだった

マルティナ > 「あふぅぅ……♥
すごい、ドロドロ……♥」

吐き出し、吹き出した精液が混じり合いマルティナは全身余すところなく白濁に塗れていた。
これだけの射精と絶頂を迎えて、ようやく性欲は少し収まってくる。
肉棒も珍しく硬さを失い垂れていて。

「キサラも、一緒にイッてくれたんですね」

まだまだ性的な事柄には自発的には抵抗の強いであろうキサラ。
その彼女が、マルティナの痴態を見ながら自分で肉棒を扱くとは。
成長と変化が嬉しく思うと共に、こんなにしてしまった罪悪感も僅かにあるが。

「キサラのおかげで、とっても満足できました♪
体を洗ったら出発の時間まで一緒に休みましょう?」

流石にマルティナもこれだけすると疲労感があるが、慣れない事をしたであろうキサラを気遣い彼女の体をお姫様抱っこで抱き上げる。
とりあえず水を流せる場所に向かおう。
水自体はマルティナの魔法で用意出来るのでそれほど場所を選ばない。

キサラ・イナザミ > 「はぁ、はぁ…
流石に、もう限界…♥」

肉棒も萎えたのもそうだけれど、キサラの場合は体力と気力も尽きかけの状態
体力的には加護を得ているとはいえそれでも一般人のキサラがこれだけ射精を繰り返せば膝も震え、立つのもやっとの状態で

「…うん。マルティナと私は対等、でしょ?
マルティナと一緒だから…楽しめるの。」

ふぅ、と一息つけば顔を真赤にしてマルティナのことを見つめる
普段しない自慰をしたからだろうか、擦りすぎて肉棒が痛い
手も違和感を感じるほどに疲れているけれど…早くマルティナに触れたい、その一心でふらふらしながらそばへと近づいていく

「そう言ってくれると…♪
ぅう、やっぱり暫く会えなくなるのは寂しいよ、マルティナ
心配だしね…」

精液まみれのマルティナに躊躇すること無く両手を伸ばししっかりと体を重ねる
極度のけだるさに眠りそうになるのを頭を左右に振って我慢して、目に焼き付けるようにしっかりと横顔を見つめるのだった

マルティナ > マルティナとしても今キサラと離れるのは心配だし寂しい。
しかし半ば勢いとはいえ、中出しされて孕んでしまった以上子供の事を考えて飼い主と一度会っておかなくてはならない。
だがそんな事情はおくびにも出さず、外の洗い場でタライに温めの水を準備して。

「後回しにしてましたが、こんな事ならシャワーも作っておくべきでした。
とりあえずそれは帰ってから取り掛かるとして……、とりあえず体を洗ってしまいましょう」

もっと触れていたいが、マルティナの体はあまりにも精液が付着しすぎていてキサラを無駄に汚してしまう。
今は少し我慢して体を洗ってしまう方がいいだろう。
水道や湯沸かしを完備したシャワーは流石に厳しいが、魔法で水を賄えるなら比較的簡単な構造でシャワーぐらいは作れるはず。
他にも色々やる事があって先送りにし続けてきたが、ここまで汚れるとシャワーの一つも欲しくなる。
まあ無い物ねだりをしても仕方ないので、まずはキサラに水をかけながら布でぬぐい精液をこそいでいく。

「夜はまだ冷えますしお湯がいいかもしれませんけど、あまり温めると精液が固まってしまうから冷たくても我慢して下さいね」

なるべく温めた水にしたが、こればかりは我慢してもらうしかない。
可能な限り素早く作業を進める。
マルティナにとって精液汚れの落とし方など手慣れたもので、瞬く間にキサラの体は清められていく。

キサラ・イナザミ > 思えばまだまだマルティナのことについてキサラは知らないことのほうが多い
今回の旅についても気になることは山のようにある
こうして旅立ちの時が近づくと、心配からかやはりその辺は気になるものだった

「教会のお金で改装してもいいしね
マルティナが旅立つと…ぅ、また自分ひとりで色々エッチなことをしないといけないのは頭が痛い問題、かも…
前もってマルティナにこれを、なんて聞いておこうかな?」

くす、っと笑いながらマルティナのことを見つめる
シャワーも欲しいが、それよりシャワーを浴びて少しでも目を覚ましてしまいたい
マルティナが体を拭いてくれているのは心地よく目を細めてしまうけれど、そのまままどろんでしまいそうで何度も頭を振る回数が増え始めていた

「うん、大丈夫。…そういえば、子供もできちゃうし…一度、お互いのこと、将来のこととかお話したほうがいいのかな。
ずっとマルティナとそばにいたいと思っているし」

今まで切り出してこなかったことを口にする
こうして滅多に疼きもないほどに吐き出した直後だからこそ…と思った
そして、マルティナも旅立ってしまうから…どうしようもなく不安で…そんな気持ちに駆り立てられるように声も体も震え、俯いて…

マルティナ > 「そうですねぇ……。
それなら、毎日子供たちに見られながら射精をする、というのはどうです?
恥ずかしいところを見られながらって、すっごく気持ちよくなれますから♪」

恥ずかしがりのキサラにはこういった提案は厳しいかもしれないが、彼女のパトロンも似たような条件を課しているという。
それなら、マルティナから提案されればその抵抗も多少は軽くなるかもしれない。
相手も子供たちなら、見ず知らずの不特定多数よりはマシかもしれないし。
まあ知り合いだからこそ嫌という事も十分あり得るのだが。

「身の上に関しては、結構長くなるんですよねぇ……。
キサラもびっくりする事があるかもしれませんし、ぼかしてた事があるのは認めますが……。
まあそれも今更ですし、それも帰ってから。
将来の事はちゃんと考えたいですし、状況が落ち着いてから話し合いましょう」

その辺りの情報の開示も、どの程度許されるか飼い主に確認するというのも今回の遠出の目的の一つ。
滅んだ国の王族という事は別に隠す必要はないのだが、流石に身分の違いなどで驚くといけないと思いあまり具体的には言ってこなかったがそれも改めて話し合うべきだろう。

「……心配が多いのは分かりますよキサラ。
だけど、こういう時だからこそ今のうちにしておきたい事があるんです。
なるべく早く帰るようにしますから、どうか私を信じて待っていて下さい」

自らの体を清めながら、キサラを諭すように話しかける。
今キサラを置いていくのはマルティナとて心配なのだ。
キサラの為、将来の為にも飼い主を何とかして説得、もしくは嘆願してせめて家族には手出ししないように頼まなくてはと決意を新たにする。

キサラ・イナザミ > 「ぁうう…マルティナがいないときにそれは…うん、恥ずかしい、けれど…
ま、マルティナが予め子供たちに話しててくれるなら…
どんないやらしい内容でもいい、から…」

今まで子供達にはひた隠しにしていたのだ
いまさらとはいえ流石にいきなり一人は恥ずかしく…困ったようにマルティナのことを見つめ妥協案を提示する
これだけもう周囲に痴態を見せつけ続けていても根本はまだ恥ずかしがり屋のまま
一人ではばれないように、という一線で何とかこなしていただけに…

「…うん。
大丈夫…マルティナが人間じゃなくても、エッチなことで有名人でも…うん、意外と人間じゃない人はしょっちゅう見かけていたし。
とりあえず、不安はなくならないけど、私は待つことしかできないし」

とりあえずキサラが思いついた事を口にする
その辺は脅さえている飼い主から連想したものだけれど
マルティナのことが大好きだからこそ、知りたい…でも嫌われたくない。
そんな気持ちはずっと持っていたから、マルティナがそう言うならキサラは素直に従うことにした

「わかってる、けれど…
もう、マルティナはエッチだから…一人にすると酷い目に遭っちゃいそうだし…
他の人にマルティナが触られるのは嫌だもの…といいつつ、マルティナがいないと私もエッチなことをしないとそういう目に遭わされそう…かな」

一度口にすると不安がどんどんと募ってしまう
それでも、心配をさせないように笑顔を見せるキサラ
自分の場合は純粋に言うことを聞かなければ孤児院を存続させられなくなるので、淫らなことをしてしまえばとりあえずはなんとかなるだけマルティナよりはましなのかもしれない