2019/03/31 のログ
■カイン > 「…ん。酒もそろそろ潮時かね」
ふと気が付けば随分と夜が更けた気配がする。
人波よりも随分と頑丈な体を持っている自負はあるが、
かといってほかの全ての部分が人間以上かといえばそんなこともない。
悪酔いしない程度に終わらせようかと緩く息を吐いて考えながら、
立ち上がってその場を後にしていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に麻子さんが現れました。
■麻子 > 「あー……仕事増やすなよ。」
ここは貧民窟と平民地区が交わる地点にほど近い、とあるBARだ。
私はここの用心棒。つってもまぁ、酒だの食事だのも運ぶし小間使い
みたいなもんだ。そこまで腕がたつわけでもなく、相手にするのはまぁ
せいぜい、今両手で店から引きずり出している酔っ払いぐらいなものだ。
いきなり始まった殴り合いのけんか。店長の制止を聞いて手を止めた
男にさらに殴り掛かったこの馬鹿を後ろから酒瓶でドゴン。
ピクリとも動かないが、死んでたら改めてゴミ箱に投げ込もう。
「はー、くたびれた」
2、3発みぞおちに蹴りを打ち込むと、黒ずくめの女は男からやや離れ
煙草に火をつけると大きく煙を吸い、吐き出す。
「あぁ……薬もいいけど、こっちも手放せねぇな……」
■麻子 > 本当は用心棒といっても、看板娘みたいなもんだ。凶悪な地回りの
マフィアたちにちゃんとみかじめ料を払っているのだから、できる限り
そちらに働いてもらっている。私はまぁ、尻をなでられて脛を蹴り上げてやりながら店内やら店の周りをうろつくだけの楽な仕事だ。
そう、前職に比べれば……過激な服装で路上で煙を吐く女の眉根が寄せられる。
冒険者。初めて数か月はそれらしいことをしていたが、その先は真っ暗な闇の中だった。
魔物にとらえられ苗床として孕まされる。数か月の生活で壊れなかったのは
自分がきっとゴブリン相手に股を濡らす淫売だったからだ。
「っと、一杯やってかない?今ちょうど席が空いたんだ」
一応仕事中だということを思い出し、タバコを手に通行人に声をかける。
この際地面に転がる男は無視だ。
■麻子 > 「ちぇ、今日は坊主か」
男が転がった胡散臭いバーに好き好んで入ってくる客などおらず
麻子は口をとがらせると、ようやく動き始めた路上の男の襟首をつかむ
雑にその背中を払って路地裏の影めがけて突き飛ばす。
ふらふらと揺れるようにして男は路地の中に消えていった。
「さて、と」
そして麻子もマスターにどやされないうちに、BARの中に引っ込んで行って……。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から麻子さんが去りました。