2019/03/18 のログ
ジード > 貧民地区の路地裏の一つ。大通りの裏側に位置するちょっとした路地裏。
その中でも少し広くなった場所に荷物を広げて陣取っている露天があった。
並べてあるのは薬やアクセサリー類、いわば色街向けの商品の数々である。
普段であればそれなりに人の通る道ではあるのだが――

「時間が悪いのか、本当に人が通らないねえ。
 まあ仕方ないと言えば仕方ないんだろうけど」

そんなボヤキと共に閑古鳥の鳴いている道を見回して嘆息一つ。
生憎と一緒に過ごす相手も居ない身の上としてはせっかくの稼ぎ時、
と意気込んできたのだがそうそううまくは行かないようだ。

ジード > 「夜はこれからが本番だろうに、空が白むまでもう少し頑張って欲しいねこっちの商売的に」

なんとも理不尽なことをぼやきながら、そろそろ仕事上がりらしい娼婦達が繁華街の方から立ち去る様子が見て取れ始める。
当然それに比例してこちらに立ち寄る客足はもともと少ないものがさらに減るわけだが。
時折顔見知りに挨拶したりしながらも、肝心の繁華街に向かう方の客足のない様子に肩を竦め。

「そろそろ潮時と言えば潮時なのかね。もう大分夜も更けた」

空を見上げて見れば星の位置からざっと時間を計算し。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からジードさんが去りました。