2019/02/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にジードさんが現れました。
ジード > 貧民地区の路地裏の一つ。大通りの裏側に位置するちょっとした路地裏。
その中でも少し広くなった場所に荷物を広げて陣取っている露天があった。
並べてあるのは薬やアクセサリー類、いわば色街向けの商品の数々である。
普段であればそれなりに人の通る道ではあるのだが――

「時間が悪いのか、本当に人が通らないねえ。
 まあ仕方ないと言えば仕方ないんだろうけど」

そんなボヤキと共に閑古鳥の鳴いている道を見回して嘆息一つ。
生憎と一緒に過ごす相手も居ない身の上としてはせっかくの稼ぎ時、
と意気込んできたのだがそうそううまくは行かないようだ。

ジード > 「夜はこれからが本番だろうに、空が白むまでもう少し頑張って欲しいねこっちの商売的に」

なんとも理不尽なことをぼやきながら、そろそろ仕事上がりらしい娼婦達が繁華街の方から立ち去る様子が見て取れ始める。
当然それに比例してこちらに立ち寄る客足はもともと少ないものがさらに減るわけだが。
時折顔見知りに挨拶したりしながらも、肝心の繁華街に向かう方の客足のない様子に肩を竦め。

「そろそろ潮時と言えば潮時なのかね。もう大分夜も更けた」

空を見上げて見れば星の位置からざっと時間を計算し。

ジード > 「―よし、それじゃあそろそろ戻るかな。
 今日はこんなもんだと諦めるしか無いかな」

まったくもって梨の礫の様子に息が自然と漏れる。
仕方がないと立ち上がってその場を重い足取りで後にしていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からジードさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にテンペイさんが現れました。
テンペイ > 寒空の貧民地区をトコトコぺたぺた、きょろきょろしながら素足で歩く少年。
物珍し気に大きな目は周囲を眺めている。
本来であれば何かの事件に巻き込まれそうでもあるが、
金も金品も持たぬ少年に興味を抱く者も無く、よどんだ視線もチラリと自分を見てはため息とともに反らされていく。
少年に視線を向けるのは誘拐や人身売買を行う者たちぐらいで。

「大きな街にはあると聞く貧民地区であるか…」

テンペイ > 「ふぅむ… 人の子の世はいつもつらいものであるのぉ…」

ふむふむと小さく呟きながら少年はのんびりと進んでいる。
とことこぺたぺた。
さてさて次は何処に行こうかと、十字路で足を止め、きょろきょろと眺めている。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からテンペイさんが去りました。