2019/01/03 のログ
スミデー > 「まぁ、そういうことだな?
ひと目につくところで吸ったりするとさっき言ってたみたいに
色々と面倒が起きるってことだ。この辺りでも人目につかない
ところに連れ込んで吸えば問題ないさ。その見た目なら幾らで
も男をたぶらかすことも出来るだろうし」

(言いつつ路地の奥、先ほどから何度もサキュバスが男を連れ
込んでは精気を吸い付くして吸殻にしている廃屋へと入って
いって。サキュバスには後片付けをさせ、その間に相手が中へ
入れば一際大きな召喚陣を作り、そこから身長3mはあろうかと
いう黄色い肌をした巨人を呼び出す)

「こいつはアースジャイアントって言う巨人で、地面からエネ
ルギーを吸い上げつつ活動する……まぁ、ありていに言えばたっ
ぷりと精を出すことの出来る巨人だって思ってくれればいい。
こいつに相手をさせようと思うけど、いいか?あと、こいつ
らは直接あんたに手は出さない、まぁ、俺の護衛だから気に
しないでくれよ?」

(呼び出された巨人はその場に座り込み、屋根を突き破らない
ようにしていて。それから更に召喚陣を5つ作ってそこからオ
ーガを2匹、トロールを2匹、そしてインキュバスを一匹召喚
する)

何禍 > 「見たことがない生き物だわ。少しだけ食べてもいいかしら。
 相手というのはよくわからないけれど、精をくれるということでいいの」

 座っていても己より頭一つどころではなく大きな巨人をさすがに首を動かして見上げ、
次に視線を彼に向けて問う。首を動かしたせいで動いた黒い髪を肩の後ろに追いやり、
さらに召喚されてくる魔物たちをいくらか興味深げに見やって、女はまた問うた。

「それも知らない生き物だわ。少しだけ食べさせて。これのあとでいいから」

 言いながら、再び片方の手を触手の束に変化させる。そして、座り込んでいる巨人の
脚の中へ踏み込み、腰布の中をその触手で探って、人間と同じかどうかを確かめようと。

スミデー > 「肉を食べるのは勘弁してやってくれよ?俺の大事な召喚魔
なんだから……ああ、たっぷりと精をあげるよ。こいつらのも
味見したいんだったら、こいつなんてどうだ?」

(言えば召喚したのはピンク色のローパーで、表面をぬらぬら
と淫毒でぬめらしながら、無数の触手を揺らしていて。巨人は
女が脚の中へと踏み込んで来れば嬉しそうに手を伸ばし、その
豊かな膨らみを両方とも意外と繊細なタッチで揉んで。そして
触手が肉棒に触れてくればサイズだけは体躯に見合うだけの巨
根のそれ、人間が受け入れれば破裂しそうなものを膨らませ始
めていく)

何禍 > 「そう。特徴を取り入れておきたかったのだけど、だめなら仕方ないわね」

 触れるものは、形こそ同じだがそれは人間の腕に近いサイズへと膨張し始めた。指が
変化した五本の触手を男根のくびれと裏筋に巻き付け、細かな繊毛でぞわぞわとなぶる。
人間なら大きさを変えずとも手のひらで包み込める亀頭は先端を覆うのがやっとだった。
腰布の下でじゅるじゅると手のひらを変形させて亀頭を覆いこみつつ、また現れた物を
見ながら。

「それも見たことのない生き物だわ。あなたはいろいろなものに変化できるのね。
 少し分けてくれないかしら。新しい形を」

 言いながら、乳房を捏ねられることには、何、とでも問いたげな顔で巨人を見上げ、
また次いで男を見やる。

「このアースジャイアントはなぜ私に触っているのかしら。
 精をくれるのに重要なことなの」

スミデー > 「なるほど、食べる事で相手の特徴を取り入れて進化と
変化をするタイプってことか。面白いな?分けてやってもいい
んだけど、そうしたらお礼にそっちは何をしてくれる?
ん?そいつがあんたに触ってるのは、あんたに気持ち良くなっ
て貰うのと、自分が興奮して精を出す為だよ。さて、それじゃ
あ……始めようか」

(言えば意識を集中し、巨人へと自分の感覚全てを写していく。
そして全ての感覚を写せば男の身体はその場に座りこんで。
そして巨人は繊細に膨らみを揉みながら、ゆっくりと衣服を
剥いでいこうとする。そして触手で弄られる亀頭からは先走り
の液を滲ませ始め、更なる膨張を続けて触手でも覆いきれない
程になっていく)

何禍 > 「そう。人間を食べたのはほんの少し前のことだし、肉を食べなくても精を得られると
 知ったのはそれから少しだけ後のことで、まだわかっていないことが多いの。
 私に何ができるかもよくわからないわ。人間のオスに精を出させることと、生き物を
 食べることはできるけれど」

 言っている間に黒いドレスを取り去ろうとする大きな手。だが、それは引っ張っても
脱げる様子はなかった。膨れ上がる亀頭をさらに右手を変形させて包み込もうとしつつ
女がひとつ、ふたつ、まばたきをすると、ドレスは体に溶け込むように溶けて、右手を
除いては真っ白い肌の裸身が巨人の手の中に現れた。

「人間と違って取れないわ。擬態だから。……ふっ、ん?」

 まだ胸を揉んでいる巨人の手。それが丸く盛り上がった乳の先端をかすめると、急に
跳ねた吐息に不審げな声を漏らす。

スミデー > 「なるほど、つまりまだ余りその姿になってからも日が
経ってなくて、色々なことをまだ知らないってことか?
産まれて間もない感じだしな……それじゃあ、これからもたまに
精を渡すから、ときどき抱かれてくれないか……っと、何で
脱がせられないんだ?」

(男がくたりと座り込めば、巨人が流暢に喋りだす。そして
ドレスに手を掛けて脱がそうとしても脱げないことに首を傾げ
ていれば、擬態だから、と言って衣服が無くなるのを見て頷く)

「なるほど、そういう仕掛けな訳か……面白いな。ほほう、なる
ほど……ここが感じるって訳か……?ああ、そう言えば名前を聞い
てなかったな。あっちで座り込んでるけど俺の名前はスミ
デーだ。名前、教えてくれるか?」

(言いながら乳首を指先で撫でるように転がし、摘まんで扱く
ように弄って。肉棒は右手に包まれていき、人間の成人男性
の太腿ほどの太さ、腕程の長さへと膨張していく)

何禍 > 「そうね、何も知らないわ。何かを『思う』ようになったのも、人間の頭を作ってから。
 それより前のことは今と違い過ぎていてよくわからない。人間のこともわからない。
 抱かれるというのは何をすればいいのかしら」

 答える間、問う間にも胸元への刺激に白い肌が次第に上気し、薄く汗をかき始めたか
ボロ家の隙間から差し込む光に照りを帯び始める。巨大な男根を肉塊と化した右の腕に
取り込み、内側に無数に生じさせた襞で柔らかく締め付けて奥へと吸い上げつつ、中で
しごき、粘液でねろねろと包み込みつつ、跳ねる吐息に眉を寄せて。

「感じる、って、何……。ふっ、う、はっ、あ、そこを、触られると、息が、おかしい。
 体の感覚も、変……」

 感情らしいものをほとんど持っていなかった瞳が潤み、背中や肩に髪が汗で張り付く。
不自然な色気を滲ませながら、視線を彼本体と巨人に交互に向けて。

「名前は、ない……。でも、今まであった人間はみんな私を見て『なにか』と言ったわ。
 だから、きっと私は『なにか』……。んっ、ふぁ!」

スミデー > 「なるほどな、産まれたての魔物には良くあることだな。
それじゃ、これから人間のことを理解していかないといけない
な、人間の中に混ざって生きるなら。抱かれるっていうのは
今こうしてしていることをしてくれればいいんだよ。んっ、な
るほどな……スライムともまた違う、触手の魔物とも少し違う
か…。感じるっていうのは、今まさにお前が感じてることだよ」

(白い肌が上気し美しく照るのを見て長い舌を伸ばし、首筋を
舐めて。肉棒が肉塊に飲み込まれれば腰を揺らし、包みこんで
吸い上げるのに合わせて腰を揺らして膣に見立ててかき回す)

「その感覚が変になるのを、感じてるっていうんだよ。ほら
もっと感じて変になるんだ。なにか、か……それじゃあ、何禍
って呼ばせて貰うよ」

(色気を滲ませ、瞳を潤ませる女の顔に大きな顔を寄せ。唇
へと唇を重ねては強引に割り開き、大きな舌を咥内に入れて
いこうとする。そして片手で豊かな膨らみを包むように揉みし
だき、乳首を手のひらで転がして。そして逆の手は女の秘部へ
と近づけ、割れ目や陰核があるならばそこをなぞり、転がして
と刺激する)

何禍 > 「そう、これでいいのなら、いいわ……っ。知らないけど、嫌いでは、ない……っ。
 はぁ、あっ、これが、感じる……。人間のメスも、オスと同じになるのね……。私が
 これをオスにしていたのね……っ」

 じゅぶじゅぶと吸精生物と化した右腕を雄々しく犯す巨人の男根を甘く絞り、吸って、
震え、うねる。無数の弾力的な粒で亀頭を撫で、雁首をぷるぷるくすぐって貪欲に精を
搾りだそうとしつつ、立ったままだった膝をかくかくと震わせ、内股に幾筋もの愛蜜の
跡を作って。

「いいわ……。殺してしまったものもいたけれど、こんなふうになりながら死んだなら、
 人間のオスも嫌では、なかったと……。あっ、ひ!」

 何も考えずに人間の形にしていた濡れた秘所を大きな指がなぞると、言葉が途切れて
声が跳ね上がった。かくかくと腰が震え、活発に精を搾りだそうとしていた右腕が急に
ひきつったようにきゅきゅっ、と、男根を強く食い絞める。

「ん、むぅ、んん、んふ、んっ、んっ、ふぅ……」

 ささくれた床に膝をつき、のけぞった状態で巨人の口づけと舌を受け入れる。それを
どうすべきかの知識もないまま、ただひたすらに。

スミデー > 「ああ、これでいいよ。嫌でないなら、もっと気持ち良く
感じて……人間のメスみたいに感じてイくといい。ああ、オスに
してくれてるんだよ」

(搾られ吸われ、先走りの液を大量に滲ませて。粒で撫でられて
腰を震わせながら、搾りだそうとする右腕の中で肉棒を動かし
て突くようにし、かき回すようにし、亀頭で粒粒を味わおうと
擦りつけていく)

「ああ、嫌じゃなかっただろうよ?ただ、俺もこいつもそう
簡単には死なないけどな…んっ、く……いいぞ、もっと締めて
吸い立てろ、何禍」

(咥内へと入れた舌、大きなそれで舐めまわし舌を絡め取って
しゃぶり、唾液をたっぷりと送る。割れ目をなぞる指を膣口に
当てて解すように押し付けてぐりぐりしながら、クリトリスも
同時にこねて)

「さぁ……そろそろ精を食わせてやるよ、たっぷり……濃厚なのを
味わえよ、何禍……んぅぁ…くっ……出す、ぞっ!!」

(乳房を握りつぶすほどに強く捏ね、割れ目とクリトリスを
ごりっと指先で擦って。唇を離して呻きながら吸精生物と化し
た右腕の中へ濃厚な精気を含んだ精液を、間欠泉の様に吹上
げながら注いでいき、腹で受けていたなら内側から破裂しそ
うな量を出していく)

何禍 > 「人間のメスから精を取ったことはないから、わからないけれど……っ。
 この体の、機能に、任せるわ……ぁ。くっ、ふぁ、あぁ、っ。
 あなた、は、強いのね……。それとも、感じないの、かしら……っ」

 もっと絞めて吸い上げろという巨人の顔を、意識しているのかしていないのか、恍惚の
表情で見上げてそう答える。上気しきった肌は汗だくで、傍らにそそりたつ巨人の男根に
すがりついているような状態。そのまま右腕を肉筒から青黒い触手の束へと変える何禍。
強靭な筋肉が男根を絞り上げると同時、大量の吸盤が軸にも雁首にも裏筋にも吸いついて、
ちゅっちゅと甘く強く吸い上げる。亀頭全体を粒で覆いこみ、ぷちゅぷちゅ、ぞろぞろと
弾力的な感触でこすりたてると、腕の中に大量の精がぶちまけられた。

「あっ、くぅ、熱い、ジャイアント、すごい量ね……っ!? きはっ、く、ぅうううっ!」

 脚の間からひときわ強く、きゅん、と、持ち上がってきた感覚に背筋をのけぞらせて、
甘く濡れた悲鳴を上げる。そして、男根にもたれかかると、呼吸を跳ねさせ。

「はぁ、はぁ、好きな、味だわ……。スミデー……。
 人間のことも、少し、わかった……。お腹がすいたら、また会いにくるわ……」

スミデー > 「男の姿になれば、人間のメスからも精を取ることが
出来ると思うぜ?んっ、っはぁ……ふふ、感じてるぞ?何禍の
気持ちいい腕の中」

(恍惚の表情を浮かべ見上げてくる相手、上気して汗だくの
身体を大きな手で撫で回し、男根に縋りつく女を支えながら
触手の束に変わり、搾りあげて吸い付いてくる心地よさに腰
を震わせる)

「ああ、巨人だからのこの量だからな……何禍もイってくれた
みたいだし、好きな味なら良かったよ。ふふ、なんだ?まだ
あいつ、ローパーも待ってるんだけどな。限界か?」

(また会いにくる、そういう女にローパーの方へと視線を向け
て。ローパーが近づいてきては触手をくねらせて次は自分の番
だと言うように主張する)

何禍 > 「思ったより消耗しているけれど、試してみようかしら……。
 今まで気が付かなかったけれど、私、精でも形を学べるようだし。
 肉の量が足りないから、同じ大きさにはなれないけれど」

 ずるずると、まだしっかりと屹立したままの巨人の男根を右腕から解放すると、両の
腕を無数の触手に変えてローパーのほうへとぺたりぺたりと歩み寄り、触手同士を絡め
しごき始める。その口元には意識してか自然にか、薄く笑みを浮かべながら。

「この形……なんと言えばいいのかわからないけれど、欲しいわ……。
 人間のメスをどんな風にできるのかも、試してみたい……。
 ただ鳴いて精を出すだけの人間のオスよりも、きっといいわ……」

 言いながら、ピンク色で柔らかなローパーに乳房を押し付け、触手の束と化した両の
腕でその体をぎゅっと抱きしめる。人間の体の仕組みを堪能する夜は、まだ長い……。

スミデー > 「ああ、頑張って試してみるといいよ。
へぇ、それじゃあ、色々な相手から精を吸い取って色々な
形を学んでいけるといいな?肉の量が欲しかったら、協力で
きるかも知れないから、連絡してくれよ」

(相手の言葉に笑いながら頷き、両腕を触手に変えながらロー
パーへと近づくのを楽しげに見て。意識を巨人からローパーへ
と写していけば、ローパーの腹に裂け目が出来てそこが口に
なる)

「欲しいなら、精を吸うといいよ。人間のメスからも精を吸う
なら、ローパーの形は都合がいいからな。ふふふ、俺も楽しま
せて貰うぜ、何禍……」

(押し付けられる乳房に身体を押し付け擦り返し、触手同士を
絡ませ、抱きしめる相手をこちらも触手で抱いて。相手との長
い夜を堪能していく……)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/外周部」から何禍さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/外周部」からスミデーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にナータさんが現れました。
ナータ > 年が明け、賑わいを見せる街中。
けれど貧しい者の住まう区画は、明日をも知れぬとあってか
普段と変わらぬ時間が流れていた。

裏路地―――さらにひっそりとした場所の隅で
襤褸にも似た毛布に包まり縮こまる姿があった。

「年が明けたって……?別に、めでたいことなんて何もないよ……
それより……ううう……寒い……」

ガタガタと震え、ただ只管寒さに耐えながら朝になるのを待つ。
仕事も住まいも見つからず、その日を生きるのが精一杯。
田舎から飛び出て何のつても縁もない少女。

何時行き倒れになってもおかしくはなかった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にルークス・ルナエさんが現れました。
ルークス・ルナエ > かっ。かっ。かっ。固い足音が鳴る。
表通りの方角から、近道の為か行くあてが有るのか、誰かが歩いて来る音だ。
かっ。かっ。かっ。鋭く響く音の所以は、その女が履く靴。
総金属製の、踵の高い靴。それが元々長身の頭の位置を、更に高く置いていた。

「物乞いか、それとも盗人か」

第一声からしてその言葉は、少女を身形で判断し、見下したもの。
対比するように女の衣服は――寒風を防ぐ獣皮の外套も、その下の夜会服も、金貨を幾つ詰んだかという代物。
女はしゃがみもせず、腰も折らず、立ったままに少女を見おろしたまま、

「そこで眠れば、死ぬかもしれんぞ。宿を取らんのか?」

そうするのが当然だろう、と言わんばかりの口振り。

ナータ > 遠くから、硬い、ともすれば乾いたように聞こえる靴音。
寒さで動きが緩慢なのか、同時に体力が落ちているのか
その音の方を緩慢に、目を細めて見つめた。

「物乞いでも……盗人でも、ない、よ……」

返事の声も力なく。
声をかけて金をせがむ。どこか空き家に忍び込む。
そのどちらかを行えるほどの元気もなかったから。
闇夜を背景に、ずいぶんと高い位置からの声、そして視線。

「宿……取れるほどのお金があれば、此処に居ないよ……」

自分の置かれた状況からやややさぐれ気味か。
からかわれているのか、とややぶっきらぼうな返事を向けた。

ルークス・ルナエ > ぶっきらぼうな返事にも、女が特に不機嫌な反応を示す事は無かった。
元々自分から無礼を仕掛けたが為か、それともそういう情動が薄いのか。
ただ女は、納得したように一度頷いて独り言を言うばかりである。

「ふむ。安宿なら幾らでもあろうが、それでも金が無いか」

少しばかり、何かを考えるように腕を組んだ。
それから女は、おもむろに懐に手を差し入れ、何かを少女の顔の前へと放り投げた。
地面の石にぶつかって、ぎん、と音を鳴らしたそれは、分厚い銀の貨幣だった。

「髪の手入れも良くない、衣服もみすぼらしい。客を取る女にも見えん姿だ」

鉄靴を鳴らして、少女へ近付く。彼女が銀貨を拾うか、それとも捨て置くか。
そのいずれを選ぼうと、咎め立てはあるまい。女は全く自分の思うように、こう言葉を発するのみだ。

「だが、その幼げな顔は悪くない。私の宿に来い、娘」

ナータ > 少女の返事に気を害した様子はなかった。
どうせ気を害したところでその場から立ち去られるだけ。
例え暴力を振るわれたところで、それも致し方ない。
勢いに任せて故郷を飛び出し
彷徨い続けた少女、ある意味で怖いもの知らず。

「ないよ……あと二食分のパンを買ったので使っちゃったもん」

身を縮ませ、立てた膝。その太腿と腹の間で大事そうにするのが
最後の金を使って買った、硬い硬いパン。
それは少女にとっての宝物でもあり、最後の生命線だった。

「それで、お金を与えて、満足して眠りにつくの?」

投げ出された先、恐らくは貨幣を投げたのだと判断する。
少女は飛び掛かって拾いたい衝動をぐっと堪えた。
ここまで少女は物乞いをしていなかった。
仕事を、宿を、生活をあくまでも自分で掴もうとしていたから。
その代わり、本心とは別の、哀れみならお断りとばかりに悪態を向けて。

「求められたから、行く。本当、だよ……?」

それは明らかにわかるだろう、言い訳。
宿への、寒さの凌げる場所への誘い。
相手の女の目的など知ったことではない。
少女はよろよろと立ち上がる。
立ってみれば一層、まだ未熟な少女に見えるだろうか

ルークス・ルナエ > 「なんだ、拾わんのか」

投げ出され、路上に転がったままに放置された銀貨へ僅かに目を向け、それから少女の顔へと視線を戻す。
女の表情を例えるなら、白い烏やヘテロクロミアの猫を見た時のような顔をしていた。
僅か二食分――健康体ならば一食にも足りぬようなパンを後生大事に抱えながら、
そのくせに投げ出された金に手を出さない娘。その行動原理を、奇妙に思う顔だった。

「言っておくが、娘よ。私は、ただお前に金をくれてやったつもりは無い」

体力の衰えが故か、ふらつきながら立ち上がる少女へ、特に手を貸しもせず。
だが先んじて歩いて行くこともなく、至近距離から見下ろすように、少女を眺め続ける女。
比喩でなく背丈の差は大人と子供。身体の厚みも随分と違うことだろう。
そんな女の右手が、少女の喉下へと伸び――

「買ったつもりだ。観賞用の花なぞに興味は無い。欲しいのは伽の相手だ。
 この近辺の娼館は質が悪い。お前の方がよほど見目が良い。鳴く声がどうかは知らんがな」

その手は少女の顎を掴み、引いて、視線を上へと上げさせるだろう。
その時に初めて、少しだけ背を丸めて、少女の顔を覗き込むように距離を埋める。

「分かったなら選べ。その金を拾ってついてくるか――拾わぬまま、攫われてゆくかだ」

そして女は――少女を伴い、宿へ向かうことだろう。
拒むなら、逃げるなら今の内だ。非力だろうと抗うならば、女はまた珍しいものを見る顔をして足を止めるだろう。

――もし、何もせずに付き従うのならば。
貧民地区であるが故、さして贅沢な宿ではない。が、少なくともこの近辺では最も良い部屋だ。
壁も屋根もあり、隙間風は無く、清潔で広い寝台があり、扉には内側から鍵が掛かる。
そういう部屋へ戻った女は、高級なのだろう外套もナイトドレスも無造作に床へ投げ捨て、裸体を晒して寝台へ腰掛けるだろう。

ナータ > 怒るでもなく、呟くような言葉を向ける相手。
少女がなぜそんなことをするのか分かりかねるような
少し不思議そうな顔。
少女がなぜそうしたか。
少女は物乞いに身を落としたつもりがなかったから、であった。

「ただであげたつもりじゃない?じゃあ、仕事?」

漸くその場に立ち上がる。纏っていた襤褸が落ちる。
それを拾うことも、視線を向けることすら、なかった。
仕事であれば、それは少女が求めていたもの。
随分と背が高く、身長差がある。
貧しく擦り切れそうな少女、けれどその見上げる瞳だけは
力を取り戻したかのように輝きを纏っていた。

「あはは……なあんだ、そういうことか。でも、ええと―――お姉さん。私が若しかしたら……」

喉元に添えられた手。そして相手の言葉。
成程、自分を買うというのだ。ならば、伝えておくべきだろう。
相手の名を知らないのを思い出しながら、一度言葉を切って

「お姉さんが思ってるより「ヘンタイ」だとしても?」

顔の距離を縮められ、すぐ間近で見つめられながらそう尋ねた。

「拾わないよ。だって、攫われたいもの」

拒むことも、抗うこともなく、自ら仕向ける言葉を。
果たして相手はどう思うか。

そしてそのまま、宿へ。
屋内の温かさにほ、と安どの吐息を零したのは
先程の言葉からは考えられぬ少女らしい姿か。
そして部屋へと赴くと、なんの迷いもなく裸体へとなっていく相手を
少しだけ戸惑うように見つめていた。

ルークス・ルナエ > 仕向けられた言葉に対し、女が何かを返す事は――直ぐには、無かった。
表情を変えぬままに間近の顔を眺めて品定めし、〝攫われたい〟などと聞けば、先導するように道を行く。
何を思うか読み取ろうとするならば、さぞや苦労する事だろう。
――何せこの女の考えている事は、ある種、酷く単純なのだから。

裸体となった女は、寝台に腰掛けていた。
豊満な身体、という形容も正しいが、今ひとつ的確ではないかも知れない。
その身体には戦士の強靱さと、成熟した女の柔らかさが同居している。
武と美の双方を、いずれも損なわぬように整えられた肉体を、女は惜しげも無く曝け出し、

「お前も脱げ」

短く言ってから、床を指さした。
床に座れ――ということか。それとも或いは、犬のように這えと。
少女がどう受け取ろうとも、女はようやく、先の問いの答えを返すのだ。

「ここまで考えていた――〝変態〟だと言うからには、どうして痛めつけてやろうかと。
 だが、ついぞ思いつかんでな。自称〝変態〟の娘に比べたら、私などただの女に過ぎん、なので――」

この時、初めてこの女は笑った。嗜虐的で残酷な、獲物を見つけた肉食獣の笑み。

「事細かに教えて貰えんか? 変態のお前は何を夢想して、どのように自らを慰めているのか。
 その舌で語り、その指で演じて――ああ、それが良い。何一つ包み隠さずだ」

命令の言葉を吐く間、女はなんとも愉しげにしていた。
人を責め苛むこと、他者へ命令することに愉悦を覚える類の生き物なのだ。
その女は言う。日頃の夢想を告白し、実演してみせろと。
まずは目にて愉しむ――それが今宵の趣向であるらしかった。

ナータ > 笑われるか、唾棄されるか、それとも楽しそうにするか。
少女の想像した相手の反応は、どれも不正解だった。
返事をすることなく、先行く相手。
少女はただその背中から離れぬように付き従った。

少女は思わず見惚れそうになった。
改めて見る相手の肢体に。
恐らく戦いに生きているのだろう鍛えられた肉体の上に
熟れた女の柔肉が同居している。
幼く未熟な自分には持ち合わせていない魅力。
ぽぉ、っと見つめていた少女は相手の言葉に我に返らされたが。

「う、うん……」

この相手の前で肌を晒すなどみじめになるだけだとは思ったが。
先程自分で言い放った手前、言葉に従うほかない。
真冬には薄すぎる衣服を、チラチラと相手の視線を気にする風にしながら脱ぎ落していく。
元々は色白、村を出る前の日焼けもだいぶ落ちた肌を晒し。
胸と股間を隠しながら指を指示されると、少女らしく女の子座りで床に腰を下ろした。

「い、痛いのはっ……な、なの、で……?」

痛めつける、と告げられ少し怯えた顔になり。
含みを持たせた言葉に緊張と戸惑いを浮かべ続きを待って。

「そ、それは……お、お姉さんの前で、自分、で……?」

つまりは、何を妄想しながら自慰をするのか、という問いかけであり
それを実演しろという命令だった。
かぁ、と顔を真っ赤に染め、俯き無言で動かず。


けれど……

「わ、わかった、よ。ちゃ、ちゃんと、見て、聞いてて、よ?」

自分から変態だといった手前。
覚悟を決めたのか一度深呼吸すると、クルリと背を向け
その場に突っ伏し尻を掲げ相手に向けて。

「ちっちゃな頃、ミレー族の、性奴隷を、見たの。何人もいて、いやらしいことをさせられて、て……」

原体験を告げながら、右手は股間に、左手は尻の割れ目に向かわせ

「ああなりたいって、思った。ううん、あれ以上に。意思も、思考も、自我も、何もかも壊されて、ただイキ狂う存在にされたいって……
以上にも思える独白を始めながら、左右の手が蠢き、二つの性器を弄り始めた。

ルークス・ルナエ > 自らの言葉に縛られて衣服を脱ぐ少女を、女はまた愉しげに眺めていた。
そして、床へ座れとの命令――上下関係を示す為だ。
これが恋人同士の行為ならば、寝台で隣に並ばせただろう。
金を介した関係性、主と従の間柄。それを強調するかのような位置関係で――

「見てやる、聞いてやろう。……おお、その姿勢は良いな。
 雌犬の流儀は弁えていると見える。それもひとり遊びの成果か?」

尻を掲げてこちらへ向けた少女に対し、称賛の言葉を向けた。
尤も言葉の選びは、褒めるというより詰るものではあるのだが。
そして少女が過去を語り出すのを聞けば、予想外の拾いものだと、目を細めながらにそれを聞く。
唇は裂けんばかりに吊り上がり、喉からくっくっと小刻みな笑い声を上げながら、両穴での自慰に耽る少女へと、

「なるほど、変態と言うだけのことはある。奴隷に成り果てたい、イき狂わされたいか……。
 ならば良いものをくれてやろう。きちんと礼の挨拶のひとつも述べてみろ」

片足を伸ばし――靴磨きの際に台へ足を置くが如く、少女の尻を踏みつけた。
その後に直ぐ、少女は、首を圧迫する何かの感触を覚えるだろう。
幻影のようだったその感触は、直ぐにも実体を帯びる。
いつの間にか少女の首には、大型犬へ取り付けるような首輪が装着されていた。
厚く頑丈な革製の首輪。鎖に繋がれていて、鎖のもう一端は寝台の柵へ。
首が絞まる程ではないが、僅かな息苦しさと、〝逃げられないのだ〟と示す象徴性が、少女に屈服を強いるようだ。

だが、それだけではなかった。両手の自慰の最中、左手の指が擽る穴へ、また別の刺激が触れる。

「首輪だけでは足りんな……お前にはまず、尾が無い。どうせなら取り付けてやるが、構わんな?」

言うが早いか少女の尻へ押し当てられる、球の連なる淫具の先端。
それは、後穴へ挿入する尾の飾りだった。先端こそ細いが長く、飲み込むごとに径を増す作りの尻尾。
女は、それを少女の中へ飲み込ませようとし、そして奥へと入り込んだならば一点、引き出しにかかる――。

ナータ > これもまた、仕事、だ。
娼婦になったつもりはないが、相手とは口約束であるものの
契約を交わした。

それは若しかしたら少女自身気付いていない、少女自身の持つ被虐性だったのかもしれない。
いくら同意したとはいえ、自慰姿を、妄想を口にできる等
普通では難しいのだから。

「最初に、見た……ミレー族の子、が、こうしてたから……
だから、いつも……」

幼い自分が見た、自分とそう変わらぬ年頃の性奴隷。
原点とも言うべき姿勢が、これであった。
少女らしい、肉付きの少ない、それでいて張りのある硬い尻を突き出し
局部の周辺をなぞりながら。

「イキ狂う姿を見てもらって、声を聴いてもらって、楽しんでもらう玩具……え?」

ずん、と尻に重みを受ける。踏みつけられたのだとすぐわかる。
姿勢が崩れそうなのを何とか保ちながら、驚いた声を零す。
触れられていない首に何かが巻き付き、締め付けたから。
触れずともわかる、首輪。ジャラリと鳴る音と共に重みも感じる。
視線を動かせば、先端が寝台に繋がっているのが見えた。
自由の範囲を狭められたのだ、と理解した。

「ひっ!あ、う、あ、あああ、あっ!」

解しの足りない菊座に、躊躇いなく埋め込まれる淫具。
潤滑油もなく埋められて行く最中、苦しげな痛々しい声を上げ、奥迄呑み込まされたそれを引き抜かれて。

「ひっ、あ、ぐっ、あ、あ、あっ……」

苦痛しかそこにはなかった。全身を硬直させ、括約筋は強く抗うように締め付けてしまう。
少女の小さな尻が、相手の手の動きに合わせて揺れた。

ルークス・ルナエ > 「おお、おお、良い声だ。やはり犬には尾だな。どうした、礼のひとつも言わんか」

手を動かして弄ぶ度、苦痛に揺れる少女の尻。
高らかに笑いながら、痛みを訴える呻き声を聞く。美酒よりよほど酔い易い愉悦。
首輪の鎖を時折引いたりもしながら、女は暫くの間、その声を聞くばかりに留めていたが――

「手が止まっているぞ、娘。私は〝やめろ〟と言った覚えなど無いが?
 ……これは仕置きだな。少々ばかり辛くなるだろうが、何、私のことでなし」

女は、虚空に手を踊らせ、何かを掴むような仕草をした。
程なく女の手には、陶製の水差しが収まっていた。
虚無の空間から物体を取り出すその術の正体は――と訝る隙も与えぬように、女は水差しを傾ける。
中に収まっていた液体は粘度が高く、どろり、どろぉりと少女の尻へ垂れて行くだろう。
尻の割れ目に入り込み、或いは秘所までも垂れ落ちて行く液体は、人肌より少し温かい程で――

「続けろ。良いと言うまでだ、忘れるな……尤も止められなくなるやも知れんが、な」

だが直に、その液体の正体を、少女も知ることとなるだろう。
肌から、或いは粘膜からその液体が身体へ浸透する度、濡らされた箇所がじんわりと熱くうずき始める。
吸収量が多い程に疼きは増す。つまり、粘膜部である程強く、少女の身体は快楽を求め始めるのだ。
潤滑液と混ぜ合わされた、媚薬の一種だ。
秘所は、自ら慰める指の存在を強く感じて打ち震え、奥から蜜を染み出させる事となるだろう。
痛みしか覚えなかった筈の後孔も、ぬめりを帯びた多量の液体に濡らされ、そして咥えた尾をより深くまで望んでしまう事となるだろう。
続けろ、と女は言う。媚薬に浸されて感度の増した今、改めて自慰を続けて魅せろ、と。

ナータ > 「ひっ、あぐっ、あ、く、ぁっ……あり、が、と、ござい、ま、す……」

呻きに混じった引き攣った感謝の言葉。
勿論本心ではなく、命じられて出た言葉。
それを知っていて尚、楽し気に鎖を引く相手。
自然と体は持っていかれ、けれどすぐに突っ伏した姿勢に戻されて

「だ、って……鎖、ひっぱったら……仕置、き……?」

苦情は幾らでも言えた。けれど、それ以上は言わなかった。
口答えを、言い訳をするなと相手を怒らせる―――それが楽しいのかもしれなかったが―――だけだと分かっていたから。
続けられる仕置き、の言葉に苦痛を覚悟した少女。
けれど与えられたのは。

「ふえ?あ、ふっ……ふあ……」

少し間抜けな声が漏れた。
身構えたところに注がれたのは、生暖かい液体。
ドロリとした粘液が尻の割れ目を伝う感触に少し鳥肌が立った。

「止められ……?はっ、あ、ぁっ、あっ、ふ、あっ……」

宣言通り、身を持って知ることとなる。
粘液に触れた箇所が疼きだす。
尻の割れ目が。淫具を伝い触れた菊座の周囲が。伝い落ちて触れた秘所が。

「あ、あ、あ、あっ、ひあっ、あ、あ、あっ、気持ちいい、のにっ、気持ちいい、からぁっ!」

止まらなくなった。
左手は淫具を掴み、グジュグジュと音を立て菊座を自ら犯す。
出し入れするたび菊座が嬉しそうに締め付けるのを感じ、余計に掻き出し、さらに奥へと粘液を送り込んだ。

右手は人差し指と中指で粘液を掻き出すように弄り、そのたびに粘液を塗り込んだ。

発情した犬の様に両手を、そして小さな尻を振り、泣き笑いのような表情で相手を見上げた。
気持ちいいのに、満たされない。疼きを消そうとして疼きが強まる。
自慰なのに、自分の思い通りに快感が増さない。
「不自由さ」を与えられ、ゾクゾクと背筋が震え、その瞳は被虐の色に揺らめいていた。

ルークス・ルナエ > 「効き目は確かだな……さもありなん。魔族の女を責める為の薬だ。
 少々は薄めてあるが、一度や二度で抜ける程の弱い薬ではない。
 が、こういうのが良いのだろう? 尊厳も何もかも奪われた奴隷になりたい、と言うからには」

淫具を出し入れし、二本の指で胎内を掻き回す。色に狂ったその様は、少女が望む奴隷そのもの。
痛みは薄れ快感ばかりが蓄積する――が、少女はまだ、達する事ができないでいる。
薄れる事なく積み上がるばかりの快感。だが、それが天井へと届かないのだ。
思うように感じることが出来ずにいる少女の瞳、その中にちらつく色を見るにつけ、女もまた加虐の色を滲ませて笑むばかり。

「そうだ、そのまま続けろ、続けていろ。……私もそろそろ愉しませて貰うがな。
 おい、雌犬。せいぜい舌を突き出して奉仕するが良い。出来次第では褒めてやるぞ」

今一度、首輪の鎖を引いた――今度は皮の首輪が、少女の首へと食い込む程に。
泣き笑いの顔で見上げる少女の顔は、女の脚の間へと引き上げられる事になる。
一瞬の首への圧迫から解放された少女が見るのは、眼前へと迫った、女の秘所。

「舐めろ。犬のように舌を突き出し、浅ましく自らを慰めながらだ」

形良く整えられた陰毛の下、責めの陶酔で濡れ始めたそこへと、女の手が、少女の頭を押しつけた。
唇と秘唇とが強制的に押し合わされ、雌の匂いが少女の鼻を満たす事となろう。
首を引く事は許されない。女の片手がガッチリと、少女の頭を捕えているからだ。

そしてもう片手は――少女の背中越しに、左手が掴んだ淫具へと伸びる。
とん、と指先で触れたならば、その淫具はウネウネと身をくねらせながら、小刻みに震え始めるのだ。
どうやら魔道機械を用いた玩具なのだろう。女の魔力に呼応して動き始めたそれは、独立した一個の生物のようだ。
少女の肉孔を押し広げ、先端で腸壁を抉りながら、奥へ流れ込んだ媚薬を肉壁へ塗りたくる。
少女の後孔を、快楽を覚える為の性器として仕立て上げる為の、情熱さえ感じる執拗な責め苦だった。

ナータ > 「ひっ、んぁっ、んぁ、あっ、は、ひっ、うれ、ひ、ですっ!」

相手の言葉に、まるで両手が別の生き物のように淫具を出し入れし、秘所を掻き回しながら、突っ伏したまま頷いて見せた。
それは相手の気を害さないように選んだ言葉ではなく、少女の本心。

絶頂の自由すら与えられない。文字通りの自慰であるはずなのに。
理性も知性も自我も思考も尊厳も、全てを消し飛ばされたいと願う少女にとって、狂わんばかりにもどかしい状況ですら、悦びとなって受け止められていた。

「は、いっ……あぐっ、あふっ、んぅっ……」

鎖を引かれる。息が詰まる。苦しさから逃れるには、手繰られた方に身を寄せるほかない。突っ伏した姿勢は自然に犬のお座りのように変化する。
その少女の顔のすぐ前に、相手の股間があった。

「は、ひ……ぬむっ、んふっ、ふっ、ん、んむ、んぅぅ、ふっ、んぷ、ふっ……」

言われた通りに短い舌をタランと出すと、後頭部を押し込まれる。
そうされなくても少女は自ら顔を、舌を当てただろうが。
むわりと香る女の香り、少女は舌を相手の秘所に当てたままくねらせるように動き出す。

少女は、妄想は、想像は過多気味であったが圧倒的に経験は少ない。
奴隷にも、娼婦にもなっておない少女は技量がない。
ただ本能に任せ、必死になって相手の秘所を舐め、啜る。
後頭部を押し当てられたまま動くこともかなわず、相手に少しでも喜んで、快感を得てもらおうとする気概だけは伝えようと。
元々垂れ気味の目尻をさらに下げ、幼げな顔立ちに似合わぬ艶に潤んだ視線で相手を見上げながら。

「んんぅ、んんんぅっ、んぅぅぅーーっっ!」

舌をくねらせミルクを舐めるような音と、啜る音を響かせていた少女が大きく鳴く。
淫具が振動し、くねり、蠢く。
粘液を奥へ奥へ塗りたくりながら、その場所を性器へと仕立て上げていく。
少女は言いつけを破り、淫具を掴む手を、掻き回す指を止めていた。
その代わり、お座りのままグイ、と尻を後ろに突き出し、両手を尻肉に当てると左右に広げた。
小さな尻を卑猥に広げ、それをクイクイと振り始めた。
粘液と体液の混じったそれが床に垂れ落ちていく。
少女は自らの意思で、目で見て楽しませる「鑑賞物」となることを選んだ。

ルークス・ルナエ > 初めは命令に従っていただけの少女が、次第に自らの本心から喜びの言葉を発するようになる。
愛されるのではなく自慰を披露させられるだけの、対等とは程遠い関係性。
ろくに絶頂に至ることも出来ない現状を少女が愉しんでいる――それが女には良く分かっていた。
引きずり寄せた舌に愛撫をさせ、染み出す蜜を舐め取らせる。
女の反応は決して豊かでなく、呼吸と呼吸の感覚が少々乱れたり、吐く息に艶めかしさが混ざる程度だ。
それ以外は――染み出す蜜の量が増した、それくらいが少女へ与えられる指標だろうか。
つたない奉仕だろうが、それが良い部位を触れたならば、女の身体は褒美を与えるように蜜を溢れさせる。
また少女の頭を抑える手も、奉仕が上手く行っている間は、ペットへそうするように頭をわしゃわしゃと掻き乱す。
それは正に躾けだった。
どうすれば女を喜ばせられるか、少女の舌に教え込む躾けに他ならなかった。

「ふっ……ん、ふ……ぅ、ん……?
 おお、これは、これは……無様な姿だな、雌犬。それは舞いか? それとも交尾の嘆願か?
 そんな風に穴を広げているのは……っふ、強請っているのだと見なすぞ」

やがて――少女は淫らな腰振りの舞いを始める。
両手で尻肉を割り開き、その奥の穴をひしゃげさせながら、体液を床へ滴らせる痩躯。
そんなものを魅せられれば、女の加虐欲は愈々最高潮に高まる。

「褒美だ。おかしな寸止めなどはせん――イかせてやる」

パチン、と女は指を鳴らした。
すると――後孔へ突き立てられた、今は動かす手も無い淫具が、自らの意思を持ったかのようにまた動き始めた。
勝手にずるずると引き抜かれ、ドチュッと体液や粘液を飛沫かせながら最奥へ。
あたかも見えない誰かが少女の尻孔を犯しているかのように、彼女自身が両手で広げた尻肉の間で、玩具が独りでに踊り回るのだ。
それは忽ち少女の快楽を高めて行き、積み上げて行くだろう。
自分でする時はどうしても出て来る無意識の加減、それが無い。気持ち良すぎると感じても、決して緩まる事が無い、
そういう尻孔陵辱の果てに、ついに待ち望んだ快楽の果てが少女へと与えられるだろう――
が、それは一度ではない。達している最中も、淫具が止まる事は無いからだ。
少女の舌奉仕が女を十分に満足させるまで、淫具は幾度も幾度も、少女の後孔を披陵辱用の肉玩具へ作り替えるべく穿ち続ける。
奉仕調教と合わせて、あたかも女の行為は、少女を娼婦として育てようとしているかのようであった。

ナータ > 人と人しての愛情。
それも確かに重要だったが、少女が求めている物とは違った。
少女が求めているのは、所有者と所有物、愛玩物として愛でられる愛情。
首輪を巻かれ、自由を奪われ、自慰を披露し、奉仕をし、鑑賞してもらう。
ただ虐げているのとは違う感覚。それこそが少女が求めている感情だった。
少女の舌もまた、相手の反応がより良い場所を探ろうとする。
そして相手の性感部に触れれば頭を大げさに撫でられる。
犬そのものの様に扱われながら「可愛がられている」と少女は受け取っているのだ。
相手の蜜が増せば嬉々として音を立てて啜り、スンスンと鼻を鳴らして女の香りを嗅ぐ。
見上げたままの視線はどこかトランス状態に入り込んだように虚ろでありながら
淫らな色に煌めいていた。

「んふ、んふぅ、ふっ、ふ、ふふぅ……」

無様、と言われても。交尾と揶揄されても。
少女はそれを侮蔑と捉えてはいなかった。
自ら痴態を晒し、それを見られ、認識され、言語化される。
自我を、思考を、自意識を、尊厳を壊されたい少女にとって
自らの望む境地に一歩近づく状況に、脳内がじんじんと痺れるほどの興奮を覚えていた。

「ふお、ふおおおっ、ほ、おっ、お、おーーーーーっっ!」

女性の股間から吠えるような声が漏れる。
舞うように揺らしていた腰が、尻が、今度は動きを止める。
魔力による見えない手に動かされる淫具、少女の菊座を広げ皴を伸ばしながら奥へと入り込み、一気に引き抜かれる。
腸内粘膜のひだの一つまでに粘液は浸透し、膣粘膜と同等以上の性感を生み出す。
ぐじゅ、ぐじゅ、じゅぶ、と卑猥な音が漏れ、出し入れを繰り返され、粘液と体液が交じり合いドロドロに床を濡らす。
少女の全身がびくびくと大きく痙攣し、絶頂を知らせる。
その最中も淫具の動きは止まらず、余韻に浸る前に次の絶頂が襲い掛かる。
少女は歓喜の涙を流しながら、びく、びく、びく、と突き出した尻を痙攣させ続けながら、それでも奉仕の舌を懸命に続けようとした。
絶頂に、快感に、舌はまともに動かない。
それでもベチャ、ピチャ、と音を立て褒められた部分を舐め啜ろうとして。
脳まで焼かれそうな快楽と被虐の悦びに浸り続けていた。

ルークス・ルナエ > 言語能力を失った、まさに獣が如き咆吼。
散々に焦らされた少女の身体が遂に絶頂へ至ったのを、女は声と舌の感触から知る。
腸内へ深く浸透した媚薬液によって、少女の後孔は優秀なる交尾穴へと成長を遂げている。
その性能を確かめるかのように、淫具は自律駆動を続け、少女をイき狂わせる。

「くく、く……ふふ、いいぞ、ああ……っ。なんだ、お前、良い娼婦ではないか……。
 これなら、宿や食事に困ることなど、あるまい、なっ……」

声を聞き、見ているだけでも、女は痺れる程の快楽に襲われている。
舌奉仕は殆ど止まり掛けていて、こちらから腰を押しつけてやらねば刺激は足りぬ程だ。
だがそれはつまり――腰を押しつけて快楽を貪る程度には、少女の奉仕に溺れている証でもある。
溢れる蜜は少女の舌ばかりか、唇の周りを濡らすまでとなる。
雌の発情香と味を教え込みながら、それと対になるように快楽を教え込む工程は、ベルを鳴らして餌を与えることで、ベルだけで犬に涎を流させる実験のようで――

「次だ――が、その前に」

ぐいっ……と、再び鎖が引かれ、少女の顔は女の股座から引き剥がされる。
漸く女を絶頂へと押し上げられる寸前だったというのは、或いは舌で舐め啜っていた雌肉の震えから分かっただろうか。
鼻孔から脳までを満たす雌の匂いを取り上げられた少女へ、女はまた酷く残酷な笑みを浮かべて言うのだ。

「名乗れ、娘。その名を覚えて――私の知る、好色の連中に言いふらしてやろう。
 そいつらがお前を見かけたなら、昼だろうが夜だろうが、物陰に引きずり込み犯せるようにだ。
 馬並みの両性具有の女もいる。幼い娘の穴を一昼夜舐め回すのが好きな女もいる。
 ……まぁ、金払いは良いが。〝無理の利く娘だ〟と言いふらしてやろうとも」

ずるっ――後孔を埋める質量が引き抜かれて行く。
かと思いきや、次に少女の尻孔を遡上するのは、先より一回り太い、そして太さ自体も均一な、円筒状の玩具だった。
先程以上の圧迫感と、強烈な肉粘膜への摩擦、肛門を捲れ上がらせる程の抽送。
二つの孔の内の片方のみを、より柔軟かつ淫乱に作り替える為の陵辱は、次第に度を強めながら続くことだろう。
そして――女の言葉に冗談は無い。

以降、少女が街を歩く時、貴族か騎士か、そういう女にやけにじろじろ見られていると思ったならば。
或いはその女が、初対面の筈の少女の名を呼び、伏して奉仕せよと命令することもあるかも知れない。
その時、満足に応じられるように――

「私はルークス、ルークス・ルナエ。……今宵はお前の主人だ、忘れるな」

女は、舌奉仕と後孔快楽を徹底的に教え込む。
或いは夜が明けて、日が高く昇るまで。少女の意識が続く限り、その行為は続くのだろう。

ナータ > 何度達したか、どれだけの時間絶頂を繰り返したか。
バチバチと目の前で白い火花が散り、脳髄を焼き焦がす。
最早両手も離れ、それでいて突き出したまま淫具に犯され続け
舌の動きも緩慢ながら、それを詰られることもなく。

「ふあ、あ、んぅぅぅぅう、んぁあぁあぁあああうっ!」

女性の言葉が酷く遠く聞こえる。
言葉の意味は分かっているはずなのに何を言われているのかが分からない。
もっと、もっと、イキたい、イキ狂いたい。だから―――

「ふ、ぁ……?あ、あ……」

相手を気持ちよくすれば、自分ももっとイキ狂える。
あやふやな思考か本能か。
鎖を引かれ、顎までも相手の体液で濡らした少女の顔が離れても
暫くの間虚空に舌をくねらせ続けていた。

「なまえ……おなま、え……ナータ……ナータァ。あ、はっ、みんなに、みんなに教えて?みんなの玩具になるからぁ、イキ狂うのみんなに、見てもらうからぁ……」

夢か現か、虚ろに笑む少女の顔は元のそれよりも幼げに見えるほどで。
快楽で曖昧になった理性と知性で、自らの名を告げる。可能性としての未来を提示されると嬉々としてそれを欲した。
その未来を想像するだけで身を震わせて軽く達するほどで。

「ふひっ、あ、あ、あほ、おおおおおっ!あ、あ、あ、見て、見てぇ、気持ちいいの見てぇっ!いっぱい、お尻、ひ、あ、あ、あ、あーーーっっ!」

そして現実に引き戻される。
先程の淫具より一回り太い何かが収縮しようとする菊座に挿入される。
すっかりと性器に成り果てた腸粘膜を撹拌し、こそげ取りながら奥へ奥へ。
少女は痴態を見て欲しいと哀願するまでになった。

「ルークス様っ、ルークス様ぁ、ご主人様ぁっ……」

そして少女は再び舌をだらりと伸ばし奉仕の準備に入った。

今宵の「仕事」により、少女は当座の路銀を得るだろう。
そしてその金が尽きる頃を見計らうように、声を掛けられるだろう。
見知らぬ相手から名を呼ばれ、物と化して相手を愉しませるために。

少女の意識はあとどれくらい持つだろうか。
きっと少女は最後まで意識を保るよう粘るだろう。

快楽と幸福、それを少しでも長く味わうために

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からルークス・ルナエさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からナータさんが去りました。