2019/01/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカインさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/繁華街」にカインさんが現れました。
■カイン > 騒々しい貧民地区の繁華街の真っただ中、
露店で買ったらしい飲み物を片手に道行く人を眺めている男が一人。
誰も彼もが随分と忙しそうに立ち回っていく様子を何処か他人事のように眺めていた。
「いつ来ても騒々しいよなあ、この辺り。
仕事で来る分にはこの騒々しさが面倒ごとだがオフなら気楽なもんだな」
どこか上機嫌に漏らしながらもどこかで騒動が起きたのだろう、
聞こえてくる怒声の方に視線を向けてヤジを飛ばす始末。
仕事らしい仕事もなくたまには休みと位置付けての散歩の最中だけに、
普段用心棒をしてる時の飯のタネも気楽に楽しめる余裕がある。
■カイン > 「新年早々から皆元気なもんだなあ。
ま、色ごとに関しては俺も人のことは言えないが」
近くで始まった女の子にちょっかいをかけようとした男に対し、
用心棒らしき人影が仲裁に入った様子に笑いながら見物の構え。
最も男自身、自分で軽口叩くほど平和な事は稀なのだが。
直にちょっかいかけてた男がノされて影に引きずり込まれていく様子に、
残念と言わんばかりに肩を竦めながら見ると無しに道行く人や客引きを眺め始め。
「とはいえ、この辺りで仕事相手口説くとあとが怖いな」
どうなるかわかったものではないと方をすくめ。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/繁華街」にクロエ・ラ・シャアルさんが現れました。
■クロエ・ラ・シャアル > 真っ白なドレスを染めるようにピンクの髪が風揺らぎ、しかし気にした様子は無く道の脇で立っている。
白とピンクの髪の色合いがよほど似合わないのか、あるいは姿が貧民地区に似合わないのか。
時折注目を浴びていたりする。
そして時々声を駆けられれば、'軽く'小突いて相手を退散させたり。
(今日のお昼を探しに来たのだけれど、やっぱりこんなところじゃ美味しいのは居ないかしら)
■カイン > のんびりとした時間を一人過ごす間に、ふと目に止まったのは見覚えのある少女の姿。
おや、と自然と声が漏れるのを感じながら目を瞬かせつつ軽く手を上げて声をかけ。
「よう、久しぶりだなお嬢さん。
新年早々散歩の真っ最中ってところかい?」
そう笑うままに問いかけて軽く肩を揺らしがてら目を細め。
■クロエ・ラ・シャアル > やはり富裕層を狙ってみるかな、などと考えを改めたところに声がかかる。
その顔に見覚えがあり、パッ、と顔に喜びをみせるが、すぐにキリッとした顔に戻す。
「あら、お久しぶりおじさま。
お散歩とごはんを食べに来たのだけど、美味しそうなのがいなかったから退屈してたの」
ぺこり、と淑女の礼をしつつ挨拶。
「おじさまはここで何を……なんて、いうのもヤボかしら?」
おじさまはスケベですものね、とちょっと見下すような、笑うよな顔をする。
■カイン > 「スケベなのは否定しないけどな、この辺りは俺の仕事場だ。
まあ今日はオフだが……この辺のレン中に手を出すとあとが怖いさ」
困ったことになとに、と苦笑いめいた表情を浮かべて見せながら軽く肩を揺らして返し。
「折角の年明けだからのんびり過ごしてるのさ。
お前さんの食事って言うと…まあ、あれだよな?」
相手の正体を知っているからこそ察しのつく話ではある。
問いかけながらも何となしに相手を招き寄せるように手を揺らし。
■クロエ・ラ・シャアル > むぅ、とちょっと不機嫌な顔。
年齢の差か、コミュ力の差か。
一切慌てるような顔を見せない彼がちょっと不満だったらしい。
「そっ、アレですの。
貧民地区だとお金さえ払えば素性なんか気にしないって連中が多いから
よく利用してるのだけれど、どうも美味しそうなのがいないのよ。
だからこれから富裕層にでもいこうかしらって思ってたところ。」
逆に富裕層は美味しいのも多いが、いろいろと面倒、といいつつ。
まるで猫のように、招く手を少し警戒しながら彼に近づく。
■カイン > 「スケベと言われて慌てて否定するような純情は、
遠の昔に放り捨てたとも。それこそクロエが言うようにオッサンなんでな」
下卑た話題にすっかり染まったと笑い飛ばしながら、
近づいてくる相手を見て取ればそっとそのまま手を伸ばして体を抱きしめてしまおうとし。
「なるほど、それじゃあ此処であったのも何かの縁だ。
ちょっと付き合ってくれないか?…って酒はダメかね」
食事にしたって人と同じものと言うわけにも行くまいし、
と相手を抱き込んだ後に思い至る。
飲む事に色々と直結して考えてる辺りに男の嗜好が伺えそうなものではあるが。
■クロエ・ラ・シャアル > 「さすがおじさま。
そうやって大人を気取ってクールな雰囲気を出して、何人を虜にしてきたのかしら」
まっすぐ褒めるのは出来ないらしく、変な風に褒めつつ。
抱きしめられるのは抵抗しない。
むしろ真正面から彼の体に顔を埋め、少しだけ深呼吸をすると腕の中でくるりと回って同じように正面を向く。
「お酒?別に飲めないことはないけれど。
何か食べられるものがある場所ならいいわよ」
別段、モノが食べられないというわけではないらしい。
■カイン > 「何か酷いこと言われてるが、そんな大層なもんでもないだろう。
そこらの酒場にいる輩と大差ないと思うが」
酷い言われようだと笑いながらも、頭をワシワシと引っ掻き回すようになでて喉を鳴らし。
「ふうん?そういうもんか、吸血鬼ってのも案外融通がきくんだな。
別に俺の血が吸いたいって言うならそこは遠慮せずに吸ってもいいけど」
虚脱感はあれどそこまで忌避感はないのが相手の吸血である。
相手の口の前に指を差し出して見せながら、問いをかけた。
小さな体を見下ろす格好で小首を傾け。
■クロエ・ラ・シャアル > 「酒場に貴方みたいなのが何人もいるわけないでしょ。
私が言うんだから間違い――やっ、ちょっ!髪が乱れる~!」
ワシワシ撫でられれば、嫌がりながらも笑いつつ。
でも一応膝を叩きます。抗議抗議。
「エネルギーになりにくいから、ほんとは血とかのほうがいいのだけれど。
あと、指なんかより首とか太ももからのほうが血が新鮮で美味しかったりするし」
とはいいつつも、差し出された指をかぷりと咥え、牙で血をださせてちぅちぅと吸い始める。
人目もはばからず、ちょっとおやつ気分で吸っている。
■カイン > 「そうかねえ…んじゃあそういうことにしておこう」
自分の同類がわんさと騒いでいる貧民地区の酒場を思い返して、
少しだけ首をひねりつつも抗議に身じろぎして喉を鳴らし。
「ん、じゃあ首筋から吸うか?
正面から抱き上げてやったらちょうどいいだろ」
血を吸われる感覚にほうとと息を吐きながら、
そんな提案をしがてら優しく頭をなでてやる。
存外クロエに対しては何をするにしても扱いが優しいのは相手の外見故か。
それとも反応のせいかもしれないが。
■クロエ・ラ・シャアル > ちぅ、ちぅ、と血を吸いながら考える。
「ん……吸いたい……けど。
ここは駄目。
もっと……人がいないとことかじゃないと……」
顔を赤らめ、小さくつぶやく。
今ここで吸うと、おそらくは歯止めが効かなくなる。
ただでさえ、今吸っている状態でも少し酔っているのだ。
もしここで吸えば、いろいろと危ないことになる。
「だから、いろいろと用事が終わったあとに……。
や、宿とか……私の、家……とか?で……なら、うん」
■カイン > 「ふうん?ま、それならそうだな。
折角だしクロエの家、見せてもらえるかい?」
興味があると笑って言いながら、耳元で囁いて見せ。
「別に俺は此処でクロエが乱れるところ、
皆に見てもらってもそれはそれでかまわないけど」
そう、余計な一言を付け加えて扇状を煽って見せながら耳たぶを軽く食み、
舐め取りながらクックと喉を鳴らしてゆっくりと頭を離し。
■クロエ・ラ・シャアル > 「やっ、人がいるの、や……あっ!」
耳にざらりとした舌が触れた瞬間、力が抜けるように膝が抜け、我慢するように、逃げるように、体を丸める。
喧噪の中とはいえ、それなりの声が出てしまったことに顔を赤くして恥ずかしがると
「ふぅぅぅぅ~!」
カインの手を強く握り、腕を噛む。
吸血目的ではなく、どっちかというと攻撃じみた噛みつき。
■カイン > 「あいててて…悪い悪い、俺が悪かった」
すまんと本気で嫌がり噛む様子に困った様子で言い返しつつ、
相手の指を絡め取ってしまおうと片手を伸ばしてあやすように手を揺らし。
「それでクロエさん、この後どうするんだい?
俺としてはクロエと一緒に過ごしたいとは思うけどな」
用事がどうのという話に首をひねりながら問いかけ。
■クロエ・ラ・シャアル > 「ふんっ、わかればいいのよわかれば」
そういって、口の力を弱めて片手に伸びてくる指を、そっと静かに合わせる。
「ん……、カインが一緒に居たいっていうなら、まぁ叶えてあげても。
でも先にカインのごはんとか、用意したほうがいいかもだから、何か買っておいたほうが良いかも。
……起きた時、ごはんがないとか、嫌でしょ?」
絡めたカインの指を弄りながら、尋ねる。
なんだかそのままお泊りコースをねだっているようだ。
なお、クロエの家には輸血パックしかないようだ。
■カイン > 「なるほど、それじゃあなにか見繕っていくか。
別に朝起きた後にクロエを食べて、一緒に食べに行くのでも良いんだけどな。
それとも一晩じゃ可愛がられたり無いかな?」
にんまり笑って問いかけながら、指をギュッと握り意地悪く方を揺らす。
今日の晩飯と明日の朝飯の算段をつけながら、
少女の下腹部をゆっくりとなぞってこの後の事を知らしめるかのように喉を鳴らし。
■クロエ・ラ・シャアル > 「――自然に、私を食べないでっ」
一瞬だけ、朝食前に食べられる自分を想像して、反応の遅れたつっこみ。
しかし、それ自体を嫌がることは云わず。
「……まぁ、おじさまが一晩で使い物にならないなら、もう少し遊んであげてもいいけど」
そういって、下腹部を撫でる手に手を重ね、もう片手はカインの太ももを撫で、紅い顔を、カインに魅せる。
■カイン > 「ハッハッハ、俺を家に泊めるってのはそういうことだ。諦めな」
上機嫌二層言い放ってしまえば、重ねられた指を絡め取って握り、
相手の顔を己の方へと向けさせてからそっと額に口づけ。
「よし、それじゃあそろそろ用意に行こうか。
どうするのがいいかねえ」
そう上機嫌に言いながらひょいと相手の体を抱えあげてしまおうとしがてら、
ゆっくりと歩き始め。
■クロエ・ラ・シャアル > 額にキスされても嫌がる顔はせず、むしろ嬉しそうな顔だったのはバレてしまったかもしれないが。
ひょい、とカインに抱えられながら
「少しだけなら調理できるから、何か美味しいのを探しましょ」
そう言って、食べられそうなものを探していく。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/繁華街」からクロエ・ラ・シャアルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/繁華街」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/外周部」にスミデーさんが現れました。
■スミデー > (どんな場所にでも屑、というものはいるものである。
貧民地区でも外周部に当たるここは弱者を食い物にするのが
当たり前であり、それは暴力であったり金であったり権力で
あったりと、まるで人が人としての姿を忘れてしまったかの
ようなそんな場所。ゆえにまともな人間なら近寄ることもな
く、まともでない場所でしか生きていけないような最底辺の
人間が多く存在する為、格好の餌場として機能する)
「……全く、魔族も余所のことは言えないが人間も中々酷いこ
とを平気でするなぁ。ま、おかげでこちらとしてはいなくな
っても平気な人間を幾らでも見つけられる訳ではあるけど」
(身元もなにもないような人間ばかり、おかげでいなくなったと
しても誰も気にしない、誰も気づかない、気づいたとしても誰
も何もしない。だからこそ、魔物達の餌として人間をある程度
必要なときはここで捕獲するのだ、それで咎められることもな
いのだから。今もまた、娼婦に化けたサキュバスに連れられ
て男が一人、路地の暗がりへと引き込まれいくのをその路地の
入り口で興味なさそうに見つめる。その男の行く末がどうなる
か?そんなこと、聞くまでもないだろう)
■スミデー > 「砦みたいに人間が纏めていれば、持っていくのも楽になる
んだが……ま、仕方ないな。地道に一人ずつ確保しないと」
(道を行く男に声を掛けては暗がりへと連れていく娼婦に
化けたサキュバス、難癖をつけて殴りかかってきた粗暴な
男を魔法でこん睡させ、返り討ちにして別の暗がりへと連れて
いく人間に化けたリッチ、路地裏に潜み表では取り締まられる
薬を取扱う売人をそのまま闇の中へ引きずり込んでいく闇の精
霊、それぞれがそれぞれの得意な方法で人間を確保しているの
を路地の入口の木箱に座って眺め、偶に大きく口を開けては欠
伸を零す)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/外周部」に何禍さんが現れました。
■何禍 > 「……それは本当かしら」
不意に、暗がりから染み出すように彼の目の前に現れた女が、彼にそう問いかけた。
この寒空に袖のないワンピースドレス一枚だけで、肩も胸元の谷間も大胆に露出した
靴も履いていないその女は、特になんの感情も浮かべない顔で彼に問うたあと、数秒の
沈黙を経て再び口を開く。
「今の話。いなくなっても平気な人間がいくらでもいるという話。
それは本当のことかしら。それはどこにいるの。あなたがそうなの」
少し低めのハスキーな声で問うその女は整った容貌と肢体をしていたが、まっすぐの
棒立ちが何もかもを台無しにし、それどころか不気味さすらにじませていた。
■スミデー > (木箱に座っていれば横へと現れる気配、胡乱気な表情を浮か
べそちらを見やればこの寒空の下で随分と寒そうな姿の女性。
その抑揚のない口調と表情に、数多の魔物と出会い契約して
きた召喚師の直感から、普通の人間ではないと直感する)
「ここにいる人間なら、幾らでもいなくなったところで平気
だよ。社会からはみ出たモノ、拾われずに落ちてきたモノ、誰
にも思われず気づかれず、掃き溜めに落ちてきたモノ、それが
ここにいる人間達だからな。あんたがここらの人間を食い物に
するのを止めるつもりも術もないけど、食い荒らしすぎないで
くれると助かるよ。ちなみにおれは……さて、いなくなったら
誰か悲しんでくれるかねぇ?もしかしたら、魔物達は悲しんで
くれるかもだけど。で?そんなことを聞いてあんたはどうす
るのかな?」
(手元と足元に召喚陣を形成し、無色透明なスライムをそこから
滲みださせていつでも相手に襲い掛かれるように準備をしなが
ら、今のところは警戒しつつも敵対行動はとらずに相手へ尋ねる)
■何禍 > 「別に殺したいわけではないわ。人間の肉はもう食べないし。
ただ、彼らはすぐに死んでしまうのに、殺してしまうとすぐにいろいろなものが
やってきて私を切りつけたり燃やそうとしたりするのがわずらわしいの。
そういうことがない人間がいるのなら、楽だから」
彼の手足に光る何かが現れるのを、瞳だけを動かして気にするそぶりを見せるも、
視線はすぐに彼の顔に戻す。攻撃の姿勢も防御の姿勢も見せぬ棒立ちのまま、ただ
口だけを動かして女は言葉を紡いだ。
「悲しむとかはよくわからないけれど、面倒が起きなければいいのよ。
だから、戦う気のある相手をどうするつもりもないわ。
まだお腹はすいているから、精を分けてくれるというのならいただくけれど」
じゅるる、と、女の手首から先が白から肉色に変わり、指が細かな繊毛に満ちた
触手に変貌する。特に近づく様子も見せず、その両手はだらんと下げたままで。
「そうでないのなら、見分け方だけ教えて。
ここにいる人間とそうでない人間の差が私にはわからない」
■スミデー > 「なるほど。後腐れなくさっくり出来る人間が欲しいって
ことなら、俺と同じだな。面倒が起きなければいいんだった
らこの界隈に来て、この場所にいる人間を襲えばいいんだよ。
ここにきてあんたに襲い掛かってくる人間だったら、そいつら
でお腹を満たせばいい。ただし、暗がりなり人目につかないと
ころでな?で、精を分けて欲しいんだったら、分けてやるぜ?
ただし、俺じゃなくて俺の召喚魔で良ければだけどな……それで
いいなら、こっち行こうぜ?」
(手首から先が触手へと変わる相手、やっぱり人間じゃなかった
なと納得しつつ、見分けが分からないのはその根っこが人間
じゃないから分からないんだろうし、教えて分けるものでも
無い気がする。取りあえず、精を分けて欲しいと言われれば
召喚魔の中でもそっちの方面に強い魔物に相手をさせればいい
だろうと木箱から立ち上がり、こっちに、と暗がりの奥のあば
ら家を指差す。召喚しかけたスライムは取りあえず、召喚を
取りやめておいて)
■何禍 > 「……いる場所と、吸う場所が大事ということかしら。
ともかく、このあたりで向こうから襲ってくる人間なら大丈夫ということね」
問いの答えには、礼を言うどころか頭を下げるそぶりも見せないでそう答えると、女は
男の指さすほうに視線を向けた。何か考えているのか、数秒の沈黙のあと、粘っこい音を
させて両手を触手の束から人間の手に戻すと、ぺたりと素足を彼より先にそちらへと一歩
踏み出す。
「分けてくれるのならもらうわ。そちらへ行けばいいのね」
何の疑いを持つそぶりも見せず、ドレスの生地に支えられた胸元を揺らしながら、彼の
示すぼろぼろの空き家へと――。