2018/12/25 のログ
ご案内:「貧民地区 /路地裏」にノアさんが現れました。
ご案内:「貧民地区 /路地裏」にザイヴァーさんが現れました。
ノア > 貧民地区の酒場通り ── 富裕地区や平民地区に比べ治安の悪いこの地区では、揉め事など日常茶飯事。今宵もまた、年末の賑わいの裏で数え切れない程の喧嘩や事件が起きている。そして今まさに、穏やかでない女の声が路地裏に響いた。

「 嫌、 っ……… 汚い手で触んないで。」

4人の男に囲まれつつも、 隠す事なく嫌悪感を丸出しに睨み付け。其れとは対象的に、男達の方はへらへらと余裕の笑みを浮かべている。

『 生意気に睨み付けてきやがる 』
『 状況がわかってねぇんじゃねぇのか 』
『 クソアマが… 』
『 やっちまおうぜ 』

細く、薄暗い路地裏で。追い込まれた女は、この窮地から逃れる術を必死に考える けれど… 腕力では到底敵わず、例えこの中の1人に奇襲を仕掛けたとして、残りの3人に止められ 更に酷い目に遭うだろう。

「 …………… っ、 」

建物の外壁まで押しやられ、 これ以上逃げ場はない。

ザイヴァー > 路地裏。そこは魔窟と言ってもいいほど色々なことが起こる場所。治安の悪い貧民地区ならなおさらだ。
そんな場所に追い詰められている一人の女性と追いつめている4人の男。
そんな中の一人が女性に手を触れようとした……その時だった。
彼らの後ろから、一人の青年が現れて……

「おい、貴様ら。そこら辺にしておけよ」

そう、声をかけよう。
彼らが振り向けば、サーベルで武装した一人の冒険者風の青年がいて。

「女性一人に何人がかりだ。みっともない」
『あぁん?テメェには関係ねぇだろうが!』
『かっこつけやがって、痛い目見せてやろうか!』

そう言って、男達はナイフを取り出し、青年に向かっていくが…
青年は、サーベルには手もかけず、素手で男たちのナイフをいなし、顔面に、みぞおちに、
拳をたたき込み、制圧していく。
あっという間に4人を気絶させた青年は、女性に声をかけようか。

「ふぅ…大丈夫かい?」

そう、人の良い笑顔を浮かべれば……

「こんなところに、女が一人じゃ危な過ぎる。表通りならマシだろうから、そこまで送っていくが……どうだい?」

と、話しかけていれば……

『ひゅー!かっこいいじゃねぇか。ザイヴァー』

と、剣であるバスカードが言って…

ノア > "汚ない" と蔑んだ手が伸び、今まさに… 女の纏うケープの隙間に差し込まれようとしていた、其の時だった ──

「 …………… 」

男達の背後より、一人の男性が現れ。相手が何者であろうと この状況では感謝すべき、なのだが… 男達の間から見えた其の容姿は、女と同じ位か、はたまた女より歳下かといった青年で。正直、もう少し屈強な救世主なら… なんて、失礼な考えが過ったりもしたのだけれど

「 ……… っ、  ?! 」

青年は瞬く間に男達を気絶させてしまった。それも、拳のみで。女は口を半開きに、呆然と、青年の人の良さそうな笑みを見上げ

「 ぁ……  あり、 がと… 」

気の抜けた頼りない声で、ぽそ と礼を述べた。女の吐息からは僅かに、酒気を感じさせるだろう。貴方からの提案に、応えるよりも先に

「 ………誰か、 居る の… ? 」

"もう一人" 何者かの声が聞こえ、貴方の後ろを覗き込んだ。