2018/12/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にチューベローズさんが現れました。
チューベローズ > ふらりと貧民地区に現れる少女。
大通りや平民地区を散歩をしていたのに気づいたら道は細く、薄汚れていて…。

「あら…、ココは何処かしら…」

ぽつりと小さな呟きを漏らし、困ったような表情を浮かべ周囲を眺める。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からチューベローズさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「……ふぅ」

めっきり冷え込みも厳しくなった夜。
貧民地区の酒場で男が一人酒を飲んでいた。
店内は賑わっており、男以外の客は、ほとんどが複数人。
要するに孤独なのは男だけであるが。

「……たまには、こうしてのんびりするのもいいよな」

仕事やらトラブルやらに巻き込まれまくったここ数週間。
たまには完全にオフ、息抜きしてもバチはあたるまい、と。
男は一人での自由気ままな飲酒を楽しんでいる。
自分のリズムで酒を飲み、自分のリズムで食い物を食う。
このなんと幸せなことか。

「気ぃ使わなくていいってのはサイコーだよな。
 ……ま、正直隣に美人がいてくれりゃあなおいいんだが」

リラックスできる時間よりは肉欲、というのはこの男の性分である。
とはいえ、そうそう都合よく美人が現れるものかどうか。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場」に紅月さんが現れました。
紅月 > ーーーギィ…かつ、かつ…

たまに、大酒をカッ喰らいたくなる。
今夜は丁度そんな日で、そういう日はぶらりと貧民地区まで足を伸ばす…のだが。

「…やーっぱ混んでんなぁ」

適当に気が向いた店の扉を開いて、キョロキョロ。
勝手知らぬ一見酒場…空いた席は無かろうかと騒がしい店内を見回して。

セイン=ディバン > 「うん?」

そろそろ酒もいい感じに回ってきた時刻。
微かに聞いたことがある声が聞こえた気がして。
振り返ればそこには、見知った女性の姿。

「よぉ、お紅。こっちこいよ」

どうやら席を探していたらしい相手に声をかける。
男の座っているカウンター席の隣は、ちょうど空いている。

紅月 > 「……、…お?
わぁっ、セイン! 奇遇だねぇ♪」

聞き慣れた声にパッと振り向けば、恋人殿。
ぱちくりと目を丸くして、けれど直ぐ様ふわりと笑顔の花が咲く。
相変わらず大人びた服装にはイマイチ不釣り合いなキラキラとした表情で、小走りに近寄る。

「セインっていつもこの辺で飲んでるの?」

椅子を引き、座りながら問いかけようか。

セイン=ディバン > 「あぁ、本当だな」

相手の言葉に微笑みつつ、ちょいちょいと呼び寄せる。
すぐさまマスターに向かって、「会計は一緒で」と伝える男。

「いやぁ、今日はたまたま。
 ほら、いきつけの店以外も開拓しておかないとさ」

あまり馴染みの店ばかり行っても良くないだろ?
と相手に言いつつも、男は酒のお代わりを頼み。

紅月 > 歩み寄る最中『会計は一緒で』なんて聞こえたから
「たまには奢ろうか?」
なんてニッと笑って。

「あぁ、開拓の日か…あるある、美食探しの旅みたいな。
私も丁度そんな感じなんだよね、今日」

ほんと凄い偶然、なんてまた笑って。
ついでに「彼と同じのを」と、帽子を脱ぎながらマスターに微笑みを向ける。

セイン=ディバン > 「冗談じゃねぇ。女に奢られる趣味はねぇよ」

耳ざといな、と苦笑しつつ、男は宣言する。
こうして気楽に話し合える相手というのは貴重だ。
特に男のような冒険者には。

「ま、そんなとこ。
 新しい店ってのは、色々使えるからな」

ツケで飲み食いしたり、追われてるときに隠れたり、などと。
男は冗談の様に言いつつ。
マスターが男の頼んだ酒。つまり黒麦酒を二つ持ってくれば。
男は相手に向かってそれを掲げる。

「ほい、乾杯」

紅月 > 「ふふっ…私らは、ちょーっと耳がいいからね」
男の苦笑をケラケラと軽く笑い飛ばせば、続いた彼の冗談…冗談?
何となくうっすら本気のような気がしなくもない其れに
「…程々にね?」
とツッコミを入れつつ苦笑して。

「乾杯~っ!…ぷは。
はふぅー…これ黒麦酒、かな? 久々に飲んだや」

酒を受け取れば同じく掲げてみせ。
おいし~、と、嬉しげにくぴくぴと口をつけて。