2018/09/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 雨降りの中を駆けていた子どもに傘を貸した。わざわざ返しに来るなんて思ってもいなくて、困っている人にあげたものだと考えていたから、その子が傘を手にお店を訪ねてきた時には驚いてしまった。
せっかくだからと夕食をご馳走して、その間の会話で貧民地区に住んでいると聞いてしまうと、一人で帰すのも憚られて、家の近くまで送っていく事にした。
子どもを無事に送り届けてから少し経ち、来た道を今は一人で歩いている。暗い時間にはあまりうろうろしたくない場所だったけれど、今日は気持ちが軽くて、足取りはのんびりとしたものになっていて。

「…どうしよ」

すこし警戒心が薄れているとはいえ、このあたりで怖い目にあったのは一度や二度ではない。先を急ぐか、安宿に部屋を取って朝を待とうかと考え込む。

ミンティ > 考え事をしながら歩いていると、何度か仕事の仲介をしてもらった宿の前にさしかかった。そういえばこのあたりだったと思い出して看板を見上げる。
安宿ながら汚れた印象もあまりなくて、踏み入れやすい雰囲気だった。お世話になっているから、たまには利用しておくのもいいかもしれない。
一応、事前に財布の中を確認する。一泊くらいは問題なさそうな手持ちがあったから安心して、古びた扉に手をかけて…。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカインさんが現れました。
カイン > 騒々しい貧民地区の真っただ中、
露店で買ったらしい飲み物を片手に、娼館の壁に寄りかかり道行く人を眺めている男が一人。
誰も彼もが随分と忙しそうに立ち回っていく様子を何処か他人事のように眺めていた。

「いつ来ても騒々しいよなあ、この辺り。
 仕事で来る分にはこの騒々しさが面倒ごとだがオフなら気楽なもんだな。
 ま、この近所だとまだ物騒な所は少ないだろうが」

どこか上機嫌に漏らしながらもどこかで騒動が起きたのだろう、
聞こえてくる怒声の方に視線を向けてヤジを飛ばす始末。
仕事らしい仕事もなくたまには休みと位置付けての散歩の最中だけに、
普段用心棒をしてる時の飯のタネも気楽に楽しめる余裕がある。

カイン > 「しっかし、俺の仕事中の騒動もこんなふうに見えてんだな。
 中々感慨深い話だ。正直マネは全くしたくないけど」

近くで始まった女の子にちょっかいをかけようとした男に対し、
用心棒らしき人影が仲裁に入った様子をまじまじと見物の構え。
自分喉御同業の仕事を眺める機械など早々あるものでもない。
直にちょっかいかけてた男がノされて影に引きずり込まれていく様子に、
残念と言わんばかりに肩を竦めながら見ると無しに道行く人や客引きを眺め始め。

カイン > 「ま、こんなところで仕事思い出すのもなんだしな。
 折角だし酒でも飲みに行くとするか」

何を飲むかなと居並ぶ酒場を一瞥してから雑踏に紛れていく。
軽い足取りを隠すことなく酒の勘定をしながら去っていくのだった

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からカインさんが去りました。