2018/07/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にフェイさんが現れました。
■フェイ > 眠そうに欠伸をしながら、少年のような姿をした少女が貧民地区の路地に姿を現す。
この場所に合わない綺麗な服を着て、段々と路地の奥へと入っていく。
何か明確な用事や理由は無いが、何かと足を運ぶことが多い場所。
貴族である自分の家にいるより、よっぽど楽だ。
身分が偉いからと平民を見下すような両親の元に生まれ、貴族の汚いところを見てきた。
あんな場所なんかより、生きようと必死になっている貧民の方が余程活気があって良い。
少し歩き疲れて、路地の壁に凭れ掛かる。
一応傭兵はいるが、彼らはここの住民と結託しているので頼りにならない。
自分で回りに注意するしかないのだ。
「――ここへ来ても、話し相手など居ないというのに…」
やや高めの中性的な声で呟いた。
■フェイ > 先程から柄の悪い男が路地を通り過ぎて行く。
壁に凭れ掛かる小柄な少年には無視か馬鹿にしたような目を向けるのが通常なのか。
下手に少女らしい恰好をしていたら襲われるかもしれないので、こっちの方がまだ良いだろう。
勘の鋭い者はよく見れば分かるかもしれないが。
貧民地区の人々を他所に、肩に掛けた鞄から小説を取り出し読み始める。
路地の奥だからほとんど人が来ないのと、何となく続きが気になったからだった。
読書に集中すると周囲の細かい音は聞こえなくなるが、話し掛けられればわかるだろう。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にフェイさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にフォーコさんが現れました。
■フォーコ > この辺りを根城にしている組織の男から、見慣れない恰好の貴族らしき少年をみかけたと報告が入った。
丁度暇を持て余していた私は男を連れ、路地の奥まった所へと歩いていく。
「本当にこの辺りで見かけたのか?」
『あ、あいつですよあいつ。』
男が指差す先には読書にふける少年らしき年頃の貴族らしき者が居た。
しかし…。
あれは女性でないか? 私の中の同居人が頭の中で呼びかける。
私も同意見だ。
私は案内役の男に手前で待機するように指示をしてから声をかける。
「こんにちは。 こんな暑い所で読書ですか。」
出来るだけ怖がらせない様に笑顔を作って見せる。
しかし、柄の悪い男を連れた私を向こうはどう見るだろうか。
■フェイ > 読書に耽っていてこちらに近づく足音も話し声も気づいておらず、掛けられた声に肩が跳ねる。
見れば褐色の肌の女性と柄の悪い男。
「こんにちは。 家に居たくないので」
ゆったりとした動作で本を鞄にしまい、相手と向き合う。
穏やかな口調だが表情は無く、じっと観察するような視線を向けていた。
「やはり、住民の目に留まりましたか」
こんなところでケープも無しにうろついたのが悪かったか。
目の前にいる女性の姿をさっきまでは見ていないし、きっとそこにいる男が連れてきたのだろう。
鞄からフード付きのケープを取り出して羽織ると、だいぶ簡素なだが良い生地で出来ていると感じさせる服が隠れてマシになった。
風通しが良い素材を使っているが暑いものは暑い。
首筋に伝った汗を拭いながら、相手が話すのを待つ。
■フォーコ > 「家に居たくないのか。
私も昔は同じ理由でよく出歩いていた物だ。」
年頃は十代か。 声もよく聴くとこの年の男性にしては高めである。
表情の変化に乏しい。 こういう性格なのだろう。まあ、警戒もあるだろうが。
「君の恰好はこの辺りでは珍しいからな。
どうしても目立ってしまうな。」
ケープを取り出し羽織ることにしたようだ。
今日も唸るような暑さだ。 こんな時間に纏えば相当暑いだろうに。
「読書をしたいのならもっと涼しい場所にしたらどうだ。
この近くにうちが押さえている物件があってな。
そこなら涼しいし飲み物の用意もある。
ここで汗をかきながら本を読むよりはましだろう。
我々ももう少し君の事を知りたいものだしな。」
首元に汗を滲ませている。
隣の男も実際暑そうにしている。
正直、彼が何者か把握しておく必要がある。
■フェイ > 「――僕はフェイ、お察しの通り貴族の子です。 あなたは?」
いきなり初対面の相手に本名は教えられない、とよく使う偽名もとい愛称を告げる。
一応相手の名も聞いておこうと軽く首を傾げる。
「これでも善処したのですが、執事が許してくれず…」
とても暑いのだが、移動するならとフードを被る。
見慣れない者が歩いていれば注目されるだろうし、顔を知っている人に出会うかもわからない。
「…お言葉に甘えさせていただきます。
さすがにここでは暑いですし」
ついていく、と決断を下し頷く。
ふと男を見れば自分と同じように、この暑さで汗をかいている。
鞄を漁ってハンカチを取り出すと、返さなくていいから汗拭きに、と手渡す。
また貴族は金があるアピールでもしているのか、なんて思われてそうだ。
■フォーコ > 「私はフォーコだ。」
私も家名は伏せておいた。
フォーコと言う名前で特定されてしまえばそれまでだが。
「それは可哀そうにな。
ただ、この辺りは最近少しピリピリしていてな。」
私の格好もそうだがこの辺りでは目立ってしまう。
隣の男はボロのような穴だけの服を着ており、この恰好が一番周囲に溶け込めるそうだ。
「ああ、そうすると良い。
君は優しいな。」
男にハンカチを手渡している。
気遣いの出来る貴族のようだ。
男も思わぬ親切に毒気を奪われてしまったようだ。
笑顔を浮かべ、嬉しそうに汗を拭いている。
私はフェイと部下の男を連れて数軒先にある一軒家にやってきた。
平屋で見た目も周囲と変わらぬ程度の家だが、この家だけはマジックアイテムが設置されていた。
家に入ると、男が早速マジックアイテムを作動させる。
照明が灯され、冷たい風が家全体を駆け抜ける。
「まずはそこにかけてくれ。 冷たい飲み物を用意しよう。」
家に入って直ぐにあるがたついた木製のテーブルとイスが4脚。
私は手前の椅子に腰かけ、彼には奥の椅子を指差した。
男はと言うと、冷蔵庫から冷たい紅茶を人数分入れている。
■フェイ > 「フォーコ…さん。
人の名前を覚えるのは苦手ですが、覚えました」
帰ったらこの人のことを少し調べて、何か自分が役立てることは無いか考えてみよう。
親の知り合いに情報屋が居るので、名前と特徴でわかるはずだ。
「僕がここに来るようになったのはつい最近のことなので、事情は分かりませんが…」
ちら、とフォーコの連れている男を見る。
ここらには一番溶け込む服装だ。
それに対して自分とフォーコは少し目立つか。
「性根の腐った貴族にはなりたくないので。
どこかの国の『貴族は民に施しを与える義務がある』というのが浸透すれば良いと思います」
相変わらず表情は変わらず淡々と告げるが、男の笑顔に釣られたのか頬が緩んだ。
フォーコに連れられて少し歩くと平野があり、そこに入っていく。
マジックアイテムか、冷たい風が吹いてきて外よりずいぶん涼しくなる。
「マジックアイテム…?
貧民地区に何か大きな建物を作って、これを取り付けて…
読書をしたり遊んだりして、暑さを凌げるような場所があったら…」
真剣な顔で考えながら、小さな声で呟いている。
普通の思考の貴族なら貧民のためになど考えもしないだろう。
小さいが周りは気にしていないので、近くに座っているフォーコにも呟きは聞こえているだろうか。
■フォーコ > 「無理して覚える必要のない名前だぞ。
私なんてたいした者ではないからな。」
どうも私に興味を持ったようだ。
後で調べでもされたら何でも出てくる身だけに少し表情が曇った。
「何故こんな所に興味を?
危ない場所だし普通は近寄らんぞ。 現に私も昔ナイフを持った男に襲われかけたことがある。」
彼は私や男の着ている者を観察しているようだ。
学者タイプの人間なのだろうか。
「性根の腐った貴族か…目の前に居るぞ。
施しをした所で社会構造が変わらぬ以上、あまり意味はなさそうだがな。」
警戒も緩んできたのか饒舌になる。
彼の言葉に私は苦笑する。
「君はこの辺りを良くしたいと考えているわけか。
所で、一つ聞いても構わないか?」
彼の呟いている内容に問いかけているうちに男が冷えた紅茶の入ったグラスを並べる。
ちなみに紅茶の茶葉はこの辺りにしては良い茶葉を使っているだけに味は悪くないだろう。
男も席につくと早速紅茶を飲み、涼を取っている。
■フェイ > 「無理なんてしてないですし、また会った時に誰だっけってなるのは嫌です」
特徴は観察すれば次々出て来る。
じぃっとフォーコを見つめて。
「治安は確かに悪いですね、少女だったら襲われかねない。
護身術は身に着けているし、刀剣の扱いならば自信があります」
鞄を机の上に置いて、ナイフを折り畳んだまま取り出すとフォーコ寄りに置く。
これで敵意は無いと分かったはずだ。
「へぇ、つまりフォーコさんも貴族なんですね。
今は無駄でもいつかは役立つ…それまでは自己満足なので良いのです」
貧民地区の人々と面識を作っておけば、きっと将来良いことがある、と信じてみたり。
「良くしたいとかではなく…
言葉では表せないのですが、貴族と貧民が仲良くできたらな、と。
――いくらでも聞いてください」
男に礼を言って紅茶を口に含むと、香りが広がる。
良い茶葉を使っているのだろうか。
喉を冷たさが通り、少し涼しくなった。
■フォーコ > 「そんなに見つめてくれるな。
照れてしまうではないか。」
本当に観察が得意なのだろう。
穴が開く程見つめられて参ってしまう。
「供えはきちんとしてあるのか。
それは重畳。」
机の上にナイフが置かれる。
害意がないことを示しているようだ。
私はナイフを戻してもらうように彼の元へと反した。
「ああ、それもとんだ放蕩貴族だ。
そんなものだろうか。」
良い事などあるのだろうか。
私は首を傾げた。
「仲良くか…どうすれば仲良くなれる?
では遠慮なく。 君、そんな恰好をしているが服の下はどうなっているんだ?」
私は紅茶を口にし、単刀直入に尋ねた。
隣の男は私の言葉に驚いたようだ。
私は彼の背を軽く叩いて落ち着かせる。
■フェイ > 「っ…すみません、つい」
自分が無意識に観察しようと見つめていたことに気付かず動揺の色を見せる。
初めて会った人は観察してしまうのが癖なのだ。
「一応体術も。あなたくらいなら相手出来ますよ」
ナイフをしまいながら男を見ると、はっきりと告げる。
重心を意識すれば対格差のある成人男性でも地に膝をつけさせられる。
「自分が幸せなので良いんですよ」
良いことと言っても実体験が無いのであるかどうかはわからないが。
「仲良くなるには…ですか…
――気づいていましたか。仕草?声?身体?
全部脱いで見せましょうか」
紅茶を口に含んだ途端そんな質問をされ、ぴくっと手が震える。
顔を上げ、男も心配しつつ鋭いなぁとフォーコを見て。
自分の身体を見られることは気にしないので、ループタイを取り、ボタンに手を掛ける。
■フォーコ > 「最早時間の問題なので先に言っておくと私は良くも悪くも有名人だ。
黒い肌のフォーコ・アッサルトと言えば世事に詳しい者なら直ぐに分かる。」
名も教え、特徴もしっかりと頭に入って状態で帰したとなれば早晩にも素性が割れてしまうだろう。
私は家名も明らかにする。
「止めてあげてくれ。 彼は腕っぷしは並程度だし、君にハンカチを渡された時点で敵意はない。
君が警戒すべきはこの私だ。」
私はカップに口を付けながら笑みを浮かべる。
この家は出入り口は一つ。 ちょうど私が座っている向こう側だ。
「なるほど、それは大事だ。 この国は皆自分がしたいことをしている。」
私も己がしたいことをしている。
彼が言うことは正しい。
「どうすれば良いと君は思うんだ?
仕草と声と身体と匂いだな。
やはり若い女は良い匂いがするものだ。
そうしてくれるとありがたいな。
私の肌で良ければお礼にお見せするが。」
妙な流れになってきたと、男の方は落ち着かない様子だ。
私の方はと言うと、彼…彼女がボタンに手を掛ける所をまじまじと見つめていた。
■フェイ > 「有名人、そんな人と出会えたのは嬉しいですね。
――フィリア=ムーンライト、です。自分の名前は好きではないので嘘を吐きました」
ムーンライトはそこまで有名な家ではないが、悪い噂ならあるだろうか。
兄が居るが、自分はその家の長女だ。
フォーコが仮名まで明かしたため、こちらも同じようにする。
「冗談ですよ、本気にしないでください。
フォーコさんの方が腕が立つのは雰囲気で分かりますから」
それは2人に出会った時から感じていた。
話を聞くまで逃がさないという意思なのか、扉もフォーコの背の方にあるのは気にかけている。
「人々が幸せで、仲良くなるには…
まだ思いつかないけれど、一緒に同じ目標でもあれば良いのですが」
でも、幸せに楽に暮らしたいというのは全人類の共通意識かも知れない。
「姿を作っても染み付いた癖は抜けない、か…
元々凹凸は少ないので分からないかもしれませんが」
表情は変えず男の反応を楽しみながらベストを脱ぎ、シャツのボタンを全て外す。
布で巻かれた胸が見えただろう。
取ってもそこまで変わらないが、布を取ろうと手をかける。
■フォーコ > 「会えて嬉しい有名人かどうかはわからないぞ。
ムーンライト…となると君は妹君か。
私と似たようなものだな。 私も家は兄が継いでいる。」
当主の兄とその妹と言う訳か。
私の幼いころによく似ている。
「とはいえ、今日は何も武器を持っていない。
君の方が武装しているだけ有利だぞ。」
手前に座ったのは上座を譲ったつもりであったが、
今となってはこの場所に座ったのは正解だったかもしれない。
「同じ目標か…。
確かに我が組織も皆が潤うことを目標にしているだけあって今の所纏わりは悪くないな。
君も入るか?」
問題はどこまでが『皆』に入るかであるが。
私は冗談交じりに勧誘する。
「まあ、私は変態じみた所があるからな。
隣の彼はまるで気付いていなかったぞ。
見事な変装だ。」
シャツを脱ぐと、白い肌が目に留まる。
肉つきも含め、やはり貴族の子女らしい体だ。
私は身を乗り出す。彼女が布を手に取ったならば胸を掴もうとするだろう。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にフェイさんが現れました。
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■フェイ > 「僕の家を知っているとは、凄いですね。
ええ、出来の良い兄ですから不満の声は上がりませんでした」
ほんの少し前まではよく一緒に遊んでいたのに、領地の管理や経済など激務に追われていて話すことすら少なくなってしまった。
「しかし、素手でも勝てる気がしません。
実際はとても強いと見ました」
意図的なのか、無意識なのか分からないが、敵に回せば相当の脅威ということは分かる。
言うことは聞いておいた方が良いだろう。
「組織、ですか…
どんなものか教えてくだされば、検討します」
ずっと家にいるかどこか出掛けてしまうかの生活だったので、この際何か組織的なものに入っても良いかと考え。
「この服も兄さんのお下がりなので…
鋭いですね、フォーコさん。その観察眼見習いたいです」
シャツの前を開け、着たまま布を取る。
するりと布が取れ、やや汗ばんだ白い肌と小さいが女だということを強調するようなふくらみが現れる。
恥ずかしさよりも、男の反応が面白いという方が勝っていた。
■フォーコ > 「色々と大変だろうからな。
困ったことがあれば私に相談するように言ってくれ。
出来る範囲で協力しよう。」
兄気味は彼女に似て真面目なのかもしれない。
それならばこの時世苦労も絶えないだろう。
「君は本当に観察眼が鋭いな。
確かに私は素手でも少しはやれるが。」
こちらの実力を推測しているようだ。
彼女はなかなか侮れない。
「私の管理している組織は二つある。
一つは表の組織で第五師団と言う騎士団の一つだ。
そしてもう一つは特に名前は無い。 地下組織の一つと思ってくれれば良い。
どちらもやり方は異なるがこの国の為に活動している。
君は真面目そうだし、騎士団に入った方が良いかも知れんな。
ちなみにこの男は地下組織の一人でこの辺りが縄張りだ。」
指を二本立てながら、組織の説明をする。
彼女は貴族だし、騎士団の方が家にとっても良いだろう。
但し、貧しい者達と深くかかわりたいのなら地下組織の方が関わるだろう。
「褒めてくれてありがとう。
所でな。 ここから先はお願いなのだが少し触らせてもらっても構わないか?
私も彼も君の身体に興味津々でな。」
男の方はすっかり彼女の裸体に釘付けだ。
ここまで見事な肌はこの辺りでは珍しい。
私の身体も彼女の身体で興奮し始めていた。
■フェイ > 「僕…私も、フォーコさんを頼りにするようにします。
逆にこちらが役立てることがあれば何でもしますよ」
一人称を正し、滅多に見せない笑顔を浮かべる。
兄妹揃って真面目で1人で抱え込もうとすると言われるが、頼れる人が居るのは良いと思う。
「人を見る目だけは良いらしいですから。
素手でも押さえつけられたら敵わない気がします」
大人と子供の差のようなものもあると思うが、フォーコにはオーラがあるので一層強そうに見える。
「――貴族として、なら騎士団を選ぶでしょうね。
でも、私自身としては地下組織の方が合っている気がします」
フォーコの言葉に、男を見つめる。
国の為に貧民地区で活動するなんて凄い、と尊敬の眼差しを向けている。
「人に触られるのは苦手ですが…良いですよ。
あ、首と腰の辺り…?はくすぐったいのでやめてください」
男が自分の身体を見ていることに気付くと、少し顔を赤らめてふいっと視線を逸らした。
フォーコさんは女性だし、大丈夫だろうと安直な考えをしている。
■フォーコ > 「家に戻ったら兄に真っ先に報告してやると良い。
フォーコ・アッサルトと言う女と繫がりが出来たとな。
苦境に立たされているのなら恐らく喜ぶであろうからな。」
彼女は素直な性質なのか私の事を頼れる相手とみているようだ。
こうなると本格的に彼女達に助力しなければなるまい。
「それなら仕事も上手くいきそうだな。
相手を見抜く力はどうしても必要になるからな。
…地下組織か。 主な仕事内容は異国での略奪行為か諜報活動になるが構わないのか?
それが嫌なら国内の施設警護だな。 他の仕事は追々説明するとしよう。」
果たして彼女はどう思うだろうか。
私や彼のことを義賊か何かと思っているのかも知れないが、私たちのしていることは決して褒められたことではない。
「では、触らせてもらうとするか。
まずは私からな。」
男の方は私に気を使い黙って席についている。
私は立ち上がると、彼女の小ぶりな胸を掴んだ。
肌の感触を楽しみ、胸の先を摘まむ。
その時、私は微量ながら魔力を注いでいた。
女としての本能を刺激する魅了の魔力。
媚薬などに耐性があれば触られた所で効果はないだろうが…。
そして、彼女は私が女を抱く趣味があることを知らないようだ。
■フェイ > 「兄さんの役に立てるのは、嬉しいです…
あ、ほら。貧民地区にいて良いことありましたよ」
フォーコが頼りになる人だと自分の中で位置決めされたのか、表情を崩して笑みを浮かべるようになった。
さっき言っていた良いこと、があったと喜んで。
「幼少から鍛えられてますから。
諜報活動、とかカッコいいですね…人の心に上手く入り込む技術とか要りそうで大変そうです」
基本的に好奇心は旺盛なので、どんなことも魅力的に見える。
国の為に、と言っているが実際何しているのかは分からないので、今度何かあった時に見学的なことをさせては貰えないかと聞くまで
「はい……っん、ふ…ぁ…
なん…か、変な感じっ…」
媚薬に対しての耐性も快楽に対しての耐性も何も無いため、困惑する。
これがどういう感覚なのか理解する知識も持ち合わせていない。
気を抜くと変な声が出そうで、手で口を覆って声を我慢している。
■フォーコ > 「なるほど。 そこまで言われてしまうと私の負けだな。」
彼女の笑みはとても愛くるしい。
私は一本取られた気がし、肩を竦める。
「それは家の教えなのか?
危険な仕事だぞ。 もし敵に捕まったら命の保証はない。」
仕事内容を伝えても物怖じすることもなく。
私は早くも彼女を採用するつもりになっていた。
「どう変なのか教えてくれるか?
あと、下も脱いだ方がいい。
汗ばんでいるだろうからな。」
こういうことに今まで触れてきたことはないのか、口元を多い声を殺していた。
私は胸の先をたっぷりと指の腹で転がした所で身を屈め、先端に口づけをする。
淡い色の蕾を歯で咥えては舌先でチロチロと刺激し、吸い付いたりを交互に繰り返す。
「彼も混ぜてやって構わないか?
だいぶ君のことが気に入っているようだ。」
■フェイ > 「フォーコさんに勝ちました…!」
嬉しそうに言うと満面の笑みでにこっと笑う。
自分ではいつもより笑顔なことに気づいていない。
「家の教えというか兄さんの。
骨董品とか好きなので…『骨董品は、その品物だけじゃなくて売ってる人も見るんだ。そうすれば偽物は掴まされない』って」
危険でも自分に出来ることならと恐怖は感じない。
ただ、期待があった。
「……じんじんして、よく分かんない…
やっ…力入らないから…」
この感覚は知らない。でも嫌じゃない。
目に涙を浮かべながら、小さく声を漏らす。
無愛想だった顔は真っ赤で、恥ずかしそうにしている。
男の方を見て、こくんと頷く。
気に入ってくれたのなら嬉しい。
■フォーコ > 「嬉しそうだな。 今後も私が驚くような活躍を期待しているぞ。」
最初の無表情から子供らしい無邪気な笑みへと変わっている。
可愛らしい仲間が出来たことに私も笑みが浮かんでいた。
「良い事を言うな。 その考えは骨董以外でも使えそうだな。
で、私のことはどう思った? 強さ以外でだな。
とりあえず今から君の事は採用だ。 仕事は後で選べばいい。」
やる気に満ち、観察眼もあるとなれば早いうちから唾を付けるに越したことは無い。
何をしてもらうにしても必ずやいい働きをしてくれそうだ。
「この感覚は気持ちが良いと言うことだ。
力が入らないのなら彼に勝手に脱がせてもらうぞ。」
私は男に指示をだした。
すると男は机の下にもぐっては彼女が履いているズボンや下着を脱がそうとする。
完全に脱がすことが出来ずとも最悪ずらすことが出来れば股座に男が顔を近づけ、舌でお豆や
割れ目を舐ろうとするはずで。
私の方は舌を伸ばし、彼女の胸元から鎖骨、首筋へと唾液を塗りたくっている。
私も男も既に下腹部が膨張し始めていた。
服を着ていてもシルエットで分かる程に。
■フェイ > 「……っ、はい!」
期待している、なんて言われたのはいつぶりだろう。
いつも兄の後ろについて回るだけの自分が、認めてもらうなど。
「二つの組織を指揮するという点で、仲間思いで仁義は通すのかな?ということが…
後は…炎のような、強い意志…?」
なんて、と冗談めかして言う。
こんなの適当だし、当たるのは何回か話してその人のことを知った時だ。
今日初めて会ったのに、当たるわけはない。
「気持ち…いい…?
んっ、首だめ…くすぐったい…」
男がズボンを脱がそうとするのを、ぼーっとした頭で素直に足を動かす。
意外に簡単に脱がせられるだろう。
敏感な部分をなぞられれば、びくっと肩が跳ねて高く甘い声を出すだろう。
首は弱いと言ったのに、くすぐったさにぎゅっと目を瞑る。
そのため、2人の下腹部の膨らみには気づいていない。
■フォーコ > 元気のよい返事に私は満足そうに頷いた。
彼女も何か己の力を試すことがしたかったのだろうか。
「仁義が通れているかは分からないが、仲間は大切にしているつもりだ。
勿論君のことも大切にさせてもらう。
炎のような強い意思か…こっちが赤くなりそうだな。」
占い師と会話しているような気分にさせられた。
しかし、後半の言葉には私の方が赤くなってしまう。
非常に嬉しいのだが、なんとも気恥ずかしい。
「君ぐらいの年齢の女性なら皆多少なりとも経験のあることだ。
楽にして我々に任せるんだ。」
下着を脱がしてしまえば、股座が汗以外の液体で湿っていることが分かってしまう。
彼女は恐らく己の身体の変化に気付いていないようだが、男はこれから行う行為の為にと
舌を入れ、膣内をじっくりと掻きまわしていた。
地下組織の男だけあって扱いは心得ており、彼女の反応を伺いながら
焦らずじっくりと解していく。
私は首筋を通過し、耳や頬を舐めたり口づけたり。
ちゅっと頬へとキスをしてから彼女の手元に己の下腹部を押し付ける。
「今から君の初めてを貰っても構わないだろうか?」
■フェイ > 自分はフォーコさんを頼るが、組織で役に立てる。
精一杯頑張ろうと誓った。
「炎って、制御が効かなくて危ないって思えるじゃないですか。
でも、人を暖めてくれる」
優しい、と呟いて微笑んだ。
「皆、こんなこと…してるの…?フォーコさん、なら…任せる…んっ、ふ……あ、ん…!」
身体の変化には微塵も気づく様子などなく、男の行為に戸惑いながらも快楽を得ている。
上手いのだろうか、少し怖くなって腰を引く。
首だけじゃなく耳も弱く、ふるふると震えている。
手に当たる硬い感触に驚くが、フォーコの言葉に小さく頷く。
「えっ、あ……フォーコ、さん…?」
■フォーコ > 「君の分析は妙に当たるな。
制御が効かないともよく言われるな。
狂犬フォーコと呼ぶ者もいるな。
君のことはしっかりと温めておくとしよう。」
彼女の分析は鋭すぎる程の切れ味を発揮する。
初対面にも関わらず次々言い当てられた私は顔に汗が浮かぶ。
同時にそんな彼女から褒められるとますます照れてしまっていた。
「皆しているぞ。 少なくとも君が入る予定の組織は大なり小なり経験がある連中ばかりだ。」
彼女が躊躇う仕草に気付いた男は女性器への愛撫を止め、太腿を手で触れたり口づけたりしていた。
「私には男性器が付いていてね。
これで君と結ばれたいのだが。
君がご希望なら初めてを彼にしてもらっても構わないぞ。」
耳元で囁き、同時に彼女の手に下腹部を触らせる。
服の上でもはっきり分かる形と熱量、そして大きさであった。
■フェイ > 「普段はあんまり当たらないんですけど…
フォーコさんのことは気になるから、観察しました」
狂犬、とは面白い呼び名だなと考える。
逆に自分をどう思うか聞いてみたいが良いだろうか。
あまり酷いことを言われたら凹んでしまうかもしれないが。
「皆、してる…なら。 後から入ったからって遅れたくない…」
肌に触れられる度、ぴくっと震える。
くすぐったいようなそうじゃないような、不思議な感覚。
「女の人、じゃないの…?
――フォーコさんが、良い…
初めて、貰ってください…」
フォーコの下腹部に触れる手に、少しだけ力を籠める。
大きい…と呟いて顔を真っ赤にする。
■フォーコ > 「それだけ観察できれば何の仕事をさせても大丈夫そうな気がするな。
…君の印象か。 可愛くて有能な部下と言った所だろうか。
これから私とこの国を支えてやってくれ。」
私ばかり感想を貰っていたので私が抱いた感想をお返しにと口にする。
とはいえ私は彼女ほど分析眼があるわけでもないのが悲しい所だ。
それと、口には出していないが正義感が強いとも思っていた。
彼女の中の正義と私のしていることがそぐわない場合が出た時、どうなるのか少し不安でもあった。
「なら、今から経験しておくか。
暫く動けなくなるだろうから今日はここに泊まっていくと良い。」
奥にはもう一室あり、ベットが数台並んでいる。
恐らく粗末であまり綺麗とも言えないがそこは我慢してもらおう。
「わかった。」
私は男に命じ、暫くの間に椅子に付いてもらうことにした。
パンツと下着を脱いでは彼女が大きいと言っていた男性器をお披露目する。
極太の男性器は同様に太い血管を浮きだたせ、汗と精臭の混じった臭いをまき散らしていた。
「いくぞ。」
私は彼女の両脚を抱き寄せ、椅子に座らせた状態で彼女の純潔をもらおうとする。
彼女が何か拒むような仕草を見せればすぐに止めてしまうだろうが。
「キスは必要か?」
真っ赤な顔の彼女に尋ねる。 首を縦に振ったなら唇を重ね、淡い味を堪能させてもらうか。
■フェイ > 「どんなことでもしますよ。
でも、いつも不愛想で可愛くないって言われます…
フォーコさんについていきますよ」
素直に印象を伝えられ、真っ赤になって否定しようとする。
フォーコさんとこの国のために観察眼を使おうと決意した。
「あ…えっと、痛くしないで…」
不安そうな声音で呟くと涙目でフォーコを見つめる。
寝室?まであるとは、ここら辺の家で一番設備がいいのではないか。
頭の上に疑問符が浮かんでいるかのように見えるほど不思議そうな顔をして首を傾げる。
フォーコの男性器を見て顔を真っ赤に染めて身を任せる。
「――っ…」
こくこくと首を縦に振る。
少し怖いが拒もうとはせず、受け入れている。
フォーコに抱き着こうと両手を伸ばすが、力が入らずゆっくりとした動作になる。
「フォーコ、さんっ…」
手を伸ばしてフォーコの首に抱き着くと、ぎゅうと抱きしめようとした。
キスも嫌じゃないのでフォーコの自ら唇に軽く口づけし。
■フォーコ > 「期待しているぞ。 君の力が必要な場面はこれから幾らでもあるからな。
そうか? 今はとても可愛らしいではないか。
ああ、私についてきておくれ。」
やる気に満ちた彼女は可愛くて大切な部下だ。
これから一生懸命働いてもらうとしよう。
「出来るだけ気を付けるが、私のは少し大きいからな。
始めは痛いと思うから出来るだけ力を抜くんだ。」
やはり怖いのだろう。 目に涙を浮かべている。
私は彼女を安心させるべく額を合わせた。
魔力を流し込み、痛覚を鈍らせようとする。
果たして、多少なりとも効果を発揮してくれるといいのだが。
「…んぅ。」
互いに恋人のように抱きしめあい、唇を重ねる。
啄むようなソフトな口づけを何度と重ね、次第に二つの身体が密着していった。
「いくぞ。」
いよいよ彼女の初めてをもらう時だ。
私は真っ赤に充血した亀頭を彼女の未だ誰も入れたことのない場所へと向け、腰を突き出す。
彼女のことを気遣いながらゆっくりと挿入する。
ここまで来ると最早止めることなど出来ない。
入れることが出来るだけ入れ、ギシギシと椅子の軋む音が響き渡る。