2018/07/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 バラック街」にツァリエルさんが現れました。
ツァリエル > 世が乱れれば人心もまた乱れる。
特にその煽りを受けるのがこの貧民地区だ。
いつものように王城を抜け出し、教会の修道士たちに混じって奉仕活動の手伝いをしたツァリエルは
不安そうな人々の顔を幾つも目にした。
中には修道士や司祭、シスターたちに文句や嘆きをぶつける様もあり
それもこれも貴族連中が下を省みないからだという不満に繋がっていった。

申し訳無さと、歯がゆさで胸に詰まるような思いに捕らわれたツァリエルは
しかし、黙って配給や炊き出しの手伝いをする他無かった。
それも時間が過ぎて一区切りが付けば、集まった人もまばらになり
ツァリエルもまた、そろそろ城に戻らねばならぬ時刻となっていた。
修道士たちに挨拶をしてから、そっと貧民街の路地を歩き始める。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 バラック街」からツァリエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にカインさんが現れました。
カイン > 騒々しい声の響く貧民地区の酒場のカウンターに一人陣取って、
エールのジョッキを煽る男の姿があった。

「あ゛ー…こう暑いとやってられん。
 この時期は用心棒稼業やら傭兵稼業やらにはキツいねえ」

人目をはばかる事無く愚痴りながらも、ジョッキをカウンターに置き、
店主に次の酒を注文する迷惑な客であった。
団体客が多い酒場の中にあって個人客の利用が主なカウンター席は、
騒々しい店内の中でも人気の少ない空間になっている。
それもあってか、あるいはいつもの事なのか周りの客も店主も大した反応はしてこない。