2018/06/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にカインさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にカインさんが現れました。
カイン > 騒々しい声の響く貧民地区の酒場の一つ。
それなりに料理がうまい事で評判のその酒場のカウンターに陣取って、
派手に酒を飲んでる男が一人。
つまみを齧りながらエールの入ったジョッキを一つ空にしてカウンターに叩きつけ。

「プハッ。あ゛ー、酒が美味い。
 最近厄介な仕事だらけだから骨身に染みる…
 もうちょっと野党とか魔獣とかそういうのが解りやすくうろついて無いかねえ」

人目をはばかる事無く愚痴りながら次の酒を注文する迷惑な客であった。
周りの客もマスターも、慣れた物なのかロクな反応がない。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にウォーターホースさんが現れました。
ウォーターホース > 水場から現れたことで少々濡れた髪と服を気にせず酒場に入ると、珍しい物見たさの客がざわついたが気にしない。
葉っぱの靴で床板を踏み締めて、大男のいるその隣の席に上がり。

「子供?違う。隣の人大きいわね。ビールを。」

気がつくとビールを頼んでいた。すぐに来る注文の品をひとたびじっと見つめてから、ぐびぐび飲み始め。

カイン > 「…ん?」

酒をのんびりと楽しんでいる所にやってきたのは見慣れぬ人影。
隣の人と水を向けられれば訝しげな様子で一瞥すると、
軽く驚いた様子で少女らしい人影に視線を向け。

「いよう、珍しいお客だな。しかもビールとは偉く渋い。一人かい?」

興味を惹かれた様子でそのまま笑いながら声をかけ。

ウォーターホース > いい飲みっぷりで半分を片した所でジョッキを置いて。夏も近いため袖のない風に仕上げた服で口を拭うことができず、必然的に手の甲で拭うことに。
酔っ払うには少し早い様子。

「珍しい…。ありがとう?あなたが頼んでいたのをね。一人できたの。」

一寸浮かべた微笑みを返して、水で冷えているはずの頬が少し赤くなってくるのを自覚しながら。

カイン > 「あんまり見かけない客だからな。
 ま、ここは天下の貧民地区。変な客には事欠かないさ」

かく宣う男も人外の類である。陽気に笑い飛ばしながら、
ビールを一口煽りながらなるほどと笑って帰し。

「そりゃあいい。で、口には合いそうかい?…割と酒に強いようには見えないが」

頬が軽く朱に染まっている様子に二っと口の端を持ち上げながら悪戯っぽく手を伸ばして頬に触れて見せようとし。

ウォーターホース > 「変かしら。」

首を傾げて自分の腕をひょいと持ち上げて、苔が生しているその肌を見て。間接照明の具合で黄みがかって見えるようでもあり。

「苦かった。ビールとはこういうものかしら。いつもは貰ってきた葡萄酒を飲むの。盗みじゃないわ。」

頬に触れる掌の上から自分の掌を置いて重ね。人が触れるとまた、体温が上昇したような気がして。

カイン > 「そういう外見してる奴他にはあまりいないからな、
 だったら変なんだろう。別にやってる奴が沢山いるのが変じゃない、って事らしいからな」

この町は特にとしげしげ眺め見て珍妙な風体の相手に笑って言い返しながら肩を揺らして見せる。
触れ合った所から感じる感触に少しだけ体を揺らし。

「その苦さを味わうのがビールってモノの醍醐味だ。
 ま、温まっちまうと今一つになるのは仕方がないけどな」

言い返す合間に指を軽く絡めとって見せると、そのまま左右に揺らし。

ウォーターホース > 「やっぱり。変なのね。」

色々と見られているらしい。服も変だと言われている気がして、自分の格好を見下ろしてからプクと頬を膨らまし。
頬に触れていた指にも、空気を入れた感触が伝わることだろう。

「醍醐味。すぐにぬるくなる。―――器用なのね。」

ビールを片手で飲もうとしたら、指で遊ぶような仕草をされて、戸惑ったように首を傾げてから、絡まった指をしげしげと見詰め。

カイン > 「ま、そこはあえて珍しいと言い換えてもいいと思うがね。
 …ん?なんだい、それはそれで不満かい?」

可愛らしい膨れっ面に笑いながら応じて見せて、
器用と言われればニヤりと笑い。

「そりゃあそこそこ長生きしてるからな。
 女との触れ合いに戸惑うようなお年頃って訳でもない」

それで物おじしないならこの程度はできるといけしゃあしゃあと言い放ち、軽く手を振って見せる。

ウォーターホース > 「不満。せっかく上手に巻けたと思って、町に来たのに。」

布を巻いて蔓でとめた服。上手か下手か、それが今は問題らしい。

「老人は器用なのね。覚えておく。さて。上がる。ご馳走様。」

残りのビールを飲み干して、どすんとジョッキを置くとお金の入った袋を探し始め。どこへやったか忘れたらしい。
服の隙間に見つけると、椅子を飛び降りてふらつきもせずにお会計に走ってゆき。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からウォーターホースさんが去りました。
カイン > 「そこかい。いやまあ、それ自体は似合ってるとは思うぞ」

服装としては非常に珍しいがと笑いながら返す。
そのまま不通に帰されれば目を瞬かせた所で、するりと抜ける手。

「おや、もう行くかい?それじゃあ気を付けてな」

そう言いながら見送ればしばしの間酒を楽しんでから店を後にするのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からカインさんが去りました。