2018/05/20 のログ
月永遠花夕 > 「へえ、お姉さんってそんなに強いんだ。女の子なのになんかたくましいんだね。」

 そんなに強いんだったらしばらくここにいても大丈夫そうだな。怖がってるんだったら、あまりよってこないだろうし。

と、心中で、ちょっと期待してしまう少年。女性の威厳をたよってしまうのはたいそう情けない限りではあるのだが。

「そうなんだ。一日100ゴルドって食べ物とか買えたりするのかなあ。ちょっと僕には想像できない世界だね」

 という事は、気持ちよくなる薬を買っていく連中って結構、金持ちなのか?あ、まあでもきっとなんか盗みとかして金作ったりしてるのか。うーん、それを売ってる僕も犯罪に加担してる事になるのかなあ。ちょっと罪悪感。。。

「へえ、サラシとかギプスとか使ってるの??苦しかったりしないのかな??」

興味ありげに彼女の身体をまじまじと眺めるとごくりと唾を飲み込んでしまい、一度咳払い。

「腰のあたりとかすっごくしまってるよね。これもなんか巻いたりしてるのかな??」

と、思わずナチュラルに彼女の腰のあたりを緩く手で撫でて。

ラヴゥチン > 「ありがとうございます。強いかどうかはさておき、逞しくはあると思いますよ」

必要以上に痛めつけたりしない。ただ、チンピラがバテバテになるまで攻撃を受け続けた結果、怖がられてしまったので強いかどうかは本当に分からないのである。

「そうですね……中流階級だと1日200ゴルドもあれば過ごせるなんて聞きますけれど適度に娯楽もとってそれという事なんでしょうね。娯楽を楽しむ余裕のない人ばかりですから」

もしくは足りない分は人から盗んでまかなっているのが貧民地区なのだろう。
弱肉強食の世界である。

「んっ。そ、そこはベルト程度というかサラシをちょっと巻いているだけなので、苦しくもないですよ」

腰のあたりを触られて思わずぴくっと反応した後に少し後ずさりしてしまう。

月永遠花夕 > 「そうなんだー。このあたりの連中がお姉さんの事をびびってるなら、いっそ取り仕切ってくれたら助かるんだけどなあ。」

無理なのは十分承知だけれど、治安機関の目を避けて商売するならどうしてもこの辺りで商売する事は多くなる。いっそ彼女が取り仕切ってくれれば楽なのだがと心から思うよ。

「確かに娯楽を楽しむ余裕はないのかもしれないなあ。だとすると教会ってどうなんだろう?結構人って集まるものなのかい?」

 娯楽を楽しむ余裕がなければ、信仰する余裕だってそこまでないのではないかという素朴な疑問から彼女へとそう問いてみせて。

「そうなんだ、ギプスってどこに巻いてるの??」
そう問いてみせれば、興味ありげに彼女の顔をみあげるようにして。

ラヴゥチン > 「それは私のお仕事ではないですよ。私のお仕事はあくまで人に教えを説くこと。安心して教えを説ける空間を作るために。えいえいってやっちゃっただけです」

しゅっしゅとシャドーボクシングをして見せる。
動きの切れは半端なく当たったらきっと痛いどころでは済まないだろう。

「教会は娯楽ではないですね。ひとの安心を得るところです。仕事の帰りに少し寄って今日はこんなことがあった。ムカついてしまった心を鎮めたいと告解したり、懺悔室に入って感情を吐露するのです。無料でストレスを発散できる場所であるという事です。なので割と人はいる方なんですよ。それに余裕がない人ほど神様に頼る人多いものですよ?急激な腹痛で周りにトイレがない人とか、足の小指を角に思いっきりぶつけてしまった人とかです」

余裕がないからこそ神を信じる。という事である。と冗談交じりに簡単に説明してしまう。

「ギプスっていうのは正確ではないですかね。コルセットというほうがしっくりきますか。お尻の方にしっかりと巻いているんですよ」

少し赤くなりながらもしっかりと正直に答える。

月永遠花夕 > 「やっぱそうだよなー。うん。じゃあ僕は僕なりにやつらとなんとかやりあってみるよ。」

そのためにいろいろ武器とかも開発したしね。そろそろ逃げるのにも飽きてしたし、それにしても「えいえいってやっちゃった」って言い方かわいかったなあ。

「へえ、そんな愚痴を聞くなんてお金をもらってもやりたくない事を無料でなんてよくやるなあ。確かに急激な腹痛で回りにトイレがなかった時とか、寝てる時に足が攣った時に僕も神様に祈っちゃうなあ。確かに、それを考えると余裕がない人ほど神様にたよるのも解る気がするよ。例えば今日みたいに売上がない時とかね」

納得したようにこくりと頷いてみせれば、けらけらと笑ってみせて。

「へえ、そんなとこに巻いてるんだ。ちょっと触ってみてもいい?身体しまってるように見せるためにまいてるんだったら身体の部分を細くできる薬も扱ってるから、お姉さんにだったらサービスしちゃうよ。」

そう口にすると彼女へと微笑みかけて。

ラヴゥチン > 「愚痴も割と楽しいですよ?色んな事があるんだなって思えますし、守秘義務があるので詳しくは言えませんけれどね
ふふ、ちょっとでも神様に興味を持っていただけたみたいで嬉しいです」

華やかに笑いながら嬉しそうに頷く。

「うっそのお薬取っても気になるのですがっっ……そろそろお家に帰らないとです」

いそいそと財布をしまって帰り支度をする。

「またお時間がある時に教会にたちよっていただけるとありがたいです」

それでは失礼しますと一言付け加えて歩き始めていった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/裏通り」からラヴゥチンさんが去りました。
月永遠花夕 > 「うん、またね。」

 さてと、彼女がいってしまったという事はまた身に危険が降りかかる可能性が高いという事かな。ここは早くこのあたりから退散してしまうのに限るかもしれないね。

そういうと荷車に手をかけてゆっくりと体重をかけて押し始める。車輪は順調にまわって進み始めて。

うん、あれだけ走り回った割には車輪にはガタひとつきていないようだ。このまま道を抜けちゃおう。

少年は裏通りの角を曲がると姿を消していって。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/裏通り」から月永遠花夕さんが去りました。