2018/05/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/裏通り」に月永遠花夕さんが現れました。
月永遠花夕 > 「ふー、殺されるかと思った。」

辺りに響くのは押し車の車輪が道の上をなぞる音だけ。”圓屋”と書かれた提灯がうっすらと辺りを照らし出していた。

 しかし、本当についてなかったな。あんなところでばったり合うなんてね。僕はただ普通に商売してるだけなのに、ここのチンピラみたいな連中ときたら因縁をつけて追い回してくるんだからね。まったく。見覚えのない金なんて払うつもりないっての。

月永遠花夕 > 「ふう」

 さあて、とりあえずちょっと休憩。荷車押してチンピラまいたから、さすがにちょっと疲れたや。 しかし、必死で逃げると長距離、この荷車を押して回っていたのにちっとも息がきれたりしなかったな。不思議なもんだね。

荷車をとめると少年は汗を拭って、荷車へと凭れかかった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/裏通り」にラヴゥチンさんが現れました。
ラヴゥチン > シスター服の女性がうろうろと貧民地区の裏通りを歩いてくる。かなりの高身長で少し威圧感がある。
威圧感を醸し出しているのは高身長というだけではなく、表情が少し読みにくくなる瓶底眼鏡のせいでもあるだろう。
この辺りは歩き慣れているのかメモ帳を見ながらでも転ばずつまずかず歩き続けている。

「おや?」

荷車を見て不思議そうな顔をする。この辺りで荷車を見たのは初めてである。
自分がここへきて日が浅いからかもしれないが、気になってしまう。

「こんにちは、私はラヴゥチン。この辺りでシスターをしているものですが……ってあれ?お疲れですか?大丈夫ですか?えっとお水……はあいにく持っていないんですが私に何かできるでしょうか?」

声をかけながら笑顔を向けて挨拶をする。

月永遠花夕 >  っと足音が聞こえてきたぞ。こりゃ、また追いつかれてきたかな。こりゃ、さすがに護身用に作ったカラシ玉をおみまいするしかないか

少年は懐に忍ばせていた球体に手を延ばすとそれを握りしめ、相手が近づいてくるのを待つ。爆発するような類のものではなく、手で握った圧力で中の目潰し用の粉を飛ばす構造のため、攻撃距離はそこまで長くないのであった。

「・・・」

緊張して相手の様子をうかがっていると、自分に向けられた言葉に安堵してそのまま身体を横に倒して。

「あー、びっくりしたー。僕を追ってきた連中かと思ったよ。うん?そうだねー?じゃあ、なんか買ってってよ。商売してるところ追っ払われて今日全然売上なくてさぁ。女の人だったら香水とかお香とかおすすめかなー。」

 ここで、少しでも稼いでおかなきゃね。今月正直研究費にお金積み込みすぎてピンチだし。

ラヴゥチン > 「おや、追われていたんですか?大丈夫ですか?」

少し心配しながら荷車を見る。結構色んなものが乗っているらしく随分重そうに見える。
これが売り物なんだろうかと思いいろんなものを売っているんだなと感心する。
売り上げがないということは困っているという事だろうか。困っているなら助けるのが己に課した制約のひとつ何とかしようと考える。

「そうですね……んー香水……お香……あ、鎧用の消臭薬とかありますか?普段使っているものがあってもちろんしっかり洗っているんですが、たまに連戦になると少し臭ってしまいまして……」

少し頬を赤らめながら、そんなのありますかと問いかける。
他には何があるんだろうと気になってくる。シスター服の裾から財布を取り出す。
余りもらっているわけではないので贅沢は出来ないが、大事な鎧のメンテナンスの為にお金をかけるのはやぶさかではない。

月永遠花夕 > 「そうそう、なんかいろいろこのあたりじゃ商売するのに金よこせなんていってくる連中が多くてさあ。本当に逃げるの大変だったし」

大きく大げさに息をついてみせれば立ち上がり、荷馬車の方へと歩いていって、荷物の上にある布のカバーをずらせば何やらごそごそと探り始めて。

「ああ、消臭役だったらいいのがありますよー。消臭薬っていうと、強い匂いで悪臭を打ち消すタイプが多いですけど、僕のつくったのは、無臭タイプですからねー。」

そう口すれば彼女へと小さな小瓶を手提げの麻袋へと入れて差し出して「600ゴルドになります」と代金を伝えて。

「でも、あれ??お姉さんってその格好、闘ったりする感じじゃないように思えるんですけど、宗教の関係者の方も戦ったりするんですか?」

と彼女にたいしてふとした疑問をぶつける。

ラヴゥチン > 「この辺りは色々物騒ですからね。今度教会の方でフリーマーケットでもやってみようかなと思っているので是非そちらに顔を出してみてください」

手元の動きを見ながらも、これを引きずって逃げてこられた体力をほめたたえたかった。
相手がのろすぎたのかもしれないが、それにしたってこの荷物では行ける範囲も限られるだろうに……素直に感心しながらサイフを開ける。

「うっ600ですか……やはり高いですね……」

どうしようか悩む。でもお手入れはしてあげたい。お手入れはしてあげたいが600と困り顔になる。
拭くだけというのも限界があるのである。

「あぁ、私は少し特殊でして、攻撃してくる敵に対して教えを説いてまわっているんです。だから防具が必要なんですよ。私の本当の職場は戦場なんです。今は分け合って貧民街の教会のお手伝いに来ていますけれど」

悩みに悩みながらも財布の口は開けっ放しである。

月永遠花夕 > 「へえ、フリーマーケットなんて計画してるんだ。ああいうのいいよね。教会だったらさすがに変なチンピラ連中も手出しなんてしてこないだろうし。とりあえず場所とか聞いていいかな?」

 商売の場所に関してはこういった物騒なところでなくても、その場所の治安を維持する人間にチクチク言われるわ、マーケットで商売するには場所代はかかるわで事欠く有様だったしこういう誘いはありがたいね。

「うーん、そんなに高かったかな。えっと、450におまけしてもいいけど。」

300まで下げるとさすがに原価割れのライン。かといってさすがにいきなり300近くまでさげるのもお人好しすぎだよねー。まあ、まずはこんなところかなあ。

「へえ、そんなハードな事やってるんだ。お姉さん。なんかカッコイイ感じするもんね。なんか身体もしまってるしさ。」

あれ??もう口に出していっちゃってあれだけどこれってもしかしてセクハラの領域にはいってるかな。えっと、まあこの人だったらそこまで気にしなさそうな雰囲気だけど。。。

ラヴゥチン > 「はい、この辺りの変なチンピラは割と私を怖がっているみたいなので安心だと思いますよ」

勿論一部のチンピラはまだ存在を知らなかったり、知っていても怖がらなかったりするが、割と恐れをなして逃げ出すのである。

「ふふ……この辺りの人達は1日100ゴルドも使わずに生きていったりしているんですよ。私もそれに合わせているんですよ。あまりお力になれず申し訳ないです」

ぺこっと頭を下げながら別の物が何かないかなと一応探してみる。
探しながらもしっかり会話を続けていく。

「ふふ、そうですか?でもサラシとかギプスとかいろんなものできゅっと細くしているんですよ。締って見えるのはそのせいかもしれないです」

とはいうものの、シスター服を着こんでもなお、胸が大きい事はしっかりわかるし、お尻が安産型であることもしっかりとわかるだろう。