2018/05/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にチュチュさんが現れました。
チュチュ > シトシト、シトシト。
春の夜、静かに雨が降り注いでいた。
貧民地区の裏路地、人影も少なく。

然程立てつけもよくない煉瓦積みの建屋の軒先。
雨宿りするかのように、少女が壁に寄り掛かり、止む気配のない雨空を見上げていた

「あーめあーめ、ふーれふーれ……あーめあーめ、ふーれふーれ」

その先を唄うことはない。
その先の歌詞を知らないから。

チュチュ > 雨はやまない。
少女も動かない。

少女はこの場に、この周辺に漂う「快楽」の気配に誘われてきた。
雨はそんな気配も流してしまうのか。
きょろきょろと周囲を見て、「快楽」を探る様は

まるで雨降りで迎えを待つ子供のようで