2018/04/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタピオカさんが現れました。
タピオカ > 貧民地区を歩いていたら、急に誰かとぶつかって。驚いて立ち止まっていると、懐にゴルドの詰まった袋が入れられていた。
それを手にして不思議そうに首を傾げていれば、荒々しく駈けて来る衛兵。「大人しくしろ!この泥棒が!」……罵声を浴びせられながらあっと言う間に拘束されてしまう。

――どうやら、逃亡中のひったくり犯から濡れ衣を着せられてしまったらしい。

「……僕は……、やってない……っ!
離して……、離してっ……!」

たちまち貧民区の小さな広場にて、釈明も届かないまま衛兵たちに両手を後ろ手に拘束されて両膝をつく格好で晒し者の刑に処されている。「人の金をかすめ取る不届き者」と首元に木札を下げられ、身動きがとれない。そのまま、集まってきた貧民区の住民たちに身体を触れられたり、小突かれたり、髪を掴まれたり。されるがままで身をよじらせている。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にヴィクトールさんが現れました。
ヴィクトール > 仕事を終え、集落に戻るにも大分遅い時間。
適当に宿をとって一晩過ごそうかと思っていたところで、妙な騒がしさに気づいた。
貧民地区の広場には人集りがあり、なんだ?と首を傾げた後、その正体を確かめに近づく。
奥から響く、悲痛な声。
その正体を求めて、群がる男達を強引に引っ剥がすように奥へ奥へと進んでいくと、彼女の目の前で、男達の合間が、無骨な手で強引に開かれるだろう。
怪訝そうな表情を浮かべながら、膝を着かされた少女を見下ろす金の瞳。
声と共に溢れる、自身にだけ見える感情の色を確かめると、はんっと鼻を鳴らし、呆れたように笑った。

「なぁ、嬢ちゃん。無実の証明で俺と一晩過ごすのと、この豚達にヤラれんの、どっちがいい?」

しゃがみ込み、猫を思わせるようなアーモンド型の瞳を覗き込む。
周囲の輩が嘲笑うような声を上げるかも知れないが、その一切を気にすることはない。
答えより先に衛兵がこちらに手を伸ばしたなら、彼女に見せたのとは異なる顔で、衛兵を一瞥するだろう。
自身の意志を、そのまま相手の精神へ叩きつける魔術。
睨むような瞳に篭ったのは、邪魔するなという意志一つ。
冷たく奥底を貫くような眼光と共に、今は彼女の答えが出るまでの邪魔を全て弾く。

タピオカ > いつの間にか近づいてきた貧民地区でならどこでも見かけるよな、布きれを首の横で留めただけの粗末な衣服に身を包む男に顔を触られ、首筋や喉元をぺたぺたと撫でられ。その反対側では、似たような少年が自分の脇腹に膝や腿をすりつけられて身震いをする。すっかり弱った顔で呻いていると、無骨で大きな手が人の群れを割った。海を割る老人の杖めいたその仕草にぱちぱち、瞼弾ませ。やがて現れた、オーガーと1対1で渡り合えそうな風体の彼の呆れ笑いに頬を赤くする。

「ううっ……。そ……それ……は……っ。
……、えっと……。
……。無実の証明がしたい……。ほんとに、僕がしてないって証明してくれるのなら……お……お兄さんと……過ごすよ……」

覗き込む彼の眼力に気圧されるようにうつむきながら、そして、その妖しげな提案に動揺で揺れる瞳。
すぐさま衛兵が駆け寄って、彼を引き戻そうと槍を差し向けるが、その手は逆に敬礼の仕草をとった。彼の魔術に意思を失ったのだ。
やがて遊牧民はゆっくりと、こわごわと小さく顎を縦に振る。

「このままじゃ無事で済まないよ……助けて……お兄さん……」

ヴィクトール > 罠にかかった少女の無垢さに呆れて溢れた笑みだったが、こちらの取引の言葉と合わせて恥じらうような赤色が見えれば、笑みは変わっていく。
ニヤッと悪どさのある笑みだが、悪意の無さは動揺を見せる少女の銀髪を撫でる掌に滲むだろうか。
犬を可愛がるような、少し乱雑にくしゃくしゃと撫で回す大きくも、戦いに固くなった皮膚が張り付く感触に。

「おぅ、んじゃ取引成立だな。んじゃあ……ちょっと、俺の顔は見ないでおけよ? あんまり心身に良くねぇからな」

駆け寄ってきた衛兵に槍を差し向けられようとも、一瞥するだけで相手を威圧する。
邪魔するなという意思が、どうやら不意打ちに奥深く突き刺さったのだろう。
任せなと怯える声に呟き、立ち上がれば、敬礼する衛兵ににじり寄り、さも当たり前のように胸倉を掴み寄せる。

「よぉ、こいつがやった証拠、ちゃんとあんのか……? ねぇんだったら、さっさと離せ。それと……嘘ついてんなら、さっさと吐け……今すぐだ」

先程までの悪戯好きそうな軽い声は鳴りを潜め、代わりに紡がれるのは地の底まで揺るがしそうな低い響き。
視線だけでも心に突き刺さるほどの破壊力ならば、声にして命じれば、鼓膜を通じて心まで侵食されるだろう。
濡れ衣を着せるための芝居であれ、何であれ、瞳に映る感情の色は、この衛兵が何かを知っていると察し付いていた。
吐け、その一言は一番重たく、忠告を聞かずに視線を向けていたなら……少女も少し嘘を付きづらくなるだろう。

タピオカ > 出会ったばかりの人からもたらされる助け手。嬉しいけれど、その交換条件の気恥ずかしさと、この大きな雄と過ごす事を思えばどうしても不安が入り交じる。髪を撫でられるのはすきで、どこかぎこちないままの笑みを浮かべ。その背の大剣を繰り出すのに必要だろう鍛錬の証も兼ねているような、そんな手指の硬さでさらさらと髪が跳ね上がる。

「う……うん……。わかった……。
どうするかわからないけど、お願い……」

何やら考えのあるらしき、頼もしい一言に再び頷き。
視線をさらに下げてゴミで荒れている地面を見つめる。

――胸ぐらを掴まれた衛兵は、浅黒いどこかおちくぼんだ目の男だった。彼の剣幕にかた……、と金属音が鳴ったのは、槍が地面に落ちたから。「ぐ……うぅぅ……、証拠は……ねえよ……。俺たちは仕事してるフリのために……、そこの子に適当に濡れ衣着せただけだ……。……っ、わかった、そんな風に睨むな……、証拠不十分で……解放だ……」――尻尾を摘まれたネズミじみた様子で答えると、振り返って首を振る。他の衛兵も、この威圧と言葉の刃に震え上がっている。

――そんな様子で。まもなく、遊牧民の拘束は外され。
赤く筋が残ったままの手首や足首をさすりながら立ち上がり。

「……ありがと!お兄さん。
すっかり、助かっちゃった!
……それで、……その……」

周囲の見物兼野次馬の姿も衛兵の腰砕けを見て少しずつ引いていく。その輪の中で彼の片手を嬉しそうに両手で包み、ぱあっと綻ぶ笑顔。
その笑顔も、少し視線がさまよいがちになる。この後の事を思えばうろたえる様子で、口元に手をやって。眉根を下げつつ彼の顔を伺い。

ヴィクトール > 国に仕える兵士も人それぞれとは言うが、こちらの魔法にあっという間に呑まれていく衛兵は怠け者といったところか。
仕事のフリで犯されそうになるとなれば、溜まったものではなかろう。
さっさとしろと呆れた声でつぶやくと、突き飛ばすような勢いで胸倉を離す。
周囲を取り囲む衛兵も、こちらの気配に圧されて散っていけば、あれだけ多く居た男達も嘘のように消え去った。

「なぁに、ちょいとビビらしてやっただけ」

久しく本来の用途で魔法を使ったなと心の中で呟きつつ、彼女へと振り返る。
30センチ近い身長差となると、子供と大人と言うには十分な違い。
戸惑うような声と共に、可愛らしい笑みが徐々にぎこちなくなるのが見える。
こちらの様子を窺うような上目遣いに、苦笑いを浮かべながらかがんでいくと、先ほどと同じ様に銀髪を優しく撫でていった。

「ヴィクトールだ。そんな顔すんなって……嫌なら無理にとは言わねぇよ? 今日は家に帰れなくてよ、独り寝は寂しいって思ってな」

狼狽えるような無垢な娘に、無理強いさせたとなれば兄貴に間違いなく殴られる。
何より、そんな娘を無理矢理やれば、先程の輩と何ら変わりない。
本当に嫌なら断っていいと、すんなりと逃げ道を差し出す声は低い声の割に穏やかに紡がれる。
子供を可愛がるようにわしゃわしゃと撫で回すと、その掌を褐色の頬へ滑らせようとしていく。

「どうする? ……ぁ、そうそう。一緒に来るなら、そこそこいい部屋と飯は保証するぜ?」

少々暗くなってしまいそうだと思えば、誤魔化すようにそんな提案を重ねて笑う。
同時に、少しは身体を許すに妥協しやすい理由にはなるかと、儚い希望をいだきながら。

タピオカ > 「ひいっ、……は、はいっ……」逃げ腰の、見た目だけの衛兵が慌てて手先が拘束具の鈎穴でがちゃがちゃ鳴っていたとか。
やがて小さな広場に彼とふたり。

「……ちょっと、かっこよかった……。えへへ。
お兄さん、強いんだね。剣も拳も使わずに場を収めちゃうなんて」

彼ほどの体躯があれば、直接暴力でも解決できそうでもあった。怪我人も出さずに騒ぎを鎮めた彼のやり方に、ぎこちなさが少しひそまり。手を後ろにして。にこにこ子供のように笑う。髪を撫でてもらえたらその笑みがふにゃっと緩む。

「僕は、タピオカだよ。……ううん……。それだと、僕がウソをついた事になっちゃうよ。ヴィクトールに無実だって証明してもらうかわりに、一緒に一晩過ごすって言ったもの。
……その、……恥ずかしいけど……。
……でも、あの……。そう言ってくれてありがとう。ヴィクトールは、いい人だね」

先は幅広の剣か、雷鳴のような声だったのに。今は穏やかな低い声。あくまで無理強いはしない優しさに、ゆっくり首を振ると幾分緊張のほぐれた顔つきになる。唇を三日月に笑みながらお礼を言うと。気持ちよさそうに銀髪が散らされるまま、頬なでられるまま、きゅ、とその腰に柔く抱き。上向いて瞳細め。

「ヴィクトールと一緒に部屋に行くよ。お礼もしたい……僕は、あんまり街の女の子みたいな体つきじゃないけど……。ヴィクトールのこと、たくさんあたためてあげたいな」

告げては、彼の逞しい身体に自らの肩を寄せて。
ふっと上目遣い、頬の色が少し赤らむ。

ヴィクトール > 「ぉ、そうか……何か照れるな、ありがとよ。まぁあれだ、ちょっとした小技みてぇなもんだ」

お褒めの言葉に照れくさそうに笑いながらも、素直に受け止めていく。
何をしたかを説明しようにも、少々細かく入り組んだ話になってしまう。
そんなもの話してもなと思えば、それらしい言葉でごまかしながら髪を撫でていった。

「タピオカか、いやまぁそうだけどよ……?」

確かに約束したにはしたがと、言い淀みながら彼女の様子を見つめる。
しかし、恥ずかしいけどと続く言葉にぎこちなくなった理由が理解に至っていく。
ちょっとした不器用な恥じらいといったところかと、心の中で思いつつ、緊張の解けた微笑みにニカッと笑った。

「抱かれろって言われて、恥ずかしくねぇ女なんざそう居ねぇよ? まぁ、何時も人相で悪人扱いされるんだけどなぁ」

獣を思わせる鋭い金の目付き、黒い髪に黒装束。
そして引き締まった身体に、何処と無く悪人面の表情にニヤっとした企み笑みじみた笑い方。
彼女のお褒めの言葉に、また照れくささが沸き立つと、誤魔化すように軽く頬をかいたが……腰元に感じる可愛らしい衝撃に指が止まる。

「……体付きなんざ気にしねぇよ、女らしいところみせてくれりゃ、ヤりたくなる。いい顔してるぜ、ちょいと本気で……牝の顔にしてやりたくなった」

恥じらいの浮かぶ表情に息を呑み、喉を鳴らす。
その後改めて頬を撫でれば、欲にギラつく雄の瞳を見せつけるものの、怖がらせないように優しく撫でた。
行こうかと囁やけば、小さな手を握って歩き出す。
しっかりと彼女の歩幅に合わせて、つんのめらないようにペースを重ねて。
少し歩けば、貧民地区にしては珍しい門番の様な男が立つ娼館へと辿り着いた。
よぅと門番と挨拶を交わしながら宿に入れば、賑わう酒場には首輪のないミレー族の少女達が多数。
少しセクハラじみたタッチをされながらも、宴を楽しむ脇を通り過ぎ、カウンターにいる一番大人びた少女に軽く手を降った。

「鍵くれ、出来れば一番いいやつな!」

ツケときますよという言葉と共に、放られる鍵をキャッチすれば鍵の番号を確かめてから二階へ。
奥の部屋の扉を開くと、豪華というほどではないが、綺麗に整えられた内装と、薄っすらと感じるアロマの心地よい香りが二人を出迎える。
後手に鍵を締め、ベッドの方へといざないながら剣を適当なところに下ろせば、小さな体をそのままベッドへ押し倒す。
顎に掌を添えて、くっと上向きにさせれば、何をいうでもなく唇を奪おうとする。
片手は小さな手を探り出し、指を絡めるようにして掌を重ねてベッドに押し付けていく。
重ねるだけの口吻は数秒の後に離れるが、幾度も幾度も重ね、少女を女と見なし、男として求めていった。

タピオカ > 衛兵を一撃で凄ませてしまった、そんな金色の瞳が自分の言葉に照れくさそうにする。
彼のそんなところも、なんだか素敵だと思う。髪を撫でられつつ、身体の力がほぐれていく。
こんな風に出会い頭で求められたのは初めてで、彼を混乱させてしまったのかもしれない。

「僕も最初はちょっと、怖かったかも……。
でも今は、ぜんぜん怖くなくなったよ。ヴィクトールのこと、少し知ったら怖くなくなったな!
――そ、そうかな……。ありがと……。んっ……、……ヴィク……トール……」

裏表問わず、どんな修羅場でもくぐり抜けそうな彼。もしかしたら最初は衛兵や野次馬側の人間なのかと身構えた事に、少し申し訳なさげに視線を下げ。継ぐ表情は、頬を指で触れる彼の横でにーっ、と広がるよな笑顔だった。
――と、彼が自分を見る目が、雄じみたものにかわっていく。一緒に紡がれた台詞は、自分を牝とみたててくれるのが嬉しくて。思わずうつむき、内股気味に足元をゆする。髪を撫でられたら、自分を怖がらせないようにしてるのだとすぐ知れる。小さく呻きながらも、熱っぽく彼の名をつぶやいて。そっとそっと、彼を盗み見る。

彼の大きな手にすっぽりと包まれた手が日の落ちた都のなかであたたかくて。
大柄な彼が自分の歩幅に合わせてくれるのが嬉しくて。感謝を伝えるように、絡めた指先を、きゅ、きゅ。時々柔く握って戯れた。
彼の馴染みなんだろうか。娼館の佇まいや、首輪の無いミレー族の女の子達の様子に物珍しそうな目つきがきょろきょろ。

鍵くれ、彼の声音がなんだか気恥ずかしくて。またうつむく。

「わぁ……!素敵なお部屋だね!それに……、うん、空気のいいにおい……。
ふふ……。ほんとに、部屋でふたりっきりになっちゃった……。
――あっ……、ん……ぅ……っっ!
んっ……、んうぅ……、んふ……うぅ……、んっ……」

彼が後ろ手に鍵を締める前に、案内された部屋の様子に声音を明るくし。両手を胸の前に合わせてはしゃぐ。小鼻ゆらして、恥ずかしそうに呟くうちに。
――大柄な彼によってベッドへと押し倒されて。細く短い悲鳴が浮かぶ。
上げられた唇は小さなグミじみた弾力。奪われて、彼の口腔内でぷる、と震える。
甘く鼻息吹き散らしながら、指先絡む力が柔くこめられて。
銀髪をベッドの上に拡げながら、褐色の肌が口吻のたび、赤味を増して。
少し潤んだ目つきが、彼の金色をじっと見上げ。

ヴィクトール > 最初は怖かったと言われれば、そうだよなぁと同意せざるを得ない。
どうにも人相の悪さは年を経て直るものではなく、父似だという顔は、一度も見たことがない父を恨むほかなく小さく溜息を零した。
しかし、こうして子供のように可愛がっている少女が見せる、幼いながらの牝な反応にぞくりとした興奮が浮かび、そんな憂鬱を吹き飛ばす。
覗き見るような視線と、熱の交じる声。
気づいているというように、彼女の瞳に視線を重ねてじっと見つめ返した。
食いたい、そんな意志が滲むような荒々しいものだが、乱暴はしたくない。
だからこそ彼女の歩みあわせての移動の合間、何度か彼女へ視線をやって、無理に早めたりしていないかと確かめていた。
宿の少女達は彼女と年頃も近く、たまに子供と変わりない子もいるが、口調はハッキリしているので発育の差だろう。
膝の上に座って喋ってたり、くだらない会話にお腹を抱えて笑っていたりと、優しさに満ちていた。

「……」

部屋に連れ込むと、先程までの恥じらいとは裏腹に子供のようにはしゃいでいた。
それに言葉を返せなくなるのは、今にも貪り付きたい本能と、子供っぽさを晒す少女への遠慮という理性がぶつかりあうからだ。
けれど、恥じらいが見えた瞬間……理性は野暮だと鳴りを潜める。
押し倒した少女の唇は柔らかく、心地よさに何度も乾いた唇を押し付けてしまう。
唇をついばみ、広げ、舌先を滑り込ませながら彼女の舌を絡め取る程に激しさは増す。
押しつぶさない程度に身体を密着させ、固く引き締まったラインを、少女の細くて柔らかな身体に重ねていく。
太ももあたりには、彼の熱を持ち始めた肉棒が我慢の度合いを示すように、はっきりとした異物感で伝わるはず。

「っは……子供って言う割には……ちゃんと女の…いや、いい意味で……牝の顔してるぜ、タピオカ」

唇が離れれば、垂れ落ちる銀糸はそのままに彼女を見つめる。
先程よりも鋭くなる視線は、欲望のままに貪りたい獣欲。
それを押さえ込みながら濡れた瞳を見つめていると、再び唇を重ねる。
今度は舌先で擽るように唇を撫でていき、隙間から再び押し込んで舌を探り出す。
絡めるのではなく、今度は誘い出すように突っついては引っ込めてを繰り返し、少女から下を伸ばすように促した。
誘いに乗ったなら……じゅるっと音を立て、小さな舌を吸い出すようにしゃぶり、裏も表も余すこと無く舐め回すだろう。
その合間、二人の体の合間へ掌が滑り込み、彼女の未発達な房へと手のひらを重ねる。
膨らみの淡いそこを撫で回すように可愛がりながら、指先は先端を探っていく。
見つければ、中指と人差し指の合間に挟むようにして擦り合わせ、残りの指と掌は、変わらず乳房を撫で回していった。
それを左右交互に繰り返し、甘ったるくも激しい求め方で、少女の熱を膨らませようとする。

タピオカ > 彼と一緒に、まるで夜のお散歩のような。彼の案内する娼館への道筋を、彼にエスコートしてもらえるような。
歩幅と足音合わせて歩くのが楽しくて。何度か視線を受けたら、そのたび、に、と少し白い歯を浮かすよな笑顔で応じる。
だいじょうぶだよ、とその表情でつげてみせ。
娼館というものに馴染みはあまりなく、もっと薄暗い感じのものばかり想像していたから、
首輪も持たずに笑い合う彼女達の様子も朗らかで。思わずもらい笑顔でくすくすと肩震わせる。
きっと女の子たちに負担をかけないのびのびとした場所なんだろうと綻ぶ頬。

部屋で声を明るくしたりする間、何も言葉も返さないその彼の様子を不思議がり、軽く小首傾げながら相手のほうを見た瞬間。
ベッドのシーツに皺をつくりながら押し付けられる背中。驚きと……、そして、乱暴に求められる牝としての悦びに、
潤む目元がとろんと落ちていく。

「は……は……、ああっ……、あぁ……、んっ……!は……は……っ、ぁ……ぁ……、ヴィク……トールぅ……!」

小さなグミの唇の潤いが、彼の唇の乾きを湿らせていく。何度もついばまれた唇がとうとう、喘ぎ口に開いて緩み出し、
内側の濡れた唇の柔らかさが彼の舌先に触れ。ふるっと顎先が揺れる。切なげに瞳を細めつつ、絡みだす彼の熱い舌先を、
必死に舌の根をにじむ唾液にぴちゃぴちゃならしつつ、後追いで追いかけて撫でていく。
一瞬だけ離れた唇から甘い鳴き声で彼を呼んだのは、密着した身体の下腹部に相手の雄の猛り、その硬さを感じたから。
腰裏に思わず力がこもって、ぎう。下腹の薄い肉付きが衣服ごしに肉棒を撫で。

「んはあっ……!はあっ……、はあっ……はあっ……。うれしい……。
僕……、胸がどきどきして……、とまらなくなってきちゃった……、……、んっ、ふ、……んーぅっ!」

牝の顔してる、と雄の目で見つめられて。肩が激しく上下した。それは呼吸の苦しさと、牝としての気の高ぶり。
彼によって牝に変えられていく愉悦にふるりと背筋揺らし、嬉しそうに目端を緩めて微笑む。
んく、とすでに口に入り込んだ彼の唾液に喉鳴らして飲んでから、とまらない心拍訴えて目元を染め。
再び重なった唇に、今度は彼に溺れるよな声があふれる。つつかれて、舌先を差し出せば表のざらつきも裏のぬめりも全て彼に確かめられてしまい。
口腔の唾液と熱の量が増え、浅い乳房が震えた。その乳房に触れられるのが弱くて、彼の大きな手がのった瞬間に「ひぁっ」と甘く呻いて肩がすくみ。
マシュマロめいた浅い膨らみの柔さが、彼の手指の間にほのかにはずみ。

「んうううう、……んっ……、んーんっ、んうっ、うぅぅぅ……っ!」

未成熟な胸の、先端の小粒が探り当てられると背中がよじれだした。シーツの上で皺をひねらせながら腰が浮き、ろれつの回らない嬌声をあげる。
右も左も先端は衣服に影が浮くほどに硬くしこりだし。乳房の熱は、左にあてられるときにとくんとくんとくん、忙しない胸の鼓動と共にぬくもりを増して。