2018/04/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区酒場が立ち並ぶ通り」にフィズル・バークラバーさんが現れました。
■フィズル・バークラバー > 日が暮れた貧民地区
酒場や娼館が賑わいだす時間に、どか、と外に置いてある適当な椅子に腰かける、派手な服装の男
「酔っ払い相手にしても楽しくないしなァ…」
手元でひょい、とサイコロを弄びながらぼやく
賭けをする分には陽気なよっぱらいは普段であれば楽しいのだが今はそういう気分ではなく
結局、ハイブラゼールではいい相手は見つからずマグメールに帰ってきたわけだが、状況は特に変わらない様子
「…家に帰ってもアニキがうるせぇし…どうするかねぇ…」
ため息をつきながら、何か面白いことはないか、と通りを眺めている
ご案内:「王都マグメール 貧民地区酒場が立ち並ぶ通り」にアッシェさんが現れました。
■アッシェ > ガラガラガラガラ…
貧民地区の道に轍を鳴らす車輪のついた小さな屋台?「酒」と掛かれた垂れ幕に沢山詰まれた酒の陶器。
それを引いているのは年若い それこそ少女の風貌をした子供?
時々 その屋台みたいな物体は 酒場や娼館の前で止まると
幾つかの酒瓶を下ろし、お金を受け取って動くというのを繰り返している。
子供の様な子が一人で酒瓶を売り買いし、あまつさえ護衛もなしにいる。
普通に考えたら 相当危険なものだが、その子供 隙はありそうでない。
■フィズル・バークラバー > 「…あん?」
暇すぎて寝そうになっていた耳に、がらがらという車輪の音
それだけなら特に気になることはないが…酒と書かれたその屋台を引いているのが子供だというのが目について
「手伝いにしちゃァ、堂々としてんなぁ…」
武術などは全くたしなんでいないが、厳つい店主にも堂々と料金を請求する姿に感心の息を漏らし
よいせ、と少々おっさん臭い掛け声を出しながら立ち上がり、屋台に近づいていく
どうせ暇だし、それならちょっとでも面白そうな方向にいったほうがいい、と思い
「よう、お嬢さん。お酒一本くれないか?」
とん、と叩けるなら相手の肩を叩き、に、と笑うだろうか
■アッシェ > 子供の外見をした 中身はとてつもない何かの存在は、
酒の瓶を半分ほど積んでいる屋台を引いてお使いの真っ最中。
この近辺の店主は童みたいなもの、ほとんど年下のかわいい子供みたいなもの、厳つい顔のおっちゃんも、
強面の元冒険者だったおっちゃんも、みぃんな、可愛いお客さんなん、て思う。
「ん? どれがええん? ちょと高いと思うえ?」
肩を叩かれて振り向こう、そして徐に取り出したのは酒のメニュー表ならぬ本日の目録。
大体 1000ゴルドが大半だが、何種類か500ゴルドがある位。貧民地区でその値段 高いとみるか安いとみるか。
酒の味に自信があるからこそ 値段もそこそこ上がってしまうのだ。
はたして このおにいさんは気前よく払えるのだろうかと見上げる子供?
ニヨニヨと試す様な笑顔を浮かべて どうしはる、と。
■フィズル・バークラバー > 察するだけの力など無く、ただ度胸があるガキが店の手伝いをしている、ぐらいの考えで
相手にどう見られているかも知らず陽気に声をかける
「お?いいのか。配ってる途中かと思ったんだが
へー、結構イイのあるんだな。珍しい」
取り出された目録を受け取り、しげしげとながめて
貴族であり、また賭博においては金を賭けることもままあるため、小金持ちである彼には買うことはできる金額
ただ、普通に買うのはちょっとなぁ、と思い、しばし思案して
そしてわざとらしく手を広げて見せる
「うまそうな酒だがちぃっと高いなァー、払えないことはないんだがなー…
そうだ!嬢ちゃん。急ぎの仕事がねぇなら俺と勝負しないか?」
誰が見ても嘘だとわかるそんな仕草
退屈しのぎにちょうどいい、とびし、と相手を指さして告げるは
「なぁに時間は取らせねぇ。簡単な賭け事さ。わかるか?賭け事
俺が勝ったら、その1000ゴルドの酒、500にまけてくれ。どうだ?嬢ちゃんが勝った時は―――どうすっかな。決めていいぞ?」
簡単に自分の要求を告げてきらん、と目を輝かせる
ノリのいい相手ならこれで乗ってきてくれるのだが、さて
■アッシェ > 心を読む術はないので、此方はあくまでも子供の振舞をしているに過ぎない。
このおにいさん、こんなところにいる時点で微妙な気が…いや貴族はんかも。
内心冷静に解析をした所で、子供の頭に切り替え。
「ぜぇんぶ お高い産地からの船便で届けられた酒なん。
トゥルネソル商会直売の 貴族御用達…のこぼれ酒なん。」
貴族どころか王族にも卸してます、そこそこ手広く商売をしている商会の酒を定期的に酒場や娼館に売り捌く、
それがこの子供?の仕事。護衛がいらないのはこの子供 見た目に違わぬ強さの為、
いざとなれば屋台を肩に載せて逃亡も出来るし。
んー?と考えるそぶりをしてから、
「急ぎもあるん、是配り終わったら帰るっちゅうのもあるし。
賭け事はあかんって言われたん。まけたり値引いたりしたらあかんよって。代わりに定価で売るのは商売として大事なん、と
あと、今日は賭け事 あかん。」
ばっさり断ってみる。賭け事にもし負けたら赤字だ!
賭け事 正直言うと 運の無さで弱い 弱すぎる。
今日は、と言ってみたが、逆に言うと 今日以外にもし出会い、賭け事なり勝負に持ち込めば応じるという事。
じりじりと お兄さんを避ける様に屋台を動かす少女?
■フィズル・バークラバー > 髪を派手な色に染め、服装も、派手ではあるが仕立てのいいもの
よくよく見るなら、貴族か金持ちであることくらいはわかるだろうか
「はー…エラいところから仕入れてるんだな、嬢ちゃんの店。すげぇすげぇ
道理で高くてイイ酒があると思った」
どこもかしこも柔らかそうな嬢ちゃんがそんな高い商品を運んでいて大丈夫なのかと思うが
しかし、こういう場合には近くにひっそりと護衛がいるものなのだ、娘馬鹿の親が付けた見張りとか
などと勝手にぶつぶつと呟いてから相手の返答を待ち
「あー―――……そっかぁー……嬢ちゃんだもんな…そりゃ言いつけがあったら破れねえよなあ―――……」
は――――、とめちゃくちゃに長い溜息をついて、がっくり、と子供のように肩を落とす男
それほど、賭博に飢えているようで本当に残念そうだ
「あ、でもあれか。今日は、ってことは、店の人に言って、イイって言われたらやってくれんのか!」
がばぁ、と体を起こし、期待満点の瞳で見つめて
相手の勝負運はよくわからないが許しがあるならやってくれるのかと尋ねてみる
「あ、あ。大丈夫だぞ。おにいさんコワクナーイ。嬢ちゃんが勝った時の条件は、本当に好きに決めてくれていいからよ
また、会えたら賭け、やらないか?」
避けるように屋台を動かせばみっともないぐらいおろおろと。賭けはしたいが衛兵を呼ばれたら困る
まあこの貧民地区で衛兵が動くかというと微妙なところだが
そう男も怯えながら、後日はどうか、と下手にお伺いを立ててみる
■アッシェ > 正直言うと 少女?に 人の顔を憶えるというスキルはない、あっても足りてない。
それも貴族の顔や貴族の身なり 正直 分からない。目録と配達に使う台帳が無いと誰が誰だか分からないのだ。
ただ、こんな少女?でも 見た目が派手極まりないこのお兄さんがただモノではない事くらいは見抜いた、つもり。
「いやいや、ん。商会にはもっと高い酒あるん。
10,000,000ゴルドとかある王室御用達とかのレベルもんあるんよ?
流石に ここら辺に持って来た事ないけど 怖いし。」
値段高すぎて 先ず運べない、あの酒はマジでヤバい。
そして値段も高すぎて その辺の店に売った事もない。護衛?いませんが。
見張り? これはいるかも知れない、主に娘とか娘とか。
「そうそう、うちは子供なん!店っていうか店長がええよって言ってくれたら
うち 勝負弱いと思うけど 出来るなぁ。」
賭博 正直 弱いどころか 分からない、素人のレベル。
おにいさんと勝負を持ち込まれたものの 今日は無理だった。
そして言っておこう 商会の王都支店の店長 リス・トゥルネソルの事を。
「会えたらね、 正直弱いから 勝負になるか分からへんけど、
店長の許可貰っとって 会えたら 勝負しよか!…おにいさんの顔覚えたえ…。
…これも渡しとこ、商会の名刺なん ほな またや。」
屋台を動かして もうとんずら出来る位に距離を微妙に取りながら
お兄さんに差し出したのは 商会のきちんとした名刺。これで出会う確率も高くなったと思いつつ、
後日 逢える変わらないが 布石は置いてみた、で、門限の怖さで少女は屋台を引いて小走りに去っていったという。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区酒場が立ち並ぶ通り」からアッシェさんが去りました。
■フィズル・バークラバー > 「リス…?あー…なんか聞いたことあるなあって…はええ…」
世間にあまり興味が無い彼でも知っているような名前
名刺はきちんと受け取って
「約束したからなー!またこの辺うろついてっからー!!」
まるで恋焦がれる乙女のようにぶんぶんと腕を振り、少女を見送った