2018/04/14 のログ
イグナス > 暫く探しているけれど、だいぶたくさんある様子。終わるのはまだまだ先のようだった――
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/空地」にカインさんが現れました。
カイン > 常日頃から建物が生まれては消えていく貧民地区。
その結果、取り残されて生まれた建物と建物の間にぽっかり空いた空地の一つ、
そこで奇妙な一団が向き合っていた。片や商人らしき身形の良い女性、
向き合うのはいかにも傭兵然とした格好の男と、それに洲巻にされた小男である。

「はいよ、とりあえず逃げた不埒物はこの通り。
 報酬はいつもの宿に頼む」

言葉と共に引き連される小男を見ながら肩を竦めると、
商人と2、3言葉を交わして段取りを纏めてそのまま去っていく後姿を手を振って眺め。

「…何というか、欲が絡むといろいろ怖いねえ」

まるで人身売買の様な光景ではあるが、実際には娼館の女性に乱暴を働いた不埒物相手の捕り物の結果である。
店までの護衛を買って出たものの、それを断られたせいで手持無沙汰になれば空地を見回して軽く息を吐き。

カイン > 「とりあえず一休みと行くか。フラれたのを引きずってもしかたねえよ、っと」

本気か冗談か判別の尽きにくいようなことを漏らしがてら体を伸ばす。
そのまま空地に放置されていた木箱の一つに腰かけて、
上に向けた手のひらを開けばそこに小さな鬼火が現れた。
幾つか生み出して周囲に浮かせて光量を確保すれば、
遠くに聞こえる繁華街の喧騒を聞きつつ周りを見回し。

「この辺は静かなもんだな、訪れる人間もいないんじゃ仕方がないが」