2018/04/12 のログ
ガマグルマ > 正しくは情報屋。他にナンパや詐欺まがいの行動もしているが、表に出したのはあくまで情報屋としての顔だけにしておく。
遠慮をされた皮袋は、そのまま男のマントに戻されていく。

「これで名前違い、記憶違いだったらすみませんけどね。えぇ。巷で『艶櫻(アデザクラ)』とも呼ばれる事はあるそうですよ。素早い動きが舞うように見えて、桜色の髪の毛が花吹雪に見えるんだとかなんだとか」

自分の目では追いきれないが、武に嗜みがある貴族の一人が少女の事をそう評していた事は覚えている。
誇張するように、巷という言葉を使ったのは少女の自尊心を擽りにかかったか。

「うーん……そうだなぁ。今度、情報誌で紙面の表紙を飾らせてもらう記事を書く事になってるんだけど。――もしも良ければ、カサンドラ様へのインタビュー記事を書いていいでしょうかね?一応、諸侯貴族や王族の方も目にする冊子ではあるし――今回のエピソードも踏まえて書けば、彼の様に何れは――」

そう申し出をしながら。マントの内側から引っ張り出してきた1冊の冊子。少し古い、4年前程度の物ではあるが。
一介の騎士だった、それも新人騎士だった男が、インタビューを受けた記事から王族の遠戚の目に留まり。
私設騎士団を束ね、今では小領主としてその名を馳せている。――そのインタビュー記事についての記者の名前が、アナグマ、つまり自分だった。

「名前が知れ渡ること屋、有名になるのは遠慮したいという事なら申し訳ないけど、どうだろう?というか、個人的な「お願い」でもあるんだけどね」

王族。貴族からのスカウトの芽は出るかもしれないと言う出世欲を持つタイプかを探るかのような誘いではある。――抜け目無く、お願い、という形を取るのは後々良い思いをしたい下心もあるのだろう。

カサンドラ >  
「ふぅむ…」

名を売る…というのは大事なポイント
単なる騎士で終わらない為にも……

「わたくしの記事なんかでよろしければ、構いませんわよ」

特に断る理由はない
むしろ、男の言う通り、名を馳せ成り上がった騎士のように…というのは虫の良い話としても
この"ツテ"をもっておくのは自分にとってはマイナスには成りえない

「…ただし、もしもわたくしを騙そうとしているなら、
 後ろで伸びている男達よりひどいことをすることになりましてよ」

目を細めてじーっと視線を送る
全てを信用するわけではない、油断と隙は見せてもらえないようだった

ガマグルマ > 「ありがたい……って、俺、いや私が助けてくれた騎士様を騙してどうするっていうお話もあるんだけど……。それに後ろのゴロツキよりも酷いことって、首と胴が繋がっているかどうかすら怪しいような。」

率直に、命の危険所ではない。きちんとお願いを繰り返してから何かしらの処置をしないと、冗談抜きで自分は死ぬ事すらありえる。

それくらいに目の前の少女騎士の動きは疾く、鋭かった。細められた目はさながら鋭い切っ先か。ぶるっ、と身を揮わせたのは決して大げさではないだろう。……そう見えたと信じたい。

「それじゃ、俺が指定するようなお店なんかじゃ安心出来ないだろうし。カサンドラ様の指定したお店か、場所…あ、すみません騎士団詰め所はご勘弁を。あんな緊張感溢れた場所じゃインタビューどころじゃないんで……。ともかく、カサンドラ様の指定した場所かお店でインタビューする事でどうでしょう?」

先ほど少女が圧倒したゴロツキにすら劣る自分の腕では、地の利があっても少女を組み敷くなど出来ないだろうが、その地の利すら投げ出すような提案を向けた。……まぁもしも、運良く少女が指定するのが店であり、自分と店主が顔なじみの店なら――それなりに『仕込み』も出来るかも知れないが。

「今日はまだ勤務中みたいなので、日を改めてってことでどうだろう?」

カサンドラ >  
「あら、この国で殿方から美味しい話を向けられることって案外そういうものでしてよ」

あの手この手を使って女性を手篭めにする輩、そういう手合いは何処にいてもおかしくはない
男性相手には基本的に猜疑心をもってかかるタイプのようであった
それだけ自分自身で身を立てることに拘り、余計な危険を廃しているのかもしれないが

「それでしたら平民地区の酒場などがよろしいですわね。
 ええ、もちろん。職務の最中でございますし今日のところはお気をつけてお帰りくださいまし」

巡回は道筋的にまだ半分以上残っている
少し急がねば時間内にはまわれないかもしれない…とんだ時間を取らせてくれたものだと自らがねじ伏せた男達を一瞥する

「平民地区の、ええ入り口近くの。そうそう冒険者も利用する安酒場ですわ。
 わたくしの名前を出してマスターに申し付けてくださればわかる筈でしてよ」

店の場所を伝え、姿勢を正す
もうじき夜もふけるだろうか

ガマグルマ > 「はー、なるほどなぁ。まぁ真面目に稼ぐよりもメリットがあるからあんなのがいるわけだ。」

ちらりと後ろで伸びているゴロツキに目を向けた。その内彼らもお縄には着くだろう。
とぼけることに関してはそれなりに自信はあるが、今回は純粋に感心したような声だった。それは少女が外見の年齢よりもしっかりとした考え方と防壁を持っている事。
何より、あれほどの実力を有していながら油断を微塵も見せなかった事への賞賛の念もある。

「ありがと、カサンドラ様も気をつけて。やっぱこういう場所は護衛つけないと自分がカモになるものだよなぁ…」

首をふりふり。自らの危険を助けてくれた騎士への感謝と――安酒場のマスターを思い出していた。あれは金で動く手合いではあったか……?
ともあれ、こうしてお互いは背中を向けて歩き出す。
初日としては面識と、お願いを少しでも利いてもらえた己にとってメリットの大きな一日。
少女にとっては――名前を、顔を売る機会を得た一日だったか。

カサンドラ >  
「それでは失礼」

踵を返し、巡路へと歩みを戻す
さて報告書にはありのままを記載するとして…被害者の名を記載すべきかどうか
──後々、何かあるかもしれないことを加味すれば余計なことは記すべきではない、と結論づける
名を知られるというのは相応のリスクもあるということ
情報屋のような役回りからすれば不名誉な方向で名が広まるのは喜ばしくはないだろう

「(いずれわたくしの役に立ってもらえるかもしれませんしね───)」

そんなことを内心に傭えながら、野心の少女騎士は今日も今日とて新米騎士の任務を果たしていた

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からカサンドラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からガマグルマさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」にカインさんが現れました。
カイン > 「……さて、これで一丁上りと来たもんだ」

貧民地区の路地。複雑に入り組んだ路地の中でも繁華街に程近い路地の一つで、
大きな音を立て昏倒した男が地面に転がる音が響き渡る。
それに重ねるようにして軽い調子で声を上げるもう一人の男の姿があった。
パンパンと手を払いながら、今しがた自分が張り倒した男を見下ろし腰に手を当てる。

「全く、用心棒のいる所で女に乱暴しようとは度胸があるやら無謀なのやら」

抜かれた形跡のない剣の鈴口を鳴らしながら、
手馴れた様子で男の指と手首足首を縛り上げていく。
この男が自分の護衛する娼婦に手を出して路地に引きずりこもうとした所を、
カインに見咎められて逃げたのを追いかけたのが事の顛末だ。
見ればそれなりに身なりのいい風体である。
大方、平民地区辺りでよく遊んでいる手合いなのかもしれない。

カイン > 「こっちじゃ問答無用で張り倒されることの方が多いんだがな、っと。
 おう、連れていけ連れていけ」

平民地区辺りならばもう少しこの男も穏便な方法を考える所だが、
何せ場所が場所である。この当たりで乱暴して身分で穏便な対応を取ってもらえる事はまずない。
むしろ、下手に身分があるのならば面倒な事すらあるのだ。
それを体現するかのように表れた迷惑をかけた店の店員が男の引き渡しを要求してくるのを、
二つ返事で引き渡して引きずって行かれる姿を見送ると軽く呆れた様子で嘆息を漏らし。

「ありゃ相当吹っ掛けられるな、高い授業料と諦めてもらうしかないが」

散々脅された挙句に慰謝料と称して金をふんだくられるのは想像に難くない。
自業自得だけに肩を竦めるだけに留めつつ通りの方に視線を向ければ、
絡まれていた娼婦が手を振るってる所が見える。
応じて見せればすぐ笑顔で次の客を探しに行く様子に頬を引っ掻き。

「何というか逞しいモンだな」

そんな曖昧な感想が口をついた。

カイン > 「今回は後に引く様な面倒事にはならないようで何よりだけどな、っと」

近場に放置されていた木箱の上に腰かけながら繁華街の方を伺えば、
護衛対象として依頼を受けている女性の数も随分と少ない。
むしろ先程挨拶を交わした女性が最後の一人であった様子で、
それも目の前で客を捕まえて宿の中に入っていくのを眺めれば肩を揺らし。

「これでお役御免、だな。酒でも飲みに行くかねえ」

馴染みの店はちと遠い。かといってこの当たりの酒場となると、
初見への対応は知れたものである。どうしたものかと顎に手を当て考えあぐね。

カイン > 「ん…そろそろ戻らなきゃ仕事に差し支えるか」

しばらくぼんやりと時間を過ごしていたものの、
気が付けばいい時間になっている。
あまりにのんびりし過ぎたかと硬くなった体を伸ばして音を鳴らしがてら、
繁華街の方へと足を向けて去っていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にザールさんが現れました。
ザール > 貧民地区をゆったりと歩く男。
柄に手を置き、片手には酒瓶に結ばれた綱。

綱を手に巻き取り、酒瓶に口をつけると煽る様に具びり。

「ふぅ 美味い美味い。」

上機嫌に酒を煽り、貧民地区を歩き続ける。

ザール > 「さてさて。 ここのあたりに俺に喧嘩を売ってくるものはいないものかね。
懐に金はあるのに意気地のないことだ。」

此方の隙を狙いながら闇に紛れる気配に男は子ともなくそんな言葉を漏らしながら歩みを進める。

この一言で引くならば追いかけず、其れでもついてくるなら、どうしようか等と悪い考えを起こしながら。

ザール > 陰に潜みながら己を追い込む様に動く気配。
それなりにやる気のようで男は一人、満足そうに笑みを浮かべる。

酒瓶につながった綱を巻き取り、酒瓶に口をつけ蒸留酒を煽る。

貧民地区の路地を奥へ奥へと進んでいく。

どうせなら美女を守りながら戦ったりというのも楽しそうだし。
むしろ敵の中に美女がいるのも良い。
まぁ後者の可能性など皆無であろうが…
「」

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にイリスさんが現れました。
イリス > 以前に偶然たどり着いた露店市を探しに貧民地区へと足を運んだがどこで道を間違ったのか完全に迷子。
そもそも偶然にたどり着いた場所にもう一度たどり着ける確率の低さなど考えずに向かった結果であるが。

どれだけ歩いたか露店市に向かうのは諦め帰ろうとするもそもそも道が判らず。
そして考えた最終手段が誰かの後を付ければ戻れるはずという考え。

丁度運よく酒を飲んでいる傭兵に見える男を見つけてこいつなら少なくとも人通りの多い場所に向かうはずと後をつけ始め。
最悪は殴り倒して案内させればいいというシスターにあるまじき考えの元に不慣れな尾行を続ける。

ザール > 自分を追う気配が一つ増える。
違和感は他の闇に紛れる者達に比べれば拙い尾行。

はてさて。
酒に酔っていると見えて新人にでも経験を積ませているのであろうか。

それはさておき、男はもうすぐで賊達が網を張る路地奥の広場へ。

「んー。 愛してるぞ、相棒。」
等と自身の腰の物鞘を持ち軽く引き上げると柄にキスを落とし、目釘を舌で湿らせる。

みようによっては酔っぱらいの上機嫌な男が自身の相棒に特殊なふれあいをしているかのようにも見えるだろう。

自信を10人程の男たちが包み込んでいく。
シスターの誤算はついでに網にかけらえてしまったことだろうか…。

イリス > 追いかければ平民地区付近につくはずと考えての尾行であったが周囲の空気はむしろ淀み。
もしかしてより深い場所に?と追いかける相手を間違えたかと考えだすも尾行はやめず。
やがて追いかける男の先に広間が見えれば慌てて物陰に隠れるが、完全には隠れきれず。

そっと男を伺うようにしていれば何時の間にか周囲に男以外の気配も増えていて。
男が餌だったのか、運悪く揉め事に巻き込まれたのかは判らないが聞けな場所に足を踏み入れたのは判り。

男を10人ほどの男たちが包み込んでいけば、あの数は自分ではどうにもできないと出るタイミングも逃げるタイミングも失ってしまう。

ザール > あと一人。
出てこない理由は何であろうか。

等と考えながら、男はとりあえず自身を囲む者たちを斜め見る。
一人一人は大したことないが、連携に関してはまずまず。

「俺の懐の金が目当てなら、力づくで来ることだ。」

男は、頭目と思しき人物に話しかけ、鞘に手を掛け、指で鍔を押し鯉口を切りながら地面に酒瓶を置く。


ナイフのようなものを手に二人突っ込んで来れば一人を刀を抜きざまに腕を切り、よろけた男の腕を掴みいなす様にもう一人の男へと向け投げ飛ばすと男は刀を構える。

「よかったなぁ  お前ら。 今日は俺の機嫌もいい日だぞ。」
そして、本格的に始まる乱闘。
ではあるが、男は刀を手に、向かってくる者たちの剣をはじき、時にいなしながら腕の筋や足の筋を切り、戦闘力を奪い鎮圧していく。

程なくして、広場に立つのは傭兵のような男一人と地面に倒れ込みうめき声を上げる10人の男たち。

「さて、そこのお前はどうする? 来るなら相手になるぞ?」

未だ出てくる様子もない気配に男は声を掛けながらゆっくりと近づき始めた。
まぁ逃げたとしても新人で有れ無事で返すつもりはないと、男は愉しそうに笑みを浮かべていた。

イリス > 隠れたまま様子を伺えばどうやら追いかけていた男から金品を巻き上げようとするこの辺りの住人のもめごとに不本意ながら巻き込まれた様子。

10対1の様子に男に加勢をしようとメイスを握るが二人をあっという間に対処する姿に動きを止めて。

「っち、あれは私が行く必要はねーな…」

男の言葉に乱闘が始まるが結果は直ぐに判り、倒れ声を上げる襲撃者と無事な傭兵のような男という光景。

今なら引き返せるかと去ろうとするが男の言葉にばれて居たと動きを止め。
隠れていてもバレて居るなら意味はないと物陰から姿を見せ。

「言っとくがそいつらの仲間じゃねーぞ。迷子だ迷子」

近づいてくる男の前に出るように姿を見せればメイスは持ったままま軽く両手は上げ。
男の笑みを見ればやばい奴を追いかけたかと迂闊さに後悔をにじませる。