2018/04/10 のログ
■エレイ > 「……少しは元気が出てきたようだったな」
軽く減らず口を叩かれると、小さく笑って肩をすくめ。
抱いた肩をさすさすと軽く撫で付けつつ。
「うーん……人間ってのは中々難儀なモンでな。うますぎる話ほど疑う生き物なのだよ。
確かにアラミルとのエッチは気持ちエエし、カネも貰えるとか条件だけ見たら最高だろうな。
だが……底なし沼に足を突っ込む勇気のある奴ってのは、そういないものだべ。俺みたいに、突っ込んでも自力で出てこれる奴でもない限りはな」
純粋な眼差しを見つめ返しながら、真面目な顔で応える。
彼女は淫魔だ。常人がその快楽に一度囚われてしまえば、おそらく死ぬまで抜け出せまい。
断った誰かも、それを恐れたのだろう。
快楽も、過ぎれば喜ばしいことにはならないのだ。
■アラミル > 「……ん。」
こく、と頷いて
撫でられればついに、口の端に笑みを浮かべて
「…うますぎる。
底なし沼…。……その、ご飯にも、沼、って言われた…
そういう、ことだったんだ。……やっと、わかった」
確かに今まで食べた相手は、自分の体に悦んでくれていた
ただ、それが延々続くとなればごはんも躊躇するのだろう
やっと得心がいった、というように息を吐いて
「…ありがとう。すっきり、した…」
自分らしくない悩みの…答えを提示してくれた相手に、素直に礼を告げて
■エレイ > 「うむ、気持ちいいこともひたすら続けば苦痛に変わってしまうってことだ。
ましてアラミルに搾られた日には並のやつはすぐ枯れちまうでしょう」
どうやらある程度理解した様子の彼女にへらりと笑い、おどけた口調で補足をしたり。
礼を言われればウム、とドヤ顔でうなずき。
「礼には及ばにいがアラミルのモヤモヤを晴らせたようで重畳。
そのかわりと言っちゃあなんだが……俺の溜まってるのもスッキリさせてくれると嬉しいんだが如何かな?」
それからふいに悪戯っぽい笑みを向けると、耳元で吐息とともにそんな提案を。
肩に回しているのとは逆の手を伸ばし、豊満な胸元をふに、と掴みながら。
■アラミル > 「そんなに、わたしって…しぼって、る?」
脅しか挑発で使うことはあるが、自覚はあまりない彼女
ウム、とうなずく相手をじぃ、と見つめ
「……。また、あのごはんに、あわない、と。なんとなく、だけど…
…くす…。いいよ…、私の体、使って…?」
ふにん、と胸を揉まれても僅か、頬を紅くしたのみで
耳元へのささやきにはくすり、といたずらな笑みを浮かべて
■エレイ > 「自覚ないのかよ……そうとう搾ってるぞ? 俺も好き勝手出しまくってるのでアレだが……」
過日の事を思い出しながらウン、と大きくうなずいて。
「……アラミルはそいつがよっぽどティンと来たのかな? まあ、その辺俺からツベコベ言う
つもりはないのでそうだな……頑張りたまへ。
──ンッフフ……んじゃ決まりだな、のんびり行こうず」
かの相手にまた会う、という彼女に眉持ち上げ、とりあえず笑って激励の言葉だけ寄越しておく。
誘いを快諾されればニンマリと笑みを深め、肩を抱いたまま一緒に立ち上がる。
胸元への悪戯も続けたまま、二人の姿は暗い路地裏へと静かに消えていって──。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアラミルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場」にエズラさんが現れました。
■エズラ > 貧民地区に軒を連ねる酒場の多くは、常に喧噪に包まれている。
その客層はおよそ多くの者がすねに傷持つ者達や、表舞台では生きていけない者達である。
しかし――ごくまれに、人目を忍ぶようにひっそりと佇む酒場も存在する。
そういう場所は、大抵の場合打って変わった静けさと、和らいだ空間を提供してくれる――
「――こういう場所があったのは、知らなかったぜ――」
表通りから幾本か道を折れた場所、地下に降りる階段の先に、こぢんまりとした酒場を見つけた。
入店すると、折しも開店直後であったらしく、客は自分独り。
寡黙そうな老齢の主人に酒を注文すると、ジョッキに麦酒が注がれて呈された。
それを一口――
「……んおっ、美味い――」
どこにでもある麦酒かと思ったが――苦みや炭酸の鋭さが初めてのもの。
思わずもう一度口をつけ――二度、三度、喉を鳴らして。