2018/02/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 散歩を終える頃には日が落ちて、すっかり暗くなっていた。
結局ふわふわと歩き回っていただけなのだが、それでも楽しめた。
誰かと散歩するというのも悪くない。
追手がいなければルナシイと散歩などしたいところなのだが…今のままではそうもいかないだろう。
ちくちくと猫に引っかかれた傷が痛む。
すこし冷たさの緩んだ風が傷を撫でていく。

ブレイド > 「んー…薬草かなんか買ってくか…?」

切り傷に貼ったり塗ったりするやつを。
こんな時間に薬屋が空いているかはわからないが。
まぁ、そんなに深いキズでもないし大丈夫なのだが、一応だ。

ブレイド > 流石に日も落ちて少し時間が立ちすぎたか。
いまは、薬屋よりも酒場や娼館が賑やかになる頃。
さわがしい通りをスタスタと歩く。
さっきまで、隣に人がいたせいか…少し寂しい。

ブレイド > 「家にあったっけな…」

帰ったら薬か何か探してみるか。
ルナシイが帰っていればそれが一番早いのだが…
賑わい始めた通りを後に帰路につくのであった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・盛り場」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 繁華街というには雑多に過ぎ、汚らしい。
貧民地区、このあたりは盛り場というのがふさわしい。
酒の臭い、香水の匂い、人の匂い、食べ物の匂い
様々な匂いの入り交じる貧民地区の通り。
今日も簡単な依頼を終えた少年は、帰宅途中の暇つぶしにとそのあたりをうろつくことにした。

ブレイド > うずくまる酔っぱらい。
馬鹿笑いする酔っぱらい。
通りを練り歩く酔っぱらいに、顔を伏せ歩く酔っぱらい。
性か酒か、もしくは金か。
このあたりにいる酔っぱらいの楽しみといえばそのくらいだろう。
やや呆れたように目を細めて、それらから視線をそらす。
まぁ、きれいなものや目を引くものが見たいなら、平民地区あたりに行ったほうが良いか。
このあたりできれいなものが見たいなら、夜空を見上げるのが一番良い。

「月…でてるな…」

もはや白く染まることもない吐息。
春の気配を感じさせる。

ブレイド > 酒臭い息を吐くおっさんどもをみるよりは、空に浮かび輝く月を見ている方が精神的にもいい。
寒さに見が凍えることもなくなったおかげか、以前よりも人が多いように思える。
そんな盛り場を月をぼんやり眺めながら歩く。
きれいな満月…とはいかなかったが、それでも美しいと言える輝き。
家から見ていても良かったが、こうして散歩がてらというのも乙なもので。

ブレイド > ベンチでもあれば座って一休みするのだが
ここは貧民地区。そんな気の利いたものはない。
月見がてら、ゆったり歩く。
こんな感じだから、人によくぶつかるのかもしれない。
そういえば、この間も…。
曲がり角には少し気をつけるとしよう。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区・盛り場」にエスタさんが現れました。
エスタ > ぬうっと曲がり角から出てきてしまう。一歩の幅が大きいためにあやうくぶつかりそうになりかもしれない。
若干前傾姿勢でゆらりと出てくる。

「あら……失礼、いたしました。お怪我は、ありませんか?」

ブレイドがぶつかったり転びそうになったら人形のような優しげな微笑みで手を貸すだろう。

ブレイド > 「ん、おぉっ!?」

見上げていた月が陰るように。
細長いシルエットが眼前を遮った。
少し注意を払っていたおかげで、ぶつかりはしなかったものの、少しバランスを崩す。

「わ、たた…っと…あぶね。ん、ああ。大丈夫だ、わりぃな」

バランスは崩したが、手をかされ転ぶことはなかった。
それこそ見上げるほどの巨体に礼を言う。

エスタ > 「いえ、お怪我がなければ、なによりです」

にこりと作り物のようにほほえんで。少しの間黙った後。

「あの……もしお暇ならば、この端女の歌を聴いていかれませんか?これでも、楽士なのです……」

「錬金」でぽぽんっとマンドリンのような楽器を作り出して見せる。

「よろしければ、どうぞ、お座りください」

同じようにベンチを作り出して壁際にひょいと置く。

ブレイド > 人形のように整った顔で微笑む女性。
だが、その大きすぎる体に意識がどうしても行ってしまうのは無理からぬ事。

「ん、おう…えっと、楽士?
まぁ、暇だしお願いするかな。あてのねぇ散歩よか楽しそうだ」

楽士の女性の言葉に頷く。まるで手品のように楽器やベンチを作り出すのも
目を楽しませる芸人の技というものだろうか。

「へー、すげぇもんだな。んじゃ、きかせてもらおうかな」

促されるままに着席し。