2017/12/08 のログ
ブレイド > 「そうねぇって…あぶねぇんだから…」

女性の言葉に少し呆れる。
無防備というかなんというか…
だが、直後に向けられた視線に、言葉に、どきりとしてしまう。

「なっ!?ば、ばかいってんじゃねぇって!
そりゃー、オレも男の端くれだし…その…わ、わざと…かよ…」

誘われるがままに、視線がそちらに向いてしまう。
頬を染め、少し複雑な表情。
欲情はするものの…からかわれていることに困惑する。

シェイア > 「気が向けば、気を付けるわ。」

無防備、というよりは自信であろうか。
魔術も体術も心得どころの騒ぎではないのだ。
酔っ払いの数人程度は苦でもない。…尤も、少年にはわからないだろうが。

「ふふ、わざと?」

すっとぼけた様子。だからこそ店主は気づかない。
少年の視線の先で谷間がゆっくり柔らかく形を変える。
見ているだけでもその柔らかさが伝わりそうな光景。

『……気持ちいいでしょう?』

そっと耳元で囁くような声音。
妖しげな響きと共に目の前で作り出される淫らな光景は、少年をひと時官能の世界へと導いてしまうだろうか。

はっと理性が戻る頃には、女性は水割りを飲み干してしまっているだろう。
それから少年に、よければ裏の路地にいらっしゃい、とだけ告げて酒場を出ていくだろう。

ブレイド > 「う、なん、だ…?」

その女の胸元、目をそらそうにも
何故かそらせない。
どくどくと、高鳴る心臓。女の声が耳をくすぐる。

少し耳からは遠い、なのに耳元に響く声。
術…そうとも言えないものに囚われ、股間がやや苦しい。

「っ!?」

我に返る。どれほど囚われていたか…何が起こったのか。
女性が何かした…ようには見えない。
どうかしてしまったのか?

「ああ…、おやじ、オレもそろそろ行く」

ふらりと立ち上がり、女性の後を追うように店を出る。

シェイア > そうして酒場を出て、数回角を曲がった袋小路。
傍に女性の姿は無くても、残り香を追うようにその場所にたどり着く事ができるだろう。
女はそこですうっと空中に指を滑らせていた。

「…これでよし。」

何がよし、なのか。細工でもしていたのか、
その空間だけはほんのりと外気よりも気温が低下が緩やかだろう。

「溜まっていたのでしょう?」

とやってきた少年には妖艶に微笑みかけていく。
体温の上昇、女性への免疫などから見て取った様子で。

ブレイド > 「て言うか、あんた、さっきのは…」

流石に溜まっているからといって
あのような…幻?のようなものを見るはずもない。
胸に目を奪われた自分も悪くはあるが。

「う、ぐ…なんでわかって…いや、そうじゃなくて…誘ったのか?」

たしかに溜まっている、というか
妙に体が火照ってはいる。
なぜ悟られたかは自分ではわからなかった。

シェイア > 「ふふ。」

さっきの。と聞かれても女は答えない。
女の仕業であると思わせるように、妖艶に微笑むのみ。

「ずいぶん苦しそうだったもの。
だからといって親切心で誘うなんて事はしないのだけれど…。」

そう、女にもちゃんと理由はある。
若い男性の精液が入手できるなら、それはそれで価値があるのだ。
ふふ、という微笑みと共に女が一歩少年へと近づく。

同時に『思い出して?』と少年の耳元で囁かれる言葉。
その言葉につられてしまえば、また先ほどの夢幻のような感覚がよみがえってくるかもしれない。

ブレイド > その微笑みで理解はした。
誘い込まれたのだろう。情けない。

「とって食う、つもりか?」

女の言葉に少し警戒する。
確かに張り詰めて今も苦しくはあるが…少し温かなこの一角。
後ろに、下がれるか?
後ずさりもできなければ、女性に間を詰められて。

「思い、出す…?」

女性の声が耳をくすぐる。酒場と同じように。
燻っていたものが、再び燃え上がるような感覚。

シェイア > 少年へと間を詰め、ゆっくりと壁際まで追い詰めていく。
同時に唇を少年の耳元…人間の場所ではあるが…に寄せて。

「そんな事はしないわ。ふふ。
…貴方はただ気持ちよくなればいいの。」

そう言いながら、ゆっくりと手を少年の股間へと伸ばしていく。
止められなければ、そのままそこに触れて優しく上下にさすっていくだろうか。

「そう…ほら。」

『頭が熱くなって。ぼーっとして……気持ちよくなるのよ……。』

愛撫をしながら、甘い声音が少年へと降り注ぐ。
そのまま心地よさに身をゆだねてしまえと言っているようで。

ブレイド > 「っ……!?なん、で…っ」

自然と壁際に追い詰められていた。
一瞬視界が霞んだ、その間に?
少し混乱している。そこに女の声が心地よく響く。

「だ、けど…アンタは、く、うぅ…」

女が触れたそこは熱く脈打ち、今にも暴発しそうで。
目がやや虚ろ。最近摂取した薬物、魔族の血、様々なものが作用しているのかもしれない。
本人はあずかり知らぬところではあるが。

「あ、う…きもちい……」

女の声、手つきに促され、さする手の中で大きく跳ねる。
おそらくは射精してしまったものだとわかる。

シェイア > 「あら……?…ふふ。」

瞬くまに絶頂を迎えた少年わずかに驚いた様子で見つめる。
着衣のまま、手の中でびくびくと男性器が震えている。
そしてじわりという熱い感触。

「…でも、まだまだ元気そうね…?」

手つきは妖しく再びさすりはじめる。
同時に、触れて興奮を維持しながら少年の下衣へと手を伸ばし、
ゆっくりと男性器を露出させるように下ろしていくだろうか。

『もっと気持ちよくなりましょう…?
意識をここに集中して…? ほぉら…とろっとろになって…?』

そうしながらも甘い声は少年の耳元を苛んでいく。
快楽と共に与えられる囁きの効果を熟知しているように。
その声音にはわずかに魔力すら乗せて。

ブレイド > 「くっ、う……あんたはっ…なに、を…」

射精させられた羞恥に戸惑いつつも
なんとか女性に声をかける。
だが、怪しくも蠱惑的、脳を溶かすような声…
手足がしびれたかのように、抵抗できない。
魔力の仕業か?

「は、ぁっ…!こんな、とこで」

晒された性器はドロドロに白濁で汚れ、ビクンビクンと脈打ちながらかたさを保っている。
息は荒く切なげ。だが、女の声は心地いい。
言われたとおりに股間に意識を集中してしまう。

シェイア > 「ふふ…抜き取ってあげるだけ。」

何をしているかと言われればそういう事だ。
男性器を露出させれば、それに手を添えて。
やんわりと握ればゆっくりと上下に扱き始める。
決して激しくはしない、緩やかな快感を刷り込んでいくように。

『集中すればするほど…意識ごとしごかれていくみたいでしょう…?
それがとっても気持ちいい…。』

しゅこ、しゅこ。ちゅぷ、しゅぷ。
淫らな音が股間から響き、甘い声音と共に少年へと快感が与えられる。
そうしながら女性の片手はどこからともなくガラス製の小瓶を取り出して。
けれど少年が気づかぬよう、囁きと手管で快楽の波に溺れさせていく。

ブレイド > 「あっ、く……ふ…あ…っ」

女のゆっくりとした、蕩かすような愛撫。
決して激しくはないが、意識を集中したそこに与えられる
緩やかだが絡みつくような…刷り込まれていくような快楽。
口の端からよだれがつぅっと垂れる。

「意識…あ、あ、オレ…なんだっ、く…溶けそ…」

ゆっくりとした甘い愛撫と音。
女の声とは対象的な、切なげで苦しげ、それでいて甘い喘ぎ声を漏らす。
やがてその手の中で、その緩やかな刺激と声だけで
精を吐き出してしまう。
ガラスの小瓶をあっという間に満たしてしまうほどに。

シェイア > 少年の表情をすぐ近くでじっと見ている。
快楽に蕩けていく表情はいくら見ていても飽きないものだ。
涎を垂らすほど快楽に染まった少年を見れば、ぞくぞくとしたものが背中を走り抜けるよう。

「ふふ。ありがと。」

満たされたガラスの小瓶。
それの蓋を器用に閉めると、それはまたどこかへとしまい込んで。
喘ぎを漏らし、放精によって息も絶え絶えな少年微笑みをもって見つめ…。
仕上げにかかるとする。

魔女が両手を持って男性器に触れ…片手は竿を。片手は先端を包むように。
少年が吐き出した白濁を絡めて、またじっくりとそこを愛撫すれば、
まるで女性器で包み込んだような感覚と、卑猥な水音が響き始める。

『あ…いいわ…ねぇ…最後は私の中に吐き出して…?
たくさん…たぁくさん…』

それは少年の意識を奪うための魔女の手管。
快楽に溺れた少年にその手管を気づけるか。
気づけないまま、女性器と錯覚して放出してしまうか…。

ブレイド > 「はう、く……ナカ…っ」

射精し、腰が落ちそうなのに女の声が、手つきが
そして、すぐそばで見つめる…鼻をくすぐるその香りが
さらなる快感を体に刷り込んでゆく。

「あ、ぐ…はっ、はぁっ…でる、うぅっ!!」

じっとりと包まれ暖かく柔らかなそこ。
すでに女性器と錯覚していて、そのまま腰を押し付けるように。
手の中で、その最奥で、音を立てるほどに吐き出して。

シェイア > どぷ、どぷ、と音を立てて吐き出される白濁。
その射精が終わるまでずっと手は淫らな動きを続けるだろう。
さながら、女性の中が最後まで精を搾りとっていくように。

『気持ちよかったでしょう…。
たっぷり吐き出したのだから…少しお休みなさいな…。』

腰が落ちそうな少年をわずかに支え、ゆっくりと腰を下ろさせる。
尤も、意識があるかどうかは怪しい所だろう。
そんな少年を見下ろしながら、ぺろりと指についた精を舐めとる。

「…悪くないわ。ふふ、ありがと。」

そして、そのまま少年を置いて魔女は立ち去っていく。
用は済んだ。若い男の精を補充できたことだし、また少し研究もはかどるだろう。

少年が気づくころにはもうすでに姿はなく、
わずかな残り香と、袋小路に残った暖かな気温だけがそれが夢でなかった事の証明で……。

ブレイド > 「あ、う…」

そのまま路地に座らされて、目を閉じる。
気がつけば、女はいない。

「く、う…ゆめ…じゃ……ない?」

暖かさ、そして香り、何よりも乱れた服。
記憶と言うか、何をされたかはかなりおぼろげではあるものの
夢ではないことは確かか。

「……化かされたか」

着衣を整え、フラフラと歩き出す。
少しは落ち着いた。それこそ、食われなかっただけマシだろう。
少年もその路地を後にする。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区・盛り場」からシェイアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・盛り場」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカインさんが現れました。
カイン > 深夜近くで活気に満ち始めた貧民地区の一角。
娼館や露店の立ち並ぶ一角の路地裏の壁に寄りかかり娼館の前を行き交う人々と、
その人々への呼び込みを行う娼婦たちの様子を眺めている男の姿があった。

「今日は引っかかる割合が多い事多い事。忙しさで色々溜まってた連中が多いのかねえ」

呆れたように漏らしてまた一人娼婦に連れられ娼館に入っていく人影を見て肩を竦める。
男の仕事はその路上に立つ娼婦たちの護衛、早い話が用心棒だった。
とはいえ朝方から特に仲介に入る様な事態が起きるでもなく、
退屈な時間が過ぎるまま残った女性たちも最早片手で数えるほど。
はっきり言って手持無沙汰気味でぼんやり人波を眺めている。

カイン > 手持無沙汰な状態をどれだけ続け事か。
護衛対象の一人が武装した怪しげな男に絡まれているという、
ようやく及びのかかりそうな騒動が起きたのを目にし腰の剣を軽く鳴らす。
こちらの出番があるかどうかはさておいて、溜まった鬱憤を晴らす位はできそうだ。

「……ようやく俺の出番か。
 少しくらい騒動が起きてくれないと無駄飯ぐらいの誹りは免れんからな、
 文句の一つも言われない程度には働くとするか」

先程までとはまた違う喧騒に満ち始めた通りへと身を翻すと、
程なく路地から見える範囲からも用心棒の男の姿は消え失せた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からカインさんが去りました。