2017/12/01 のログ
ご案内:「貧民地区 廃教会(孤児院)」にバルジリスさんが現れました。
■バルジリス > (貧民地区にある廃教会に偽装された孤児院。そこに来たのは執事服の男。サングラスをし、咥え煙草のまま入っていって)
よぉ、ガキども、生きてっかぁ?
(そう言えば、孤児院の中にいる少年少女たちがこちらを見て)
「あ、バルバルだ!」
「こんばんは!お菓子ちょーだい」
(そう元気のある声が…この孤児院のような教会、表向きは神父もいない、放棄された教会だが、その実、ワルセイが経営している孤児院となっているのだ
なぜワルセイが自分に益の無い孤児院を経営しているのか…それは、この教会に来た、バルジリスのためで)
ははは、元気だな。テメェら。
(そう言うバルジリスは、普段女にみせる、どちらかといえばチンピラじみた悪人顔から、
普通にチンピラ風の善人のような…そんな感じに変わって)
よっしゃ、パン持ってきたからよ。テメェらケンカせずに分けろよ。
(そう言って、一人ひとり頭を撫でて……やはり、子が欲しいという欲求からか、幼い子供には優しいようで…)
ご案内:「貧民地区 廃教会(孤児院)」にハーティリアさんが現れました。
■ハーティリア > 平民地区の裏通りを通り抜けて、いつの間にか入り込んだ貧民地区。
ぶらぶらと散歩気分で歩く男の方には、裏路地でくっついてきた黒猫が肩の上で巻き付くようにして暖を取っている。
「んにゃろう、人がぬくいからって味占めやがって……っと?」
そうして、廃教会の前を通り抜けようとした途端、ピクンと何かに反応した……というより、「食べ物」の匂いでも察したのか、黒猫がピョンと肩から飛び降りてトタタタッ、と隙間を潜り抜けるように廃教会に入って行ってしまい……。
「ちょ、こら……っ!」
なんでよりにもよって教会に、と思いつつも舌打ち交じりに崩れた塀を乗り越えて廃教会……に見えるそこへと足を踏み入れて……。
■バルジリス > 「あ、にゃんこだー!」
(そう一人の少女が言えば、走っていって。そしてバルジリスはそっちをむいて)
あぁ?猫?っておい!
(そう言って走って行った少女を追いかけて……そして、黒猫を抱いた少女が)
「バルバル、お客さんだよ!」
客だぁ?こんな廃教会に……?
(面倒だ。ここら辺を管轄する教会の人間や憲兵には金を掴ませてはいるが、チンピラみたいな奴だった場合、子供を守り切れるか…?と思っていれば)
……?あんたは…?
(そう、教会に侵入してきたのは男性だが……一見、敵対心はないようだ)
…初めまして。ワタクシ、バルジリスと申します。
こんな夜分、このような廃教会に、一体何用で……?
(そう、執事としての仮面をかぶり対応して…一応、ネコを抱いた少女と、男の間に体を入れ、守れるように…)
■ハーティリア > 入り込んだ庭先……巡らせた視線の先で、女の子に抱えあげられた黒猫がごろごろと甘えている姿に、ほっと溜め息一つ。
「あ、いや客ってわけじゃ……。」
少女に見つかってバツが悪そうにしたが、ここは見たところ教会だ。
しかし貧民地区なら、寂れた建物で雨風をしのいでいる子も居るだろうと思ったが、ざわざわとむしろ何人も居るような気配に眉根を寄せる最中……表れた執事服の男。
「……あ~いや、勝手に入って悪かったねぇ。そっちの黒猫、さっきまで俺にくっついてたのに急に飛び込んで行くから、つい追いかけちまってな。」
まあ、別に飼い猫でもなんでもねぇんだけど、と苦笑いしながら言葉を返して男が背に隠した少女とネコに視線をやると……少女の挙動に訝しげな顔を一つ浮かべる。
寒そうにしているのに呼吸の頻度が多く、頬が赤らみ、襟元が湿っているのは、汗だろうか。
「なぁ、その嬢ちゃん……風邪引いてねぇか?」
きちんと「診た」わけではないので、単に猫に駆け寄ってはしゃいで上気しているだけ、ということも十二分にありえるが、医者としての勘が微妙に引っかかって。
■バルジリス > (どうやら、相手は猫を追いかけてきただけのようだ。なら、とっととお帰り頂こう。そう思っていれば、相手から放たれる衝撃の言葉)
風邪ぇ?
(そう言って、少女を見やれば、確かに、顔が赤いような……)
……おい、ちょっとじっとしてろよ…?
(そう言えば、バルジリスは少女の額に手を当てる……熱い)
…おい、レスフ。体がだりぃとか、そういうのはねぇか?
(そう言えば、レスフと呼ばれた少女は目をそらし……バツの悪そうな表情)
……何で黙ってやがった。
「だって………バルバル…お薬、高いでしょ?」
はっ!馬鹿にすんじゃねぇよ、テメェらガキ用の薬程度、買えねぇほど貧乏じゃねぇ。
(そう言って、男性を見て)
すまねぇ。あんたのおかげで、こいつの風邪を見逃さず済んだ……礼を言うぜ。
(そういえば、頭を下げ…)
あんた、もしかして医者か?…ほかのガキどもも、見てやってくんねぇか?金は出すぜ?
(そう言って)
■ハーティリア > ふっと気になって指摘してしまったが、どうやら隠していたようで、執事にもチンピラにも見える彼に頭を下げられると、背中に箒を背負い、肩から大きな鞄を提げた小柄な男はひらひらと手を振って。
「いやいや、風邪は万病の元っつぅしな。まあ見た感じ引き始めみてぇだから、良いもん食って暖かくして寝りゃあ良くなるとは思うが……ん?」
そうして、更に告げられた頼みに他にもまだ子供が居るのか、と納得半分驚き半分に面食らうが、どちらにしろ小さくうなずき。
「錬金術と呪術医の技術をまあ嗜む程度には?一応本業は花売りだが、まあそれはさておいて……診察と、必要なら薬の処方でいいか?調合作業が出来る机があると助かるんだがね。」
まあ、病気の子供をほっぽらかすのも寝覚めが悪い、素直に小さく頷き、とりあえずかぜっぴきの子を外気に当てておくのも何なので、中で続きをしようと提案一つ。
■バルジリス > へぇ、錬金術に呪術……か。すげぇな。そーいや、あんたの名前。聞いて無かったな。
(そう素直に思たことを述べ…花売りと聞けば)
……?花売ってるようにゃ見えねぇが?
(まだ人間の隠語に疎いバルジリス。言葉通りに「花」を売ってると勘違い)
ああ、この教会、見た目はぼろいが……ガキどもを住まわしてんだ。しっかりしてるぜ?
(そう言って、教会内に案内……教会内部は、神の像は全て壊されているが、他は普通の教会風。そして、子供がレスフを含め6人、パンをかじっていて。そしてバルジリスは相手を奥の部屋へと案内し…)
ほら、我が主が錬金術に通じてるから……それなりにいい設備があるとは思うぜ?
まあ、俺はよくわかんねぇけどよ。
(そう言って。部屋は広くはないが、一通りの漢方や幻獣等の一部を乾燥させたもの…中々にレアなものがそろっていて。あと、簡単な錬金術用のキットも…)
■ハーティリア > 「まあ、長生きだけはしてるからねぇ……っと、おじさんの名前か。ハーティリアよ、長いからまあハーツでもハティでも、なんならおじさんでも良いさね。……ぷふっ。」
まさか二日続けて花屋だと思われるとは……思わず小さく噴出すも、かといって子供の前で誤解を解くのは流石に教育に悪いので、今は伏せておこう。
案内された中、神像が全て壊されている中に内心うわぁ、と口をあんぐり。どうりで神聖な気配が欠片もしないわけだと納得するも、まあ魔族の自分としては動きやすくて良い。
「……簡易の実験器具に、薬草は一通りどころか、リグニーストーン(幻獣の胆石)まであるのかよ……人のこた言えねえが、これ全部まともに扱えるってなると、下手すると人間辞めてそうだな。」
言いながら、自分の鞄に手を突っ込むと……自前の実験器具の中からキットに足りないものをがちゃがちゃと机に広げながら。
「とりあえず、一人ずつ診断して、必要があったら処方。その後は、予防薬に薬膳粥作るから、みんなに食わしてくれ。蜂蜜入れた方が、子供の舌にゃ合うかねぇ。」
と、やはり服装の通りどこかの従僕らしい彼に軽く手順を伝えて、とりあえずは一人ずつ、診察をはじめようか。
■バルジリス > ハーティリアさんか。まあ、言いやすいよう、ハーツさんって呼ばせてもらうぜぇ。
(そう言って、笑われたのにはクエスチョンマークを頭に浮かべる)
ああ、我が主は素晴らしい方だからな。あの方は人だが、人程度と同一視しちゃ困るぜ……
(主が用意した薬類に感心する相手には、そう矛盾したことを言いつつも、主に心酔しているのは声色でわかるかも)
ああ、頼むぜぇ?おい、ガキども!医者の先生だ。健康診断してもらえ。
(そう言えば、パンをかじり終えた子どもたちが集まり…一人一人、診察してもらえるだろう…)
ご案内:「貧民地区 廃教会(孤児院)」からバルジリスさんが去りました。
ご案内:「貧民地区 廃教会(孤児院)」からハーティリアさんが去りました。