2017/09/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/娼館街」にカインさんが現れました。
カイン > 深夜近くで活気に満ち始めた貧民地区の一角。
娼館や露店の立ち並ぶ一角の路地裏の壁に寄りかかり娼館の前を行き交う人々と、
その人々への呼び込みを行う娼婦たちの様子を眺めている男の姿があった。

「盛況なのは良いが仕事が無いのも困りモンだ。忙しさで色々溜まってた連中が多いのかねえ、
 喧嘩の一つか乱暴事でも起こすやつがいたっていいだろうに」

呆れたように漏らしてまた一人娼婦に連れられ娼館に入っていく人影を見て肩を竦める。
男の仕事はその路上に立つ娼婦たちの護衛、早い話が用心棒だった。
とはいえ朝方から特に仲介に入る様な事態が起きるでもなく、
退屈な時間が過ぎるまま残った女性たちも最早片手で数えるほど。
はっきり言って手持無沙汰気味でぼんやり人波を眺めている。

カイン > 手持無沙汰な状態をどれだけ続け事か。
護衛対象の一人が武装した怪しげな男に絡まれているという、
ようやく及びのかかりそうな騒動が起きたのを目にし腰の剣を軽く鳴らす。
こちらの出番があるかどうかはさておいて、溜まった鬱憤を晴らす位はできそうだ。

「……ようやく俺の出番か。
 少しくらい騒動が起きてくれないと無駄飯ぐらいの誹りは免れんからな、
 文句の一つも言われない程度には働くとするか」

先程までとはまた違う喧騒に満ち始めた通りへと身を翻すと、
程なく路地から見える範囲からも用心棒の男の姿は消え失せた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/娼館街」からカインさんが去りました。