2017/09/19 のログ
■エレミア > そうして今日は、色々なところで、彼女による悲鳴が上がったとか上がらなかったとか…
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエレミアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にローズマリーさんが現れました。
■ローズマリー > ―――また、何か恐ろしいことが起こっている。
10年間行方知れずだった末娘に対する、父母の心配は理解出来た。
だからこそ、己はいつだって大人しく、与えられた部屋に居ようとしているのに―――
気が付くといつも、何処か知らない場所に居る。
其れも、何故かいつだって―――変な男に腰を抱かれていたり、
他に誰も居ないけれど、何処かの路地裏で、殆ど全裸だったり。
其れに比べたら今日は、少しはまし、と言えるかも知れない。
目を覚ましたのは、何処かの安宿の一室。
ベッドの片隅に座った己は全裸だったけれど、少なくとも身体に、
何か如何わしいことをされた形跡は無く。
けれど、浴室と思しき扉の向こう、誰かがシャワーを浴びている気配がしたから、
兎に角服に袖を通して、ばたばたと飛び出してきたのだ。
シスター服は皺だらけ、慌てて被ったヴェールは捩れてしまっているけれど、
今、そんなことは如何でも良い。
一刻も早く此の場を離れなければ、風呂から出てきた誰かが気づいて、
追いかけてきたりしないうちに―――早く、早く。
慌てれば慌てるだけ足は縺れて、行き交う誰それにぶつかりそうになる。
彼方此方で引っかかっては、ごめんなさい、と俯いた儘呟き、
何処だか解らない街から、少しでも早く逃れ出よう、と。
■ローズマリー > (不意に誰かが己の腕を掴むから、ぎょっとして振り返ったけれど、
良く見れば、相手は街角に佇む娼婦と思しき妙齢の女性。
無理に連れ込まれたのかい、などと気遣わしげに尋ねてくれるから、
取り敢えず、しどろもどろになりながらも話を取り繕った。
もう時間も遅いから、近場の宿を紹介してやろう。
帰るのは朝にすれば良いよ、と微笑まれて―――少し迷ったけれど、頷いた。
女の言葉通り、安全な宿で夜を明かせたのか、其れとも、
騙されて、逃げ出した筈の淫らな夜に叩き込まれたのか。
何方にしても、自宅へ戻るのは、朝になってから、となる筈で―――。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からローズマリーさんが去りました。