2017/09/05 のログ
カイン > 手持無沙汰な状態をどれだけ続け事か。
護衛対象の一人が武装した怪しげな男に絡まれているという、
ようやく及びのかかりそうな騒動が起きたのを目にし腰の剣を軽く鳴らす。
こちらの出番があるかどうかはさておいて、溜まった鬱憤を晴らす位はできそうだ。

「……ようやく俺の出番か。
 少しくらい騒動が起きてくれないと無駄飯ぐらいの誹りは免れんからな、
 文句の一つも言われない程度には働くとするか」

先程までとはまた違う喧騒に満ち始めた通りへと身を翻すと、
程なく路地から見える範囲からも用心棒の男の姿は消え失せた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 貧民地区の裏通り。この世の良くないものをごった煮にしたような場所。
その中に、ドゴンと音が響いた。
路地裏に倒れ伏す男たちと、その真ん中に佇む男。拳を突き出した姿勢から、ようやっと戻したなら周囲を見回した。
数十秒前まで己を取り囲んでた連中を見回して、はあ、とため息を一つ。

「おい、…――おいおいおい。ほんとにこれか、これで終わりなンか、おい。」

やれやれ、と溜息を零す。
酒場でだいぶ絡まれて、売り言葉に買い言葉、喧嘩を買って出たんだけど――本当にあっけない終わりだった。
己のガタイを見ても絡んでくるのなんて久々だから、少しだけ期待して、それが愚かだったんだろう、たぶん。