2017/09/02 のログ
■フローレンス > (あちらこちらを見て回りながら少女は喧騒の海へ、夜の闇へ解けていく。世間知らずのお嬢様、と言えど護衛もつけずに歩き回る、というのは逆に怪しさというものが感じられて、手を出すものは特にいなかったようで、少女は無事に自分の家とした場所へたどり着くことになっただろう。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区歓楽街」からフローレンスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/裏通り」にリュシーさんが現れました。
■リュシー > (運動が得意だ、とも言わないが、取り立てて運動神経が悪いとも思わない。
ただしそれは、もとの身体の話であり―――この身体が運動に向いているかと言えば、
我ながら、大いに首を傾げざるを得ない。
その運動の内容が、見るからにひとを追い回すことに長けた大男との、1対1の鬼ごっこ、となれば、もう、明らかに不利である。
唯一、己に有利な点と言えば、相手が少なくとも、己を傷つけはしないはず、というところか。
ともあれ、鬼ごっこである。
荷物を背負って、ばたばたと小柄な体躯に見合った足を必死に動かして―――
逃げる方向がどんどん治安の悪い地域へ入りこんでしまっているのも、
とりあえず、構ってはいられなかった。
一本の通りに面していくつも伸びた、ささくれのような細い路地のひとつへ飛びこみ、
積みあげられた箱の陰に身を寄せて、可能な限り呼吸を鎮めようとしながら)
――――も、信じ、らんな……、
かりにも実の息子に、本気の追っ手なんか手配、するか、普通……?
(はっきり言って怖い、追っ手本人よりもその男を雇った父の執念が。
連れ戻されれば絶対、ロクでもないことになるのがわかっているから、
意地でも逃げ切るつもりだけれど―――――。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/裏通り」にアシュトンさんが現れました。
■アシュトン > ふむ……誰かに追いかけられている所は、見えたんだがな。
(幾つもある通路の分かれ目、その一つの辺りで周囲を見回す男が一人。
仕掛けの一つで、ある程度の位置は把握できる状態になっている。という訳で顔でも見せるかと近づいていったのだが。
どうも大柄な男に追いかけられている真っ最中、の様であった)
盗み、とは考えにくいな。それなりに持ち出してるだろうし。
つーか、カタギの人間だったらこんな場所まで追いかけてこないわなぁ。
(貧民区に入りたがるヤツなんて、そうそうと居ない。
加えて、どうにも追手は一般人ではなさそうだ。どちらかと言えば、同類。金で雇われた輩だ。
なんとなくだが、状況を想像できなくもない。
スンスンと鼻を鳴らした後、緩い足取りで歩き始める)
この辺りで間違いはないはずだが……ま、いいか。
本人に聞くのが手っ取り早い。
(おおよそ近づいているが、流石に細かい場所まで把握するのは難しそうだ。
幾つかの物陰にアタリを付けてから、指と指を強く擦り合わせ、パチンと音を立てる。
彼女も良く身を以て知っているであろう、仕込まれている感度上昇の術式である。
じっとしていれば影響はある程度抑えられるだろうが、不意と身に変化が出れば、気配位は漏れるだろう)
■リュシー > (当然のことながら、追いかけられている己の側に、
鬼さん以外の他人に気をまわしている暇などまるでなかった。
もし、その男の姿を垣間見ていたなら、鬼さんが2、の鬼ごっこに、
その瞬間から競技種目が変わっていたはずである。
もう一人の追っ手に気づかぬまま、物陰に身をひそめる己は、
ぜぇぜぇと肩で息をしながら、胸元を両手で押さえ―――
―――――どこかでぱちりと、指を鳴らす音が聞こえた瞬間。
どくん、と不意に鼓動が跳ねて、身体の芯が熱を孕みだす。
咄嗟に片手で口許を押さえ、悲鳴だけは噛み殺したけれど―――)
――――― っ、っ……!?
(いったい、なにが―――どうして、まさか。
それが覚えのある感覚だと気づいて、ようやく、追っ手が2人になっていたことを知る。
知ったときにはもう、圧倒的に不利な第2の追っ手。
崩れるようにその場へしゃがみこめば、背中に負ったバックパックが、
ごとん、と傍らの木箱にぶつかって音を立てる。
片手で胸元を、もう一方の手で口許を押さえ、頬を真っ赤にして
衝動を抑えようとする己の姿を、男が見つけてしまうのもほどなく、かと)
■アシュトン > ……………そこか
(物陰にまぎれるのに適した小柄が、本気で身を隠せば正攻法で探し出すのは難儀がする。
ただし、その集中が途切れてしまえば話は別である。
あらゆる状況で気配を押し殺すなんてのは、特定の訓練を受けておらねば話は別。
更に、その変化によって物音なんて立ててしまえば、見つけるのも容易という訳である。
此方といえば身を隠さずに通路のど真ん中を歩くものの、不思議と足音はせず。
すぐさまに、彼女が隠れる、物陰の、近くに)
よう、随分と難儀してるみたいじゃぁないか。
ありゃ多分、金で雇われた追手、だよなぁ。
とすれば恐らくだが、君の正体を知った政敵が差し向けた追手か。
或いは……君の親が差し向けた追手か、どちらかだろ?
(見下ろすような位置から、身を乗り出して。
モノ影を覗き込めば、口の端を上げるような笑みを浮かべ。
愉しげな声を僅かに言葉へと混ぜれば、声を掛ける姿が)
■リュシー > (服の繊維が擦れるだけで、恐ろしいほどの刺激が全身を駆け巡り、
じくじくと秘められた箇所が疼いて、疼いて――――それでも、
必死に声を殺してうずくまっていたのだけれど。
近づいてくる足音は確かに聞こえなかったのに、突然。
木箱のうえから覗きこむように顔を出した男を振り仰ぎ、ひゅ、と喉を鳴らして)
っ、―――――る、さい、……放っとい、て、って、何べん、言わせ……ん、
あん、たには、関係ない、っ……いいから、も、あっち、行ってよ……!
(既に涙目、呼吸も浅く乱れてしまっているけれど、せいいっぱい、
男を睨みあげながら、絞り出すような声で。
もう、口を覆っている意味もない、と、両腕で己の身体をきつく抱き締め、
男がもたらした、絶望的なまでに深い、官能の波をやり過ごそうと)
■アシュトン > 楽しそうな追いかけっこしてるの見かけたんでな、俺も混ぜて貰おうと思ったんだがな。
(位置特定については、今のところまだ伏せておく心算らしい。
パチン、パチン。指を続けて鳴らすと、更に感度を上昇させてゆく。
微かな布ずれが、胸元や、陰核を責めたて始める程に。ただの肌が擦れるだけでも、相当なモノだろう
子宮は疼き、身体は求め。それは彼女から余計な賢しさを奪う為、だろうか)
この状況で睨みつけてくる精神力は、賞賛するが。
探し回ってるマヌケと、俺は無関係でね。
こういう時は、俺を利用してでも逃げる手段を手に入れた方が、得策じゃないかね?
「身体を好きにしていいから、安全な所にかくまってくれ」とかさ。
(浮かべる笑みはそのままに、彼女の正面へとしゃがみ込んで。
苦しげに耐えながらも、精いっぱいと拒絶を示す瞳を、愉しげに覗き込み。
伸ばした手、頬から首筋を撫でてゆこうとする。
俺から逃げ切れないならどちらか選べ、とも聞こえるが。
己が欲しいのは金ではなく彼女自身である。ならば、捕まりそうになれば助けるだろう。
その辺りを利用しようとするか、それとも突っぱねるか。どんな対応をするのかも、面白そうに感じている)
■リュシー > た―――――、
(いったいどこが楽しそうに見えるのか、とわめいてやりたかったが、
危ういところで思い止まった。
追っ手はもう一人居るのだから、大声は好ましくない。
羽織ったマントの下で、シャツの生地に擦られた胸の先端が痛いほど尖り、
擦り合わせた腿の間、付け根の部分がじわりと湿り始めている。
それでも―――それでも。
零れ落ちそうな涙の粒をまなじりへ滲ませたまま、深く寄せた眉の下から、
男の顔を憎々しげに見据えて)
――――そんな、取り引き……絶対、持ちかけたりしな、い……から、
棚ボタ、でも、期待、して……なら、さっさと、諦めて、
――――― ッ触るな、ってば……!
(頬から首筋へ、我が物顔に撫でようとする手から、大きくかぶりを振って逃れつつ、
抗う声はやはり、押し殺した掠れ声のまま。
父のもとへ連れ戻されるのもごめんだけれど、この男の思い通りになるのも、
絶対に嫌だ、と思った。
―――もっとも、こんな意地を張ってみせることさえ、男の予想通りなのかもしれないけれど。)
■アシュトン > 棚ぼた?いやいや、随分と自分に都合のいい、甘い事を考えているんだな。
この状況と実力差を考えてみなよ。
俺は、運、何かに頼らなくても、君を好きな様に出来る立場にあるんだぜ?
(それこそ、薬で寝かしつけて、攫ってしまえば一瞬。交渉や取引なんて持ちかける必要は一切と存在しない。
それでもなお、彼女が一縷の望みをかけて、俺を利用するか、利用できるかどうか。そこに楽しみを見出して持ち出したに過ぎない。
肌に触れようとしていた指の先が拒絶されると、喉を鳴らす笑みを浮かべた、次の瞬間。
動き始めの切っ掛けを見せぬまま、瞬きより先、すぐと間際まで身を近づけて。
呼吸が感じられる距離にまで、顔を寄せる)
大声、上げても良いぜ。
追手がやって来て、それこそ棚ぼたで俺とそいつが共倒れになるかも、知れないからな。
(更にとにじり寄れば、壁に押し付け逃げ場を奪うかの様に。
敢えて口をふさがないように、白い肌へと唇を吸い付かせに、いって。
伸びた指先は腕に守られる胸元にではなく、太ももへと。
ワンピースの裾を捲り上げるようにしながら、その根本。熱を持ち始めた割れ目を、指先で撫で上げにゆく)