2017/08/12 のログ
チルユキ > 「だって、お前は特に、お金かかりそうな身体してる……。腕、かたかった……。
………ああ、そこは確かに、わたしの方が良いね……」

つつく切っ先を見下ろす、じっと。

「変わった味がする……。都市伝説じゃあないの…。そんなのわからない、し……清潔な方が良い」

好き嫌いを言った。
手が離れても待ちの姿勢――組み敷かれたままだが――で大人しくしている。
空気を伝う鉄錆に似た、甘い匂い、に。すんと鼻を鳴らして、――近づく指先は待ちきれないように
赤く濡れた唇の合間から舌を差し出して、掬い取り、ちう、と柔らかく吸い付く。
カトラスが地面を跳ねる音に驚いて肩が跳ね動く、が。目先の誘惑に抗いきれず柔らかく唇が指先を包む

指に吸い付く唇に近い、胸の柔らかさと、押し返す弾力が掌に戻る。
手の意の儘に輪郭が押し潰されて 掌に少し足りない質量が、指先にまで質感を返す

「ナイフ、を…… わたしの目の前で 自傷に使ったり………は
十分、油断とも………思える、よ……。軽く咬んだ位、じゃ、……ならない……。 ―――、」

びく、と体躯が揺れて、胸元で遊ぶ男の手首に指を掛けようとする。目の前、唇に、指。
手首に触れることが出来ても、そこで止まり

アシュトン > 残念ながら英雄やら勇者なんて呼ばれる人種じゃぁないんでな。金を掛けんと中々強くなれんのだよ。
どうせ脇腹切ったのも一日やそこらで治るんだろ、俺の方の傷なんて何日掛かることか。

(薬品やら何やらを惜しみなく使えばもっと早いが、お金の問題が付きまとうのは変わらずである為、なんだか苦い顔をした)

肉体を強化と補強する為に薬を摂取してるんでな。
……俺は吸血鬼じゃないから分からん。兎角吸血鬼はメジャーな割に色々話があり過ぎて真偽不明過ぎる。

(或いは、その全てが本当ではあるが、個体差が激しいというのも、あり得るのかもしれないが。
唇に血を吸わせたまま、まぁ滲み出る量は噛みつくのに比べて少ないだろうが。
細身な体格のせいで胸元自体のサイズは、それほどでもないらしい。
掌で押して摩るようにしながら、頂き辺りを探り当て。指を押し付けながら、擦り上げ。
膝をグイと、相手の両足の間に入れる)

確かに、反省案件だな。押し倒しているせいで、少し気が緩んだらしい。気を付けるとしよう。
……流石に、人間の俺からすると基準が分からんな。

(脚の間に入れた膝を、相手の股にへとグイと触れさせて。
小刻みに震えさせれば、その振動をズボン越しに秘所にへと伝えてゆく)

チルユキ > 「お前は自分が弱い事を前提に測るんだね……

一日…、動かしたら、もっと、掛かる………
お前だってそうだろう、に。――、動かした、ら、」

びく、と。腰が男の体躯の下で跳ね上がる。
黒い服の下に下着等身に着けていないのか、手に返る感触はいやに柔らかい。
同質の柔らかさを、指で押されたばかりの時は保っていたのに。
指の腹の厚みに近く固く変わり、抑揚の薄い声が途切れる。
最初の声を抑えようと、して。唇を咬もうとした弾みに、男の指を咬んでしまう。

咬むな、と止められたことを思い出し、吸わずに唇が開く。
意識を取られて脚間に差し込まれた膝を柔らかな太腿が受け取る


「薬……? お酒みたいな感じ、する………これは、なに……。
気を付けるって、言いながら………っん………―――……ッ」

気付けば触れ方が深い。深く差し込まれた膝がじわじわと、入口からその奥に掛けて振動させられる。
思わず膝を閉じるが、差し込まれた脚を左右から挟み込む――しがみつく形にしかならない。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からチルユキさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアシュトンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にティエンファさんが現れました。
ティエンファ > (月の明るい夜、暗いスラムの片隅にも月明かりが差し込む)
(そこは、無計画に建てられた建物の忘れ去られた区画 ぽっかりと空いた広場)
(そこに立つのは異邦の少年 着古された帝国風の長衣、黒く長い髪 赤い瞳でぐるりと見まわす)

久々に帰って見りゃあ、いきなりお礼参りとは、暇だね兄さん等

(呆れたように声を漏らすが、取り囲む男達は何も言わず 一人が手を揺らせば、放たれるナイフ)
(それを器用に受け止めた所で、男達が襲い掛かる)

ティエンファ > (くるりと視線を回して、少年は持ったナイフをとりあえず一番遠くの男に投げ返す)
(それをくぐるように殴りかかって来た痩せぎすの男の一撃を半身かわし、すり抜け様に鼻面に肘を叩きこむ)
(ぐしゃりと嫌な音と共に、男の身体が鼻を視点に勢い余ってぐるりと回り、地面に後頭部を打ち付けて動かなくなる)

言っとくけど、物見遊山で離れてたわけじゃあないぜ、俺も
…腕磨いてきたんだ、旅に出る前の俺にも勝てなかったお前らが、雁首揃えただけで勝てると思うなよ? ええ?

(戸惑うように足を止めた男達を見回し、一歩、二歩 三歩絶招 少年の姿が夜闇に溶ける)
(一足で五歩分の距離を詰めた時には、男がもう一人、拳を腹に受けて崩れ落ちる)

ティエンファ > (ナイフが煌めき、角材が唸る しかし、無駄のない一挙一動、その度に男達が地に伏せる)
(旅に出る前よりも無駄のない流れるような動き、雄叫びを上げて突っ込んできた巨漢の拳をすれすれで交わす)
(その太い腕に自分の腕を蛇のように絡ませながら身をかわせば)

よっ

(腕を極められた男が自分からそうするように自然、顔から地面に突っ込む)
(呻きながら身体を起こそうとしたところに、ばぎり、と太い骨が折れる音が響き、遅れ、巨漢の悲鳴)
(躊躇いも無く腕を折った少年は、身体を起こそうとした巨漢の顔を横薙ぎに蹴り払い黙らせる)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にチェシャ=ベルベットさんが現れました。
ティエンファ > (既に五人 瞬きの間とは言わないが、ごろつき達は倒れ伏していた)
(じめっとした蒸し暑い空気の中、少年の赤い瞳に睨まれた他の男達は、寒気を覚えたように顔を蒼白に彩る)

おいおい、袋小路まで追い詰めたのはそっちなのに、随分な顔だな
怪我したくないなら、もうお礼参りなんて諦めて道を空けてくれよ
別に俺は、元よりお前らに恨みなんざないんだ

(言いながら、広場に唯一続く道を塞いでいる男達に向けて一歩ずつ歩く)
(表情は穏やかで口調は落ち着いている それが尚更、男達に威圧感を与えていた)

チェシャ=ベルベット > 鮮やかな体術で襲撃者の男たちを退けるティエンファ。
確実に鍛錬で強くなった彼の圧力に男たちは怯んでいたが、
もはやなりふり構っていられないとばかりに奇声をあげてまとめて襲いかかる。

その背後からヒュン、と空気を切るような音が鳴り男たちの手足や首に
何かが絡みついて巻き上げた。
それは透明な細い糸のようなものだが、糸より遥かに丈夫な魔術の糸。
ぎりぎりと男たちを締め上げると、男たちは身じろぎも出来ずその場で奇妙な形に突っ立っているだけになる。

「ティエ、こいつら殺しちゃっていい?」

男たちの背後から気配を殺していたチェシャの声が投げかけられる。
その顔は冷徹な面差しで、剣呑な光をたたえて男たちを睨みつけていた。

ティエンファ > 気勢を上げて襲い掛かろうとした男達に眉を顰め、爪先に力を込めた所で、少年の動きも止まった
彫像のように不自然な姿勢で動きを止めた男達を見て、そして、聞こえてきた声に眉を上げる
それから、ちょっと笑った表情は酒場で世間話をするような表情だった

「構いやしないが、必要はないさ 仕事でもない殺しなんて背負う事はない
 …流石だな、いつから追いかけてきてたんだ?」

男達の後ろの少年に穏やかな目を向け、小さく首を振る
動けない男達の前に立ち、一撃ずつ、腹に打ち込む拳
チェシャの手にぐったりと男達の身体から力が抜ける感覚が伝わった

「有難うな、助かった 怖かったぜチェシャ!」

全員昏倒してから大袈裟に両手を上げて怖がってみせた 顔は悪戯な笑顔だった

チェシャ=ベルベット > 輝く鋼の手甲を嵌めた両腕に男たちがぐったりと力を失う感触が伝われば
苦々しげに男たちを一瞥し吐き捨てるように呟いた。

「こんな奴ら、死んじゃえばいいのに」

最初からその気満々で細められていた金緑の目が男たちからティエンファに移り、
またヒュンと空気を切り裂いて糸がチェシャの手の中に収まっていく。
男たちは全員その場の地面へ突っ伏してしまった。

「ティエ探してたらこんなところにいたから着いてきちゃった。
 怖かった? 僕がいてよかったね、ティエ」

冷徹な顔から一転、ころっとティエンファに満面の笑みを向け
相手に飛びつくように抱きしめれば、その黒髪の頭をなでなでと慰めるように撫でた。

「でも、本当にいいの? ここでやっておけば後々の禍根って奴を減らせると思うけど。
 またこいつらティエに報復に来るんじゃないの?」

心配そうな顔でティエンファに囁く。

ティエンファ > 「そう言うもんじゃあないぜ、チェシャ ま、殺すなとは言わないけど
 今日の事で、俺を狙う事が、自分の命に係わるって分かっただろうしな」

子供を嗜めるように言ってから、崩れ落ちる男達を振り返る事も無く、飛びついてきたチェシャを抱きとめる
もう男達の事は気にもしない 自分の腕と、チェシャの感覚には十分な信を置いているのだ

「俺を探して? はは、なんだよ迷子の子猫みたいに
 ああ、良かった まァ、なンも無くてもチェシャと会えるのは『良い事』なんだけどな」

撫でられてくすぐったそうに笑い、チェシャの髪を梳くように撫で返す
そして、囁く言葉にはちょっと笑い、首を振る

「この上でまだ俺を狙うンなら、命よりも自分の気概を大事にする気骨のある奴等って事だしな
 それなら殺すのは勿体無いし、そうじゃないならもう襲っても来ない
 …もっと強い奴を雇って襲ってくるなら、武者修行の旅をしてる俺としては、むしろ願ったりって所だしな」

呵々と豪快に笑い、しかし、心配してくれてる気持ちも分かるから、

「危ないと思ったら尻尾を撒いて逃げるさ その時には、部屋に匿ってくれよ? チェシャ」

チェシャ=ベルベット > 窘められればまだ何か言いたそうに口を開きかけるが
何をどう言い募っても結局ティエンファの主義主張がこういうものなので
それ以上は何も言えなかったし言わなかった。
今はただ抱きとめられた腕の中でゴロゴロと喉を鳴らす。

「ティエってホントお人好し。
 ティエがいいなら僕はもうどうでもいいけどさ。
 そうそう、ティエに渡すものがあって追いかけたんだよね。ちょっとじっとしてて」

そう言って相手の肩に腕を回すと、ティエンファの背に縛っている黒髪に
先日買ったオニキスのような石がはまった銀細工の髪留めをつけてやる。
魔除けの魔術がかかった一品、気に入ってもらえるだろうか。

「匿うのはいいけど、ちゃんと僕のところに現れてよね。
 今日みたいな幸運がいつもあるとは限らないんだから」

そう言って相手の頬にキスをする。
さて、いつまでも男たちが転がっている場所でいちゃつくのも何なので
そっとティエンファの手を引いてさっさと広場の方へ歩いて行く。

ティエンファ > 呆れた様なチェシャの言葉に眉を上げて苦笑する
殺す事にためらいはないが、殺せるときに殺さないのは確かに甘さだと自覚していた
しかし、その考えを酌んでくれるチェシャの気持ちも分かるので、
感謝の言葉と抱擁を返すのだ

「別に、不殺を気取ってる訳じゃあないんだけどな どうにも、気が進まないんだ
 それに、チェシャの手を汚させるのは、俺は嫌だから 殺す時には俺がちゃんとやるさ
 …うん? ああ、なんだ?」

大人しく髪を弄られる チェシャの手によって付けられた細工を撫でる
不器用な指先の感覚でも、その細工が細かいのが分かる

「似合うか? あんまりこういう装飾はつけないから、なんかちょっと気恥ずかしいけど
 …折角チェシャがくれたんだ 大事にする 有難うな」

頬に口付けを受ければ、少し屈んでチェシャの唇に軽いキスを返す
柔らかな味が残った自分の唇を舐めれば、チェシャに引かれるままに歩き出して

「夜の予定がないなら、このままどっか行くか?」

チェシャ=ベルベット > 「いいよ、今更気遣われなくたって僕の手は汚れまくっている。
 ティエが嫌って言うなら言うこときくけど、その時が来たら命じてくれるだけで僕はやるよ。
 僕のほうがティエの手を汚したくないみたい」

唇にキスを受けながら、ふと苦笑して返してみせる。
まぁ、彼のそういう甘いところが嫌いではないのでそのままのティエンファでいてくれればいいのだ。
髪留めのつけられたティエンファを見ればうんうん、と頷き

「似合うよ。思った通り、ティエの黒髪に映える。
 ティエは動くからあんまり装飾品って好きじゃないかもしれないって心配していたけど
 そう言ってもらえるなら嬉しい。 これでお返し出来たからホッとした」

その言葉の通り安堵したような笑みをティエンファに向けて
手を引きながらティエンファとともに広場を抜けて歩いて行く。

「うん、どっか行こう。月が綺麗で明るいし、丁度いい夜だから
 どこか行かなきゃ損だ。
 いつもの酒場で一杯引っ掛けるでもいいし、このまま散歩でもいいよ」

ティエと出歩くならどこでも楽しい、そう笑って相手の腕に自分の腕を絡ませる。

ティエンファ > 「そういう問題じゃあない
 チェシャの手に殺しの技術が染み込んでても、それを好んで使わせるのは違うさ
 俺はチェシャの雇い主でもご主人様でもないし、
 …チェシャとは、殺しの技術の為に仲良くなったんじゃあないんだからさ
 頑張らなくても、チェシャの近くにいるぜ、俺は」

チェシャの不器用な愛情表現と知っているから、苦笑するチェシャにそう言う
お互いがお互いを大事に想っているのだ 少しでも伝われば良いと、チェシャの髪を撫でる

「好きじゃないと言うか、あんまり気にした事なかったからさ
 富裕街の酒場の護衛の時も、身綺麗にする事までは頭が回ったんだけど、装飾は考えても無かった
 お礼、か …へへ、嬉しい」

そう言ってはにかむ表情は相変わらず子供っぽい
ほっとした笑顔を浮かべるチェシャの頬を指で撫でてから、
腕を絡める少年の頭に、ばれないようにちょっとだけ口付けた

「そんじゃあ、少しぶらつこうぜ 月見ながら、夜市でも冷やかして行こう
 チェシャとデートできるんだ 少しでものんびり長く居たいしな」

そう言って笑い、頷いた こんなことを素直に言える少年だ