2017/08/10 のログ
ダスト > 「は、こんなところで祈ったところで無意味だと思うけどな」

相手の適当な返事に軽く吐き出すような笑い声を零し。
相手が横を進めてくれば軽く肩をすくめ。
相手の考えを読み取ろうとするように軽く顎を上げて相手の顔を見上げ。
この街で話しかけてくる相手なんぞ、売人か娼婦か詐欺師くらいしかいないだろうに。
それでも軽い口調で横を進めてくる相手の思考は測りかねたが。
少なくとも自分が何かしたところで逃げることくらいは容易にしてのけるであろうことはふるまいからもなんとなく察することができ。

「んじゃ、お言葉に甘えて邪魔するよ。どうせ帰っても暇だったしな」

相手の思惑がどちらであるにせよ、自分から危害を加える気はなく。
むしろ向こうから出してきてもウェルカムな生き方でもあるため、素直に相手の横に行き。。
フードを脱げばわずかに湿った銀糸の髪を軽く振り。

シュカ > 「お、言うねえ。そんなこと言ってると、罰が当たるぜ~?」

冗談めかした言葉はそのまま、まったく信心深さなど皆無な表情と口調でそんなことを言って。
見上げてくる視線を受けて、こちらはこちらで、笑いを浮かべてはいたが、
その実、眼差しは僅かに相手を探るように、時に細められ。
この場所がどういうところか、それはこちらも十分承知しているし、今でこそ得物に手は掛けていないが、
いざとなればそう動けるよう、軽く相手の方へ身体の正面を向けるように立っている。

「お互い災難だったが…まぁ、共に神に祈ろうか、少年」

冗談は冗談のままではあったが、視線を向けた相手を見て、
漸く性別を判断できたようで、に、と八重歯が覗く口許に笑みを乗せ。
相手の方を眺めるように身体の正面をそちらにむけ、壁側に肩を預ける恰好で、興味深げに相手を眺めている。

ダスト > 「文句あるなら神様の喧嘩だって買ってやるよ。俺が欲しいってんなら売ってやるけどな」

一応の警戒は見せる相手とは裏腹に、自身は無警戒のままにローブを脱ぎ。
そもそも、得物は武器ではない自分にとって構え自体が不要であることも一因だが。
そのまま、濡れた部分に掌を当てればアイロンをかけたように乾いていき。
ある程度乾けば再び軽く羽織り。


「ま、そうだな、流石に天気は操作出来ねぇし」

軽く空を見上げれば暗闇からでもわかりそうなくらいどんよりと覆われた雲を見て肩をすくめ。
相手の視線に気が付けば横目に見返しながら口元に軽く笑みを浮かべ。

「なんだ?俺の顔に何かついてんのか?」

シュカ > 「はは、なかなか勇ましいモンだ。にしても…お前さん、魔法が使えるのか」

さすがに神の喧嘩を買う、などという言葉は想像していなかったのか、思わず吹き出してしまい。
軽く肩を揺らして、片手をあげ、ひらりとさせては、ジョーダンだよ、とあえて口にして首を振る。
己の下らない冗談よりも、まるで手品でも見ているような相手の所作に、目を見張ってしまう。

「便利なモンだな、魔法ってのは。…まぁ、天気まで操作されちゃ、カミサマも形無しだろうからな。
あぁ、いや、…俺のアタマも、俺の居た国じゃ珍しかったが、お前さんのそれも、………キレーなモンだ」

視線を上にあげ、短髪故に自分で見ることは叶わない赤毛を示したのち、
フードを脱いだおかげで目にするその髪に言及しては、
そのまま、相手が避けなければ手を伸ばし、す、と撫で梳くすつもりで。

ダスト > 「まぁ人並みだけどな」

自らの魔法について聞かれれば既に渇き、しわも伸ばされたローブを軽く広げ。
実際には人並みどころか魔族に比例するくらいには腕に自信はあるが、わざわざそれを自慢する意味もなく。
軽く謙遜気味に答えて。

「だろ?昔は金髪だったんだけどさ?魔族の奴隷になったあたりからこの色になっちまったんだ」

相手の赤毛を見れば確かに男のような顔つきの人間には珍しい髪色だと納得し。
相手の伸びる手を止めることもなく、服と一緒に乾かしたおかげで元の艶を取り戻した髪を好きに撫でさせて。

シュカ > 全く魔法の才を持ち合わせぬこちらにとっては、人並み、というその魔法さえ珍しい。
しかも、魔法と言えば、戦いでお目にかかった程度だから、何とも幅広い使い道にも関心してしまう。

「なんか傘とか作れねぇかな、魔法で。…あ、ほら、防衛用の障壁をちと応用してさ」

戦闘中に何度かお世話になった魔法障壁。
物理的な攻撃も反射するのだから、雨ぐらいどうにかなるのでは、と魔法初心者ならぬ、筋肉馬鹿は思い付いたようで、
俺ってすごくね?みたいなドヤ顔で相手を見下ろし、提案してみる。

「まぞくの、どれー………。少年、苦労してんだな、オイ」

髪を撫で梳く手は、初めこそ物珍しげに撫でていたが、
思わぬ言葉に、ヨシヨシヨシヨシ!と若干強めに、まるで愛玩動物でも可愛がるみたいにわしわし撫でては、

「で、少年、名を聞こうか。俺はシュカ」

脈略なく、頭をなでなで、わしわししながら問う。

ダスト > 「あーできなくはねぇけど。障壁系って集中力いるんだよな」

もともと攻撃系の魔法を派生させてきたため、常に魔力をながしつづけなければならない魔法障壁などはあまり得意ではなく。
できるとしても土や木材を変形させて本物の壁を作る程度で。
作ったところで運ぶ筋力もない為、相手の提案にどこか悔しそうに口角を歪め。

「別に苦労したなんて思ってねぇぜ、おかげで魔族の術も覚えれたし、いろんな意味でな……つかやめろし、髪が乱れるだろうが」

もともと向上意欲の強い自分にとって魔族のもとで魔法の腕を磨く日々は苦ではなかったし。
好色の才能もあったおかげが、奴隷としての生活もさほど難しく考えることもなく。
髪を強くなでられれば文句を言いながらも手をどけさせようとはせずに。

「シュカね、俺はダスト、よろしくな」

相手の名前を聞けば髪が乱れることだけは何とか抑えながら自らも名乗り。

シュカ > 名案を思い付いた、と一人ご満悦だったが、どうにも難しいらしい。

「あー…そういわれりゃ、障壁張ってる間、魔法使いのネーちゃんたち、なんか頑張ってたような気がする」

こちらは刀を振るって無双していたから、魔法使いがどれほど大変かを知る由もない。
とはいえ、言われて初めて、なるほどなあ、と理解したようで、相槌を打ち。

「いやいや、ダストくん、いいんだぜ、隠さなくても。辛いなら、俺の胸でお泣き~。
今ならタダで、ハグまでついてくるぜ~」

果たしてどこまで本気で言っているのかわからぬ言葉をつらつらと。
やめろ、と言われてやめるわけもなく、いいじゃねぇか、と飽きずにわしわし、ある意味、乱して楽しんでいる。
時にあちこち髪が跳ねるが、そうなれば、今度は逆側も、などと、相手が払わぬ限り、飽きるまで続けるつもりらしい。

ダスト > 「いやいや、別に隠してねぇから!」

どうにも勘違いされているらしい相手の言葉に盛り上がりぎみに答えつつ。
これ以上乱されてはたまらないと相手の手首をつかんでぎりぎりと力を入れて押し返す。
とはいえ、肉体の力自体は体格に見合ったものでしかない為、接近職であるらしい相手からすれば簡単に抑え込めるだろう。

「第一ハグされた程度の慰めなんてなおさらごめんだぜ」

相手の腕を抑えようとしつつ、下から相手を軽く睨むように見上げながら言いかえし。
腕を上げたせいで肩にかけていた程度のローブは地面に落ちてまた濡れるが、あまり気にした様子はみせず。

シュカ > 「アレだろ、ちびっこ特有の、大丈夫、怖くないもん、みたいなやせ我慢」

さらっと相手の反論はスルーして、俺はオミトオシ、とけらりと笑い。
口調からして、単に相手を揶揄して楽しんでいるだけだが、それにしても少々言葉は子ども扱いしすぎなキライがあるが。
が、手首を掴まれたことで、ええー、と不満げな声を零しつつも、最後にぽんぽん、と穏やかに撫で叩き、
大した抵抗でもなかったが、ザンネーン、などと大げさに首を竦める。

「へぇ。ハグ程度、ねえ」

にんまり、と人の悪そうな、人を食ったような、そんな表情で口許に笑みが浮かぶ。
す、と目を細めては、こちらを睨むように見上げてくる相手の視線も気にせず、身長差があるため、やや身を屈め。
傍から見れば、少しばかり覆いかぶさるみたいに、片腕を壁に預けながらの体勢になれば、

「ちなみに、どういう慰めだと悦ぶンだ?それに興味があるね、俺は」

何やら含みのある問いかけをしながら、ローブが落ちたことで、視線をちらと足元へ投げたが、それだけ。
視線を再び戻して、にやりと肉食獣でも思い起こさせるみたいに、八重歯が覗く。

ダスト > 「んなわけねぇだろ、俺はそんなに餓鬼じゃねぇよ」

実際年齢だけならもしかすると相手を超える可能性すらあるのだ。
相手の子供扱いな態度に子供のように頬を軽く膨らませながら反論し。
相手がすっと手を引けば自らも手を放し。

「そうだなぁ…………何もかも忘れるくらい、気持ちよくなれんなら少しくらいは慰められるかもな」

相手のどこか凶暴な表情にも怯まず。
口元にいたずら小僧のように白い歯を見せながら笑みを浮かべて。

「でも兄さんみたいな普通の人間には無理だろ?ここも通り過ぎるだけだったみたいだし。
俺は壊すくらい女を抱くのも好きだけど、壊されるくらい抱かれるのも好きなんだぜ?」

相手の問いかけに対して逆に挑発めいた言葉を返し。

シュカ > 相手の頭頂部と視線を上げて己の身長を比べること暫し。
身長差が年齢差とは言わないまでも、ガキじゃない、という相手の言葉に、

「まぁ、往々にしてガキはそういうからな」

相手の実情を知らないため、しみじみと呟く言葉。
実際、目の前で頬を膨らますその様を見ていれば、ガキじゃない、と否定できるわけもなく。

「へぇ、そいつは…。ガキかと思えば、なかなか。
まぁ、確かに俺はフツーの人間ではあるが…お前が壊れるかどうか、試してみるのもいいンじゃねぇか?」

意外そうに目を細め、再び笑みを深める。
同時に、片腕を伸ばし、そのまま相手の腰を絡めて引き寄せようとし。
それが叶えば、間近に顔を寄せると、

「そういやお前さん、どこかへ帰るところだったんだろ?
雨もまだやみそうにねぇし…俺を連れて帰る気はないか?」

この雷雨の中、ギルドへ走るよりは、同じ濡れるにしても、相手の帰る場所へ向かう方が愉しめそうでもあるし、
何しろ、そんな挑発めいた言葉を見過ごすわけもなく、囁くように誘い掛け。

ダスト > 「だから言ってんだろう、餓鬼じゃねぇって」

自分の挑発めいた言葉を聞いてもなお子供扱いしてくる相手に文句を垂れて。
相手が腕を伸ばせばそのまま相手の胸の中に納まるように引き寄せられ。
息がかかるほど近くなった相手の顔を見れば少し目を細め。

「いいぜ、ここからそんなに離れてねぇし、そこまでなら濡れねぇようにしてやるよ」

誘いの言葉を聞けばどこか期待の籠った目で相手を見返し。
口調こそ同じだがどこか熱の籠った声で言い返す。

「その代わり、お互いが離れるほど面倒だから。このまま連れて行けよ、道案内はするからよ」

体重も相手の筋力からすれは大したことはないだろう。
相手の背中に腕を回してより密着すれば、お互いを包むように透明な障壁を貼り。
魔法を使ったことで腕の刺青が赤黒く光り。
そのまま、相手が同意すれば家まで自分の案内の元、向かうことになるだろう。

シュカ > 「へいへい、解ってる解ってる」

全く解っていない顔して、口だけはそんなおざなりな返事をし。
ある意味子ども扱いの模範的言動を取る。

小柄なその身体を抱き寄せてから、返ってきた言葉に、軽い口笛一つ。
それは、魔法云々よりも拾ってもらうことへの快諾の言葉に対してであった。

「どーせなら、抱っこでもしましょーか?」

彼ぐらいを抱きかかえるのは、不可能ではないし、案外やる気。
そのまま膝裏に腕を差し込み、ひょい…とはいかないが、抱きかかえる程度の腕力はある。
ただ、速度の方は遅くはなるが、道案内は相手に任せ、雨降る中、軒先を出る。
幸いにして、魔法の加護により濡れはしない。
そのまま、言葉を交わしつつ、降りしきる雨の中、二人の姿は消えて………。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からダストさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からシュカさんが去りました。