2017/06/22 のログ
ジア > 「これにいた人は、ちゃんと願いを叶えられて自由になれたのかな?」

願いを叶える魔人を封じている指輪は、魔人がいなくなれば単なる依代であったということしか残らない。
暫く目を皿のようにして眺めていたが、指輪の中に入ることもできず、ロクに残っていない魔力で力が戻ることもなかった。
少年は、そんな同胞の残滓をポケットに仕舞うと、今日の寝床を探すために路地裏を探しに向かった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からジアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にジアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 「………今日は厄日かのぅ…?」

貧民地区のどこかにある建物の一つ、その扉を開き少女が現れる。
はふん、と溜息一つ付けば、疲れた様子で大通りへと歩いて行く。
別に見知った相手の家に遊びに来た、と言う訳ではない。
その理由は、この建物の屋根の上を見れば分かるだろう…そうそう見る者は居ないが。
そこには、雑に修理をされた屋根の跡。
まぁ、気紛れに屋根伝いに移動をしていたら、その屋根はかなり傷んでたらしく踏み抜いたのだ。

今は、その修理を終えた後である。

タマモ > 「ふむ…素直に歩いて帰るとしよう」

さすがに、また別の屋根を踏み抜いたりする事は無いだろうが…同じ事が起こらないとも言えない。
こういう時は、素直に別の手段での移動が一番である。

…まぁ、災難と言うものは、いついかなる時に起こるかなんて分からない。
こうして別の方法を用いたとしても、何か起こる時は起こるのだ。
もちろん、その逆も然り。
もしかしたら、良い事が起こるかもしれない。

そういうのは日頃の行い?それは言わないで貰いたい。

タマモ > ともあれ、歩かなければ始まらない。
帰り道は………うん、気にするな。
そんな訳で、少女はこっちだ、と言うような方角は考えず歩き出す。
途中、何かあれば良いし、何か見付ければ寄ってみても良いだろう。
その辺りは、いつも通りの行き当たりばったりだ。

袖から扇子を取り出せば、ぱさりと広げ扇ぎだす。
この時期は、どんな時間帯であってもやっぱり少々暑い。

タマモ > こうして、少女の姿は貧民地区のどこかへと消えていった。
こういった日は、良くある事だ、うん。

結局のところ、何かあったのかと問われれば、なかったと答えるだろう。
まぁ、言わないだけで、きっと道には迷ったのだろうが。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。