2017/05/10 のログ
■ルーフェン > 「だがなあ…」
山の頂に隠した宝をそのままにしておく習性がある癖に、手元にあればそれはそれで惜しいと感じてしまう
不思議な力があるとか、伝説が付随するような品というわけでもないのだが、手放す事もないような気がしてしまう
まあ、手放したとして、追手がいなくなるとも限らない…うんざりはしていたが、もう少し様子を見ても
良いような気がしてきた
「…それに宝があればよく眠れるような気がする」
革袋を懐にしまえば、ぴょん、と欄干から降りて辺り確認する
どうやら、追手は未だ陸橋の下へと向かっている最中らしく、此方の動向には気がついていない
とはいえ、ここに長居をすれば下から此方に気がつく者がいるかもしれない
「もう少し、付き合ってやるとして…行くかな…
なに、そのうち状況が動くであろう…いや、追手を差し向けたヤツが出てくるかな…?
判らんがまあ、退屈はせんだろうな…腹は……減ったが」
ぎゅるぎゅる、と空腹を訴える腹部を軽く撫でれば周辺の気配に気をつけながら貧民地区の暗がりに姿を消した
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からルーフェンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアイルさんが現れました。
■アイル > 仕事帰り、いつものように行きつけの酒場に立ち寄り、隅の席でエールを片手に寛いでいる女騎士。
変わらぬ酒の味と、変わらぬ喧騒に満足を覚えながら静かに瞳を閉じる。
寝ているわけではないが、端から見ればもしかせずとも寝ているように見えるだろうか。
「…………」
半分ほどを減らしたエールグラスを傍らに、高嶺の花の如く今日も女はそこにいる。
■アイル > 暫く、ゆったりと流れる時間も忘れたかのように寛いでいたが。
やがて残っていたエールを飲み干し、瞬く間に立ち上がる。
目の前に立っていた男の背を軽く押して退かせ、代金を支払って店を後にする背中。
「美味しかったよ」
それだけを残し、夜の都に消える――
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアイルさんが去りました。