2017/04/25 のログ
■ヴァン > 「ふむ、夜も更けてきたし帰ろうか」
男が取り出すのは一つの宝石。
呪文を唱えれば空間がねじ曲がり、やがて男はどこかへと消え去って。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 寂れた公園跡地」からヴァンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にマーラ・パーピーヤスさんが現れました。
■マーラ・パーピーヤス > どこ行きかもちゃんと聞かず、馬車に乗った結果がこれだった。
理由はともあれ、かなり久しぶりな王都に来たは良いのだが…
こんな場所に知り合いなんてものが居る訳もなし、ちゃんと覚えているような場所も無い。
ふらふらと歩いていれば、こんな場所に着いていた。
「やっぱり、こちらのが何となく落ち着くのです…」
貧民地区、それなりに大きな通り。
並ぶ建物や露店を、物珍しそうに見詰めては歩いてを繰り返している。
最初に着いたのは富裕地区だが、どうも合わない気がして、この貧民地区であった。
平民地区もあるのだが、どうやら素通りしたようだ。
■マーラ・パーピーヤス > そう空腹でも無いのだが、こうして色んなものが並んでいると食べてみたくなる。
財布の口を開けて中を覗き込み、考える仕草。
普段から仕事をする訳でも無く、時々、何らかの戦いで魔族側に加担して幾ばくかの金銭を得る。
そんな生活なのだ、所持金なんてたかが知れている。
むぅ…と唸りながら、露店に提示されている値段と、財布の中を見比べる。
買えない事は無い、高いものではないのだ。
だが、気紛れで買えるような余裕があるかと言えば、そうでもない。
流れ行く人々、そうした者達の中で買っては食べ歩いていくのを見れば、ますます欲しくなってしまう。
…まったくもって悪循環である。
■マーラ・パーピーヤス > ふと、そんな様子を見てか露店の店員が声を掛けてくる。
明らかにこちらへと掛かってくる声に、びくっと肩が跳ねた。
「あ、あ、あのあの…な、何でもないのですっ…」
慌てたように両手をぶんぶんっと振って、ぱたぱたと走り去り、その露店を後にする。
しかし、それで並んだ店が途切れる訳でもなし、また別の露店に並ぶ料理に目がいってしまう。
どこも値段は似たようなものだが、なかなか手を出せない。
かといって、素通りするのも難しいもので。
また別の声が掛けられれば、同じ事を繰り返していた。
■マーラ・パーピーヤス > こうして、何度も声を掛けられ逃げてを続けていけば…
その内に、この通りを抜けてどこかへと姿を消すだろう。
この貧民地区のどこか、設置されたベンチ等の横になれる場所できっと今日は眠る事になるか。
こんな事を続けているのだが、これでも魔王。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からマーラ・パーピーヤスさんが去りました。