2017/04/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にフローレンスさんが現れました。
フローレンス > あの、これおひとつ頂けまして?

(夜のマグメールの貧民街に静かに響き渡るは鈴のような可憐な少女の声。地面に敷物を引き、露天を開くおじさんに声を1つかけまして、彼が品物を差し出してくれたのならばその手の平にちょこん、とお金を乗せましょう。お金と等価交換として品物を頂けたのなら)

ありがとうございます、おじ様!

(くすり、と笑いながら上機嫌に歩き去りまして。 ――こんな、外で買い食いなんて実家ではしたことがありませんでしたから。それも、こんな下町でなんて特に。下は危ないから一人では言ってはいけないよ、と言われていつも行く時は護衛を引き連れて。買い物をする時も彼らを通してでしか買い物をさせてくれなくて。そんなだからお店の人も萎縮するばかりで、あんな風に笑顔で手を振って見送ってくれることなんてなかった。外で買い食い、なんてお父様やお母様が知ったらはしたない、とお叱りを受けるかもしれないけれどここでは私を知る者なんていないはず。ならば、それを受ける道理もないでしょう。)

お父様、お母様。フローレンスに少しばかりの自由を、くださいましね。

(くすり、と遠く離れた夜空の下、きっと豪華な食事を囲んでいるであろうお父様とお母様に想いを馳せる。あそこでの食事も楽しくて、美味しかったけれど・・・こうして、一人でふらりと外に出て、なんでもないどこにでもあるお店で買う食事、というのもまた格別なものを感じます。シェフ達が作るような洗練された味ではないけれど、これはこれで。 今まで来たコトがなかった人の街。それも・・・故郷でもロクに降ろしてくれなかった下町。私の身が自由である内にもっと色々見て回って、もっと色々楽しんでみたい。そんな思いを胸に秘めて、夜の下町をぶらり旅。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアシュトンさんが現れました。
アシュトン > (仕事柄というや役回り柄、表では禁制になっている薬品やら薬草――はっきり言えば毒物の類だが、そう言うモノも必要になる訳で。
貧民街のこういうマーケットは、お世話になることが多い。自分で採取する事も多いが、やはり全てが全てとはいかないのだ。
何か掘り出し物でも見つからないかと、怪しげな店主が開いている怪しげな露天を見回りつつ、歩いていたのだけれども)

ぬ……

(違う意味で面白いモノを見つけて、脚が不意に止まり。後ろから歩いてきていたダレかがぶつかりそうになったところで、横へと一歩避けた。
ややと離れた場所で、夜だというのに傍目からして不自然だと認識できる装い。貧民のモノではないのは確か、平民でも手が届かない、となると貴族以上。
何処かに隠れている可能性もあるが、護衛らしき人物は見受けられない。
貧民街に貴族が遊びに来るなんてことはそう珍しくはないのだが、その少女の様子はどう見ても不自然であった)

どーしたモンかね、アレ

(遅かれ早かれ、世間知らずなお嬢様が貧民の毒牙に、なんて可能性が一つ。
後は、経験上――……人間程度になら襲われても全く問題ない存在である可能性。割としれっと居るんだよなぁ。基本的に行儀がいいヤツが多いが。
出来ればスルーしたい所ではあるものの、貴族と何かしら繋がりが出来れば有用なのも確かである。
頭を軽く手で掻けば、様子見も兼ねて近づいてゆく。ややと、警戒の色は滲むが)

フローレンス > (フリフリと豪勢にフリルをあしらったゴシックロリータのドレスが夜に揺れる。夜の闇に溶けるように漆黒に染まったその衣装は夜の闇と同化するように見えるでしょうけれど、やはり少々豪勢に見えてしまうのでしょう。時折、刺すような視線や物珍しいものを見る視線が注がれるのを感じます。特に手を出してこないならば、こちらから何かするつもりもありませんので、そのままふらりふらりとあるきゆく。いざ目指すは私の気の向くまま風の向くまま。自由を謳歌出来る今くらいは自由な格好で、気の向くままに歩いてみたいのです。――当然、護衛なんていませんとも。ちょっとやそっと訓練した兵士や、凶器を持っただけの人間に遅れを取るつもりは毛頭ありませんけれど。)

・・・どちら様でしょう?

(そして、貴方様が私の影を踏む程に近づいたきたならば、流石に振り返りましょうか。いつまでも、いつまでも後を追われても少々困りますし、チェスが好きなお兄様も言っておりました。世の中万事先手必勝だと。)

アシュトン > (特に後ろを追いまわそうなんて意図はないが、ヒトのそれなりにいる市場でフラフラ移動されては、追いつくまで少々と時間も必要か。
パッと見た限りでは無防備、そう、な後姿に追いついた辺り。
先に不意と声を掛けられれば、ピクリと眉が動いた。別段気配を隠して歩いていた訳ではないが、素人にこの距離で反応されるというのも妙な話である。
僅かな思案の後に、一拍と置いて)

失礼、私はしがない冒険者、でございます。
おそらくは貴族のご令嬢とお見受けするが。
ご覧の通り、この辺りは貴女の様に裕福ではない者が多く、その身を狙うやからも多いので。
見たところ護衛もいらっしゃらない様子、騒ぎになる前にお帰りになられた方がよろしいのではないかと思い、お声掛けした次第です。

(左手を己の胸元に当てる略式で例を示すと、一度軽く頭を下げる。
コチラの装備等を見れば、明らかに貴族でもなければ執事でもなく、高貴さは欠片もないのだけれども。
貴族関係の仕事もこなす以上、礼節関係はそれなり程度には、といった所か。
とりあえずのファーストコンタクト、子供姿であっても敬意を示し、相手の問と、近づいていた理由を告げた)

フローレンス > (私とて、戦士ではないにしても吸血鬼。夜の王、なんて別名がつけられる種族の姫ですもの。日中であれば、感知できないでしょうけれど、夜であれば話は別。これでも魔術は齧っておりますし、影を踏まれる程に近づかれれば流石に認識出来ます。・・・大丈夫だとは思いますけれど、話しかける前に一応ハンカチで口元を拭っておきましょうか。何かついていたら恥ずかしいですもの。)

・・・そんなに目立ちます?私。

(前、お兄様とこっそり下町に降りた時のような町娘の衣装に扮することはそのような服がなかったので、そのままの服で降りたのですけれど、初対面の方に一発で貴族、と看破される程に私、目立っていたのでしょうか。やはり、先程歓楽街で見かけた方のようにもっと肌を晒さないといけなかったのでしょうか。・・・最近の下町の方は過激でいらっしゃる、と思ったのですけれどあれが、普通なのでしょうか。
・・・こほん。まぁ、それはさておきまして、とりあえず見透かされて忠告までされたとあってはそのまま無視する訳にもいかないでしょう。まずは受け入れなくては。しかし、私にもこの自由を謳歌する時間は限られているのです。家族に私が見つけられるか、もしくは・・・。
しかし、私としましても今宵はもう少し下町を謳歌したい気分なのです。で、あるならば・・・口元に手を寄せて少し考えた後・・・くすり、と微笑んで貴方様に返事を致しましょう。)

忠告、ありがとうございます冒険者の方。しかし、私としましても今宵はもう少し色々見て回りたいのです。私も、こうして街に降りられる時間は限られていますから・・・。一人が危ない、と言われるなら・・・貴方が、今夜限りの私の護衛に、なってくださいませんか?

アシュトン > (色々と考えることはあるが、ヘタな藪蛇を突かないほうが今は懸命だろう。
基本的にどこかの貴族令嬢と接している、という条件を崩さない状態で、話を続けていく心算のようだ)

恐れながらものすごく。
周囲を見て貰えば分かると思いますが、貴女の様に綺麗な身なりをしている者は、ここには殆どいませんので。

(言葉に合わせ、視線を緩くと巡らせてみる。
当然ながらここは貧民地区である。ボロのような服をまとったモノも多く、自分の様に冒険者や傭兵的な格好でもしっかりした部類に入る程だ。
髪や肌だって、くすんでいない者の方が少ないのではなかろうか。
そのお陰で、狭い路地の暗がりから、狙うような視線を向ける者は幾らでも居る訳で。自分が先に声を掛けたせいか、舌うちさえ聞こえてきそうだ。
それとなく、忠告をした後に。どう出るかと思えば、微かに笑うような仕草に首を横に傾ける)

あー……なるほど。
自分も今は暇をしておりますので、ご希望とあらば喜んで。
しかし、ここは市になっており比較的安全ですが、人気のない場所はもっと危険ですので。
其方には近づかない様に、というのは約束していただきたい。

(二人つれなら妙な気を起す奴は減るだろうが、万が一ってのも十分にある。
ひとめぐり終わった後に、家まで連れて行ってやれば貴族なんかとの繋がりもそれなりに期待できるところだろう。
了承に一つ頷いた後に、相手が見て回りたいと言うのであれば、ご自由にどうぞと、片手で示す。彼女が歩き出せば、となりにでもついていくだろう)

フローレンス > それは・・・わかっておりましたけれど、そこまで目立つもの、なのでしょうか。やはり、先程の歓楽街の方のようにもう少し胸や足を晒す服の方が流行りなのでしょうか。・・・あの方は綺麗な格好をしておりましたし。

(・・・その方が高級娼婦、と呼ばれる方であることを知ったのは数週間後の話でありました。・・・下町の中でも稼ぎが良い方であったのですね。)

えぇ、是非お願い致します。一人より、誰かと一緒の方がきっと楽しいですもの!

(ぱん、と軽く手を叩いて笑いましょう。やはり、買い物となれば一人より二人や三人の方がきっと楽しいでしょう。私も気心のしれた家族と買い物をした際は楽しかったのを覚えています。)

・・・護衛、とはいいましたけれど、気は楽にしてくださいましね。何かあったとしても貴方を責めるつもりは毛頭ありませんし、どちらかといえば・・・話し相手、になって欲しいのです。

(くすり、と笑って貴方の手を握って、夜の街を歩きましょう。今宵は 露天、というものを見て回りたいのです。下町には様々なものが売られていると聞きます。色々と、私の知らないものを見てみたいのです。)

私は、フロー・・・フローラ。フローラ、とお呼びください。貴方は、なんとお呼びすれば?

(フローレンス。それが私の本名。けれど、迂闊に名前を伝えてはどこから家族に私の名前が流れていくかはわかりません。ここは1つ、彼には申し訳ないのですけれど名を偽らせていただきましょう。名を偽った身で名を求めるのは少々気が引けるのですけれど、呼ぶ名前がないのではそれはそれで困ってしまいます。せめて、呼び名。なんと呼べばいいのかくらいは、教えて頂けませんか?)

さぁ、夜は長いけれど短いのですから、私に色々な世界を見せてくださいまし!

アシュトン > 恐らくそれは娼婦、客と――つまり、そういう行為をするのを仕事とする者達でしょうね。
派手な方が目を引きますし、貴族がお忍びで遊びに来ることもあるので、貧民区の中ではいい服を着ている場合が多いかと。

(肩を僅かに竦めた後に、顔を横に振る。
万が一同じような格好をしたら、それはそれで別の問題が起こっていそうだ。まぁ、見た目も相まって相当人気は出そうだが)

まぁ、この辺りは自分にとって庭の様な物ですし、気張らずともある程度の問題は対処できますが……
話し相手、ですか……では少し、口調を砕きましょうかね。

(話しやすいように、丁寧ぶった言い方を幾らか崩す事にする。
責めないとは言ったが、実際に貴族の令嬢を傷物にして連れ帰ったら、両親にたっぷり責められる可能性があるため、可能な限り気は付けるつもりなのだけれども。
差出しはしたものの、握られるのは余り予想はしていなかったが。少しと考えた後、緩くとだけ握り返す事にしたようだ)

フロー? フローラ、ね。自分……俺は、アシュトン、だ。
そのまま呼ぶなり、略すなり、ご自由に。

(なーんか言い詰まって言い直した感が漂うのだが、その辺は余計と突っ込まない事にしておいて。
先に宣言した通り口調を崩せば、特に隠すでもなく自己の名前を告げるのであった)

色々な世界か……貧民区でも、広い様で狭いし、狭いようで広い。市場を見回ってるだけでも色々とはあるが。
もう少し、住んでいる人間に近づいてみようか?

(片目を緩くと閉じれば、軽くと手を引いて。
市場から少し進んだ先、何やら人の活気が漏れてくる場所へと近づいていく。
俗にいう所の、酒場である。傭兵やら冒険者の類も居るようで、中々に騒がしく、酒臭い)

フローレンス > ・・・っ!!?あ、あれが娼婦さん、なのですね・・・。

(そういう行為、と言いますと・・・やはり、その、そういう行為、なのでしょう。男性と女性で、こう・・・子作りの為ではなくて、ただ気持ちよくなる為に身体を重ねる、という・・・。男性はその、物理的に溜まってしまう為、それを解消する為にどうしてもそういう方が必要なのだとか・・・。あれは、最近の流行りという訳ではなく、お仕事の服だったのですね・・・。道理で、妙に露出が高いと思いました・・・。)

えぇ、どうか気を楽に。私も、その方が楽ですから。

(確かに私の元の地位は貴族でこそありますけれど、こちらでは何の後ろ盾もないただの町娘。あまり畏まられるとそれはそれで困ってしまいます。私も、貴方様も息苦しい。そんなの、誰も得をしない悲しい話ではありませんか。なれば、どうか気を楽に。貴方様のやりやすいように接してくださいませ。ここは、無礼講ですから。)

アシュトン・・・アシュトンさん、ですね。はい、どうか今晩はお願い致します。

あら、何かオススメでもあるのですか?では、そちらにも行ってみましょう。折角ですもの。私、貴方のオススメも見てみたいですわ。

(くい、と手を引かれるのはあの日お兄様と渡り歩いた下町を思い出します。思わずくすり、と笑みを零しつつ貴方の案内に従いましょう。貴方の案内に従ってそちらに近づけば、耳をつんざく程の歓声 それに、あちらこちらから届く濃厚なお酒と食事の匂い)

これが・・・これが・・・下町・・・!

(明らかに私が住んでいた世界とは知らない世界。お兄様や弟の話や物語の中でしか聞いたことのなかった下町の世界。様々な勇者がここを経て旅立っていったという出会いと別れが交差する、これが、これが下町の酒場なのですね・・・!)