2016/12/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアンセルさんが去りました。
■ノーガルト > (一緒にいてほしいと思う人間としか、一緒にいない。
もしもそうなら…嬉しい限りだった。
男として、好きになった女に必要とされるのは、とても誇らしいことだと思う。
笑みを見せて、走り去っていく狼の姿は、どこか嬉しそうに見えた。
本心では、彼は帰りたがっていたのかもしれないと肩を竦め、意地っ張りめと、笑みで皮肉を言ってのけた。)
『…お前は、本当に馬鹿だな、ノル。戻るなといえば、恋敵が一人は減ったものを。』
(そして、今まで黙っていたダインが口を開いた。
予想していた皮肉が飛んできて、ノーガルトはどこか愉しそうに笑う。)
「…剣のお前にはわからんだろうが、それもまた人間だからだ。」
(ノーガルトは、どこか誇らしげな笑みを浮かべて言い返す。
平民地区へと走り去っていく、アンセルの背中を見送りながら、ノーガルトは最後の酒を飲み干した。)
「…それにな、ダイン。俺はまだシンシアを諦めたつもりはないぞ。」
『だろうな、お前は昔から、諦めの悪い男だった。』
(月夜に出会った狼、その決心をノーガルトはむしろ喜んでいた。
うかうかしていられないと、ノーガルトは笑みを浮かべて宿へと戻っていった。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からノーガルトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にスヴェンさんが現れました。
■スヴェン > 幼い手がズボンの裾を引くのに足を止める
カゴに入った白い花を買ってほしいのだ、と少女が言えば思案顔を浮かべながら、じっ、とカゴに入った花を
値踏みするように眺めてから、一番小さなものを手に取れば少女に金貨を手渡して、入れ替わりに受け取った
白い小さな花をコートの胸ポケットにさした
強く触れれば潰れてしまいそうな小さな花を軽く指先で突くようにし、満足げに鼻を鳴らせば、
少女に笑みを浮かべながら、男ぶりがあがったろ?なんて問いかけながら首を傾げるのだが、
少女はただはにかむばかりで、代金のお礼を告げれば走っていってしまった
「…イマイチだったか、また10年後に再挑戦してみるか」
自嘲混じりに去っていく背中を見送れば、自分もふらり、と走り去った少女とは逆の方角へ歩きだす
特に酒場に行きたいというわけでも、女を買いたいというわけでもなく、宛はない
ただ、なんとなく人々が行き交う雑踏に紛れるようにしながら気を紛らわしたかっただけ
…特に何か重大な問題を抱えているというわけではないのだが、時折、こうして宛もなくフラフラする時間が
嫌いではなかった
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にハルクラム=メイプルさんが現れました。
■ハルクラム=メイプル > 「くひひ・・・今日もいいかんじの男探しですのぉ・・・」(あ、なんかいいおとこみっけですの・・・)
■ハルクラム=メイプル > そうやって屈強そうな傭兵と思われる男の元へハルクラムは静かに近づいていく。 「ねええ、こんばんわぁ?」
■スヴェン > 酒場や娼館、食品を商う屋台などが立ち並ぶ一角は日が落ちてからの方が昼間より余程、熱気がある
昼間は閑散としていた通りが日が傾き始める頃からにわかに活気づき始め、夜半とも慣れば歩くのに少々コツが居る
様々な人種が行き交う通りを、ポツポツと宛もなく歩いていれば、不意に声を掛けられ、
客引きか?などと思いながら、歩みを止めないまま、声の主の方へと視線を向けた
「…客引きなら間に合ってる。そんなに金を持ってるようには見えないだろ?」
声の主を一瞥すれば、視線はまた前方へ向けられる
人の流れに乗るようにしながら歩き続けた
■ハルクラム=メイプル > ハルクラムはつんつんと男の腰あたりをつついては、自分の興味を引かせるように明るい笑顔でみつめた。 「ええー、こんな娼女だってがんばって客引きしてるんですのぉー・しかもあんたあ、あたいぐらいの子にかっこいい所見せたいんじゃないのぉ?」 少しにやけながら、ハルクラムは男の耳元に擦り寄り、ささやく。「金なんてとらないからさぁ、ちょっと気休めしにいきましょうよぉ」
■ハルクラム=メイプル > 「とりあえずぅ、人も多いとこだし足疲れたしぃ、あ、ここの酒場で一杯しましょお?」といって、ハルクラムはやや困ったような疲れたような顔を見せて、男を巧妙に誘ってみせた。「ねぇぇ・・・」(なかなか冷たい男なの・・・)
■スヴェン > 花を売っていた少女とのやり取りを見ていたのだろうか
声の主の言葉を聞けば、かっこいい所を見せたかったのだろうか、とぼんやり考えつつも歩みは止めない
「…男ならご婦人に見栄を張りたくなるもんだと思うが…
って、やっぱり客引きなのか。そうだな、後10年もしてからまた声を掛けてくれよ
どこぞのモノ好きな貴族と違って少女趣味はない」
歩きながらついてくる彼女にそう告げる
…が、しかし、中々相手も功名であった。酒場に誘われれば苦笑いを浮かべて
「年端もいかない背格好の娼婦連れて酒場になんぞ入ったら、良い笑いものにされちまうよ
少女趣味だって喧伝してるようなもんだ…二度とこの通り歩けなくなっちまう」
悪いが他、当たってくれ。と続ければ人の波を巧みにかきわけるようにして歩きだす