2016/12/06 のログ
ノーガルト > 「…おせっかいでトラブルメーカーのくせに、女をたらす様になったのかと茶化された。」

(ダインのことは、既に話を通してあった。
そして、ダインにもシンシアのことは多少なりとも話していた。
今日は、そのダインが背中に居る。
話をしてみたいといっていたシンシアに、早速会話を伝えた。

雰囲気が、少しだけ軽くなる。
不安を抱えているシンシアは、抱きしめてもらえると嬉しそうにする。
触れ合うことで感じる安心感のようなもの、ノーガルトにも少しだけわかる気がした。)

「…そうだな、日課のメニューに加えて置こう。今度、やり方を教えてくれるか?」

(…あえて、触れないようにしていた。
泣きそうになっている彼女の顔を、のぞき見ることもしない。
だが、なんとなく泣きそうになっている…そんな気がしたから。
腕に少しだけ力を込めて、強く彼女を抱きしめた。)

シンシア > 「ノルって…そうなの?お節介のトラブルメーカーのナンパさん?」

ダインの言葉の通訳におかしくて笑う
自分の前のイメージと違う話をダインがしてるということは
そちらが本来の彼なんだろうと、納得してしまいながら

「うん…ありがと、そこらの人には言えないでしょ…
 ハグは…安心するの、一人じゃない気がしてね」

下心的な意味でなく、抱かれてたいだけ、その時だけでも
独りを感じないでいれるから
そう、されてたいだけなんだけど、なかなか叶わない

「うん、ストレッチだから簡単だよ」

ぎゅっと強くなる腕の感じも大人しくそのままの姿勢
腕の中で居る

ノーガルト > 「…そんなわけないだろうが。そもそも人付き合いはあまり得意じゃない。」

(お節介でトラブルメーカーなのは否定は出来ない。
だが、ナンパだというのは全力で否定できる項目だ。
本来の自分ではないと、勘違いしそうなシンシアに釘を刺しておいた。)

「…お前はいつも一人じゃないだろうが…。ソルも居るし……俺もいる。」
『………。』

(一人で居るような気持ち。
孤独感を感じることのなかったノーガルトには、分からないと言われてしまえばそれまでだろう。
ダインが常に、そばにいてくれたからこそ。
そばにいてやれる期間は、それほど多くはないかもしれない。
だが、居られるときくらいは。)

「……一人は、心細くなるのはわからなくはない。だが…そういうときは落ち着いて、周りを見てみればいい。」

(そのときに誰かが居る気配がすれば、きっと一人じゃない。)

シンシア > 「そお?じゃあ、そういうことにしておく」

彼との話で面倒見が良さそうな雰囲気はあったから
なんとなく納得する部分もあって

「そう、ソルね、こないだ兄と兄の彼女と一緒に食事したんだけど
 女の子かわいかったー…、目の前でイチャイチャなんだもん」

兄と慕ってる人が連れてきた女の子との3人食事を思い出し
また、目の前で仲も良く、微笑ましい2人のやりとりを見たから

自分もあんなに純粋で可愛げもあればと羨んだほど

「そうね、その時に都合よく、ハグしてくれる人がいたらいいのにな」

ノーガルト > (そういうことじゃなくて、そうなんだと突っ込みそうになったが、まあいいか。
面倒見がいいとはよく言われるものの、さすがに女ばかりをそういう風にすることなどない。
旅人は、人とかかわることが少ない生き物だ。)

「彼女……?ほお、ソルは女がいるのか…。意外だな、女を造る性格とは思わなかったぞ…。」

(彼はもっと、堅物で戦場で生きることを良しとしているような節があった。
一度しか会っていないが、どことなくそんな雰囲気がある。
その彼女というのも、少し気になった。出来れば、一度会ってみたい。
別に、横取りするつもりではなくただ単に、シンシアの話に出てきたからというだけだが。)

「………。」
『どうした、俺がそばにいてやるとでも言えばいいだろうが…。』
「うっ……。うるさい、黙ってろ……。」

(ダインの言葉に、ノーガルトは言葉を詰まらせた。
本当は言おうとした、けれどもどこか、その勇気がわいてこなかった。
少し顔を赤らめながら、再びダインに沈黙を要求し、肩を竦めた。)

シンシア > 「うんうん、可愛い子よ。この国では危ないほど純粋でまっすぐで
 だから私も守りたい人が増えちゃった
 恵まれてると思う、人の縁にはね」

優しくしてくれる人、可愛く守りたい子、大事に思ってくれる人
思い出せば独りではないけど…それだけ悩みも絡んでくるから、少し心にはキャパオーバーになりがち

後ろから抱きしめられてるから
話もしやすい表情を見られないという気楽さ

ダインが何かいったんだろう…言いたいことでもあったのかなと

「ダイン、何か言いたいことあったの?私の質問とか?」

どんな会話かわからない、ダインが自分に聞きたいことでもあったのか
今の会話に気になることがあったのか
何かわからないけど
直接離せないから…彼を通すしかなく

ノーガルト > 「護りたい…か。シンシアは強いな…。」

(ノーガルトには、護りたいと思える人間など、目の前にいる彼女しか思い浮かばない。
この国に、長く滞在すれば自ずと増えていくのかもしれないが、そんなイメージはまったくわかない。
大事な人間、護りたいと思える人間…さて、現れるのだろうか。
現れるならば、少しくらいはノーガルトも、腰を落ち着けてもいいと思うのだろうか。
少なくとも、目の前に居るシンシアが居なくなれば、ノーガルトはまた旅人に戻るだろう。)

「……いや、何も言っていない。」

(ダインが言ったから、などという言い訳は使わなかった。
俺がそばにいてやる、俺がお前を護ってやる。
そんなありきたりな言葉を投げても、彼女はきっと笑ってしまうだろう。
あの日、彼女の家で食事をした際に伝えた思いに、嘘はない。
だからこそ、ダインが言ったからという言い訳は、使わないようにしたい。)

シンシア > 「強くないよ?だから言ったでしょ、
 大事な人は…多く作らないつもりだったって…大事な人ができちゃうと
 弱点を作ることに似てるから…
 それでも、守りたいって思っちゃう、矛盾してるのにね」

彼からの言葉も、自分の気持ちも
力もないのに、まもりたいものが増える…力を求めたら、誘惑など多くある
今のまま強くなりたくても、難しく

後ろからのハグのまま話してるから自分は暖かいけど

「ノル…寒くない?私は暖かいけど…」

ダインの言葉を聞けなくて、彼が少しの間のあとに返事が返る
それ以上は聞かずに

ノーガルト > 「……普通じゃないか?お前の言い方だと、強くないものは皆孤独にならなければいけないという事になる。…例え強くなくても、非力でも…誰かを護りたいと思うのは、普通なことだと俺は思うな。」

(ノーガルトも、自信が其処まで強いとは思っていなかった。
仮に、ノーガルトを強いというものが居るならば、それはきっとダインやディンが居るからだろう。
だから、毎日日課でトレーニングをするし、少しでも強くなるために新しい技術だって導入しようとする。
誰かに護られ、そして守ってもらう。人間は皆、そうして生きているものだと思っている。
孤独に打ち勝てる強さは、きっと誰も持っていない。
一人がいやだから、誰かを護りたいと思うのだろう。)

「お前は、お前らしくあればいい。そのほうがシンシアらしいし、きっと楽だ。」

(無理をすれば誰だって辛い。疲れる。
だから、難しく考えずに自分がどうしたいのかを、直感で感じればいいと思う。)

「……いや、別に寒くはないが…?」

(外套を着込んでいるし、何より後ろからでもシンシアの体温がある。
だから、別段寒さは感じなかった。)

シンシア > 「そうかな、自分の手の届く以上に大事なものを増やすのが怖くてね」

この国にきて知ったこともある
強い人も種族もある、大怪我はないけど傷はたくさん作ることもあるし
心配から怒らせたりもしてる

自分の及ばない力のせいと思い込んでて

「私らしくかあ…難しいなあ…最近は」

ネックになってることの影響は強く、困ったようにため息を漏らしながら
少しの間から…
勢いよく立ち上がって

「ノル、かえろ?もう遅いし…お酒だけでいいなら1杯のんでいく?」

場所も貧民地区とあれば彼の性格的にも送ると言い出しそう
ならば先に誘ってしまえばいい…

「私はこっちからの近道ね」

大柄な彼は瓦礫の上、足場も悪く降りれないだろうから
来た道をもどるように話し、自分は…彼の前で
屋根と廃墟づたいに地上まで、トントンと降りていく
足元も暗く見えにくいはずなのに、小柄な体であっという間に地上まで到着…

彼が降りてきたら、そのまま家まで共に帰っていくことに

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からシンシアさんが去りました。
ノーガルト > (手から零れ落ちるほど、沢山のものを守りたいと思うのは、確かに我侭だろう。
それを解っているからこそ、ノーガルトもあまり人とかかわることは避けていた。
なんとなく解った、何故自分がシンシアに惚れたのか。
どこか、自分に似ているものがあると感じていたのだろう。)

『…ノル、以前のお前に、少し似ているな……彼女は。』

(ダインも、同じような考えを抱いていた。
その言葉に、ノーガルトは薄い笑みを浮かべながら軽くうなづいた。
自分らしく、簡単な用で実はとても難しい。
だが、そうであろうとすればするほど、深みにはまっていってしまう。
だから、ノーガルトは難しく考える事を、ただやめた。)

「っと……そうだな、随分と長く話してしまったな…。」

(飯は期待できないだろうが、酒だけならば。
屋根伝いに、まるで飛ぶように下りていくシンシアの姿を見ながら、ノーガルトは軽く苦笑した。
あの技術は、ぜひとも会得したいものだと呟き、荷物を持って廃墟を内部から、階段を使って降りていく。

先に降りた彼女と共に、送っていくという名目で共に帰っていった。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からノーガルトさんが去りました。