2016/10/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にヴィールさんが現れました。
ヴィール > 日も暮れかけた頃。
木箱に腰掛け、薄汚れた衣服を纏った少年と言葉を交わしている。
時間だから、と去っていく背を見送り、ぽん、と木箱から軽快に飛び降りた。

「……物騒なのは相変わらずだな。チェッ」

この貧民地区で起きている事件等、我が愛すべき父上兄上は無関心であるに違いない。
ふん、とその様を鼻で笑いながらも、自分にできることはそう無いのも事実。
汚職に手を染める貴族達は掃いて捨てるほどにいる。
見ていて不快に思うことも幾度となくあった。

ヴィール > あんな風になるのかな、と小さく呟く。
腐敗貴族を反面教師にするか、同じ轍を踏んでしまうか。

自分次第かと得心し、ゆっくり歩き出した。
薄暗い路地裏を、自宅に向けて帰路を辿る。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からヴィールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアルさんが現れました。
アル > 「……つまり、おっぱい!……はっ!?」

突っ伏していた状態から、いきなり顔を勢いよく上げたアホの子。
ここは何処だったかを確認するように幼さを残す顔をキョロキョロさせ、アホ毛も、現状を理解できずに?マークを描いていた。

深夜近くの時間。この界隈では数ある宿屋を兼ねた場末の酒場。その薄暗い店内。
酒や料理の味、店の雰囲気などを楽しむ店ではなく、値段の割には量だけはある料理を出す、ある意味らしいと言える酒場。
部屋は狭く清潔とは言えない、安全とも言い切れないが、寝るだけなら問題ない宿。
それらが合わさった一部の冒険者ご用達の汚い店内のカウンターの一番隅で、少し前まで潰れていたのだが、いい夢見た後に覚醒したのが現状。

主観では、宵の口から名も知らぬ冒険者グループと意気投合。お決まりの馬鹿騒ぎ、オッパイについて熱く語って、引かれたのは懐かしい記憶。
そして気が付けば一人でカウンターに潰れていた。

「ボッチじゃないから……一匹狼が好きなだけだから……マスター、水……って!いないって、どういう事ッ!」

何の因果か、この店内に本当に一人で放置されていたらしい。
看板は下ろされていないので店じまいでもないだろうが、もしかしたら初老のマスターの趣味が覗きなのは事実かも知れない。

薄暗い店内で一通り驚いた為、すっかり目が覚めたので、椅子に座ったまま素早く持ち物が減っていないか――特に金銭が――確認した。
特に取られて困るものもないが、お金は大事。減っていないので一安心と安堵の溜息一つ。