2016/08/21 のログ
リシェラ > 平民地区程は広い訳でもないが、決して範囲としては狭いものでもない。
貧民地区での生活する人々の姿を横目で見、散策を続けては無駄に頭を悩ませる。
尤も、其れで悩んだからと云って物事が解決する訳でも改善される訳でもない。
理解をしていても、湧き上がる気持ちへのジレンマ。そんなものだろうか。

今日は先日の様な事も起こらぬ侭、静かに散策を終えるのであった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリシェラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にマクシミリアンさんが現れました。
マクシミリアン > 「下らん街でも変わったものはあるか」

月に数度の盗賊団のカモフラージュの商店にと顔を出しに向かう最中。
比較的広い路地で出店していた違法露店で購入した異国の武器、確かカタナといった剣を手に歩く。
よそ者を狙おうとする住人も居はするは異種族を襲う度胸はないのか遠目に感じる視線をうっとうしそうにして歩き

マクシミリアン > 慣れた道を念のためにいくつかの角を遠回りするように歩けばやがて目的地へ。
念の為ともう一度確認をして人目がないのを見れば店の裏口から中へと消える

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からマクシミリアンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリシェラさんが現れました。
リシェラ > 日が沈み掛けた頃合に王都上空を飛び交う蝙蝠、降り立つ場所は先日と同じ場所だ。
少しばかり早いのだが、十分に日の光は差さないのだと分かっている。
今日を散策する場所は貧民地区の細い路地なのだから。
日の光の方角と建物の並び方は分かっている上だ。

昨日で十分な時間を使って大きな通りは調べ上げた。
平民地区と比べれば、其の広さは何とかなるものだったからだ。
其れでも、何時もの様にフードの付いたマントを羽織っているのは念の為である。

リシェラ > 裏路地と為れば、通りと違い依り貧民地区の中でも身の低い者達が目に映る。
そして、更に奥へと進めば人の気配そのものが殆ど感じられなくなってくるだろう。
複雑に組み合う裏路地を、其れでも正確に一度も入っていない場所へと歩み入る。
流石に此処まで来ると覚えるか如何かも迷う建物が多い。
商売をするには人が居なさ過ぎるし、場所的に身の危険が大き過ぎると云うのも在るだろうか。

(如何するか迷う処か、是より先に進んで意味が在るのか…?)

確かに頭の中に描く地図を完成させる為に動いてはいる、其れを考える為らば意味が無くとも調べ上げるべきだろう。
だが、何の為に地図を完成させようとしているかを考えると必要性が在るのかは少々疑問だ。
ピタリと足を止めて、少しばかり考え込んでみる。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にクロイツさんが現れました。
クロイツ > いつもの様に遅い時間に住処を抜け出して面白い事でもないかと探索にと出かける。
毎日それなりに飽きない事が起きる貧民地区の安全とは言えない道を人避け、時折に狭い路地裏を縫うようにして気の向くままに歩く。

「今日はまだ早かったかな……あれ?」

完全に日が暮れた方がよかったかと歩く最中に考えていれば目の前、貧民地区でもより治安が良いとは言えない場所へと続く裏路地でこの辺りで見かけない人影を見つける。

「や、こんな所でどうしたの?その先は危ないよ」

放っておかなければ何か起きるかもと考えれば迷わずに気が付く声をかけて近寄っていく。

リシェラ > 考え込んでいたからか、声を掛けられる迄其の存在に気が付かなかった。
緩やかな動作で振り返り、声の主を確かめ様と顔が向く。
違う、先ずは言葉を返すのが先だろうと唇を小さく開いた。

「何、此の地を知りたくて散策をしていたのだ。予を心配しての心遣い、感謝はしよう。
この先は危険か…理解した、為らば進むのは止めにすべきだな」

どの程度危険なのかは知り得ぬ事だが、心配して声を掛けた相手を更に不安にさせるのは良しとしない。
其れならばと、考えを改めた事を彼へと伝えておく。
そうしてからやっと、声の主を確かめ様と視線が向けられるだろう。

クロイツ > 心配という気持ち半分、もし進むなら楽しい事が起きそうという気持ちが半分で声をかけ、ある程度の距離で足を止める。
こんな場所でいきなり声をかけただけに走って逃げられるかもしれないと思えばそれなりな距離を開けるのが良いと考えて。

「ここを知りたくて?確かに変わったものが多いのは否定しないよ。
でも一人で歩くのは腕に自信がないと大変な事になっちゃうからね。
そっか、それがいいよ。この先はこの辺りより数倍物騒だしね」

進まないと返されればこちらを見られていない事を残念そうに少しだけ肩を落とす。
その代わりに聞こえる声で女の子と判ればどんな子かなと興味が沸き、振替し視線を向けてくる少女を笑顔でどんな子かなと見詰める。

リシェラ > どういった心持で声を掛けたかは理解出来る処ではない。
掛けられた言葉を素直に受け取っただけで、此方はそう強い警戒心を抱いたりはしていなかった。
尤も…雰囲気というか、感覚というか、少々違和感は感じているのだが。
勿論、相手も自分に違和感を感じるかもしれないが其処は大して気にする必要は無いと思っている。

「他の者に心配をさせて迄、無理を通す必要性は無い。
物騒で在ると教えられれば尚更な?」

視線を向けたタイミングか、彼の肩を落とす様子が見て取れた。其の理由を知る事も無く、小さく首を傾げる。
表情は笑顔だ、見えた仕草に少しばかり心配はしたが安堵する。
フードの陰に見える顔は、身長や声から想像出来る通りの年代の少女のものだ。
僅かに見える髪の色は金色、向き合う様な形になって見える瞳は血の様な紅。

クロイツ > 少女から僅かにこの辺りでは感じない違和感をよく見ていれば感じ取り首を僅かに傾げて。
人というにはす変な感じがし…つい最近感じた様なと記憶を探る様にして。

「そっか、その方がいいよ。ここは他人を心配する所か逆に何も知らない子を罠に嵌めるぐらいはあるだろうしね。
住んでる人でも油断したら大変な目に合う事もあるんだからさ」

もしかして肩を竦めるのを見られたかもしれないが何も言われないのであれば気にせず普段の笑みで見詰め。
フードの中を覗くように見れば年相応の少女の姿。
綺麗な金髪に紅い瞳を見ればおや?と何かを感じ取り。

「特に君みたいに可愛い子だと危険は増すよ。
今まで変なのに会わなかったかな?」

ちょっとした好奇心、可愛いと思う子には手を付けたいと考えるのはいつもの事。
この少女には通じるかなと…魅了の魔術を魔眼に込め、その紅い瞳を覗き込んでいこうとする。

リシェラ > 自分の仕草を追う様に首を傾げるのが見える。
成る程、彼も又人間とは違える存在で在るかと考え到る。

「其れは怖い事だ、皆が皆そうで在るとは思えはしないが覚えておこう。注意は必要である、とな」

首を傾げるに次いで覗き込んでくる彼の動き、隠れているものは気になるものだ。
そう理解はしているからこそ好きにさせておいた。其の動きを制止する理由は特に無い。

「其の言の葉は予を見る度に言う者は居る、其方の言いたい事も理解はしている。
全く出会わなかったと言えば嘘になるだろう。
好意を持ってくれるのは嬉しい事だが、其れは止めてくれないか?
人の好意を得る為には、矢張り気持ちの篭った言葉が一番だ…そうは思えないだろうか?」

見詰め合う瞳、彼の瞳に感じ始めたのは自らも持つ魅了の力。だからこそ、即座に其れを理解出来る。
只、彼には残念に思えるかもしれないが其の力は効果を及ぼさなかった。
クスリと小さく微笑めば、此方は対して言の葉で返す。
彼が言葉で理解出来る相手だと思えるから。

クロイツ > 「ここは本当に怖い場所だよ。親切な人もいるにはいるけど気を付けるに越したことはないからね」

覗き見れば可愛い子だなと怪しまれても仕方がないほどに覗き込み。
制止されずに満足いくまで見つめて。

「そんなに言われるんだって…言った人ってどっちかと言えば平民地区い近い場所に住んでる人じゃない??
奥に行けば逆に連れて行こうって人が多いと思うしね。
あ、キミには通じないか。人間とかなら十分に通じるんだけどな。
それは同感だけどさ、可愛いしおいしそうだからついね
お詫びにこの先、少しだけなら案内するよ?」

効果を発する所か逆に釘を刺されてしまえば流石に恥ずかしそうにして魅了の力を解き悪戯失敗という様に笑う。
力を使った理由を軽く告げればこれ以上はそういう事をするつもりはなく。
お詫びに案内を申し出る。

リシェラ > 「何時の世も、何処で在っても変わらないものだ、心と云うものは…其方の云う通りだ」

美しい彫刻品や造形物は見ていても飽きないもの、其の感覚と同じ様なものなのだろう。
そう思うからこそ、彼には好きなだけ見詰めさせておく。
気恥ずかしくないかと問われれば、少々気恥ずかしいものはあるのだが。

「如何だろうか…そう多くは会ったりしていないのでな。
では気を付けよう、其方の言う通り奥には行かない。
成る程…気持ちは分からないでもないから、其れ以上は言いはしまい。
其れは助かる、為らば其方の案内を受けるとしよう。
予の名はリシェラだ、其方の名を聞いておこう。名も知らぬ侭に案内を受けるのは気が引けるのでな」

素直に魅了を解き、笑顔の侭の彼を微笑み乍見詰めている。
そういった考えも理解出来るが故に、咎めはしなかった。
彼からの案内の申し出は素直に受け取る事として、序でにと名乗っておく。
後は彼の案内の侭に、其の横を付いていくのだろう。

クロイツ > 「そうなんだ?ここに来るまでに人の多い場所は…今はいないかな。
ちょっと前に騒ぎがあって引っ込んじゃってる人も多い方ね。
そうしてくれると助かるかな。でもさ、諦めた訳じゃないからね?
でも浅い部分だけだよ?あんまり奥に行くと面倒だしさ。
リジェラって言うんだ。僕はクロイツだよ。それじゃ行こうか」

魔術が効かないこと自体が新鮮だっただけに楽しげな笑顔を浮かべ。
咎められなければチャンスがあればと答える。
申し出を断られなかった事と名乗られた事にひょんとするが直ぐに名前を名乗り返し。
先の裏路地の比較的安全な場所を案内していく事に…

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリシェラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からクロイツさんが去りました。