2016/08/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリシェラさんが現れました。
■リシェラ > 一匹の小さな蝙蝠が人気も無い路地の中へと舞い降りた。
バサリと大きな羽音の様な音と共に、其の姿は次にはフードの付いたマントを被った小柄な人影となる。
何事も無かったかの様に、人影は路地から通りへと向かう。
(此処は確か…そう、貧民地区と呼ばれている所だったか?)
此の王都の事を少々伺った酒場のマスターの言葉を思い出す。
其れは通りへと出れば聞かずとも納得の出来るものだった。
平民地区と違い、此の通りもそう整えられた様子が見られない。
灯りも殆ど無い暗闇の中、疎らに見える人影も明らかに違いを見せている。
■リシェラ > (何時の世も貧富の差と云うものは無情だ、富むも貧しくも其れは心を容易く貶める。
其れを理解し乍も、何も出来ないのは…悔やまれる事だな)
誰に伝えるでもない言葉を思い乍、同じ王都で在りながらも平民地区とは違う街並みを眺める。
やる事は何時もとは変わらない、此の付近の散策だ。
緩やかな歩みで頭の中に今在る地図に、分かる限り何が在るのかを刻んでいって。