2016/01/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にルーフェンさんが現れました。
ルーフェン > 貧民地区の酒場―――
店の作りは粗末だが安く旨いという評判の店で店内は冒険者や勤務明けらしき兵士に街で働く平民、
さらにはお忍びの貴族らしき姿と様々な顔ぶれが揃っている
アチラコチラから賑やかな声が溢れ、時折、言い争いから喧嘩に発展する事もあるらしいが、
今宵は比較的落ち着いた雰囲気であった

そんな中にあって、ぽつーん、と1人ぐったりした表情で席につき、かつては看板娘であったろう
年季の入った女性店員に暖かい酒と今日のオススメを一品、と手早く注文を済ませればするする、と外套を外し
座っている椅子にそれを掛けて大人しく食事が運ばれてくるのを待つ

寒いにもかかわらず遠出をするのではなかった…と後悔しつつ待っていると、かつての看板娘が熱々に焼いた
大きな魚と温めた酒の入ったジョッキを持ち現れ、どん、と少々強引にテーブルに置くのであった

ルーフェン > 香ばしい香りの漂う魚は炭火でじっくりと焼かれプシュ、と皮が弾けて脂が滲み出ている
純粋に塩のみで味付けされたそれにスンスン、と鼻を寄せれば口内ににわかに唾液が湧きだし、
手で尾と頭を掴めばがぶり、と遠慮なしに齧り付いた
ホロリと口内でほぐれる柔らかな身。疲れた身体にじんわりと染みこむ塩気が堪らず、二口、三口と
夢中で魚を食べ進めれば、骨に付いた身まで確りと舐りとり、人心地付いたところで
ジョッキに満たされた暖かい酒で口内に残った脂と塩気を流し込めばポカポカと腹の底が温まるようで
ふんす、と鼻を鳴らし魚の付け合せに乗っていた野菜やら何やらをつまんではヒョイと口に放り込む

ルーフェン > 空腹が満たされジョッキに残った酒を飲み干せば、途端に眠気が襲ってくる
近くを通りがかった若いミレーの娘の店員に代金を渡せば外套を着込み手持ちの金貨の入った袋をポーチへとしまえば
今宵はどこで野宿しようか、等と考えながら店を後にしいまだ賑わう貧民地区へと消えていくのだった

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からルーフェンさんが去りました。