2016/01/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 奴隷市場」にキルド・ニッヒドさんが現れました。
■キルド・ニッヒド > 戦争が終わった。
敗戦は濃く刻まれ歴史となり、それは誰かの屈辱になり
誰かの栄光となり、時が過ぎればあぁ、そんなこともあったなということで終わる。
――だが、まだ風化するのはまだ早い。
その傷跡で、生まれたものはじくじく痛む傷跡を隠し生きている。
まぁ、この少年――キルド・ニッヒドにももちろん――そういうものであったのだが……
「さて、困った」
ここに訪れたは良いものの、あれやこれやということで流され流れてこんなところに来てしまった。
「……うん、困った」
うーんっと唸りながら、どうしようかと考える。
うつろな目。しかし奥にはまだ光が隠れた”仮死”の瞳。
それで辺りを見渡しつつ状況を好転させようと考える
■キルド・ニッヒド > 自分はなんのために生まれたのか。
改めて認識しなおさねばならない、同じ過ちは許されない。
恐怖もある。逃げたくなるくらいには。
でも――
一度くらいは、それを果たして朽ちたい
などと――コレはコレらしくない、願望を持つ。
故に、眼の奥は――黒く染まらない
■キルド・ニッヒド > そんなとき――
一人の富豪が”陳列”をみる
「おい、生きのいい”餌”を探してる。なにかないか」
餌……ぴくりと耳を澄ます。
どうやら。富豪は、さらなる富を求めて
冒険をする”端末”のようなものがほしいようで。
それならばと、推薦したのは――
なんというか、まぁ予想通りコレ、だったわけで。
「……――?」
首を傾げて、商人を見る。
好機のようにもみえるが、どこかズレたコレはまだそこまで頭がまわらない
■キルド・ニッヒド > とりあえず――
「腹が減ったな……」
その言葉が、富豪は気に入ったらしく。
コレは”端末”となる。
それが、始まり。
コレが、どうなるかはまだ――
だれもしらない
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 奴隷市場」からキルド・ニッヒドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカレリアさんが現れました。
■カレリア > 男を1人、首に縄を括りその縄を握り引っ張っていく
まだ子供と言える少女に首に縄を括られ引っ張られている男…もとは賞金首として山賊を生業としていたが…
「はぁ、少しどころかかなりの面倒ですわね
全く…貴方もそう思いませんこと?」
目指すは賞金首の換金所、生死は問わずではなかったため態々こうして生かしたまま連れてきた
換金所までの暇潰しに男に話しかけるが、男が返事を返すわけもなくただカレリアを睨みつける
■カレリア > 「だんまりですか、まぁ仕方ないですわね。」
女、しかも子供に負けて死ぬこともできずこうしてさらし者のように歩かされる男
その元凶と話したくもないかと会話は諦める
既に男には自分との力の差を徹底的に見せつけた。今すぐ襲い掛かる事もないだろう
「さっさとゴルドに変えて……変えて何をしましょうか…」
特に予定がないので手持ち無沙汰
この賞金首だって捕まえたのは暇をつぶすため…時間は少々潰れたがまた退屈が押し寄せてくる
「考えても仕方ないですわね」
やる事はないがさっさと用事は済ませよう、換金所へ着けば男を引き渡し賞金を受け取る
中々の額を受け取り建物の外に出ればもう辺りは暗く人気も多くはない
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリーゼロッテさんが現れました。
■リーゼロッテ > 換金所の奥にて、少女は事務仕事の男へ書類の詰まったマニラ封筒を手渡す。
組織での使いっ走りで今日はここへと訪れていた。
偶に賞金首の移送を手伝ったり、警備兵の装備を提供したりだの、それら諸々の契約に関するものらしい。
運んできた少女自身は、それがなんなのかは詳しく分かっていないけれど。
「はい、じゃあまたお願いしますね?」
参謀に、帰り際にしっかりと笑顔で次も頼んでおくようにと命じられていた。
幼さの残る顔立ちで柔らかに微笑みかけると、少しだけ堅苦しい事務員の雰囲気が崩れたような…そんな気がする。
届け物が終わると奥の部屋を抜け、正面の出入り口からコツコツと足音を響かせながら、外へと抜ける。
使役獣の隼には後で迎えに来てと伝えたので、その内来るだろうと空を見上げて…寒風にケープの中へ首をすくめ、襟を引き寄せて熱を閉じ込めようとした。
「……こんばんわ」
ふと、すぐ傍にいた彼女の姿に気づいた。
自分と同じぐらいに見える年頃に、近い身長。
体付きも…多分近い、色々と重なる部分を多く感じると、自然と緩やかな笑みが浮かんでいく。
挨拶の言葉をかけると、寒いですねと、苦笑いをこぼした。
■カレリア > 「はぁ…息が白いですわ…」
両手を口元にやり息を吐く
白く染まった息が温かいが手はすっかり冷え切ってしまっている
ふと声に気が付き振り返れば自分に近い年齢に見える少女が目に映る
「えぇ、こんばんは。今夜は特に冷えますわね♪」
ニコリと笑顔を浮かべ少女を見やる…体つきは普通
となれば魔術メインの者かと仮定する
服を見るにここの住民ではない、なのにこんな場所に居るのだから少なくとも何もできない一般人と言うわけではないだろう
警戒は一応最低限しているが…少女の胸元や表情を見れば何だか親近感が湧いてくる
「貴方も換金に来ましたの?それとも別の用事かしら?」
■リーゼロッテ > 「ですねぇ、今年の冬は暖かいなんて聞きましたけど…これのどこが暖かいんでしょうね」
冗談めかすように微笑みながら頷き答える。
動きまわる仕事をしている分、多少引き締まって入るものの、戦う戦士ほどのものではない。
いうであれば、部活動をしている娘程度の程よいぐらいなもの。
背中に背負った白いライフルと、腰から下げた古めかしい拳銃が少し違和感のある存在かもしれない。
洞察の視線であることには気づかず、相変わらずに微笑みつつ、冷えた指先をこすりあわせていた。
「換金じゃなくてお仕事です。ここの警備とか、移送とか…あと装備の支給とか、そういうのの契約の書類を運んでたんです」
もう終わりましたけど、と言葉をつなげて微笑む。
既に用事が住んでいることを告げながら、空を見上げる。
使役獣の隼から飛んできたメッセージは、故郷の谷に寄ったらなかなか出れそうになくなったと、迎えが遅くなる連絡で、独りでに苦笑いを浮かべていく。
■カレリア > 「そうでも言わないと誰も家からでなくなってしまうんじゃないですかね♪」
冗談を口にしながら目線を外す
背負った銃もそうだが少女に流れる魔力量は人よりも多く流れ安くなっている
戦闘において魔力を扱うものの特徴だが、これ以上そんなことを観察する必要もないだろう
「書類という事は事務員の様なものでしょうか?にしては仕事の幅が広いような…」
敬語と移送をこなす事務員とは中々面白い
一人に対して仕事量が多い気はするがまぁそこは彼女が上手くこなしているのだろう
「…何か心配事でもありますの?」
空を見上げ不自然な笑みを浮かべる少女に問いかける
■リーゼロッテ > そうなったら何処も儲かりもしないと思えば、なるほどと微笑みながら頷いていく。
続く問いには、言葉が足らなかったかなと思いつつ苦笑いをこぼして緩やかに頭を振った。
薄茶の猫がふわりと揺れて、ほんの少しだけ甘い香りが冷えた空気に広がる。
「本当は九頭竜山脈の麓で魔法銃の講師をしているんですけど…ザムくんっていう大きな隼のお友だちがいまして、こっちに何か用事があるときは、私が書類とか荷物とか、運んだりする時があるんです。警備とか移送とかはもっと強そうなお兄さんとか、オジサンがやってくれます」
ちょっとした使い走りなのだと説明をしていき、微笑む。
心配事と問われれば、はっとして彼女に向き直ると、再び頭を振った。
「心配ではないんですけど…その、ザムくんが今日これないかもって。こう、テレパシーみたいのでお話できるんです。だから今日はこっちで休まないとって」
今宵の寝床を探さなければならない。
お世話になっている人の酒場か、若しくは姉のところか…。
そんな事を考えつつ、困った様に微笑みながら素直に答えた。
■カレリア > 「魔術の講師ですか…あぁ、仕事自体は普通でしたのね」
少女を馬車馬の如く働かせていないとわかり安心する
そして隼の友達については…まぁテイマーと言う職業もあるにはあるし不思議ではない
にしても多才な子なのだなと感心する
「こっちで…では宿に泊まるのはどうです?
たまの贅沢で富裕地区の宿で一晩楽しむというのも良いものですわよ♪」
どうやら心配事は今晩の宿らしいと感づけばそう提案する
平民地区のさらに上の富裕地区、そこの宿となればかなり期待できるかもしれないと
■リーゼロッテ > こくこくと仕事について頷きながらも、実際探索能力を買われて遺跡に行かされることもあるわけだが…なんだか安堵の様子が見える彼女の前で、また心配させるようなことが言えなかった。
微笑みに隠しておきながら提案される言葉に、楽しそうかもと輝くような笑みを浮かべて…直ぐにそれが沈んでいく。
「いいかなぁ…と思いますけど、そんな事したらお財布が大変なことになっちゃいます」
それなりにお金は貰っているものの、ティルヒアにある教会へ仕送りをしている分、手持ちは少なくなってしまう。
衣食住に困るほどではないが、豊かとはあまり言えない財布事情が、こういう時に痛い。
そういえば皆も、金はかかるけどああいうのもいい とか言ってたなと思い出しながら富裕層の地区へ視線を向けるも…現実に悲しい笑みがこぼれてしまう。
■カレリア > 「ここになぜか湧いて出てきたお金がありますわ♪」
ジャリ、とゴルドの入った袋を見せる
先ほどの男の懸賞金がそのまま入った袋を
「まぁ私に付き合うというデメリットはありますがね?」
富裕地区をちらりと見た…ならば興味がない分けなはい筈
自分で言っておいてかなり怪しい誘いだが…
クスリと笑い少女がどんな反応を示すか少し楽しみにしながら尋ねる
■リーゼロッテ > 「わっ…悪い人、捕まえたんですか?」
かなりの重量を感じるゴルドの詰まった袋に、丸い目が一層丸くなる。
単純に 凄い と驚きを浮かべながらその袋を見やる。
誘いかける言葉の意味はなんとなくは理解したようだが…所謂、如何わしいところまでは気付けなかった。
同じ年頃、見た目、背丈…そんな娘に抱かれたことがないわけではないものの、その時と違って相手はあまり勢い負かせには来ていない。
そんな事を考え思い出しながら瞳を閉ざし、約10秒。
緩やかに青色を覗かせると、小首をかしげていく。
「いきなりあったばかりのそちらと付き合うといわれても…何かあります?」
悪いことをしそうには見えないし、するなら伏せているだろうし。
怪しさは感じたものの、危なっかしさを感じなければ、敢えてこちらから問いかけてしまう。
きょとんとした表情を浮かべている辺り、紡いだ通りにしか思っていないのが伝わるだろうか。
■カレリア > 「これでも冒険者ですからね、魔物の討伐よりこっちのほうが楽ですわ♪」
難易度の問題ではなく気分の問題だがそこまではいわないでおく
じっと瞼を閉じ酢少女をたっぷり10秒眺め瞼を開いたかと思えば思いがけない質問
「何かあるって……ふふ、夜に誰かを一緒の宿に誘うなんて何かない方が変だと思いません?」
真正直に問われ苦笑を浮かべる
もう少し捻った聞き方をされれば誤魔化しもしたかもしれないが
ここまではっきりと聞かれると隠しようもない
にしても…なんだかこの少女は危なっかしく感じてしまう
■リーゼロッテ > 「凄いなぁ…私、戦う方法は教えられましたけど、実際に戦うのは苦手なんです」
自分と同じ年頃で悪を捕らえ、戦える彼女を少しばかり憧れるように、熱のこもった視線で見つめていた。
問いかける言葉に、何やら想像を一層煽る言葉が返れば…またすこしばかり考えるも、今度ばかりは想像に至った様で、見る見るうちに頬が林檎の様に染まっていく。
「ぅ、ぁ…その…」
言葉に詰まる。
今までなら恥ずかしさに逃げ出す事が多いのだが…ここに来てから、少しずつ少女も毒されてきていた。
慌てふためく様子が徐々に落ち着くと、視線から逃げるようにうつむき、おずおずと顔を上げていく。
「――私が嫌がったら…ザムくんが飛んできて、宿ごと壊しちゃうかもしれないですからね?」
そうならないならと、条件を付け加えた答えを返す。
自分で言っておきながら羞恥がこみ上げたか、上目遣いの視線を引っ込めて、地面へと視線を落とす。
■カレリア > 「慣れれば簡単ですわ♪」
慣れれば…そこに誰もが考える以上の意味が詰め込まれているのだが
彼女の視線が何だか熱い…ついで今度は頬が真っ赤になっていく
「(この方、面白いですわね…)」
自分よりも少しだけ年上だと思ったが反応が一々初々しい
自分が異常だとは分かっているがこんなにも可愛らしい反応をするのが普通なのかな?と内心首を傾げ
「あら、そんな条件だけでいいなんて…本当に誰かに食べられてしまいそうですわね♪」
下げてしまった目線を覗き込むように見返す
そのザム君が来る前に何かされたらどうするのかと意地悪そうな笑みを浮かべ
「では、一世の夢へエスコートさせてもらいますわ♪」
少女の手を握り歩き出す
彼女についていくという選択肢は反応を見れば無理だとわかる
なら自分が引っ張るべきだろう
■リーゼロッテ > 慣れれば…その慣れには難しいかもしれない。
人を殺すのを、殺しかけるのもためらってしまうからで。
それはともかく、今は誘いの言葉の恥ずかしさで頭がいっぱいだった。
まさか面白いなんて思われているとは思いもせず、このまま恥ずかしさが強まったら、耳まで真っ赤になりそうな心地だった。
「ぅ…そう、ですけど…怖いのとか辛いのだけは嫌なので」
そうでなければいい、それだけ快楽に馴染んでしまった自身に気付くと、うつむいたまま両手で掌を覆おうとしたが。
その掌は、悪戯な声に捕まっていく。
「え、えっと…そんなにあからさまに言わないでください…っ」
握られたまま蹌踉めきながらもエスコートされれば、徐々に歩幅を合わせて隣を歩こうとするだろう。
相変わらずに真っ赤なまま歩いているが、ちらちらと彼女の方を見やりながら、彼女の目指す宿までついていく。
■カレリア > 「怖いのはともかく辛くなるようなことはしませんわ♪」
一応そこだけは先に言っておく
怖いわ…始めてだったらどうしよう、それぐらいの考えで
「なら、遠回しに言ってあげましょうか?」
ニヤリと笑い貧民地区を抜け富裕地区、その中でも高級とされている宿に向かう
道中歩いていても分かるほど店や道は様変わりし空が暗くとも富裕地区では様々な人が未だ通りを歩いている
「相変わらず華やかですわね…」
騒がしいというのはかわいそうなので沿う言葉を濁し、目的の宿にまでたどり着くだろう
■リーゼロッテ > 「ぅ…怖いのも、なるだけしないでくださいね?」
気遣いされているのが分かれば、怖いことも少ないだろうとは思えて。
遠回しにといわれても、最早遅いことで困った様に苦笑いを零しながら、いいですと答えた。
仕事で歩いたことがある程度の区域へと足を踏み入れると、綺羅びやかにみえる様相を眺めながら手を引かれていく。
「ですね…いつも見てるだけ、でしたから」
新鮮な感覚に胸が踊る心地で、少しだけ恥じらいが落ち着きながら嬉しそうに頬が緩む。
目的の宿へとたどり着けば、きょろきょろとあたりを見渡して、興味津々と宿を見てしまう。
どうするのかなと、この先を問うように再び彼女をみやり、握られた手をぎゅっと握り返していく。
■カレリア > 「それは貴女次第ですわ♪」
本当にそうなのでそれ以上言えないが…
けれどもあまり警戒させてしまうのも面白くない
やんわりとした表現でお茶を濁せば宿…否、ホテルの中へ
「綺麗ですわね…流石に」
宮殿とも思える外観から想像できる通りの豪華なラウンジ
調度品も一級の者ばかりで中に居る者も洗練された者達ばかり…
懸賞金が吹き飛びもう少しかかるだけの事はある
「心配しなくても取って食われたりはしませんわ、堂々としていれば大丈夫です♪」
ぎゅっと握られた手を握り返し受付を済ませる
ルームサービスなどもあるので後払い、鍵を受け取ればそのまま部屋へと向かう
■リーゼロッテ > 自分次第と濁されながらホテルへと入っていく。
王城を思わせるほど立派な建物の中も、劣らぬ綺羅びやかさに包まれていた。
身なりの整った従業員の姿は、こうしてみれば別世界と言っても過言ではなく、言葉も紡げずに息を呑む。
「そうだけど…緊張しますよ」
こんな場所に来たのは初めてのことで、すこしばかり声が不安そう。
それでも握り返された掌に少々安心すると、嬉しそうに微笑みながら部屋の中へ。
閉じていく扉、これから何が始まるのだろうかと思えば、少しだけ心音が高鳴り、聞かれないだろうかと心配になる。
そのせいか、今はうつむいたままだ。
■カレリア > 「これも慣れですわ…でも、私もこんなところ滅多に来ませんので気持ちは分かります」
緊張していないわけではないが無視できるレベル
だから一見平気に映るだろう
「はぁ…一息つけますわね…」
部屋に入り扉を締めれば肩の力が抜ける
調度品に彩られ完璧に清掃された部屋…安心しきり寛ぐには向かないがそれでも外よりはマシ
むしろ高級感あふれる室内のベッドやいすは座り心地も抜群で…
「このベッド…ほしいですわね…」
真剣にそんなことを呟きながらベッドに腰掛けた
■リーゼロッテ > 「慣れ…うん、慣れ」
言い聞かせるようにつぶやくも、どう慣れよう?と首を傾げたくなる。
扉が閉まってもこの先の事が気になって緊張していたものの…腰を下ろしての一言に込み上がる可笑しさに、思わず吹き出すように笑ってしまった。
楽しげに笑い声を上げながら彼女の方へと歩んでいくと、隣へとストンと腰を下ろす。
「――ご、ごめんね。凄くしみじみいうから」
緊張が溶けると、気遣っての敬語も取れてしまった。
本人は気づいていないようで、ぱたぱたと両足を左右交互に揺らして戯れていく。
「そういえば…名前も知らなかったよね。私はリーゼロッテ、皆はリゼとかリーゼって呼ぶの」
よろしくねと無垢な微笑みで自己紹介を。
それからポフッと背中をベッドへ沈め、体を伸ばした。
■カレリア > 「私をなんだと思ってますの?」
隣に腰掛けた少女をジト目で睨む
安心したと言っただけなのに笑われるとは思っても居なかったようで
「私はこういう所より平民地区の方が気楽に過ごせますの…富裕地区には滅多によりませんし…
こういう特別な時だけですわ♪」
敬語が取れたのに満足したのか追及はそこまで
臨時収入に感謝しながら少女の自己紹介を聞けば自身もきちんと向き直り
「ではわたくしも、私はカレリア。冒険者をしていますわ♪
よろしくリーゼ♪」
■リーゼロッテ > 「ご、ごめん…だってさっきだって、凄く堂々してるから…なんだか私と違ってしっかりしてるなって思ってたの」
自分が子供っぽいといわれるのも、ガードが甘いと言われるのも多少は自覚はある。
だから、ここに来るまで物怖じせず自分を引っ張ってくれた彼女が大人びて見えて、あの言葉が予想外だった。
ジト目に再度謝罪を重ねながら苦笑いを浮かべ、込み上がる可笑しさを押し込めていく。
「私も初めてだよ? うん、カレリアね…よろしく!」
向き合っての自己紹介が終わると、ベッドに沈む。
天井が視野に広がり、脱力しながら寛いでいる。
妖しげな夜を誘われたという割には隙だらけの恰好、それだけ先程の出来事が警戒を解いたのだろう。
■カレリア > 「堂々としていないと舐められますもの…私、そういうのがあまり好きではなくて♪」
舐められるのが嫌い…もっと言えば負けず嫌いなのだろう
だからあんな態度だったが、あんな演技は疲れてしまうだけで自然体で振る舞える平民地区や貧民地区が一番気楽と言うのも本当の事だろう
「よろしく……と、リーゼは色々無防備なうえ忘れっぽいんですのね?」
誘った時は警戒していたのに今ではこの寛ぎよう
警戒心が薄いというかなんというか…本当に心配になってくる
「そんなに無防備をさらしていると、こうして襲われちゃいますわよ?」
脱力しきっている太腿を撫でる
一先ず自分がどういってリーゼロッテを誘ったのか思い出してもらおうと
■リーゼロッテ > 「ふふっ、凄いなぁ…私、そんな事考えられないよ?」
シャキッとしても何処か抜けているらしく、軍属の時も妹だの娘だの扱いをされていたのを思い出し、楽しそうに微笑む。
彼女も肩の力が抜けたのかなと思えば、笑みは一層嬉しそうな色を含む。
「ぇ…? ひゃっ!? うぅ、わ、忘れてなんか無いよ? ただ…カレリアは嫌がること、しないなって思っただけだもん」
太腿を撫でられれば鼻にかかった甘い悲鳴が溢れる。
しかし、嫌がることもなければ、その手を払うこともない。
その代わり、信頼の言葉をかけて柔らかに微笑むばかり。
ベッドに横たわったまま動く様子もなく、彼女の掌にされるがままでいた。